鹿島茂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
去年だかいつかに一度、そして今回含めて二度読みました。
論文作成の参考のためと言えど、新書を二度読むというのはかなり稀なことです。
この鹿島茂さんというのは共立女子大の教授で、僕は丸谷才一さんの『思考のレッスン』の解説をしていたのが縁で知りました。
丸谷さん同様、仮説というのを非常に重要視していて、とにかく「論文といえども読む気が削がれるようなものは良くない」という姿勢を強くお持ちのようです。
そういう姿勢の著者ですから、当然この本も読みやすく、そしてわかりやすい。
そして好感も持てる。
だから僕はこうして二度も読んだわけです。
しかしいざ実際に論文に活かそうとすると、これが思いのほか難しい。 -
Posted by ブクログ
いやはや。
盛り場ってのはやはり、人をひきつけるものですな。
オイラも夜の歌舞伎町が大好きでして。フツーの人が平和に酔っ払ってたり、仕事の終わったキャバ嬢を癒すホストのお兄さんたちがたむろってタバコ吸ってたり、紹介所のおじさん達が公園の猫にエサあげてたり、たまにどこへ行くでもなく歩いているコワモテは実は私服警官じゃないかと思ったり。
いろんな人が集まる。一般世間では「ちょっと道を外れている」「下層」と思われる人の集まりに、一番人間の生々しさと真実を感じます。正直さ、といったらいいのかなあ。
キライな人が多いカラスが好きなオイラにとって、このような「生きている」人々ってのは引き寄せられます -
Posted by ブクログ
・考えるためには、まず問題を立てることができなければならない。
・論文は必ず問いから始まらなければいけません。そして、それの答えをこれこれこういう理由だから、こうなんだとはっきり証明するかたちで結論へと導く、これが論文というものです。ですから問いのない論文というのは存在しない。
・論文でも・生活の中の思考でも、自分で問いを発見しない限り、なにものもスタートしないということです。
・未知に対する問いがなければ論文でない。
・よい論文とは「?」で始まり、「!」で終わる。
「第2回講義 問題の立て方」
・独創的と呼ばれている論文を分類してみると、意外なことですが、それは基本的に2種類しかないというこ -
Posted by ブクログ
1998年から 2001年にかけて文藝春秋に掲載された「エロ関係」の書評をまとめたもの。エロ関係と言ってもいわゆる男性向けポルノ小説が扱われてる回はごく少数で、性が持つ様々な側面を微妙に撫でつ抉りつする小説、エッセイ、ノンフィクションと多岐に渡るラインナップで現代性風俗を網羅的にカバーしているところがなによりの魅力だ。
こういうテーマは、テーマ自身に内在する後めたさもあって、闇から闇、時代から時代へと葬り去られてしまうものかと思っていたのだが、様々な性風俗の様相がこれほどまでに「出版」されていたというのは意外だった。もっとも、紹介されている本のほとんどは現在では絶版か品切れで手に入り難くなっ -