【感想・ネタバレ】箴言集のレビュー

あらすじ

われわれの美徳とは、偽装された悪徳にほかならない――17世紀フランスの激動を生き抜いた公爵にしてモラリストが、人間の本性を見事に言い表した「箴言」。鋭敏な洞察と強靱な思考、そして豊かなユーモアによって紡ぎ出された一行が、神からの自立を果たした近代人の抱える「自己愛」という宿命を撃ち抜き、さらには現代のわたしたちの心に深く刺さる。原文が醸す空気までをも伝える新訳。【訳者まえがきより】彼の人間を見る目、そして自分自身を見る目は鋭く、個人的体験のいかんにかかわらず、神からの自立をとげ、人間中心主義を標榜する近代人の本質、本性を早くから見抜いていたと思われる。彼は、自分自身、そして自分の個人的運命さえも客観視できるだけの強靱な精神、心の余裕、ユーモアさえ備えており、だからこそ、彼の人間観察は現代にも通用する普遍性を獲得しているのである。【主な内容】書肆から読者へ 道徳的考察 削除された箴言 没後収録の箴言 さまざまな考察 ラ・ロシュフコー自画像

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Posted by ブクログ

 『パンセ』『エセー』からの本書。モラリスト文学面白し。ハマりそう。

 因みに個人的に気に入ってる箴言は、

  趣味が変わるのを見ることはよくあるが、性癖
 が変わるのを見ることはめったにない。

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2025年01月15日

Posted by ブクログ

487 若くても美しくなければ、また美しくとも若くなければ、何の役にもたたない。

鋭敏な洞察で本質を語る筆者が、このように記したことが疑問。これが「女」の真理なのか、なにかを比喩していて、異なる意味があるのか。

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2022年03月02日

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