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司馬さんに感謝
「竜馬が行く」や「坂の上の雲」と違って短い話に見えたが、実際は読むのに時間がかかりました。ボリュームがあり、勉強になりました。当時の長安の国際的な人の流れと最先端の教義と書を身に付けた空海の活躍にどきどきしました。
Posted by ブクログ
空海の生涯を数多くの文献と司馬遼太郎の考察により紐解いていきます。小説と考察文の中間のような書物です。そして上下巻読んで思うのは空海ほど天才という言葉が似合う人はいないのではないかということです。10代で儒教、道教、仏教を比較して仏教の優位性を説いたり(しかも戯曲という形で)、遣唐使として唐に渡れば、現地の中国人よりも漢詩が上手く中国人の尊敬を集めたり、唐に渡って半年で梵語をマスターしたり、帰国後は氾濫を防ぐための大きな溜池の土木工事をしたり(現在も香川県で使われている)と1つ成し遂げただけでも凄いのに、そういうエピソードが多岐に渡ります。そして1番凄いのは、勿論真言宗という密教の宗派を開いたこと。密教の正統な後継者として唐の高僧に伝授してもらうだけでも奇跡的なのに、さらにそこに空海の独自の思想を反映させ、新しい宗派を確立させるのは常人にはできない偉業としかいえないと本を読んで思いました。
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