【感想・ネタバレ】勝つための論文の書き方のレビュー

あらすじ

「──論文というのは、自分の頭でものを考えるために長い年月にわたって練り上げられた古典的な形式。だからこそ、ビジネスだろうと政治だろうと、なんにでも応用がきく」そう看破した鹿島先生が、ビジネスの企画書にも、日常生活にも役立つ論文の書き方を聴講生相手に指南。経験豊富な社会人にこそ、思い当たるヒントが満載。いい論文が書ければ、あなたは優秀なビジネスマンにも名政治家にもなれる! という訳で、本書はビジネスにも応用可能な汎用性があります。

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Posted by ブクログ

非常に有益な本だった。少なくとも文系学生は読んで損のない本だと言えると思う。
余談だが、本書を通じて、著者の専門分野である文学研究に対しても知見も深まった。

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2012年11月16日

Posted by ブクログ

タイトルからすると、学生用の本のイメージを抱きがちだが、そんなことはない。
出版やテレビに関わる人にとって、かなり有益な本。
仮説の立て方、資料収集の方法(1次資料と2次資料の違いなどの説明も)、構成の立て方などなど、参考になる話が非常に多い。

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2011年12月23日

Posted by ブクログ

単なる論文の書き方だけでなく、読み物として楽しめました。

本書は、最初から最後まで退屈せずに勉強できたので、非常に良本だと思います。

仕様書など、文書を書く機会は多いので、ちゃんと役立てばよいのだけれど・・・
プレゼンテーションの作り方に関しても参考になると思います。

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2011年04月16日

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鹿島茂という人はエッセイの面白い教授で私は好きなのですが、その一端を教えてくれる本。私も論文書いて学校を出ましたが、今思うと一発芸。これ、先に読んでおけばよかったなぁ。大学の卒論くらいならこれを読んでおけば結構手がかりになる気がします。

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2009年10月04日

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読みやすく面白い本だった。
■問題を立てる
■資料を集める コーパス(資料体)の総体を知る
■論文を組み立てる

著者の言う通り、ビジネスシーンでも使える考え方や手法が満載だ。残念ながら今のウチの会社では目の前の表面上の問題を対症療法で潰していくことが問題解決だと思っている人が多く、問題がそもそも立たない。自分はこんなのに流されることなく、正しいと思うことを貫こうと思う。

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2024年02月06日

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大学の頃先生に、卒論を書く前に読むと良いよとオススメされたので読みました
読みやすくて内容も面白かったです
その甲斐あってか優秀卒業論文に選ばれたので、読んでよかったです

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2021年01月14日

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タイトルほどの軽い印象は無い。内容は表面的では無く、より本質的で評価できる。問いの建て方、資料の集め方、コーパスの設定など、著者はフランス文学専門だが、文学系論文意外にも応用が利くと思う。時々読み返してもいいのではないか、と感じ

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2019年01月11日

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論文を書く際の視点や日々の生活の心構えについて紹介。問いを立てること、検証方法、証明方法について添削例を踏まえて説明しているため分かりやすい。

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2014年10月13日

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卒論を考えねば、と思い積本の山から引っ張り出した。まず、卒論のテーマを考える前に読んでおいてよかった。「問い」の重要性や、論の進め方を認識。論文だけじゃなく、これからの人生にも応用しようという内容も良かった。日頃のプレゼンで心がけていることが、そのまま論文にも使えるのね。

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2013年05月05日

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著者の二十五年間にわたり、文章と考え方の指導をしてきた経験から導き出されているので説得力がある。思っていた論文の本とは違っただけに良かった。論文も仕事も、勝利をつかむための極意は「問い」を立てることにというのは参考になった。「カフェと喫茶店の違い」「牛丼と宅急便の関係」「司馬遼太郎と山田風太郎」などの例を挙げて思考のレッスンを展開するので読んでいて面白い。再読したい。

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2012年12月15日

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何に勝つための論文なのか。
まあ世間に認められる論文というのが、一般的にはよい論文でしょう。
もしくは自分の書きたいこと、主張したいことを他人に伝わるようにどうまとめあげるか、という意味での「勝つ」か。

意外にも読み物として面白い。
実践的かつコミカルに論文の書き方を指南している。
息詰まると読んでみて、自分の文章を推敲してみる。

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2012年12月08日

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『ぎりぎり合格のための論文マニュアル』が論文の体裁と構成についてのマニュアルであると位置付ければ、この『勝つための論文の書き方』は論文の要となる問いの立て方と論の進め方について解説したものである。こちらは論文だけではなく、生活の様々な側面で活用できる一冊だ。
論文の良し悪しは問いの立て方によって決まる。しかし、問いをどのように見つけ、どんな風に構成するかというのはとても難しい。問いから答えに至る途は事前には全く不明確であるからだ。しかし、この本に書いてあるようなアプローチの段取りを踏めば、必ずやいい問いに辿り着けるだろう。そのアプローチとはとても簡単であり、ここに書いてしまうとネタバレなので、各々読んで自らの人生の足しにしてください。

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2012年11月04日

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文章かくの苦手です。
もちろん「論文」なんて。
という人におススメの1冊。大学生(特に卒論書く前の人)に読んで欲しいです!

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2011年10月22日

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実践的な知識を得ようと思って手に取った本だが、もっと基本の思考の方法から書かれていて非常に参考になった。

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2011年08月16日

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ネタバレ

[ 内容 ]
二十五年間にわたり、文章と考え方の指導をしてきた教授による徹底指南。
論文も仕事も、勝利をつかむための極意は問いを立てることにありとして、「カフェと喫茶店の違い」「牛丼と宅急便の関係」「司馬遼太郎と山田風太郎」など奇想天外な例証を次々に挙げつつ思考のレッスンを展開する。
点のとれる論文、会議に通る企画書、銀行をウンと言わせるプレゼンテーション案を書きたい諸氏は必読。

[ 目次 ]
第1回講義 日常生活と論文(どうせなら、日常生活に応用のきく論文の書き方はないものだろうか;自分の頭で考えることの楽しさ ほか)
第2回講義 問題の立て方(論文指導とは問題の立て方を教えること;良い問いというのは二種類のみ ほか)
第3回講義 資料の集め方(宿題タイム;資料を集める、どこで参考文献を探すか ほか)
第4回講義 論文の組み立て方(序論を書く;本論を書く ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月17日

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学部生・院生必読の一冊だと思います。
問いの立て方から批判的考察、資料の集め方など、説得力・信頼性のある論文を書くためにはどうすれば良いかがとても明解に書かれています。
特に、問題を縦軸と横軸に視点をずらして検証するということは、当たり前のようで、文字にされると改めてその重要性を感じます。

詳しくは本文に譲りますが、「連鎖式」「並列式」の2つの論文の書き方は、自分もこれから意識し続けていこうと思います。

ただ、どうしても例が長い。もう少しコンパクトに例を提示してもらえれば読みやすくなるのに、あまりに例が冗長になってしまうのは、著者の性格もあるのでしょうか。内容があるだけに、それが個人的にはもったいない。

でも、それを差し引いても、やはり必読の一冊だと思います。ぜひ、手にとってみてください。

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2009年10月04日

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論文、あるいはプレゼンテーションのいろはをまとめた本、といったところ。理想の論文というのはどういうものかを最低限知るためには最適な一冊だと思う。けれど、理屈はわかっても実際書くとなると難しいもんです。

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2011年07月17日

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ネタバレ

(2021-09-01 2h)

「?」を「!」にするのが論文。

・日本のカフェの変遷(p.50)
:卑猥なものから区別するために「純」粋喫茶
・『セーラー服とエッフェル塔』(p.56)
・『思考のレッスン』(p.70)
・『小倉畠男 経営学』(p.70)
・うんこはなぜ汚いのか。他人のものと自分のものの差別化はいつ為されたのか(p.88)
:ちょうどウンコについての新書を読んでいたところだったので、非常にタイムリーな話題でびっくりした。
・桃太郎はじつは性的メタファー
・『論文の作法』(p.118)
:あえてつまらない論文を読むことで、新たな視点が広がる、という考え方
・「欲望の三角形」ルネ・ジラール(p.146)
・アリストテレスのころから用いられた弁証論法(p.176)
:生(テーゼ)→反(アンチテーゼ)→合(ジンテーゼ)

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2021年09月01日

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実例を使った部分に関しては、ちょっと冗長で読むこと自体が面倒くさかった。ただ、よい問いを立てることが重要であること、また良い問いを立てるためには、読書が重要であることに関しては共感がもてる。著者も述べているように、みずからの著書を例示している部分は、やはり他社の重要論文(著述)を利用するほうが効果的で、説得力も数段上がると思った。

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2021年05月06日

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フランス文学の論文指導に当たってきた著者が、論文の書き方について解説した本です。

どのようにして問題を発見するのかということから説き起こし、問題をあらゆる視点から検討し、調査をおこない、論文の構成に至るまでのプロセスを、分かりやすく説明しています。具体的には、「日本人は、明治維新までの服装で、なぜアクセサリーをしなかったか」というテーマについての論文の指導をおこなうという形で、説明が進められていきます。

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2014年05月09日

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論文って常に対話なんですね。確かに良い”問い”が無ければ、話盛り上がりませんよね。常に本質を見据え、共通項と差異を考える姿勢を続けるというのは、兆民先生の『三酔人経綸問答』のようなテーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼのイメージでしょうか。論文は対話が中心なんだから本文8割.残り”問い1”、”結論1でという割り切り。鹿島先生のようなプロにおっしゃって頂くと気持ちいい。鹿島先生ってきっと話好きなんだろうな。

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2013年08月18日

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去年だかいつかに一度、そして今回含めて二度読みました。
論文作成の参考のためと言えど、新書を二度読むというのはかなり稀なことです。
この鹿島茂さんというのは共立女子大の教授で、僕は丸谷才一さんの『思考のレッスン』の解説をしていたのが縁で知りました。
丸谷さん同様、仮説というのを非常に重要視していて、とにかく「論文といえども読む気が削がれるようなものは良くない」という姿勢を強くお持ちのようです。
そういう姿勢の著者ですから、当然この本も読みやすく、そしてわかりやすい。
そして好感も持てる。
だから僕はこうして二度も読んだわけです。
しかしいざ実際に論文に活かそうとすると、これが思いのほか難しい。
というのも、鹿島さんの専攻が仏文学で、この本もそうした人文学的な色彩が強いから。
自分のように、各企業に足を運び、ヒアリングを基に論文を作成していこうとする場合は(参考文献はあまりない)、ヒアリングを論文の上でどう位置づければいいのかといった疑問が解消しないんです。
そういう意味で、この本は論文を書く上での姿勢など、基本的な部分において重要な示唆を与えてくれるにとどまったものであると言えるかもしれません(あー俺も人文系の学部に行きたい・・)。

あとこの本は編集者の意図が色濃いのも特徴的です。あとがきにも出てきますが、そもそもこの新書は編集者の大口敦子さんがかなりプッシュして出来上がったものらしいですから。
ところどころでの「ビジネスの企画書作成にも役に立つ」といった無理やり感溢れた記述に商業的な事情が垣間見えて、少し萎えます。

まあ、でも、面白いです。
(2007年08月17日)

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2010年08月02日

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・考えるためには、まず問題を立てることができなければならない。
・論文は必ず問いから始まらなければいけません。そして、それの答えをこれこれこういう理由だから、こうなんだとはっきり証明するかたちで結論へと導く、これが論文というものです。ですから問いのない論文というのは存在しない。
・論文でも・生活の中の思考でも、自分で問いを発見しない限り、なにものもスタートしないということです。
・未知に対する問いがなければ論文でない。
・よい論文とは「?」で始まり、「!」で終わる。
「第2回講義 問題の立て方」
・独創的と呼ばれている論文を分類してみると、意外なことですが、それは基本的に2種類しかないということに気づくと思います。ひとつは今までにたくさんの人が問題をたてながら未解決なところにもう一度問題をたてる論文。ひとつは、いまだかって誰も問題を立てたことの無いところに問題を立てようとする論文。この二つ以外に問題の立て方はないのです。
・問いは、比較からしか生まれない:「これはあれとは違う、どこがどう違うのだろう、またそれはなぜなのだ」というような問いは、比較することによってはじめて生まれるということです。比較でしか、差異への意識は生まれてこないのです。

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2010年05月05日

Posted by ブクログ

観点:勝てる論文とは何か?+それが備えるべき性質とは何か?


タイトルの勝つためには不要

→日常生活、ビジネスで生かすという意味でかかれているからか?

コーパスについて、資料について有益な示唆がある。

p.173 ウォーラーステインが第2章で~の部分が唐突。

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2009年11月27日

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