司馬遼太郎のレビュー一覧
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ネタバレ幕末という動乱期に活躍した坂本竜馬の生涯を描いた歴史小説。竜馬は12歳になっても寝小便をしてしまい、それで近所の子どもにからかわれる。また気が弱い為、相手を言い返すこともできず、泣くことが多かった。しかも父親や兄からは白い目で見られる、というように坂本竜馬は最初から優秀な人物ではなく、さまざまなコンプレックスを抱えていた。それでも、姉の乙女はそんな彼を母親の代わりして支えており、そのおかげで彼は少なからず救われた。そんな彼は、黒船来航という前代未聞の事態を目の当たりにしたことで、今後どんな行動を取るべきかという決断を迫られる。
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下巻ほとんどのページが対秀吉の小牧長久手戦の描写。この戦い、いつ終わるんだ?関ヶ原の戦いと大坂の陣はいつ始まるんだ?という読者の心配をすっ飛ばして、物語は幕府を開き、徳川家を磐石にし終えた後の晩年の家康へ。そこはすでに発表している「関ヶ原」、「城塞」を読んでね、ということらしい
司馬遼太郎が描く家康像は、頼るべきは自分ひとりという孤高の存在。まさに覇王と呼べる主義・主張・振る舞い。秀吉や他大名はもちろん酒井、石川、本多など徳川の有力家臣団すら、信用はしないが、能力は利用する。ということに徹底している。かかりつけの医師すらも信じず、自分で自分を診断し、薬を調合するほど。
織田信長に命じられ、 -
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ネタバレ1.2巻が陽の気なのに対して、3.4巻は陰が漂っててる。
実のところ信長が常に天下万民のためを思って行動していたことに驚きはした。自分がやっていることが本当に正しいことだと信じてやまなかったんだろうな(信じるも何もなさそうではあるが)。だから光秀が謀反を起こした時もすぐに受け入れたんだろうなと。
光秀は光秀で、前半は義昭と信長の間に挟まれて大変窮屈そうだった。そもそも優しすぎて仲介役に向いてないんだろう。秀吉の方が上手くやれそうだと感じた。
後半は信長に酷使されて心を失っていく姿が見ていて辛かった。こうも大将と性格が合わない中よくここまで登り詰めたものだ...道三も極楽で行く末を見守ってい -
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司馬遼太郎が描く徳川家康。
信長、秀吉の次に登場し、覇者となった家康は忍耐と長寿の人だ。
家康最大のピンチは同盟者、織田信長に武田家への内通を疑われた家康の妻と長男の処分を指示されたとき。しかも、その発端は徳川家の最重要家臣、酒井忠次の裏切りとも言える行動。酒井忠次を排除し、信長へ反旗を翻してもおかしくない場面。が、家康は耐えた。自らの手で妻と長男を処刑し、信長との同盟関係と忠次の従僕関係を維持した。
家康は自らを感情を持つ人ではなく、組織の一機関として客観視することができたのだろう。
その耐えた後に、本能寺の変があり、信長のいない世界へたどり着けたのは家康の長寿のおかげだ。
時代は -
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終わりに近づくにつれ、読むのがとても怖かった。それは、本能寺の変が起きる事実を知っているから。
斎藤道三から有望視された、織田信長と明智光秀。信長が主で、光秀が従の関係。互いにリスペクトする部分がありながらも、牽制し合っている、何しろ相性がよろしくない2人。
明智光秀について、私はあまりにも知らなすぎでした。
本書の信長像と光秀像は、強烈に印象に残りました。両者のマイナス面、プラス面ともに描かれ、心情の浮き沈みまで伝わるものだったからです。
光秀が戦国時代の人でなければ、どんなに生きやすかったか。
辛い板挟み(将軍家の家来でもあり、織田家の家来でもある)の中で精神状態を保ち、限界までが