司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ロシアは何故負けるのか、専制政治による独裁者の妄想にブレーキを掛けられない仕組みと、軍人が背後に気を遣い勝利よりも政敵の失敗に努力する事が理由とのこと。またロシアは皇帝と貴族が土地と人民を私物にし、ヨーロッパの概念である国民が存在しなかった。先制国家は滅びると世界的常識になっていたそう。日露戦争当時、ポーランド、フィンランドの様にロシア総督を迎えたくなかった日本。ポーランドの農民はどんどん徴兵され、危険な場所にやられ、真っ先に死ぬことを強要された。ロシアは属国に内乱が起こると、他民族を使って征伐させるので、半目しあう。革命の機運が高まっていた中、革命の毒気を抜くためにちょっとした戦争として日露戦争を利用した内務大臣プレーヴェ。ガポンを信じきっていた教育の程度の低いロシア大衆は、血の日曜日事件によって殺された。革命勢力はこれを利用。ロシアは義和団の乱を利用して鎮圧目的で軍を送り南満州を武力占拠した。日本も戦争は際どい綱渡りで、砲弾が常に不足。ここまで読むと、日露戦争に勝てたのはかなりギリギリだった様に見える。
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Posted by ブクログ
読み終えてすごく達成感があります。素晴らしい作品でした。
司馬遼太郎さんが何を願い、如何に苦労してこの作品と向き合ったか。ずっしりと伝わり、深い感動を覚えました。
(文庫版だと筆者の「あとがき」が最後の8巻に全てまとまっていますが、単行本は最初6冊で刊行されてその巻ごとにあとがきがあったようです。なので、文庫版で1巻から読み始める方、途中で8巻のあとがきを読みにいくのも良いと思います!)
最後まで読んで、あぁ、この描写の意図はこういう事だったんだ、と納得する場面も多々ありました。
私が途中で読むのが辛い(戦争で劣勢にあり被害が酷い場面)などと感想を書いたりしていましたが、それこそに大事な意味があるんだと思い知らされました。事実を徹底的に調べ上げ、明らかにし、そこから学ぶべき事を私たちに残してくれました。とにかく一人でも多くの人に読んでほしい。
魂を削ってこの本を書いてくださった司馬遼太郎さんに感謝。 -
Posted by ブクログ
再読完了です。
何度読んでも面白いですね。忍者活劇最高です。
解説によると、この本は昭和30年後半に書かれたとか。戦後ということで、その時代の本もその力は全然すり減っていません。
忍者で有名な伊賀は、その得体の知れなさを敵視した織田に滅ぼされてしまいます。その生き残りの忍者が、自分の生き様を織田の後継者豊臣にぶつけようとしますが。
秀吉を暗殺する依頼をめぐり、敵味方様々な忍者が入り乱れて、乱舞します。その忍者も色々な個性で描かれていて、それぞれの矜持がぶつかり合う展開に引き込まれます。
女性も忍びとして登場しますが、いわゆる「くの一」のイメージが自分のものとは違い、格好いいものではありません。登場する女性は忍びとして一般に求められる「くの一」を拒絶し、翻弄されながらもそれぞれの意思を育てる姿に、応援したくなります。
また、石川五右衛門についての、司馬さんの考察もあり、歴史心がくすぐられます。
淡々としかし興味の尽きないいい本でした。
伊賀と甲賀でも全然違って、伊賀は我が強いですね。自分の技と使命、生き様に命をかける。
そんな伊賀から服部半蔵が出たのはちょっと意外で、服部と伊賀との関わりが気になりました。そんな題材の本、どっかにないかな。