司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 5

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    少年時代から心を寄せていたモンゴルでの紀行文とあって、司馬さんの心情がこれまでの街道をゆくよりもはるかに多く描かれていた気がする。それがとてもよかった。またモンゴルという土地の描写も自分の琴線に触れるものであって、我が目でその土地を見て、またその匂いを嗅ぎたいと強く思わされた。これまで読んだ街道をゆくのなかでも出色の出来だ。

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    2026年05月31日
  • 新装版 歳月(上)

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    江藤新平のことはほとんど知らなかった。維新後の明治政府の設立当初を描いた小説。幕末志士の小説や映画は数ありますがこの小説のテーマである江藤新平は、もっと活躍したかったかもしれませんが、二重鎖国的な肥前藩出身であり、卑賎の武士でありそれが叶いませんでした。維新後の活躍がみられます。とくに征韓論については教科書で1行で終わってしまう記述しか頭になかったが、詳しく関係する参議の心境についても記述がありとても面白いです。

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    2026年05月31日
  • 竜馬がゆく(二)

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    武市半平太と坂本竜馬との友情とすれ違いがリアル。
    読みながら、私なら竜馬のように軽やかに振る舞えるだろうか?難しいな、と考えさせられた。
    脱藩するにあたって、家族や親戚に多大な迷惑をかけることをわかっていてもなお脱藩するのは、日本の先行きを憂いて、世界を変えるためである。
    よく考えて行動するならば、武市半平太のように脱藩のリスクを冒すより土佐藩の内側から変えていこうとするだろう。
    山内容堂が生きている限り、武市半平太の計画が最後に潰されると予見していて、坂本竜馬は脱藩した。

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    2026年05月26日
  • 坂の上の雲(八)

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    ネタバレ

    『坂の上の雲』ついに最終巻を読み終えた。

    全8巻。途中でたくさんの本を挟んだので長い時間がかかったが、読み終えることができて安心した。

    率直に、とても面白かった。

    日露戦争についてのあらましは教科書で知ってはいた。

    しかしここまで深く、広く、司馬遼太郎の視点もたっぷりに語られ、歴史でありながら読み物として胸が熱い想いになったり、腹が立ったり、ワクワクしたり、様々な感情を与えてくれた。

    日本はよく今の形を成しているものだと、作品を通して考える。

    選択が一つ違えば、今の日本とは違う形になっていたのだということを、この作品から痛感した。

    そして私が生きている今も、長い歴史の流れの一部で

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    2026年05月25日
  • 義経(上)

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    司馬遼太郎の本はもう何冊も読んているが、今回の本は中々拡張高く、気品もあり、昔ながらの言葉が多い為中々読むのが難しいが、不快ではない。この常磐は、源氏も平氏も血を引いた牛若丸を出産したのは知らなかった。平家は血を重んじるが、源氏は全く考慮しない事が分かった。しかし、木曽義仲は京都入場後、こんなに悪い奴だったのか。

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    2026年05月30日
  • 坂の上の雲(五)

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    日本軍10万人のうち損害6割という旅順攻撃。その死の多くは単に露要塞の機械的犠牲

    その惨状を日本人が受容したのは、庶民が国家に初めて参加し得た感動の時代=明治であり、国家が強烈な宗教的対象だったと著者は分析

    明治を知るには必読の好著

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    2026年05月21日
  • 坂の上の雲(四)

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    日露戦争の序盤、黄海海戦から遼陽会戦を経て旅順攻撃まで。

    旅順攻撃は死傷6万人という未曾有の惨事。著者は執拗に乃木、伊知地司令部の無能さを強調。一方、ロシア側の官僚体質の滑稽さも描き、日露戦争の特異性を概観できる。

    非常に面白い歴史小説

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    2026年05月21日
  • 功名が辻(一)

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    妻の千代も賢いが、妻の言葉をほとんど信仰のようにして守る夫の一豊もなかなか。組み合わせのよい夫婦だったのだなと思いながら読んだ。
    日に日に膨張していく織田家、中でも飛び抜けて出世した秀吉の家来というのは幸運だが、その秀吉の家来たちの中でも抜きん出て大名にまで上り詰めるには、さて。
    次巻も楽しみ。

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    2026年05月19日
  • 坂の上の雲(八)

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    日露戦争1904〜1905。教科書に簡単な背景と共に事実として記載されているのを習ったくらいで、そこに関わる人々の海戦、陸戦、外交、プロパガンダ、政治や保身の壮大なドラマが広がっていることをこの物語で初めて知った。
    青春群像劇として生き生きと血の通った物語の始まりにワクワクし、戦争が始まり正岡子規が病気になると不安な気持ちになり、陸軍の戦いの凄惨さに読み進めるのが辛くなり、海戦では戦争の作戦内容を追うのに必死になり、ずっと引き込まれていた。
    読み終わるのが少し残念だった。
    初めての司馬作品だったが、別の本も読みたい。
    この本を「若返りたいときに読む本」として勧めてくれた三宅香帆さん、ありがとう

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    2026年05月13日
  • 坂の上の雲(五)

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    児玉源太郎さんが、乃木希典さんと乃木軍司令官職を交代して2、3日で203高地を陥した。人がたくさん亡くなっているのに、小説として面白いと思ってしまうのは良くないことなのかと思ってしまう。
    戦国時代は職業軍人で、大将が無能であれば逃れる自由があったが、近代国家は憲法によって徴兵されそこから逃れる自由が無くなった。
    専門家は昨日までの専門家で、明日の専門家ではない。狭い思考範囲により、現在の状況に対応できない。現場が優先。
    秋山真之は兵理はあらゆる戦史を読んで研究し、その上で個々が会得せよと言う。気合と根性で多くの兵を無益の死に追いやってははいけない。勉強して、なるべく仲間を死なせない事。

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    2026年05月10日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    豊臣秀吉に関わる様々な人物を通して豊臣家の栄華と転落を描いた人気作品。

    現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも関係し、大変読みやすい内容でオススメです。

    甥の秀次の運命、晩年の秀吉の衰え振りがあまりにも悲劇すぎるのを司馬遼

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    2026年05月10日
  • 坂の上の雲(三)

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    「世界史のうえでときに民族というものが後世の想像を絶する奇蹟のようなものを演ずることがあるが、日清戦争から日露戦争にかけての10年間の日本ほどの奇蹟を演じた民族はまず類がない」
    「奇蹟」を起こした日本人を描く3巻。冒頭で子規の最期を描く

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    2026年05月09日
  • 坂の上の雲(二)

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    日清戦争と秋山兄弟、従軍記者の子規、米西戦争と真之、子規庵を訪れる人々、ロシアの南進方針、義和団事件。特に子規の俳句における写生論、スラブ民族としてのロシア人の特殊性に関する記述は興味深い。明治時代の日本とその周辺を知るには格好の本

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    2026年05月09日
  • 坂の上の雲(八)

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    高市総理が好きな本ということで紹介されていたので、いつかまた読もうと長い間本棚の奥にあったこの本を取り出した。
    長編であるため電車内で読むのだがとても時間がかかった。
    情報量はおびただしく時代背景が前後するのには苦労したが、とても面白く読んだ。
    明治時代の人というのも分かった気がするが、この時代に行ってみたい、生きてみたいとは思わないが、改めて日本人の気質、感情の強さを思い、今の時代に忘れていた様なものを思い出した気がする。
    録画してあるドラマも観なくては。

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    2026年05月07日
  • 竜馬がゆく(八)

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    楽しく読めたが、それよりも学ぶところが多い作品だった。
    電話も車もない時代に現地に赴いて情報を収集する大変さと重要さを知ることができた。

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    2026年05月06日
  • 夏草の賦(下)

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    ネタバレ

    自身にとって初の司馬作品。
    なんとなく歴史小説に対し苦手意識があり触れずにきてしまったが、とても熱くなりあっという間に読み終わってしまった。
    権兵衛や十河には腹が立ったが、世の中にもいるしいかにして付き合うか考える必要があるなと感じた。

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    2026年04月30日
  • 梟の城

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    〈読み終わって学んだこと〉
    自分の主観的な判断では、本当の善は判断できないことがある。社会の規則やルールで決まることもある。

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    2026年04月23日
  • 坂の上の雲(八)

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    本日天気晴朗ナレドモ浪高シ

    日本海海戦の完勝と日露戦争の終結。
    一朶の輝く白い雲のみを見つめて坂をのぼりきった若者たちの物語が寂寥とともに静かに幕を閉じる。

    敵味方無数の命を奪った勝利に苦悩する弟と、赫々たる声誉を捨てる潔い兄。後生も含め、兄弟+幼馴染みの生き様と、明治という時代の対比が深く考えさせられる。

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    2026年04月12日
  • 竜馬がゆく(一)

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    土佐藩の藩士、坂本龍馬の人柄や育ちを知ることができる、文体も読みやすく面白かった、
    桂小五郎や吉田松陰など他の歴史的人物も出てくるので意外な龍馬との繋がりや知り合ったきっかけも知れる。武市半平太は恥ずかしながら初めて知りました。
    各藩の身分による身なりや行動の制限も当時はあったらしく、歴史の勉強も楽しみながらしている感覚でした!

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    2026年04月09日
  • 竜馬がゆく(一)

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    歴史全く知らなくてもめっちゃ読みやすくて面白かった!続きも読みたい!めっちゃワクワクした!歴史系いけるって思えたのも嬉しい
    自由で、ご機嫌で、能天気で、でも実力があって、めっちゃ主人公な主人公!期待を裏切らない主人公さだ、羨ましい

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    2026年04月07日