司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新史 太閤記(下)
    家康が臣従し、ある程度近畿、関東の平定までの内容。

    相変わらず司馬遼太郎の読みやすい内容でペラペラと手が進んでしまった。

    九州、朝鮮への出兵はこの本では描かれていない。なぜなんだろうと考えた時、豊臣秀吉といえば確かにそれを物語る上で信長時代の出世。その後の豊臣政権確立までが秀吉だなぁと思った。九...続きを読む
  • 街道をゆく 41
    私は大の太宰治と縄文のファン。
    津軽と南部、それに斗南のこと・・・
    この本を読んで「北のまほろば」の意味がよくわかりました。
    本当にいい本です!
  • 坂の上の雲(八)
    ▼エンタメと考えれば、この小説は(日露戦争は)いろいろあっても最後が日本海海戦で圧勝して終わるので、溜飲が下げられて素晴らしい。その、苦しい辛い中で最後スッキリというヤクザ映画的な語り口がこれまた上手い。海戦でも、まずは三笠が被弾しまくる描写も延々とやる。その次にロシア側の(日本軍と比べ物にならない...続きを読む
  • 竜馬がゆく(一)
    2、3ヶ月かけて全巻読み終わったので感想を記載。この本は史実とは多少異なる内容もあるそうだが、本の中で幕末の時代を命をかけて生きた志士たちの生き様を見れて感銘を受けた。幕府のため、朝廷のため、藩のため、あるいは竜馬のような日本のためとそれぞれ目的も異なるが、文字通り命をかけて自分たちの目的に向けて活...続きを読む
  • 坂の上の雲(八)
    日露戦争は日本の勝利と知っていたが、この本を読む事によって多くの両国の犠牲があった上でのことだと再認識させられる。

    最後の章の、真之が子規庵に行った場面は海上での戦いとのコントラストを強く感じた。他愛ない日常も、戦争のもとでの日々も同じ人間の生活の一部なんだと思った。
  • 坂の上の雲(七)
    ▼奉天の戦い〜日本海海戦前夜。▼「坂の上の雲」の、「小説的ではない西洋歴史一般文章部分」を抜いたら、この上なく面白いのでは。なんだかんだ、外交のファクトを確認していくと、白人至上主義や各国の自国エゴが(当たり前だけれど)浮かび上がる。▼また、ロシアもドイツも結局は「遅れてきた新参者」だったから無理を...続きを読む
  • 坂の上の雲(五)
    ▼旅順が落ちない。なんともストレスである。ただ、通読3回目にして、司馬さんの「なんとなくの小説的意図」に気づく。司馬さんは旅順描写がストレスであろうとわかっていて、加減してはる。でも後でスカッとするためにはある程度ストレスも与えねばならぬ。▼司馬さんの取材もすごいが、それ以上に語り口がすごい。何かと...続きを読む
  • 坂の上の雲(六)
    ▼旅順を、あっという間に落としてしまう児玉さん。ここンところの描き方は天晴。ヤクザ映画の終盤のような、カタルシス。▼当然、戦闘ではなくそこに至る人間模様が滋味深い。確実に「坂の上の雲」で司馬さんが書きたかったことベストテンに入るくだりであろう。▼それにしても、たかが紙に文字がいっぱいあるだけなのに、...続きを読む
  • 坂の上の雲(四)
    ▼日露戦争開戦。司馬さんは戦争が好きだ。ちょっと言い方が雑だけれど、司馬さんは戦争の細部や人間臭さが好きであろう。司馬さんは人間の明るさとか賢さとか合理性とか機能性とか合目的性とかが好きだし、そういうリーダーに率いられる人間の集団について、汲めども尽きない興味を持っておられる。▼そういうわけで、機械...続きを読む
  • 坂の上の雲(二)
    ▼2巻は好古・真之・子規を追いつつ、日清戦争勃発。▼結局、秋山兄弟は貧乏のために軍人になる。正岡子規は貧乏とは言えない。なので軍人にはならぬ。単に出世を目指すが落ちこぼれて文学を目指す。その際に「"初めて世代"は良いなあ。大したことなくても世に出れた」と、嘆き羨む。これはほぼ、「西洋化」の第一世代か...続きを読む
  • 坂の上の雲(三)
    ▼正岡子規は本編の三人主人公の一人だが、3巻目で死んでしまう。秋山兄弟もそうだけれど、上回るくらいに司馬さんは正岡子規が大好き。その「好き」が泣けてくるような3巻目。それはまた「ひとびとの跫音」になっていく。▼そうだった、十代の頃に「坂の上の雲」を読んで、短歌俳句に興味を持ったんだった。正岡子規の「...続きを読む
  • 坂の上の雲(一)
    ▼恐らく人生三度目の「坂の上の雲」通読。初回は高校生の頃か…二度目は三十代だった気が。五十代の今回、過去最大に面白い。▼1巻は秋山兄弟の貧しさ、そして明治の国作りの混沌。語り口が、あざといまでに娯楽的。そして、松山が魅力的。愛媛県にとっては、ゼロ円で最高の宣伝だなあ。
  • 坂の上の雲(七)
    まずは、6巻まで文字が小さくて読むのに苦労した。この7巻だけは新装版なので文字も大きく読みやすい。8巻はまた字が小さい(;_;)
    (坂の上の雲。義父から借りもののため)

    バルチック艦隊がようやく日本海付近にやってきた。クライマックスに向けて盛り上がってきた。
    それにしてもバルチック艦隊のロジェスト...続きを読む
  • 項羽と劉邦(下)
    上、中、下巻あるけれど是非。
    10年以上前に初めて読んで、2、3年前にもう1回読んで普通に面白かった。
    たぶんいつか、また読みそう。
  • 坂の上の雲(一)
    歴史小説と聞くと何か堅苦しいイメージがあったので、これまで読んだことがなかったが、とても読みやすかった。歴史小説の良いところは歴史をタテではなくヨコに深く学べるところだと思う。歴史的名著である分、内容も面白かったしおすすめです。
  • 関ヶ原(上)
    上中下とすべて読んだ上での感想だが、上が一番面白かった。関ヶ原の前に、ここまでの工作が行われていたとは。
    徳川家康の狸親父っぷりが憎い。しかしこれくらいできないと、天下など手にできないし、手にできても収められないんだろうなも感じた。
  • 国盗り物語(一)
    半分くらい恋愛/官能小説の感がなくもないが、斎藤道三(庄九郎)の人間味が面白く、一気に読めた。戦国作品はほぼ触れてこなかったが、特に理解が難しいところもなく、初めてでも楽しく読むことが出来た。
  • 坂の上の雲(八)
    いよいよクライマックスで、この巻を読むためにここまで来たのだと思う。
    日本海海戦がここまで圧勝とは知らなかったので、清々しさも感じた。
    終わり方があっさりしているのは、この本についてはそれが良いと思った。それにしても超大作だった。
  • 新史 太閤記(下)
    うわ〜ここで終わりにするのか!と思うくらいのエンディング。秀吉の生涯を最後まで書ききらない司馬さんにある意味、感謝しながら物語を読み終えました。
    これはすぐれたビジネス書でもあり自己啓発の書でもあると思います。
    俄然、やる気のでてくる物語でした。
  • 週刊文春 2023年11月9日号

    伊藤理佐先生

    伊藤理佐先生の【おんなの窓】の単行本が大好きで、何度も読んでます。
    文春にどんな感じで載ってるんだろう?と思って初めて文春を購入!
    伊藤理佐先生はもちろん、ほかの読み物もおもしろかった。
    【おんなの窓】の単行本は2017年から出てないけど、いつ続きが出るのかな〜