司馬遼太郎のレビュー一覧
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評価5以上の感動でした。大政奉還実現が分かったときの竜馬の涙。将軍徳川慶喜の心中を思い、「この公のために一命を捨てる」との言葉。無私の精神。大政奉還後も新政府樹立に走り回っているの姿。脱帽です。
竜馬、中岡の暗殺される場面の描写は真に迫るものがありました。頭脳明晰、かつ人物を見抜く目をもち、相手の立場に立った物の考え方もできる、尊敬すべき存在の竜馬が、最後は愛すべき存在になっていました。あの場面で死んでほしくなかったなあ。日本の未来を見据え、考え抜き実行に移した竜馬に感謝です。竜馬と共に、肝っ玉の座った乙女姉さんも大好きです。
【全巻を読んで】「坂の上の雲」もそうでしたが、けっこうな割合で -
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話の展開に引き込まれる、読みどころ満載の巻でした。歴史の波に乗っている感じでした。薩長連合にこぎつけられたのは、竜馬の発想力、思考の柔軟性、最終的には人間力にほかならず、それを受け止め、人間として大きな器をもつ西郷の力だと思いました。そして、船宿、寺田屋のおかみであるお登勢、おりょうの存在は大きいものでした。
現代社会でも仕事をしていく上で、人間関係の比重は高く、直球勝負だけでは上手くいかないことの方が多いです。竜馬の時運、人物を見抜く目、何よりも交渉力、調整力は、さすがです。
竜馬とおりょうさんがめでたく夫婦となり、新婚旅行の場面は、ほのぼのしました。
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3巻では、勝海舟との出会いとその後の関わり、女性との関係性でウキウキしている竜馬が印象に残りました。お田鶴さまの竜馬に対する世話焼きぶりが、何ともほほえましかったです。竜馬は本当に愛されキャラで描かれています。女性からも男性からもというところから、人間力があるんだなぁと思うことしきりです。万人平等の社会を目指す竜馬の心意気と気概、いいなあと思いました。自分の志を貫くこと、人との出会いの大切さをあらためて感じています。人生において、いつ誰と出会うかが大事!!
また、竜馬の書は『維新志士の書のなかでは「最も風韻ゆたかな書風」』文章については『古今、豊臣秀吉の手紙文章とともに、書簡文の傑作』と記さ -
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竜馬の幼年期から、剣術修行のエピソードが描かれています。史実とは違うところが多いのだろうと思いつつ、抜群の面白さでした。歴史に疎い私でも、最後まで楽しめそうです。
幕末の重要人物も出てきて、ワクワクしました。(岩崎弥太郎、桂小五郎、吉田松陰)
剣術試合の場面では、白熱ぶりが伝わってきました。自分が剣道をやったことあれば、もっと分かるのになあ。竜馬とお姉さんの心の結びつきが良かったです。女性とのやりとりも目に浮かぶようで。それぞれの女性の人柄、魅力あります。坂本竜馬が、グンと身近な存在になりました。竜馬が泥棒と仲良くなるところ、笑えました。 -
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現代でも好きな事を商売にしたり新しい事業を始める時や続ける選択をする時に、知恵やコミュニケーション力や経験等必要な要素は沢山ある中で、文中にもある様に根本は覚悟じゃないかと思う。
司馬は万吉を文中で #度胸の化物 と万吉を表現してる。
度胸を覚悟と置き換えて、ビジネス本と呼べる小説に受け取った。勝手に。
この小説に #俄 という表題をつけるのは粋すね。
毎日自転車で走ってた鰹座橋とか花見してた土佐稲荷神社とか最近の会食の待ち合わせ場所やった露天神社とか出てくるし距離感もわかって良い。
幕末のビッグネームも登場するし500ページあるけど字は大き目で脱線も少なく読みやすい。
これこそ世の男子 -
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中巻では、継之助が藩主の手引きもあって藩の要職に引き上げられてからの富国強兵の内政、藩主を擁して鳥羽伏見の直前に京に上がって情勢分析をし、江戸に帰ってスネルを通じてミニエー銃を中心に武装を整えて調練をし、最後は分藩を集めて官軍に降るべしと伝える。
本巻を通じて通底しているのは、継之助の矛盾とそれによる面白さであろう。動乱の世を見据えて長岡藩は独立して重武装で乗り切るという発想を持っているため、あらゆる不合理を廃してしまう。自らが好きだった遊郭すら取り潰してしまう凄みを持っている。
福地源一郎や福沢諭吉との会話も面白い。福地・福沢は旧来の幕臣ではなく、先を見通した上で、幕府は倒れること、それ -
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傑作
歴史小説の名作がビジュアライズ。小説の中身がまんま漫画となって読みやすく、しかもコミカルで夢中になる、そんな仕掛けが随所に見られます。人間関係が複雑に絡み合う中でそれが分かりやすくてとても面白いです。小説画を読んだことがある人はもちろん、まだ読んだことない人でも読みやすい歴史漫画です。