【感想・ネタバレ】モンマルトル風俗事典のレビュー

あらすじ

19世紀、モンマルトルに花開いたカフェ、キャバレーの数々……そこに渦巻く人間模様を生き生きと再現。この一冊で、あの小説もあの絵画も、ひと味ちがった楽しみかたができる!

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Posted by ブクログ

いやはや。
盛り場ってのはやはり、人をひきつけるものですな。

オイラも夜の歌舞伎町が大好きでして。フツーの人が平和に酔っ払ってたり、仕事の終わったキャバ嬢を癒すホストのお兄さんたちがたむろってタバコ吸ってたり、紹介所のおじさん達が公園の猫にエサあげてたり、たまにどこへ行くでもなく歩いているコワモテは実は私服警官じゃないかと思ったり。

いろんな人が集まる。一般世間では「ちょっと道を外れている」「下層」と思われる人の集まりに、一番人間の生々しさと真実を感じます。正直さ、といったらいいのかなあ。

キライな人が多いカラスが好きなオイラにとって、このような「生きている」人々ってのは引き寄せられます。

モンマルトル、ベルヴィル、ポワソニエール、バルベス、サンドニ門、メニルモンタン、ピガール。これらの街に魅かれる我が同士はこの本ちょい読みしてください。

あと、音楽好きな方!シガール行った事ありますよね。あそこらへんの変遷が書かれています。

もちろん、今年岩波文庫で出た『ゴンクールの日記』の副読本、ゾラとか好きな方も必須ですな。地図を片手に読むともっとおもしろい!

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2010年07月23日

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