司馬遼太郎のレビュー一覧
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全4巻中、1巻は吉田松蔭(吉田寅次郎)が主人公。
松陰は、5歳から骨の髄まで染み渡る教育を施されており、9歳のときには講義をするまでになっていたこと、恐るべしでした。
松陰さん、国防のことを考えながら日本全国を、てくてく歩きます。
日本史の資料集で見た松陰さんは、キツネ目でちょっと気難しそう。その印象は読み進めるにつれ変わりました。師である佐久間象山に、堂々と自説を力説するところ、かっこいいです。
フットワークのいい松陰さん、先見の明があり生真面目な信念の人、うぶで可愛い面もプラスされて描かれ、ファンになりそうです。
1巻の最後で、金子重之助さんと出会い、意気投合してすぐ弟子にします -
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全巻読み終えるのにかなり時間を要してしまった。
改めてこの本を通じ、私個人の維新後や政府の成り立ちについて深く理解が進んだ。
また主題である西郷隆盛について、これまでイメージとして持っていた偉人というぼんやりしたものから周辺の人間関係や思想などをもとに解像度が上がった。ただ著者が記しているようにどこまでいっても西郷隆盛の虚像であり、空を掴むような感覚はあった。
その点、大久保利通や川路らを理解することが結果として西郷隆盛やその時代の空気感を理解させてくれたと感じる。
まだ若い私が読んでも感じ得る部分は限られているのであると思うため、改めてどこかで読み直したいと思った。 -
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▼割と近畿です。
【洛北諸道】要するに京都の北らへんです。
【郡上・白川街道と越中諸道】京都から富山にかけてのあたりです。
【丹波篠山街道】つまり兵庫の北部あたりです
【堺・紀州街道】大阪府から和歌山県です
【北国街道とその脇街道】滋賀県から福井県あたりです。
▼だからなのか、天皇さんについての話が多かった印象。
・南北朝正統論。南朝が正統である、と、決めた明治帝は北朝の子孫。その裏話。
・南北朝から応仁の乱、天皇家の貧しさ、困窮。一方で「足軽」という新しい勢力の台頭。
(このあたりは、正規雇用というシステム?が壊れつつある2020年代にも通じるのかもなあとも思いました)
・古代。継 -
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現在の国際情勢にもつながるロシアという国の原型を学ぶことができました。ロシア社会の始まりが、十三世紀のはじめのチンギス・カンの襲撃などの外敵におびえざるをえない状況からはじまっているとう解釈は、なるほどと思いましたし、非常に面白かったです。今回、あらためてですが、遊牧民の強さ(と残虐さ)を再認識できました。そして、なぜ彼らが強かったのかの知見も深まりました。元寇でモンゴル(南宋)の襲撃を防いだ鎌倉武士団は、本当に強かったと思います。ただ、冷静に考えて、日本が島国であったことも撃退できた大きな要因だったんだなと思いました。もし、日本が陸続きで、主戦力がモンゴルの騎馬部隊だったとして、どちらの弓が
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本能寺の変で、信長という重しを取っ払い、身軽となった秀吉は知略、軍略をフル回転。織田政権内での上位の者たち、明智光秀、滝川一益、丹羽長秀、柴田勝家といった面々を次々と追い抜いていく様は、高い木を駆け上る猿のようだ。
そして、そのテッペンには徳川家康。秀吉の駆け上がるスピードはやや滞るも、それも一瞬。小牧・長久手の戦いで家康に負かされたはずの秀吉だが、いつの間にか、家康に頭を下げさせてしまう。
天下統一へ突き進む秀吉のさえ渡る才能の爆発。
が、晩年の秀吉はその才能を枯らしてしまい、老いに悩まされる。という史実を作者は描きたくなかったのだろう。家康を配下に組み入れたところで、太閤記は結末。 -
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ネタバレ乃木・伊地知ペアには読んでてもちろん最大級にイライラした。
でも、最大の責任は藩閥政治に拘って乃木を押した山縣有朋にあるのでは?とも思う。それに、Wikipediaによれば、乃木軍への命令系統は曖昧で、混乱が生じたとも。
能力が足りなかった、頭が硬すぎた等確かに一理あるんだろうなと理解したけど、その状態を理解しつつも変えられなかった、そもそもその状態にした組織にも大きな問題があったのでは?
乃木希典は戦争で息子2人亡くし、「国民に申し訳が立つ」みたいなことを言ったらしい。明治帝にも愛されていた。人柄は尊敬される人だったんだろうなと、パパっとググって知り得た少ない情報でも、思う。
でも確かに、 -
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豊臣家ゆかりの人物にスポットを当てた短編集。
司馬遼太郎さんが、豊臣家に潜入、密着取材してきたかのようで、とにかく面白かったです。秀吉の弟妹、妻妾、実子、養子など、一人ひとりの人物像がリアルに迫ってきました。豊臣家の内情がよく分かりました。
司馬遼太郎さんの小説を読む前は、戦国の世は男性中心と決め込んでいました。北ノ政所、淀殿、2人の女性抜きにしては豊臣家は語れないとあらためて思いました。北ノ政所は、秀吉にとっても家康にとってもキーパーソンでした。
政治的理由での結婚、離婚。人が外交上のやりとりとして物のようにあつかわれている悲しさ。戦国の世の悲哀が、じわりじわりと伝わる濃密な一冊でした。 -
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高円寺の文禄堂が潰れる最終日に、最後だし読もうと思っていたけど読んでこなかった本を買おうと思い購入。10年以上前に同著者による「人斬り以蔵」を読んだことはあったが、八冊に及ぶ本作を読めるかと不安であったので(一)を購入して読み進めると好古と真之の生き方にすぐに引き込まれて二日で読んでしまった。明治維新後の四国松山出身の二人の兄弟が日本を代表する軍人になる物語である。
江戸の頃には世襲を前提とした階級社会であったが、維新後はとにかく人材が足りないこともあり薩長土肥以外の下級の生まれであっても己の才覚で成り上がることができる様はある種、現代のなろう系的な物語に通ずるところがあると感じた。
さて、 -
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『義経』で心を掴まれ、全8巻、読み切れるかなあ、とは思いながらも他にも司馬遼太郎さんの作品を読んでみたいと手に取りました。
義経の時と同じように坂本龍馬が本当にこんな人格であって欲しい、と思えてしまうような非常に興味深い人物像で描かれています。
私が歴史に無知なだけなのかもしれませんが、坂本龍馬といえば、で浮かんでくる事柄が全く出てこないまま1巻目を終えました。ここからどう進んであの聞いたことのある出来事と結びつくのか、2巻目を読みたくて読みたくてそわそわそわそわ、仕方ありません。
8巻読み切れるか不安で1巻しか購入していなかったので明日必ず2巻目、3巻目も買いに行きます。