司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 義経(下)

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    ついに義経さんの活躍が鮮やかに!と思いきや、彼の極端な性質によって、勝ちも勝ちではなくなってしまう。
    なるほど、頼朝さんや後鳥羽様は本心のわかりにくい、というより本心を明らかにできない立場だけれども、それにしても2人に挟まれた義経さんが哀れだった。
    でも、彼が謙虚であれば、まだなんとかなっただろうけど、傲岸なところがとても残念。まあそういう時代だったのだろうけど、とにかく残念で哀れなお話。
    最後はあっさりしてしまっていたけど、顛末も哀れすぎるだろうから、これでよかったのかも。。
    とにかく哀れ。ポジティブはどこに泣

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    2024年06月23日
  • 義経(上)

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    義経と名乗るまでの成長過程の話。なんだけど、あまり活躍がない。伝説めいた物語ではなく現実的な描写としたのかもだけど、肩透かしな感じ。
    平家に源氏、朝廷に奥州藤原氏、有名な歴史を彩る様々な人物が出てくるけど、どの人物もイマイチパッとしない。この時代の人物像に適ったものなのかも知れないけど、もっと盛り上がりというか、それぞれの魅力の迸り、それらの激突がほしかったなあ。
    自分にとっては、どうも残念な上巻。

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    2024年06月17日
  • 坂の上の雲(八)

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    完結巻。嗚呼、長かった物語もこれで終わりか。戦争の終結に至る過程はなんとも言えぬ思いで読んだ——ロジェストヴェンスキーが主将だったから露は負けたのだ。他の軍人だったならここまでの大敗はしなかっただろう。本当にどうしようもないヤツだ…。何があそこまでの強者を演出していたのか、不思議なくらいだ。
    ・・で、反対に日本のトップこと東郷であるが、故・野村克也みたいなひとだなぁ、と。
    秋山兄弟を通して、日露戦争…いや"戦争"の何たるかをよーく学べた気がします。
    (※後に、この快勝が太平洋戦争へと駆り立て、敗北へと導く原因のひとつなのですね…。)
    愛媛旅行がきっかけで、ほぼ一年くらい掛けましたが、読んで良か

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    2024年06月08日
  • 翔ぶが如く(九)

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    薩摩兵士による精神論の限界と物量バランスの崩れを見せつけられている感じ。
    何事もバランスであって、極端なものはダメなのだろうと思うが、現代で言えばいわゆる体育会系のノリ?の危うさみたいなものだろうか。

    いよいよ長かった旅もラスト…

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    2024年06月01日
  • 翔ぶが如く(八)

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    西南戦争がいよいよ勃発
    なぜ起こったのか、その背景は西郷隆盛の反乱…というような一言で終わる話ではない。
    最終章に挿話のように書かれている、政治が大きく変わる中での混乱や不平不満が、江戸時代よりも前から武士道に行き続けてきた薩摩藩という特殊国家で爆発した…ということなのだろうか。
    西郷隆盛が反対だったこと、周囲の暴発を抑え込んでいたことは『代表的日本人』にも記述あった通りか

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    2024年05月25日
  • 関ヶ原(下)

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    disney+の将軍を観て、司馬遼太郎の関ヶ原を読み返しました。情報戦・調略により、東軍の勝ちは確定しているのに、色々そうだったんだ的な気付きも多く愉しめました

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    2024年05月25日
  • 翔ぶが如く(七)

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    いよいよ西南戦争が勃発するかというところまできた。権力拡大とと士族の暴走による暴動で抑え込めなくなった西郷が下山し、戦闘状態へ突入していく…

    ちなみにここで出てきた伊東祐亨、こちらも坂の上の雲に出てくる重要人物。猪瀬さんの本だったかコメントだったかで、ある人について知るには2世代前から遡れとあったことの意味を理解する。なるほどこんなに繋がってるんだなとその片鱗に触れる。

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    2024年05月20日
  • 翔ぶが如く(六)

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    神風連の乱までのストーリー
    あっけなさが伝わるようにこのシーンは数10ページで完結してしまったが…
    ここまできたのでなんとか読み切りたいが、勉強になると思いつつ少し単調…
    坂の上の雲で出てくる児玉源三郎や乃木希典とか出てきたのがおっ!ってなったくらい

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    2024年05月15日
  • 城塞(中)

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    大坂方の中枢にいる大野修理は、この土壇場にありながら、戦略より政略でいこうとしていた。豊臣家の威光がなお、有効だと信じて。「不幸な計算ちがい」(p266)である。

    この大坂方のおバカさんを利用することで、狸おやじである家康の本領が発揮される。冬の陣の和睦の席で、なんと家康は本多正純(上野)に対して「上野も修理にあやかれ」(p522)と修理をたてにたてた。戦国を生き抜いた一代権力者におだてられ、修理は「一大感動を発してしまった」(p523)。もちろん大ウソである。しかしこれが、家康の大いなる布石。バカを中枢に留めておき、真田幸村らの意見が通らぬようにする策略だった。

    家康の意図通りになる大坂

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    2024年05月08日
  • 城塞(下)

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    家康の布石は見事に効いた。
    おバカの大野修理をおだてることで、幸村ら能力者の意見はしりぞけられていく。

    『和漢いずれにせよ、衰亡してゆく権力が過去にたどってきた法則的な道を、豊臣家はあらためて法則どおりに辿ろうとしていた』(p38)

    普通にやれば勝てるはずの戦で、家康は、「さらにもう一手」を打つのを怠らない。その周到さ!

    家康によって最後の手段である秀頼出陣を阻まれた幸村は『古今の悪人とは駿府翁のことかな』(p467)と嘆じた。この物語で最も残酷で悲しいシーンの一つではなかろうか。

    しかししかし、それでも、ぎりぎりまで運をみすてない幸村の執念には、驚嘆するほかない。その姿から、生きる力

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    2024年05月10日
  • 街道をゆく 37

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    司馬遼太郎の街道をゆくシリーズ。
    東大のキャンパスは加賀藩の江戸屋敷の跡地で、赤門は徳川十一代将軍の家斉の娘が加賀前田家に降嫁したときに建てられた屋敷の門。そのほか夏目漱石、森鴎外、樋口一葉などが家を構えたトリビアなどを描く。
    本郷には足を踏み入れたことがないが、ここで学生生活を過ごした人にとっては「へー」と思うこと満載だろう。

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    2024年05月06日
  • 翔ぶが如く(四)

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    内乱(革命)を達成した後のエネルギーが行き場をなくして外征へ向かう…この歴史は何度も繰り返されており、明治維新における薩摩も同様と見える。。それを抑え込むための征韓論であり…というのが要旨。
    10巻あるのでまだ西南戦争も始まっていないのだが、やや長い…

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    2024年05月06日
  • 街道をゆく 10

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    以下抜粋~
    ・中央政権は奥州征伐というものを繰りかえしたが、要するに弥生式農耕をすすめてまわる運動だったといってよく、その意味からいえば初期律令国家というのは水田農耕を推進して租税の増収をはかる公社といったような性格があった。
    その公社に順った者は、「山夷」に対する言葉として「田夷」とよばれた。

    ・江戸期、佐渡は一円に能がさかんで、百姓たちが能狂言の役者になり、あるいは歌い手になり、かつ見物者としても楽しんだ。京や江戸でもここまでの謡曲の普及はみられなかったに相違いなく、この意味では佐渡は濃厚に江戸文化を沈殿させた土地といっていい。

    ・日本文学史における伝奇的空想力は中国のそれとくらべると

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    2024年05月05日
  • 新装版 風の武士(下)

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    上巻に続き主人公が抜けているところがよい。安羅井人が主人公を評するところ(258-259ページ)が的を得ている。読者を飽きさせない展開がさすが司馬さん。

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    2024年04月30日
  • 城塞(上)

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    戦国時代の終結を告げる大坂の陣を題材にしながら、実に現代的な本だ。
    大坂方の中枢は、世の中の流れが完全に関東にいっていることが分からない。「豊臣恩顧」などという論理も、力でくつがえるという現実を見ようとしない。そんな沈む舟から、脱出する人がいる。裏切って内通する人がいる。(総大将に指名され、すぐに逃げた織田信雄には笑うしかなかった)。昭和体質を捨てられず、没落する日本企業を見る思いだ。
    一方で、関東方には、権力のためならいくらでも学問をねじ曲げる御用学者がいる。ようは勝てばいい、政権が続けばいい。そんな権力中枢のリアルが描かれる。現代日本政治を見る思いだ。「関ケ原」とあわせて読みたい。名品。

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    2024年05月08日
  • 翔ぶが如く(三)

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    西郷隆盛が東京を離れて薩摩へ帰る。
    まだ政府組織が確立されていない中での重要人物の下野、様々な人間が自身の思惑で動き、
    政府を強くしようとするもの、壊そうとするもの、作り替えようとするもの等…
    激動の時代、明治になったら維新完了…みたいなノリで捉えてる人は読んで欲しい。
    明治憲法の制定まではまだまだ長い…

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    2024年04月29日
  • 胡蝶の夢(一)

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     江戸時代末期に江戸で蘭方医学を学んだ医師と、そのもとに弟子入りをして蘭語を学んだ若者の物語。どちらの人物も一般的に広く知られた人物ではなく、私も初めて耳にする名前だった。物語の展開もそれほど派手なものではなくて、少なくともこの上巻を読んだだけでは地味な話だった。

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    2024年04月28日
  • 竜馬がゆく(二)

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    江戸に入っても恋は難しいものなのだなぁと感じた。武士等の家格がまだ残っており、ゆきずりしかできないと思うと悲しくなる。

    当時の脱藩も想像以上に一大事で驚き。
    その人だけかと思ったら家全体にとてつもない影響を及ぼすと考えると竜馬の行動がとても大きな決意なのだと改めて感じる。

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    2024年04月18日
  • 項羽と劉邦(中)

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    学んだことメモ 劉邦のやり方で良かったところ
    部下優秀 全件委任
    気前が良い 厚くもてなす

    項羽のやり方で悪かったところ
    優秀で武もあったが、人事が自分に都合の良い配置
    色んな人の反感を買い、自身も部下に疑心暗鬼になった


    適切な人事 人を立てる 信頼する

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    2026年01月12日
  • 関ヶ原(上)

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    石田三成の目線で描かれた関ヶ原の合戦前。日本人なら誰でも知る一大決戦を司馬遼太郎の小説として読めるのがありがたく、徳川家康の狡猾さなど読み応えがあった。中下巻も楽しみたい。

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    2024年04月13日