【感想・ネタバレ】ドーダの人、森鴎外 踊る明治文学史のレビュー

あらすじ

東大で独逸語を学び、ドイツに留学したのちには軍医の傍ら、小説家としても名をはせた森鴎外。彼には西欧人コンプレックスから生まれた「ドーダ」がある、と著者は説く。偉大な文学者の過剰な自意識に迫る画期的な文学評論。

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Posted by ブクログ

 冒頭「軟ドーダの元祖・成島柳北」、漢文読み下しのような引用文に辟易する。「置き字」なんて久々に復習した。
 続く「外ドーダでい続けた坪内逍遥」からは引用文もわかりやすくなった。
 そこから後の森鴎外編、引き倒される独裁者の銅像の如く、私の中で鴎外神話がガラガラと崩壊した。
 副題「踊る明治文学史」には「踊る森鴎外」という含みがあったのか。実際、踊り上手だったようだし。
 ドラマ『獅子のごとく』、劇画『秋の舞姫』、小説『タイムスリップ森鴎外』でつちかわれたストイックな文豪のイメージは今いずこ……。

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2020年10月18日

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