司馬遼太郎のレビュー一覧

  • この国のかたち(一)

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    日本人は、老荘を学んだわけでもないのに、どこか老荘的なところがあり、「虚」を上に置きたがる。(12 高貴な虚より)

    これが日本人の本質なのだと感じた。そして、その良い面として西郷隆盛に見られる「テゲ」があり、悪い面として参謀本部の暴走があったと言っていいのではないか、と解釈した。

    なるほど、「虚」は下の者の創造性をかき立てる。一方で、何も言わなさすぎる無管理の状態になると、自己が肥大し、「大義」と言いつつ暴走してしまう。

    「虚」が生む自由さと、その裏側にある危うさ。この二面性こそが、日本人のかたちなのだと感じた。

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    2026年08月23日
  • 竜馬がゆく 4

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    桂小五郎と共鳴 田鶴との夜這い

    日本の防衛について桂小五郎と意気投合、長州藩の陣地の秘密や策略を訊き、眼を覚ます。
    吉田松陰が外国への密航の企てで投獄など時代が動いて行きます......
    冴の誘惑と大地震、さな子の嫉妬に田鶴の夜這いの誘いと、もう何処に居ても女が離しません.....

    #笑える #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2026年08月22日
  • 竜馬がゆく 3

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    長州藩桂 小五郎と吉田松陰

    竜馬は長身だけど髪の毛はぐちゃぐちゃでボーっとしてるのに、田鶴•さな子•冴となぜだか次々と女にモテる?
    敵討ちの助太刀で信夫との対決、長州藩との剣術試合で5人勝ち抜くなど竜馬の剣の腕前の凄さにビックリ‼
    土佐藩の郷士と上士の身分差別の軋轢、神道無念流塾頭で長州藩の桂小五郎との出会い。
    桂小五郎の幼年時代の葛藤と吉田松陰との出会いと目覚めなど興味深い話が一杯です!
    桂小五郎は美男で有名ですが、この作品の作画はどっちかと言うと雑でコメディータッチなので、桂小五郎は普通で後はみんなブサイクです.....

    #感動する #切ない #ドキドキハラハラ

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    2026年08月22日
  • 関ヶ原(上)

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    ネタバレ

    p.309
    人も世間も時勢も利害と恐怖に駆りたてられて動く
    p.482
    若いころには、「世間」が、頭上にあって見あげなければならないが、年老いて地位もあがり、またたかをくくって人を見るようになると「世間」というものが自分の目で見おろす位置にさがってくる。

    面白いです。知謀策略がスゴイです。天下泰平の世を築いた家康って…と思ってしまいます。今の世も一緒ですかね…。続きが気になります。

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    2026年08月21日
  • 草原の記

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    単行本は1992年刊。「街道をゆくシリーズ」『モンゴル紀行』の、17年後のスピンオフ。
    司馬が少年の頃から憧れ、夢膨らませ続けたモンゴル、その地を初めて訪れたのは1972年。その時の現地ガイドは、笑顔を絶やさない、司馬と同い年の女性ツェベクマさん。今回の旅は、その彼女と会うのが主目的。
    前半部分はほぼモンゴルの歴史。古来、モンゴルの地にどのような民族が住み、どのような入れ替わりがあったのか。不明の点も多く、そこは司馬の想像も交じる(最近の分子遺伝学的研究を知ったら、喜悦するかもしれない)。そして近現代、モンゴルをめぐるロシアと中国と日本のにらみ合いと交戦。
    ツェベクマさんは後半に登場。ロシアの

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    2026年08月21日
  • 竜馬がゆく 2

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    千葉道場と黒船来航

    田鶴との仄かな恋、泥棒藤兵衛との出会い、お尋ね者信夫、寺田屋のお登勢、修行先千葉道場のさな子。
    色々な新しい人との出会いが、このあと影響する事になります。
    そしてペリーの黒船来航で、竜馬は黒船の魅力に心酔し、自分で手に入れたくなり、これから歴史の渦にどんどん飲み込まれていきます。
    これからが楽しみです!

    #笑える #切ない #ドキドキハラハラ

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    2026年08月21日
  • 竜馬がゆく 1

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    竜馬の生立ちと成長に出会い

    有名な原作がある漫画は読まないのですが、無料に誘われ飛びつきました!
    幕末は大好きで新選組や長州·薩摩は色々読み、勿論どれにも竜馬は出てきますが、土佐に関してあまり知らないので楽しみです!
    竜馬の幼年期、母の死、姉の深い愛情と影響を通しての成長。
    武市半平太、岡田以蔵、田鶴との出会い。
    小栗流目録の剣の腕前と江戸の北辰一刀流の千葉道場への剣術修行と船への憧れなど、これから竜馬を未来に導きます!

    #感動する #ドキドキハラハラ #泣ける

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    2026年08月21日
  • 燃えよ剣

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    ネタバレ

    久しぶりに読んだ。たぶん20年ぶりくらい。
    土方歳三を思い浮かべる時、大河ドラマ『新選組!』の山本耕史さんの顔が出てきてしまうけど、『燃えよ剣』も映画となり岡田准一さんが演じたと知って、そちらも見てみたいと思った。

    解説の方が書いていたように最初のところで、土方に嫌な印象を持ってしまうが、やはり筋は通った人というところには憧れる。今日で土方が通ればみな道を開けたという怖い姿と、お雪の前での姿、私は史実を知らないが、人間らしさ(他人から見れば訳のわからなさ)がいいんだなと思う。

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    2026年08月18日
  • 街道をゆく 5

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    初出は『週刊朝日』連載(1973.11.2~74.6.14)。旅と取材は73年の8月。
    「街道をゆく」シリーズは43冊を数えるが、そのなかでもっとも緊張感みなぎる一冊。それもそのはず、著者が少年時代に夢見たのはモンゴルの草原、そしてゴビの砂漠。進学先も大阪外語の蒙古語科。その憧れの地に初めて足を踏み入れる。(なお、日本とモンゴルの国交樹立は72年の2月。)
    いまなら成田や羽田から直行便で5時間半だが、当時は最短で3日がかり。まず新潟からハバロフスクに飛び一泊、次にイルクーツクに飛んで一泊、モンゴル領事館で入国ビザをもらってから、ウランバートルに飛ぶ。しかし、イルクーツク便は遅れに遅れて、領事館

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    2026年08月18日
  • 夏草の賦(下)

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    有望な後継者である信親公が亡くなり、元親公の気力が減退していき、長宗我部家が最後は無くなっていく様は切ないですね。。

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    2026年08月17日
  • 城塞(中)

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    三巻構成の中巻。
    今回は、関ヶ原の合戦で負けた真田幸村、後藤又兵衛基次、キリシタン大名の明石全登、
    長曾我部盛親、毛利勝永らの豪将及び10万の浪人が、大坂城に集まり、徳川家康と対峙する大坂冬の陣のお話。

    関ヶ原の合戦で負け、浪人に成っていた大名、豪族、足軽、浮浪者などの10万ほどが
    大坂の大野修理の呼びかけで、続々と大坂城に集まった。
    対する徳川方が約20万の軍勢で大坂城の周りに布陣した。

    冬の陣に至っては真田幸村、後藤又兵衛等の奮戦に依って、徳川方は甚大な損傷にあった。
    大坂方の実権を握っているのは、淀殿、秀頼の乳母の大蔵卿局などの女性陣である。
    家康はこの大坂城の女性陣に対し、和睦の申

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    2026年08月16日
  • 坂の上の雲(七)

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    奉天会戦での戦敗の情報がひろがるたびに、ロシア国内の社会不安は深刻になった。開明家ウィッテ。ロシア国家は、偉大な軍隊で統制する以外に治めようがない国である。
    陣地に拠る敵を攻撃する場合、攻撃側は敵より三倍の兵力を必要とするというのが兵学上の常識であった。
    ⇨小泉悠さんが言ってたことと同じだ。
    ウドサァになるための最大の資格は、もっとも有能な配下を抜擢してそれに仕事を自由にやらせ、最後の責任だけは自分がとるということであった。⇨組織にいない場合はどうすれば良いのか?育てる必要はないのか?
    ロシアの建国精神は土地略奪である。と小村寿太郎がいったことは、同時に児玉の戦慄でもあり、かれがこの無理な戦い

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    2026年08月15日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    読み出すと止まらない。地元神戸近辺の摂津、播磨の光景が目に浮かぶ。伊川谷みたいなマイナーな土地名も出てきた。
    室町幕府の終焉から、戦国期にかけての播州の状況が理解できた。

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    2026年08月14日
  • 竜馬がゆく(二)

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    ネタバレ

    audibleで再読。通勤の行き返りを利用して聴読。
    耳で聞き、映像を思い浮かべながら楽しんでます。

    遊学のため土佐藩を出て、千葉道場で剣術の修行をつみ、北辰一刀流の目録を受けたのは、竜馬が23歳のころ。このころには、身体もたくましく、また剣術も道場内でも屈指の達人と認めらる存在となっていたが、悲しいかな遊学の身、期限というものを守らねばならず、道場の重太郎やさな子と別れを告げ、土佐へと戻る。

    竜馬が19歳のころ、品川沖で生の黒船を自分の目で見、竜馬は竜馬で異国への恐怖やスケールのどでかさなどを体感しつつも、世の中の「尊王攘夷」の気風の盛り上がりを肌で感じていただろう。道中をともにした市川

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    2026年08月13日
  • 世に棲む日日(四)

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    歴史書としても勉強になり、またドラマとしても読み応えがあった。政治的に未熟な時代であったからこそ開国だ攘夷だで幕府も各藩も民衆も右往左往している姿に今の政治の変わらなさと比べて驚きもする。とはいえ革命期というのはこのように短い期間で多くのことが変わるのかという気持ちもあり、今後の日本にも起こりうるなと感じた。

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    2026年08月11日
  • 夏草の賦(上)

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    最近、長宗我部元親をネットで観る機会が増えており、気になって読んだ。明智光秀、斎藤利三との関わりが記されている。最後には、本能寺の変につながる話もあって続きが楽しみです。

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    2026年08月07日
  • 竜馬がゆく(八)

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    最終巻
    ついに最後となってしまいました。
    大政奉還が成立、まるで天が「竜馬の役目は終わったから、さっさと空へ帰っておいで」といわんばかりに幕末の動乱を見事に治めたらすぐ、天に帰ってしまった・・・。

    「坂本さァ」
    と西郷は猪首を竜馬にねじまげた。縁側にいた竜馬は、それに応じて西郷のほうへ上体をまげた。(略)
    「この表を拝見すると、当然土州から出る尊兄の名がみあたらんが、どぎゃンしもしたかの」
    「わしの名が?」
    竜馬はいった。陸奥が竜馬の顔を観察すると、近視の目をひどくほそめている。意外なことをきくといった表情である。
    「わしァ、出ませんぜ」
    といきなりいった。
    「あれは、きらいでな」
    なにが、

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    2026年08月07日
  • 竜馬がゆく(八)

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    久しぶりに大長編を読み終えたという満足感もさることながら、この2~3ヶ月、坂本竜馬という人とずっと一緒にいたような感覚になりながら小説を読み進めていたからこそ「近江屋」の3文字が出てきた時には「ああ…いかないでくれ…」という気持ちになったり、読み終えた時はお別れの寂しさにむせび泣いてしまった。
    読み物として面白くする上で脚色があることは承知の上で、坂本竜馬という人の魅力は海のように広い鷹揚さと、かと思えば小さいことで意地を張ったり、背中の体毛を見られるのが恥ずかしかったりといった人間らしいところが同居しているところなんだろうな、と思いました。人として生きるならかくありたい、と思わせてもらえたこ

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    2026年08月02日
  • 世に棲む日日(一)

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    萩旅行にたまたま行くことになり、そこで吉田松陰ゆかりの地ということを知った。松陰神社や記念館を回ったものの、幕末の人というイメージしかなく、詳しいところがわかりかねたため、勉強したく購入。
    結果大満足。司馬遼太郎の作品は燃えよ剣以来で苦手意識があったが、こちらの方が読みやすく吉田松陰の為人がわかった。

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    2026年07月29日
  • 坂の上の雲(六)

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    ロシアは何故負けるのか、専制政治による独裁者の妄想にブレーキを掛けられない仕組みと、軍人が背後に気を遣い勝利よりも政敵の失敗に努力する事が理由とのこと。またロシアは皇帝と貴族が土地と人民を私物にし、ヨーロッパの概念である国民が存在しなかった。先制国家は滅びると世界的常識になっていたそう。日露戦争当時、ポーランド、フィンランドの様にロシア総督を迎えたくなかった日本。ポーランドの農民はどんどん徴兵され、危険な場所にやられ、真っ先に死ぬことを強要された。ロシアは属国に内乱が起こると、他民族を使って征伐させるので、半目しあう。革命の機運が高まっていた中、革命の毒気を抜くためにちょっとした戦争として日露

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    2026年07月25日