司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 城塞(上)

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    政治的なおもしろさがある。ただ、中心人物の小幡勘兵衛と創作のお夏は魅力的に描かれているが、そもそも司馬遼太郎は家康も淀殿もあまり好きではない印象があり、また本作は群像劇の形式になってるのでなかなか読んでいて気持ちが入りずらい。とはいえまだまだ序章という感じなので続きが楽しみ。

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    2026年05月24日
  • 翔ぶが如く(十)

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    息子へ)
    やっと読み終えた。

    司馬遼太郎作品の歴史小説のなかで、もっとも長い(10巻)の、「翔ぶが如く」。長かった、、、。登場人物が多すぎた、、、、。

    お父さんは、司馬作品、全制覇をもくろんでいる。この大作も読み終えて、ついに半分くらいまできた。あせらず、じっくり、着実に楽しんでいきたい。

    さて、本作品について。

    かなりの巻数を読み終えて気づいたことだが、この作品は、小説ではなかった。ドキュメントだった。例えば、筆者の想像する会話の場合。西郷は「・・・・」といったに違いない。という言い回しになっている。

    主人公、「西郷隆盛」について。司馬先生の作品において、よくあることだが、主人公が全くヒーロー扱いされない。読む前、本書は「西郷隆盛」のヒーロー話だと感じていたが、全くの逆。
    維新後の、西郷の愚者ぶりが描かれていた。まさに、真実・事実を、司馬遼太郎史観のなかで描かれている。

    明治維新の激動の時代は、小説になりドラマになり、世に認知されているが、近代の日本のきっかけを形づくったのは、まさに、本作品の明治10年までの時代だったのだと感じた。

    官が作られ、天皇を崇拝し、ついに武士の社会が終える。。。そして、外国との戦争の時代のもととなる文化も作られる。

    時代の切り替わりの背景を、「西郷隆盛」「大久保利通」を通して、知ることができた。

    小説として楽しむ出なく、歴史書として楽しんだ。
    司馬先生から歴史を学んだ。
    きみとお父さんが過ごす21世紀の社会をかたち作っている歴史。
    われわれの思想・考えに、知らず知らずに影響を与えている歴史。

    「今の自分を知る上で、歴史を学ぶ」
    これが、最近のお父さんのテーマとなっている。

    いずれ、きみにも、お父さんのこのテーマに首を突っ込んでもらいたい。20年後、酒の肴に語り合おう。

    (お父さんの本の買い方)
    BOOK・OFF 全巻\105以下
    (読め、もしくは、読むな)
    読みたければ読め!
    (君が・・・歳のころに)
    ゆっくり時間をかけて。

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    2026年05月18日
  • 風神の門(上)

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    霧隠才蔵を主人公に大坂の陣を描いた作品。

    真田十勇士に代表される個々の武勇談がメインかと思えば、才蔵を巡る女性たちとの関わりが面白い。

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    2026年05月15日
  • 国盗り物語(四)

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    4巻は織田信長の後編だが読み終わるとほとんど明智光秀の話だった印象。義昭と信長に翻弄され続ける光秀にあまり心境的な変化はないので3巻までの人間同士のやり取りや駆け引きの面白さはやや薄く感じるが、真面目で不器用な明智光秀には同情してしまう。

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    2026年05月14日
  • 坂の上の雲(一)

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    オーディブルで。歴史的背景から人となりまで、生き生きと伝わってきておもしろい。青春というのはひまで、ときに死ぬほど退屈で、しかもエネルギッシュで、こまったことにそのエネルギーを智恵が支配していない。無駄なことを全力で出来る時間のこととして、持ち金ゼロで、江の島まで旅するエピソードを紹介していたのが印象深い。ひたすら明るい青い空が思い浮かぶ。二巻目の配信が待ち遠しい。全部聞き終わるのは、いつになることやら(買って読むには長大すぎるなあ)。

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    2026年05月11日
  • 坂の上の雲(七)

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    この巻は奉天の戦いぶりや戦艦移動の詳細な流れの説明的な内容が多く、冗長な感じも受けながら筋を追い何とか読み切った。
    宮古島の章だけは興味深く読んだ。当時の島の暮らしや離島同士の移動、通信状況などとても面白かった。

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    2026年05月07日
  • ペルシャの幻術師

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    以前、短編全集で読んだことがある作品だけど著者のデビュー作

    特に古代日本に景教徒がいた説は面白い。
    常識的に考えて難しとは思うけど、宗教の底力を考えるとありえない話じゃないのかな。

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    2026年05月05日
  • 以下、無用のことながら

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    晩年のエッセー集
     司馬遼太郎は1996年に亡くなったが、それまで未収録だったエッセーが集められてゐる。特に必見といふものはない。日本のバブルを憂ふ文章が数篇あり、文章は端正で、しかし飾らない。

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    2026年05月05日
  • 項羽と劉邦(上)

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    宦官一人で秦を潰したのが、天下統一が大変だったのを見てきただけにむごかった。。。

    項羽が20万人の秦の捕虜を崖から落として埋めたことで人心が離れ劉邦に人が寄り付いたというのが、儒教国家の中国らしい。

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    2026年04月23日
  • 坂の上の雲(三)

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    いよいよ日露戦争開戦。それぞれの指揮官の心情や思考、価値観を考えると、現代人には希薄になった覚悟や勇ましさのようなものを感じ、色々と考えさせられる。

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    2026年04月23日
  • 坂の上の雲(七)

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    この巻で印象深かったのは、軍人と戦火の話が事細かに続くなか、最後のほうの宮古島に住む漁民のエピソード。ロシアの艦隊に中国人と間違われ危機一髪を魔逃れた話、宮古から石垣まで必死で機密を届けた話。

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    2026年04月23日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    大清帝国の起こりが女真人から建国されたものとは知らず、とても勉強になりました。
    ヌルハチ、ホンタイジ、マンダーツetcどこかで聞いたような名称が物語の中で意味を持って記憶する事が出来ました。

    ただ、、やっぱり読み物としては難解で、司馬遼太郎先生の作品にしては、読みづらい部類に感じました^^;

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    2026年04月22日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    韃靼を舞台にした庄助とアビアの恋物語…を期待して読んでましたが、物語からだんだん歴史書的な内容が増えてきて。。

    もっと物語中心で読みたかったかな^^;
    あと、漢字が難しくて物語に集中出来ず(汗)

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    2026年04月22日
  • 世に棲む日日(一)

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    1975年に書かれたものらしい。
    司馬遼太郎の文章を読むのは初めてだ。読みにくさを先に挙げておきたい。
    まず登場人物がひたすら多い。
    事実と感想と感嘆などが混合されていること。
    時勢も、現代の話になってタクシーで墓参りにいったり、阪大在籍時代の話になったりしながら幕末の話にもどる。

    ただ、最初に、小説のようなエッセイのようなものとして書き始めている宣言があるため、咎め抜き通すことはできない。そう断っている以上、そのような構造の文章になるのは織り込み済みで、読者にリテラシーが求められるのだ。

    断片的に知っている松下村塾の吉田松陰のことを掘り下げたいために読み始めた。若くして散った維新の獅子たちのうちの一人だ。

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    2026年04月21日
  • 街道をゆく 4

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    福井県のくだり、きっと司馬さんも宿の人の対応に不愉快な思いをしたのだろうけど、それを面白がる方向で処理したり、ホテル業の構造の問題にしたりして扱っているのが興味深かった。

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    2026年04月13日
  • 国盗り物語(三)

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    美濃を征服した斎藤道三だが義理の息子義竜の反乱にあい死亡する。斎藤道三の天下統一の夢は義理息子である織田信長と弟子のように可愛がっていた明智光秀へと受け継がれていく。信長は斎藤道三の窮地を救うため兵を出すも屈強な美濃兵に惨敗し、その後も美濃への侵攻は失敗を繰り返す。そんな中駿河の今川義元が京へ上る最中に奇襲をし見事打ち破ることに成功。一方明智光秀は斎藤道三から逃げてお万阿へ自身の美濃での生活を伝えるように指示して京へと逃げることとなる。自身の立身を考えながら世間を放流するうちに足利将軍家の側近細川藤孝と関係を持つようになり足利将軍を再度復興させることに尽力する。一時は朝倉家に身を寄せるもの将軍足利義輝が松永久秀に暗殺される事件が発生したことで運命が変わる。次期将軍の資格がある義輝の弟覚慶の救出作戦に参加してさらに身分が上がっていく。
    義竜の反乱後美濃は安定していたが義竜の急死後乱痴気騒ぎばかりしていた息子竜興に不満のある部下の竹中半兵衛が稲葉山城を占領、藤吉の部下となり織田信長は美濃を制圧することに成功する。
    作者は信長より光秀のことが好きなんだなと読んでて感じる。光秀の信長に対する嫉妬がすごいしその気持ちが後の事件につながってくるのか。

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    2026年04月12日
  • 覇王の家(下)

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    織田信長が本能寺の変で消えてくれたら今度は羽柴秀吉が台頭。律儀者でも信長死後はキッチリ甲斐国辺りを接収している辺りにこの男の本質がある。信長の後継者たる秀吉と小牧長久手の合戦で激突。詳細に経緯が描かれている。下巻にしてはだいぶ分量を割いていると思ったら何と関ヶ原と大阪夏と冬の陣はカット。キチンと完結はしているし、他の著作で描いているからだろうが打ち切り漫画のダイジェスト展開みたいな感じで釈然としなかった。

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    2026年04月11日
  • 坂の上の雲(六)

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    旅順に実際に行った後に読みました。この巻で1番興味深かったのは大諜報のところ。明石元二郎、広瀬武夫と違ってロシア女性には人気なかったみたいだけど、諜報活動では大仕事を果たし功績は大きいと改めて思いました。

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    2026年04月05日
  • 国盗り物語(二)

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    土岐頼芸を引き立てて美濃を統一する庄九郎の後半が描かれている。小守護で藤左衛門こと長井利安を謀反人とて討つが美濃地侍の反感をかい道三として一度出家するも彼の人望や同門の日護上人の運動で再度美濃に舞い戻る。頼芸を欲に没頭されるために城を奥地へと移動させ自身は金華山に城を築き磐石の体制を整えていく。頼芸の弟たちや息子頼秀らが反乱を起こそうとした際にもすぐに鎮圧し、頼芸自身も追い出し名実ともに美濃の主となる。隣国尾張の織田信秀は幾たびも美濃に出兵するが斎藤道三の策略により連戦連敗するところでおわり。
    庄九郎のすごいところはやっぱり身軽さ、京と美濃を健脚で移動することが彼の活躍を支えていると思う。あと美濃に比重を置きつつも山崎屋のことしいてはお万阿のことを生涯かけて気にかけているのも律儀だなと。
    このあと信長が出てくるが話の展開が楽しみ。

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    2026年04月04日
  • 国盗り物語(一)

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    妙覚寺の法蓮房が還俗ひ松波庄九郎として国主を目指す話。油屋である奈良屋が雇う野党を討つことから物語が始まりお万阿という未亡人を虜にして奈良屋を自分のものにする。その財も利用し次は美濃国へと向かいそこで西村勘九郎として活躍。守護職になれなかった土岐頼芸を引き立てて反乱を起こしさらに腹心である長井利隆に認められて養子となりついには長井家を継ぐこととなるところで終わり。
    戦国ならではの昇進話、とんでもない出世欲でそれを果たすための知略がすごいし意外と武芸にも秀でているんだなと。このあとどのように斎藤道三となっていくのかみもの。

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    2026年03月31日