司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(二)
    ロシアの成り立ち、ロシアに関連する人の説明がメインでした。日露戦争がなぜおこったのか背景が丁寧に説明されている。
    一転正岡子規の章は松山のお国言葉なども交じりあたたかい気持ちになった。
  • 峠(下)
    この時代に米の差益を発見し、儲けたお金で軍備を整ええた天才。先見の眼やがありながら、境遇に恵まれず北越戦争で亡くなってしまった。

    この時に亡くならず、日本のために活躍してくれていたなら…。と思わずにいられない。
  • 夏草の賦(下)
    長宗我部家の栄子衰退が臨場感をもってして読める作品。
    司馬遼太郎さんの本は何を読んでも本当に面白い。
    そして本文後の解説もまさにの内容で良かった。

    -----以外解説引用-----
    運命をつかさどる女神は、まことに手厳しい。祈るだけのものには、断じて笑みを見せない。情熱を失えば、たちまち「運のころ...続きを読む
  • 梟の城

    意外と面白い司馬の忍者時代小説

     司馬小説について、若い頃は明治幕末戦国期を舞台とした歴史群像物を好んで読み、娯楽時代物は食わず嫌いで読んでいなかった。しかし、歳を経て気も変わり、忍者活劇である本書を手に取る。
     戦闘、陰謀そして性愛が溢れる波瀾万丈の物語で、ハリウッド映画のようにストーリが激しく起伏を起こし、片時も飽きることがな...続きを読む
  • 韃靼疾風録 (下)
    女真が明の皇帝を破った李自成を呉三桂とともに破り、清の國を創るまでである。庄助は日本に明人として戻ってきて通詞として生活を立てる。主人公の庄助自体は上巻に比べてあまり活躍はしていない。
     司馬ほど勉強していなかったのでこうした女真の清になるまでは良く知らなかった。
  • 竜馬がゆく(八)
    司馬遼太郎は事をなす人間の条件を竜馬を通して伝えた。
    =コミュニケーション能力
    60年前に書かれてるけど、そこらの読みにくい自己啓発系の本を読むなら司馬竜馬の方が良い。
    若い時に読まなかった事に後悔。
    「司馬遼太郎は史実ではない」という指摘ほど野暮なものはない。
    司馬遼太郎...まじバケモン...
  • 坂の上の雲(一)
    久しぶりに司馬遼太郎氏の長編を読む。明治の世にいるような錯覚をおこすほど文章に入り込めた。
    人物の描写、その土地土地の描写、艦隊の描写。
    取材にどれだけかかったのだろう。
    次巻もまた楽しみである。
  • 竜馬がゆく 5

    父上との永別

    龍馬が帰郷して、もう一度江戸に旅立つ時の父上との会話が泣けました。
    目録を貰った時に、龍馬が姉上と、兄上とに報告の便りを書きながら、父上にはどうやって便りを出すんじゃと涙するところが切なすぎた(涙)
    他の漫画で読んでいるから結末は解っているけどやっぱり辛かった。
    コウノドリといい、鈴ノ木ユウの涙の描...続きを読む
  • 覇王の家(下)
    よく比較される「信長」「秀吉」「家康」だが、私は「家康」が好き。
    松本潤が似合わないとか取りざたされる「どうする家康」も欠かさず視聴。
    好きな理由は何といっても長期にわたる安定政権を築き上げたこと。信長に仕え、秀吉に服従するかに見せかけつつ、じっくり時間をかけて自らの世を作り上げた実績が、後に250...続きを読む
  • 関ヶ原(下)
    ・関ヶ原の戦いに至るまでの人間模様がとても魅力的に描かれていた。
    ・気持ち的には石田三成に勝ってほしかったが、世を治める器量はなさそうなので、徳川家康の勝利で良かったのかもしれない。
    ・小早川秀秋は今の時代でも悪者として扱われるので、人の行動が与える影響力の凄まじさを感じる。
    ・様々な人間の思惑が錯...続きを読む
  • 国盗り物語(一)
    緻密な計画に大胆な野望。本巻は、牢人であった松波庄九郎(後の斎藤道三)が様々な手法を用いて次々に身分を乗っ取っていく様を、スピード感ある文章で描き出している。如何なる人物を相手にしても物怖じせず相手の心を掴んでいく過程は、世渡りの上手さを物語っているなと思った。根拠のない自信は何処から湧いてくるのか...続きを読む
  • 関ヶ原(中)
    ・まだ戦いは始まらんぞ。
    ・上巻が石田三成メインだったが、中巻は徳川家康メインという印象。
    ・徳川家康の大きな構想を思い描く力がよくわかる。普通の武将ではこの時代そりゃ太刀打ちできんよなってなる。
    ・関ヶ原の戦いの結果を知っていてもワクワクする。
    ・下巻が楽しみ。
  • 項羽と劉邦(上)
    歴史には疎く、歴史書を読むことは少なかったのだが、先日中国の西安・成都に観光に行って興味が湧いたことをきっかけに、司馬遼太郎の項羽と劉邦を読むことにした。上・中・下の三巻からなり、それぞれ約500ページもある書で、まだ上が終わったばかりだが、非常に面白い。

    項羽と劉邦だけではなく、周りの人物像もこ...続きを読む
  • 花神(下)
    大村益次郎の生涯を記した司馬遼太郎氏作の小説。靖国神社の参道のほぼ中央に銅像があり学生の時からこの像も、この人も気になってました。今回初めて人となりを本を通して知りました。幕末はほんとに面白い。ほんの数年の間に日本が変わってしまった、と思っていたら、それには背景があって、バトンを渡すようにその時その...続きを読む
  • 覇王の家(下)
    三英傑の中では一番馴染みのなかった家康さん。
    江戸250年の基礎がここにあったのかと納得でした。
    大河ドラマがより楽しく見ることができそうです。
  • 燃えよ剣 3巻
    いざ京都へ。

    清河の裏切り、芹沢率いる水戸派と手を組むことになり、壬生浪士組の誕生!

    ここから修羅の道の始まりですねぇ。

    しかし、相変わらず沖田さんはかわいい顔でえげつない。でもそこが好き♪
  • 竜馬がゆく(二)
    幕末倒幕維新への流れ含め、これまで理解出来ていなかった部分も明確になってきた。
    竜馬は周りの潮流からやや遅れて脱藩。いの一番に維新の原動力となったと思ってたから、この流れは少し意外だった。この先も楽しみ。
  • 坂の上の雲(三)
    いよいよ、日露戦争が開戦。
    史実として学んだことが、圧倒的な情景の記載とともに描かれ、ワクワクが止まらない。
  • 街道をゆく 42
    鎌倉殿を機に読み始めた。縁のある土地がよく出てくるので思うところ多々ありな感じで読み進めた。それにしても、このシリーズは旅に出たくなる。
  • 関ヶ原(上)
    ・秀吉の死後〜前田家人質
    ・心情や時代背景の描写が細かく、時間を忘れて見入ってしまう。
    ・まだまだ先は長いので続きが楽しみ。