読破。
切ない、複雑。
お芳のその先が気になった。
彼は、もっと後世の、役者の家系に生まれるべきだった。
そして彼でなければ、このポジションに生まれついて、ここまで生き長らえず、また歴史に一点の儚さを投ずることはできなかったのだろうと思う。
賢さが無駄な"英雄道"を進ませず、その合理さが現世
...続きを読むの人心を汲まず、後世にだけ語りかけた。
時に惹かれて、時に憎く、また最後には儚い。
飯盒で自ら炊いた晩年の彼の飯に、ご相伴に預かってみたかった。
そのシーンが一番沁みた。
臣は将に振り回され、将は時代に振り回されるの図。
この世に、「我が人生を生きた」と満足して死んでゆく民や、トップはどれほどいるのだろうか。
そういう点では、彼が生涯に於いて感じざるを得なかった"他人事"観は、そのまま、今を上手く生きられない人々の胸に響くのではないだろうか。
なぜ、わたしなのか、なぜ、今なのか。
できれば安寧に自分の趣味だけで生きていたい慶喜の"貴族"感は、戦いや煩わしいことを厭う大半の"凡人"に通じないことはないと思った。
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4章終わりまで読。
面白い!
爽快である。
6/18
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22ページ目くらいまで。読書途中。
出だしが分かりやすくテンポがいいので、ハマりそう。竜馬がゆくよりは、ハマりそう。
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面白かった!
慶喜って凄いんやな。