鹿島茂のレビュー一覧
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ネタバレ
気晴らしの効用
・人間の不幸というものは、部屋の中に静かに休んでいられないことから起こるものだ。
生きるために十分な財産を持つ人ならば、もし彼が自分の家に喜んで留まっていられさえすれば、
なにも危険を冒し、冒険することはないだろう。社交や賭博の気晴らしを求めるのも、じっとしていられないからである。
・病や死の恐怖を遠ざけたいのだ。真の幸福は、賭博で儲ける金や、狩りで追いかけるウサギを得ることにあるのではない。
人が求めるのは、われわれの不幸な状態から、われわれの思いをそらし、気を紛らわせてくれる騒ぎなのだ。
・ここから人間は、騒ぎや、動きを好む。ここから牢獄は、あんなに恐るべき刑罰になる。ここから -
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『パンセ』本文を読む前にウォームアップ。
人生いかに暇潰すかってことが主眼の一つになっている。
自分はその一つが読書で、それは好奇心に突き動かされていると思っている。
しかしパスカルによれば、好奇心は虚栄心である。僕は虚栄心に突き動かされて読書しているのか・・・?
完全に違うと言い切れないところに、自分への懐疑心が芽生える。
レオナルド・ダ・ヴィンチは好奇心による犠牲者の一人だが、パスカルに言わせれば彼は虚栄心の奴隷だったのだろうか?
そうは思えないけどなー。
その他いくつか気になった点を以下にまとめる。
・「人は精神が豊かになるにつれて自分の周りに独創的な人間がより多くいることに気 -
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ネタバレ鹿島先生の魂のこもった解説が秀逸。ところどころでうなり、時に笑いながら読み進めた。特に、以下のポイントが印象的。
・ビクトル・ユゴーの生まれ育ち、そのキャラ
・本作品の書かれた時代背景(POSTナポレオン)
・フロロが、要するに、身勝手なストーカーである、
が、フロロ側にも事情がある
(=東海林まさお、どーだ理論=自己認知欲望)
・カジモドもフロロもオタクの元祖
・エスメラルダは、マス消費される、現代のタレントのようなもの
・ノートルダムドパリの歴史的な意味合い
[引き続き読みたいもの]
・パンセ
・鹿島茂
・フランスの歴史(フランス革命前後、ナポレオン3世まで)
・魔女狩り -
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東宝という会社はもちろん知っていたが、その成り立ちは全く知らなかった。
小林一三はスゴイ!初めてちゃんと知ったわ。
こんなにすごい実業家が日本にいたのかと舌を巻いた。
しかも経営者としての才覚を発揮していくのは、サラリーマン時代の後だ。
三井銀行で15年間を勤務したというのだから、退職したときは30代も後半。
それまで普通のサラリーマンをしていた人が、どうしてここまでのカリスマ経営者になれたのか?
しかも三井銀行勤務時代も決して優秀な社員ではなかったのだ。
全国の支店がきちんと働いているかを探る内偵係。
調査部という名前だが、社員からは嫌われる閑職だ。
そんな身分だから、社内でも味方は少なかっ -
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ネタバレ人間は考える葦である、という有名な言葉を残したパスカルについて、含蓄ある彼の他の言葉が紹介されていました。以下、心に残った部分です。
「暇は人間を腐らせる」
無為ほどつらいものはないという言葉はとても心に残りました。
「人間はどんな職業だろうと生まれつきあらゆる職業に向いている。」「向いてないのは部屋の中にじっとしていることだけだ。」最初は向いていないと思った職業でも続けているうちにいつしか向いていると感じ始めることがある、という話は興味深かったです。
「自然は私たちを不幸にする。たとえ快楽に到達しても幸福にはならない。私たちはその新しい状態にふさわしい別の願望を持つに至るから -
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”教養”の重要性を再認識できる。過去の名著からの引用から現代の世相を鋭く斬る、頭の体操に良い一冊。
辞典というよりコラム。毎日新聞の連載コラムをまためたものらしい。
過去の名著からの引用句を基に、現代の世相にグイグイと踏み込んでいく。教養があることがこれだけ世の中を見る目を養うのかという好例。感動すら覚える。
読書=人生に役立つ知識、というわけではないのだが、身に付いた教養が役立つのは、逆説的だが役立てようと思わずに身に付けたものだからこそなのだろう。
生活スタイルこそ大きく変われども、人の思考回路は大きくは変わらない。
教養を武器に世渡りをしていくこともできる、近年廃れ気味な教養の -
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渋沢栄一が一万円札の肖像画になるというので読んでみましたが、明治という日本の大転換期に日本の経済界にもたらしたその業績の大きさには目を見張るばかりです。上巻を読むだけで、銀行、鉄道、海運、保険、製紙など多くの株式会社を作りあげています。本書の序盤では、渋沢の幼年時代と、フランスに渡って「サンシモン主義」を学んで帰る部分が著されていますが、当時のフランスに関しての説明は少々回りくどい感じを受けました。勉強にはなりましたが。終盤になるとある程度経済に関しての説明が多くなるので、経済の基礎的な知識は持っていないと読むのは少々しんどいかもしれません。個人的にはとても勉強になった一冊でした。
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ネタバレ序章 小林の「人口増に乗った経営」を切り口にするのが、本書の独自性なそうな。私の常識が問題なだけですが、ここまで広範囲に携わっていたとはおどろきでした。
P43 三井銀行の三井社長 頭取じゃないの?
P56 小林24歳、恋人こう16歳
P108 宝塚少女歌劇団 「少女にしたわけ」で、自分は16歳の恋人とゴタついておきながら……と思ったのでした。
P154 阪急、阪神の争い。球団で存続したのは、阪神でしたけど。一文字での略称で阪神=神なのは、せめてもの名残?
P171 鉄道時代になって、地の利がなくなった 鉄道史を知ると、何もなかったので鉄道が敷けたのがわかります。地下鉄は除きますけど。
P20 -
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フランスの思想家フーリエが言う、高位の洗練的四情念。
その内の三つをそれぞれ体現した三人。ナポレオンの熱狂情念。
フーシェの陰謀情念。タレーランの移り気情念。
フランス革命からワーテルロー会戦までを生きた三人の生涯と
情念の有様を探っていく。
情念とは、パッション。
昨日の友は今日の敵、陰謀大好きフーシェ。
金と女が大好きだけど外交官としては凄腕のタレーラン。
俺様一番~~とばかりに突っ走るナポレオン。
この三人がある時は迎合し、ある時は離反する、心理戦。
それがナポレオン時代を築き上げたという、時代の妙。
なるほど、この三人の行動を探り、辿っていくと、
フランス革命から帝政へ、そして王政復古