司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 項羽と劉邦(下)
    面白かった。漫画「キングダム」と平行して読んだので、より諸行無常感が増幅された。この漢帝国も、後に腐敗し、魏呉蜀の三国志に滅びるのか・・・。
    司馬遼太郎の文体の小気味よさと表現力に何度も感嘆した。
    一番好きな部分が、「韓信のみるところ、愛すべき愚者という感じだった。もっとも痴愚という意味での愚者では...続きを読む
  • 竜馬がゆく(八)
    初めての司馬遼太郎作品
    幕末知識は義務教育レベルなので知らない名前や事件が多数出てきたが、個性豊かで魅力的な登場人物たちのおかげでとても楽しく読めた
    特に竜馬と陸奥陽之助のコンビがお気に入り
  • 竜馬がゆく(八)
    全8巻読破。
    感無量。
    満足感で胸いっぱい。
    難しい本だと思っている方は、全然そんな事はないですよ。龍馬のいる幕末、サイコー!
  • 胡蝶の夢(二)
    幕末。西洋医学を極めようと奮闘する医師を描く。幕藩体制という官僚組織の中で苦闘する松本良順と蘭医ポンペ。
  • この国のかたち(一)
    ・日本の偉人の評価
    ・日本人及びその国の特性と成立ち
    を司馬遼太郎の極めて主観的でありながら、
    納得感があり、まるで会って話して来たかのような
    語り草がたまらなく面白い。
  • 関ヶ原(下)
    誰もが知る関ヶ原。その後の泰平の世を思えば家康が勝者であってよかったと思うし、小早川秀秋がどう評されようがその裏切りは正解だと思う。
    だけど、司馬さんの関ヶ原を読むと義に生きた青くさい三成に勝たせてやりたかったとも感じる。
  • 新装版 軍師二人
    長いこと司馬さんのファンで多くの作品を読んできたけどこれはかなり異質に感じた。
    そもそも短編集が初めて読んだかもしれないというのと、登場人物が昔名を馳せた豪傑と一晩を共にする普通の女性というのが新鮮。
    ちなみに軍師二人は後藤又兵衛と真田幸村。このストーリーも真田丸の裏側という目線でも面白かった。
  • 覇王の家(下)
    小牧長久手の戦いが面白かったです。個人的に縁深い土地だということもあって、楽しく読めました。
    司馬遼太郎さんはすごい。
  • 覇王の家(上)
    家康公ブームに乗って読みました。やっぱりこんなお人柄だったのかも!とドラマの家康公とのリンクに思わずワクワクしました。
  • 竜馬がゆく(二)
    あまりにも、才気あふれる人たちが早く亡くなって行くのが残念。
    こうやって読んでみると、
    龍馬は、権平兄さん、お栄お姉さん、乙女お姉さんから、たっぷり愛情を注いでもらった人なんだなあと思う。
    龍馬が持っている余裕-
    小さくまとまらない幅がある人柄は、
    たくさんもらった愛情の中で育ったんだなあと思う。
  • 新装版 箱根の坂(上)
    戦国武将の先駆けとして名高い北条早雲の若い頃は、名門伊勢氏と言っても枝葉の方で、京で家伝の鞍を作っていたという。どう運命が変わっていくか。
    上巻では、応仁の乱で荒れた京の様子がよく分かる。
  • 胡蝶の夢(一)
    幕末、西洋医学の修得を目指す松本良順。漢方と蘭学、幕府の固陋な中、奮闘する姿を描く。

    全4巻中の第1巻。佐渡から勉学の修行に江戸に出る伊之助と松本良順が主役。

    司馬遼太郎作品は結構読んだつもりだが再読も多い。本書は貴重な初挑戦。敢えて前知識なく読んでいる。

    たいていの時代小説では勝海舟がスーパ...続きを読む
  • 月刊コミックバンチ 2023年4月号 [雑誌]
    読切『2フレで泣いてる神田さん』が面白かったです。
    主人公の八乙女くんと神田さんのやりとりがかわいくて、格ゲーはよくわからないですがそれでも楽しめました。
  • 峠(上)
    人物描写に司馬遼太郎さんの愛を感じます。日本人は何て面白い人種なのでしょうか。身分の違いはあっても、一人一人が、各々の立場で、生真面目に生きている暮らしが、いとおしいです。
  • 坂の上の雲(一)
    ドラマを観て読んだ、初司馬遼太郎作品。愛媛という土地にすごく興味が湧いて、一度旅行へも行きました。本の中で流れるのんびりとした空気感が現実にもありました。時代は違えど地域の風土って変わらなくて、その空気感が表現されているのが心地よい。
  • 新装版 播磨灘物語(4)
    感想を書くのをサボってしまったが、全体を通して星5?の感想だった。

    司馬遼太郎を初めて読んだのは『項羽と劉邦』だったが、それも面白かった。

    他の著者の歴史小説も少し読んだが、司馬遼太郎のは小説という形で物語として進められていくが、所々に著者の見解が示されている点がうまい具合に内容を読みやすくなっ...続きを読む
  • 新装版 播磨灘物語(4)
    20年ぶりくらいに信長の野望も購入し何度目かの戦国ブームが来た。
    小牧長久手や関ヶ原のときの立ち回りにもっと触れるかと思いきや最後のまとめ程度。
    合理さと人としての面白さを持つ稀有な存在。庄屋上がりのような家康を嫌い、それに媚びる息子を馬鹿にするとか人として面白いところがありすぎる。
  • 竜馬がゆく(八)
    読み終えてしまった。
    後半になるにつれ、ゆっくり読んだ。終わってほしくなくて。
    私にとって特別な本になった。
  • この国のかたち(一)
    司馬遼太郎氏生誕100年でもあり、約20年振りに読み返してみました。
    《この国のかたち》とても素敵な言葉です。いろいろな歴史的背景を踏まえ、政治、経済、社会、文化、生活等々今を生きる私たちに様々なテーマを投げかけ、考えさせられるとてもおもしろい本です。特に、亜細亜への考え方、太平洋戦争に至るプロセス...続きを読む
  • 関ヶ原(下)
    タイトルは「関ヶ原」だけど、そこに至るまでの家康と三成の駆け引き、工作が詳しく描かれていて、それぞれの大名の戸惑いや計算、心情が分かって面白い。戦そのものは、戦力や布陣から言ってどちらが勝ってもおかしくない状況だったことが分かる。
    西軍の敗色が濃くなった中で、名に恥じぬよう自分の死に様を飾ろうという...続きを読む