城塞(中)

城塞(中)

小説・文芸
1,045円 (税込)

5pt

真田幸村、後藤又兵衛ら、関ヶ原ノ合戦でむなしく敗れた豪将たちを迎えて籠城作戦をとる大坂方。みずから四十万の兵をひきいて包囲する徳川家康。かくて大坂冬ノ陣の激戦の火蓋は切られた。真田丸にたてこもる幸村の神技を思わせる戦闘指揮にもかかわらず、天守閣に大筒を撃ち込まれた淀殿は、家康の調略にのって和議に応じ、さらには城の外濠ばかりか内濠までも埋められてしまう。

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城塞 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 城塞(上)
    1,100円 (税込)
    「豊臣家をつぶす」──“関ヶ原”から十四年、徳川家康は多年の野望を実現すべく、大坂城の秀頼・淀殿に対して策謀をめぐらす。方広寺鐘銘事件など、つぎつぎと打ち出される家康の挑発にのった大坂方は、西欧の城塞をはるかに凌ぐといわれた巨城に籠城して開戦することを決意する。大坂冬ノ陣・夏ノ陣を最後に陥落してゆく巨城の運命に託して、豊臣家滅亡の人間悲劇を描く歴史長編。
  • 城塞(中)
    1,045円 (税込)
    真田幸村、後藤又兵衛ら、関ヶ原ノ合戦でむなしく敗れた豪将たちを迎えて籠城作戦をとる大坂方。みずから四十万の兵をひきいて包囲する徳川家康。かくて大坂冬ノ陣の激戦の火蓋は切られた。真田丸にたてこもる幸村の神技を思わせる戦闘指揮にもかかわらず、天守閣に大筒を撃ち込まれた淀殿は、家康の調略にのって和議に応じ、さらには城の外濠ばかりか内濠までも埋められてしまう。
  • 城塞(下)
    990円 (税込)
    外濠も内濠も埋められて裸城となった大坂城に対して、家康は最後の戦いをしかける。夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。数十万の東軍を相手に、真田幸村、毛利勝永らは、家康の本営にまで斬り込む働きをするが、後続の部隊がなく、いずれも城を墳墓に討死してゆく。秀頼、淀殿は自尽し、巨城の炎上をフィナーレに戦国時代はその幕を閉じる。

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城塞(中) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    三巻構成の中巻。
    今回は、関ヶ原の合戦で負けた真田幸村、後藤又兵衛基次、キリシタン大名の明石全登、
    長曾我部盛親、毛利勝永らの豪将及び10万の浪人が、大坂城に集まり、徳川家康と対峙する大坂冬の陣のお話。

    関ヶ原の合戦で負け、浪人に成っていた大名、豪族、足軽、浮浪者などの10万ほどが
    大坂の大野修理の呼びかけで、続々と大坂城に集まった。
    対する徳川方が約20万の軍勢で大坂城の周りに布陣した。

    冬の陣に至っては真田幸村、後藤又兵衛等の奮戦に依って、徳川方は甚大な損傷にあった。
    大坂方の実権を握っているのは、淀殿、秀頼の乳母の大蔵卿局などの女性陣である。
    家康はこの大坂城の女性陣に対し、和睦の申し出をし、妾の阿茶局などに交渉を任した。
    関東方では、大坂城三の丸の外堀を埋めるなどの和平案を出し、大坂方はこれを了承した。
    しかし、関東方は三の丸どころか、二の丸まで、十万の人夫を使い、堀を埋めてしまった。
    これに依り、巨城である大坂城は裸城に成ってしまった。

    家康は余命短い自分の生きているうちに豊臣家を滅ぼし、後の100年の徳川家を安泰にしたかった。
    しかしながら、世間の耳目、家康に従っている昔の豊臣恩顧の大名などの寝返りを恐れ、力攻めは出来なかった。

    大坂方は内面でも家康に牛耳られていた。
    大坂城に居る、徳川の間諜、特に織田有楽、その子の長瀬などが徳川に通じていた。
    淀殿は叔父の織田有楽を信じていて、毛ほども疑いを持っていなかった為、有楽の進言を信じた。

    豊臣方に対する家康の巧妙な、嘘、罠などは絶妙で、
    「息子の将軍秀忠は豊臣を滅ぼしたいが、自分は秀頼を助けたい」などの嘘を世間に流した。

    家康のこの時期の考え方は極悪人のそれで、本巻を読んでいて、なんとも後味が悪い。
    家康を信じて滅ぼされる、淀の方、秀頼などが本当に可哀そうだ。
    下巻は裸城にされた大坂城から真田幸村、後藤又兵衛、毛利などが撃って出るが……。
    豊臣滅亡の夏の陣へと続く。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    ◾️真田幸村などの浪人武将たちが大坂城入城。
    ◾️浪人武将たちの列伝。
    ◾️豊臣秀頼、大野修理、淀殿の性格描写。
    ◾️浪人武将たちの性格描写。
    ◾️そして何よりも徳川家康の性格描写。
    ◾️城側と家康側の政治力の差で冬の陣が終了。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    大坂冬の陣、和議、そして外濠、内濠まで埋め立てられて要塞としての価値がなくなった大坂城。何とも物悲しい。

    微に入り細に入り抜かりない、家康の策略描写に圧倒され、最後の最後まで熱中できました。家康、本当に恐るべし。淀君、秀頼、幸村の人物像も記憶にしっかり残り、この時代に興味のなかった自分自身の変化にびっくりしています。豊臣方と徳川方の内部事情をあれこれ考えていた、小幡勘兵衛の存在も忘れられません。

    司馬遼太郎さんお得意の余談も楽しめました。
    ・秀頼は書道に明るいが、家康は文字が下手。
    ・家康、セルバンテス、シェイクスピアは同時代人。3人とも1616年4月に死去。

    0
    2025年05月29日

    Posted by ブクログ

    読みやすさ ★★★★★
    面白さ ★★★★★
    ためになった度 ★★★★

    大坂方の愚かしさと徳川方の用意周到さ、現代でも人の波にもまれて生きていくさいの参考になる。

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    大阪冬の陣の前夜から合戦後まで。
    続々と入城してくる真田幸村、後藤又兵衛他牢人達のエピソードが面白い。
    徳川の間者になりきれない小幡勘兵衛をうまく語らせている。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    大坂方の牢人それぞれの境涯、そして魅力が順番に書かれていて、なるほど、、、と思いながら読みました。関ヶ原が及ぼす大きな運命の分かれ道がわかりました。
    その後の鴫野、今福、真田丸の戦いで、木村重成、後藤又兵衛、真田幸村を尊敬しました。一方、優れた人材を重職につけない大坂城権力の偏りは歯がゆかったです。
    今まで大坂冬の陣は夏の陣より知らなかったので、読んでよかったです。

    0
    2022年04月10日

    Posted by ブクログ

    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

    0
    2018年03月13日

    Posted by ブクログ

    いよいよ大坂冬の陣。真田幸村、後藤又兵衛ら大阪方の武将が揃い、いざ決戦。のはずだが、本書で語られるストーリーの多くは、家康による謀略中心。家康にとって一応、主人である豊臣家を潰すことは、後世の汚名につながる恐れがある。単純な軍事力で勝敗を決めるわけにはいかないのだ。家康が見ているものは、目の前の大阪城ではなく、終戦後の徳川統一のビジョンだ。

    はるか先を見ている家康に対し、豊臣家は現実すらまともに見ようとしない。淀殿、大野修理、浪人たちが都合のいい状況を選択して、意見がまとまらない。

    真田幸村など、やる気のある優れた武将たちが揃っている大阪方は局地戦では勝利するも、その小さな勝利を全体に波及させることができず、結局は家康の謀略に押し切られる。力のある兵士がいても、それを使いこなすリーダーがいなければ、敗北してしまうという当たり前の組織論だ。

    かくして、家康は休戦と城堀の埋立てを勝ち取る。ようやくわかったのだが、この作品は徳川家康というダークヒーローが主人公だった。

    0
    2017年11月24日

    購入済み

    真田幸村の描写が実に魅力的

    司馬文学の特徴の一つであろうが、彼の目にかなった主役は人間的欠点を描かれていても、それを補うこと十分すぎるほど結果として魅力的に描写されている。この書における真田幸村もその一人といえよう。昨年のNHKの大河ドラマであがかれたような腑抜けな男とはかくも異なるほど魅力的な人物として楽しめるだろう。

    0
    2017年03月11日

    Posted by ブクログ

    紆余曲折あり遂に大坂冬の陣に至る。ある本によると戦国時代の年齢と現代の年齢感覚には差があるという。人間五十年の時代だからおそらくそうなのだろう。で、その本だと徳川家康の75歳は現代でいう93歳くらいの感覚らしい。何が言いたいかというと本書でみられる冷徹かつ相手を翻弄するような調略にも幾ばくかの焦りがあったのだろう。真田幸村がいくら活躍しても外を埋められてはどうしようもないだろうし、易々と計略にかかる辺りは豊臣秀吉が生きてたら泣くだろう。

    0
    2026年07月23日

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