司馬遼太郎のレビュー一覧
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面白い!秀吉の立身出世街道が刻々と描かれていて読む手が止まらなかった。毛利攻略のために中国地方担当になり、数々の調略そして城攻め(備中高松の水責めってこれか)する中での信長の死。誰よりも早く駆け参じて明智を倒し一気に天下人候補に。その間にも毛利とのハイレベルな騙し合いや情報戦があって面白いし官兵衛がすぐに天下人を匂わせたせいで秀吉から智略を疎まれその後大領を与えられないのは納得した。明智を倒した後は柴田との天下人を決める決戦に。柴田勝家は北陸という土地がマイナスになって雪で何もできない間に秀吉が長浜を上げた勝家の息子を調略したり信孝を岐阜から追い出したりと。いざ賤ヶ岳であい見えるが勝家の甥の佐久間の出過ぎた行動で一気に責められ最後は自害まで追い込まれる。そして家康との対決。小牧長久手の戦いは池田の中攻めをいち早く察した家康に軍配。この時点ではあくまで秀吉は織田家家臣の一角という立場に過ぎずまだ地位が確立してないが故に池田の愚行を止めることができなかったんだなと。結局妹、母親まで人質に送ってまで家康を上洛させることに成功して天下人になっててあくまで外交に重きを置いて人は殺さない秀吉のスタンスは好感を持てる、
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ネタバレ『坂の上の雲』ついに最終巻を読み終えた。
全8巻。途中でたくさんの本を挟んだので長い時間がかかったが、読み終えることができて安心した。
率直に、とても面白かった。
日露戦争についてのあらましは教科書で知ってはいた。
しかしここまで深く、広く、司馬遼太郎の視点もたっぷりに語られ、歴史でありながら読み物として胸が熱い想いになったり、腹が立ったり、ワクワクしたり、様々な感情を与えてくれた。
日本はよく今の形を成しているものだと、作品を通して考える。
選択が一つ違えば、今の日本とは違う形になっていたのだということを、この作品から痛感した。
そして私が生きている今も、長い歴史の流れの一部であり、日々選択の連続であり、未来を作っているのだ。
『坂の上の雲』では、日露戦争を中心として、様々な人間の生き様が書かれている。
有名でも無名でも、たくさんの人が精一杯に生き、何かを生み出してきた結果が今なのだ。
自分は小さな存在であると卑下せずに、日本を構成する一員として、日々の仕事に挑みたいと思う。 -
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ネタバレ主な登場人物
羽柴秀吉 …… 中国地方の毛利氏を攻略。高松城を水責めにし降伏させるが、本能寺の変で、信長が亡くなったことを知る。
黒田官兵衛 …… 藤吉郎の軍師。キリシタン大名。藤吉郎に入信を勧める。
加藤虎ノ介 …… 藤吉郎の小姓。後の主計頭清正。
福島市松 …… 藤吉郎の小姓。
加藤孫六 …… 藤吉郎の小姓。
亀井新十郎 …… 新規に召し抱えた若者。鹿野城を任せる。後の従五位下武蔵守茲矩(じゅうごいのげ むさしのかみ これのり)。石見津和野藩亀井家の家祖。
吉川式部少輔経家(きっかわ しきぶのしょうゆう つねいえ) …… 鳥取城。毛利氏側。律義者。
小西行長 …… 藤吉郎の商人あがりの家臣。
宇喜多直家 …… 備前。毛利側だが、秀吉に寝返った。
毛利元就(もうり もとなり) …… 中国地方の支配者。陰謀の才あり。健気第一の大将と言われた。
清水宗治(しみず むねはる) …… 高松城を任せられた。藤吉郎の水責めにより降伏し、自害すると約束し、自害した。
毛利輝元(もうり てるもと) …… 毛利家 当主。
吉川元春(きっかわ もとはる) …… 元就の子。毛利家 代表。隆景は弟。戦場に於いては勇猛な将。
小早川隆景(こばやかわ たかかげ) …… 元就の子。毛利家 第二将。軍事だけでなく外交にも長じる。
長谷川宗仁(はせがわそうにん) …… 織田家の茶人。信長と共に本能寺に居たが、僧侶を装い難を逃れた。備中の秀吉に飛脚を出した。四十時間後には届いた。
中国大返し ……
丹羽五郎左衛門長秀 …… 織田家次席譜代家老。近江佐和山城城主。若狭小浜十万石。
柴田勝家 …… 織田家筆頭譜代家老。
明智光秀 …… 本能寺の変。淀川流域平野で秀吉軍と対峙し、敗れる。
斎藤利三 …… 光秀の筆頭家老。戦闘で瀬兵衛に突き崩される。
高山右近 …… 織田家の大名。高槻城主。
中川瀬兵衛 …… 織田家の大名。茨木城主。秀吉を良く思っていないが、光秀討伐に参戦した。
池田勝入斎 …… 織田家の大名。尼崎、花隈、伊丹城主。
織田三七信孝 …… 信長の三男。
伊勢神戸城主。信長の実子。秀吉を良く思っていないが、光秀討伐に参戦した。
信長の実子の中では器量は三人並で、ましな方。成り上がりの秀吉を見下している。柴田勝家は織田家の跡継ぎに推している。
勝家の敗北により、知多半島に逃げる。
信雄に捉えられ、腹を切った。
織田信雄 …… 信長の次男。天下を統べる能力は全く無いが、その野望だけはある。
●清須会議 …… 評定の参加者
大名級
柴田勝家 …… 筆頭家老。織田三七信孝 推し。越前北ノ庄で、秀吉に敗れ、自害する。
丹羽長秀 …… 秀吉の事前の根回しにより、秀吉側となる。
滝川一益 …… 北条との戦で敗戦し、柴田につく。
羽柴秀吉 …… 信忠の子、三法師の博人(めのと)養育者となる。
細川藤孝
池田勝入斎
筒井順慶
蒲生氏郷 …… 秀吉側。
蜂屋頼隆
織田家一門
旗本の主だった者
滝川一益 …… 織田家家老。勝家派。勝家が敗れた後は、伊勢長島城で敗戦し、秀吉の配下となる。
佐久間盛政 …… 織田家旧家老。勝家派。賎ヶ岳の戦いで秀吉に敗れ、降伏する。秀吉の家来に成ることを拒み自害する。
前田利家 …… 勝家の配下で動いていたが、秀吉との旧知の仲により、賎ヶ岳の戦いで兵を引く。
佐々成政 …… 勝家派。織田家中堅将校。勝家敗北後は秀吉の配下となるが、秀吉を良く思っていない。
●小牧長久手の闘い
徳川家康 …… 織田信雄に乞われて蜂起する。
小牧長久手にて秀吉に戦いを挑み、一旦勝利する。
織田信雄 …… 天下を取る野望があるが、その能力は無し。家康と連携し、秀吉に闘いを挑むが、敗北する。
秀吉の配下となる。
秀吉側の陣営
池田勝入斎 …… 第一隊 織田家の家臣。故信長の博人子。長久手で家康軍に破れ戦死。
森武蔵守 …… 第二隊 長久手で家康軍に破れ戦死。
堀久太郎秀政 …… 第三隊 榊原康政隊を撃破するが、秀次軍の潰乱により戦場を離脱する。
羽柴秀次 …… 第四隊 散り散りに山谷を逃げ惑う。 -
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日露戦争1904〜1905。教科書に簡単な背景と共に事実として記載されているのを習ったくらいで、そこに関わる人々の海戦、陸戦、外交、プロパガンダ、政治や保身の壮大なドラマが広がっていることをこの物語で初めて知った。
青春群像劇として生き生きと血の通った物語の始まりにワクワクし、戦争が始まり正岡子規が病気になると不安な気持ちになり、陸軍の戦いの凄惨さに読み進めるのが辛くなり、海戦では戦争の作戦内容を追うのに必死になり、ずっと引き込まれていた。
読み終わるのが少し残念だった。
初めての司馬作品だったが、別の本も読みたい。
この本を「若返りたいときに読む本」として勧めてくれた三宅香帆さん、ありがとうございます! -
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児玉源太郎さんが、乃木希典さんと乃木軍司令官職を交代して2、3日で203高地を陥した。人がたくさん亡くなっているのに、小説として面白いと思ってしまうのは良くないことなのかと思ってしまう。
戦国時代は職業軍人で、大将が無能であれば逃れる自由があったが、近代国家は憲法によって徴兵されそこから逃れる自由が無くなった。
専門家は昨日までの専門家で、明日の専門家ではない。狭い思考範囲により、現在の状況に対応できない。現場が優先。
秋山真之は兵理はあらゆる戦史を読んで研究し、その上で個々が会得せよと言う。気合と根性で多くの兵を無益の死に追いやってははいけない。勉強して、なるべく仲間を死なせない事。