司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    ネタバレ

    荒木村重に幽閉されて、備中高松城の戦いの前あたり、毛利との決戦前夜のところまでの内容。
    有名な1年以上の幽閉の話ぎメインになってくるところ。信長の本能寺の変も近づき、官兵衛の人生も前半の盛り上がりを見せてきている!

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    2025年05月08日
  • 坂の上の雲(二)

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    ネタバレ

     江戸時代の鎖国政策により、欧米に比べれば稀にみる平和が300年続いた日本。
    列強の植民地政策に依り、いよいよ日本も安穏としては居られなくなり、明治という時代が幕を開いた。
     遅ればせながら西洋の物まねで、急速に近代化のピッチを上げた明治時代の日本。
     巻頭は、このような背景から、いかに日清戦争が起こったかを解り安く解説している。
     西洋の列強は後進国のアジアの国々を帝国主義という名のもとに支配下に置くことに、その食指を伸ばしていた。
     列強はシナをその支配下に置くことを熱望していた。しかし、「眠れる獅子」と言われる清国を刺激するのは躊躇われた。
     しかし、日清戦争により、その弱さを露呈した清

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    2025年07月21日
  • 竜馬がゆく(六)

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    薩長同盟
    読んでいて、何とも言えない高揚感に包まれた。
    自らの行動で日本の歴史を動かす、その先頭に坂本龍馬という男が、西郷隆盛が、高杉晋作が。
    日本史だとプラスαで覚えておくといいよくらいだったと思われる小松帯刀とかが、実はめちゃめちゃ重要人物だったりするの面白い。
    教科書の文字の羅列を暗記するより、よっぽどストーリーを伝えて、感情移入して、自分ならどうする?って考える方が良質な教育だよなあ。

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    2025年05月06日
  • 竜馬がゆく(一)

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    なかなか読む機会がなかったが、ちょうど読みたい本がなく、知っていたが読んでいなかったので、読んでみた。難しい話なのかなと思っていたが思いの外読みやすく、面白かった。名作はいつまでも名作。次巻以降も読んでいこうと思う

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    2025年05月04日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    播磨灘物語の2巻目
    少しずつ、名前の知ってる武将も増えてきた。改めて、ドラマにはない武将たちの人物像には面白いと思う。毛利の気質、宇喜多直家の性格、播州侍のプライドみたいなものが、ちゃんと生きてて時代の流れが蠢いているあたり、まさに播磨灘物語と言っていい気がする。逆に、信長がいる安土とかがほどよく報告みたいな感じで出てくるのが、物語の舞台の振れ幅を大きくしている。

    二巻目は荒木村重の始まりで始まり、荒木村重のドラマの始まりで終わる。

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    2025年05月01日
  • 竜馬がゆく(八)

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    最終巻読み終わりました。改めて坂本竜馬がいなかったら日本はどうなっていたかと考えさせられました。明治維新を見ることなく世を去ってしまいましたが、もし生きていれば、無用な戦はなかったかもしれませんね。作者の司馬遼太郎先生の解説も素晴らしかったです。次も司馬遼太郎先生の小説を読んでみたいと思いました。

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    2025年04月26日
  • 新史 太閤記(上)

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    上巻は秀吉の幼い頃からはじまり、「猿、猿」と呼ばれながら、どんどん頭角をあらわしていく様子が描かれています。

    信長と秀吉のやりとりの面白さ(お互いの腹の探り合い)が際立っていました。秀吉が信長に仕え始めたころなんて、かなり激しいコントのよう!自分の出自や容姿へのコンプレックスも、生きる強さに変えてしまう秀吉に圧倒されてしまいます。親ガチャという言葉がありますが、秀吉が知ったら一喝されそうです。苦労人ゆえの人間味ある人物像が、これでもかというほど描かれていました。

    秀吉は、出会う人々の良さを見抜き、しかも良いものを盗みとることの才能が卓越していると思いました。信長は、やはり怖いなあという感じ

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    2025年04月24日
  • 竜馬がゆく(七)

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    ネタバレ

    7巻になると竜馬なしでは物事が進まなくなったと思いました。竜馬が発案した「大政奉還」と「船中八策」は徳川幕府がなくなってからの日本の方向を示したと思いました。いよいよ最終巻になりますが、最後まで読んでみたいと思いました。

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    2025年04月23日
  • 竜馬がゆく(五)

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    「なるほど浪人会社をおこすにはこのさき金が頼りだが、金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ」
    全くその通りだし、会社のない時代に本質を捉えている竜馬が、時代を動かしたというのも納得。

    西郷どん登場した辺りから、大きく物語が動く予感がしてワクワクが止まらない。

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    2025年04月20日
  • 峠(下)

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    幕末の時代。
    誰もが、長いものに巻かれ、右往左往していた時代に、これだけの自己規律と信念を持ち、ブレずに生きた男がいた。
    そのことが衝撃だったなぁ。

    思想や自己規律、信念が、ここまで生き様を描くことができる。それが人間が、他の動物とは一線を画す生き物である、ことの証左だとも思う。

    武士って、スゴイや。

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    2025年04月20日
  • 竜馬がゆく(一)

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    名作中の名作。人生50年を過ぎ何度目かの再読。
    一巻は竜馬の江戸での剣術修行。千葉道場の重太郎さんとさな子が良い味を出している。

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    2025年04月19日
  • 竜馬がゆく(六)

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    ネタバレ

    6巻では薩長同盟に奔走する竜馬が印象的でした。竜馬がいなかったら同盟は決裂して元の木阿弥になってしまうので竜馬、桂、西郷の3人も必死さが伝わってきました。同盟が結んだ後に寺田屋で命を狙われてしまう所がありましたが、時代というか「天」が竜馬を助けたと思いました。おりょうさんと結婚した所では良かったと思いつつ戦乱の世では、いつ命を落とすかと不安に感じたり複雑でした。

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    2025年04月19日
  • 竜馬がゆく(五)

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    ネタバレ

    5巻になり、時代が殺伐としてきたと感じました。幕府を倒そうとしていた長州藩が禁門の変で「朝敵」になってしまったのは過激な所が恨まれたのではないかと思いました。代わりに薩摩藩が出てきて西郷隆盛が登場したのですが、竜馬と考え方が似ているのは奇縁な物だと思いました。幕末期は沢山の人が死んでいくのは史実であっても辛いと思いました。

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    2025年04月17日
  • 坂の上の雲(三)

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    ポイント
    - 相手を見下し追い詰めると痛い目を見る
    - 人事は過去の実績や感情ではなく合理的に判断する
    - 強大な相手にも弱点はあり、研究し、諦めないことで勝機は見える

    感想
    ロシアとの戦いが始まり、様々な視点で描かれる。
    西郷従道の覚悟や、山本権兵衛の徹底した人事などが印象的。
    どんな強大な相手にも弱点はあるし、どんなに弱く見える相手にも舐めてかかっては負ける。

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    2025年04月15日
  • 坂の上の雲(二)

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    日清戦争が起こり、当時の日本が戦争に挑むときの様子、緊迫感がビシビシ伝わってきた。

    この2巻では、正岡子規が俳句の世界に大きな影響を与えていくところが描かれている。

    病に侵されながら、血を吐きながら、研究に没頭する姿を感じて、自分の仕事に対する姿勢はどうかと振り返って読んでいた。

    また秋山真之の言葉も印象的だった。

    秋山真之が言う

    「経験は必要だが、それによって智恵と同じだけ固定概念が染み付いてしまう。素人は新鮮な発想を取り入れて、時に玄人を負かしてしまう」

    というような考え方が、今も通ずることだと感じる。

    今、自分は会社内で新事業を始めようとしている。

    素人は武器かもしれない

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    2025年04月14日
  • 坂の上の雲(一)

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    「男子は生涯一事をなせば足る」という言葉が印象的でした。

    作中の人物の多くは立身出世を目指していて、時代もあってか勢いを感じる。

    翻って、今はどうだろう?と考えていました。

    「出世したい」「もっと給料がほしい」

    そんな風に語る人は減っているように思いますし、かく言う私もそれらにはさほど欲がありません。

    どちらが正しいということはないでしょうが、今となっては、本書で描かれるような「俺が世の中を動かすんだ」くらいの気概を持つことは大切なのかもしれないな、と考えた次第でした。

    私にとっての「生涯をかけて成す一事」は何だろう?

    常に考えて過ごしていきたいと思います。

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    2025年04月14日
  • 坂の上の雲(五)

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    『坂の上の雲』の5巻。

    この巻では、前巻から続く日露戦争の戦況が進み、騎兵に注目されている。

    今回だけに言えることではないが、この作品を読んで痛感することがあります。

    「慢心してはいけない」

    ということです。

    本書におけるロシア軍は、様々な場面で日本軍を侮り、国内の権力争いに明け暮れ、それが悪い結果に繋がります。

    仕事においても同じことが当てはまりそうです。

    自分たちを過信していては、正しい判断はできません。

    正しく状況を把握しなければなりません。

    また本来はお客様を見て仕事をするべきところを、社内の上司を喜ばせるために気を配ってしまっている。

    そんなことはないでしょうか?

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    2025年04月14日
  • 竜馬がゆく(四)

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    ネタバレ

    4巻は「惨風」と「片袖」の章が印象強く感じました。「惨風」では長州藩が都落ちした後に土佐勤王党の弾圧が始まり、武市半平太が自害する結末でした。吉田東洋暗殺でのし上がったが、恨みを買った形になってしまった事は「暴力は何の解決にならない」を証明したと思いました。「片袖」では嫁にしたい千葉道場のさな子が竜馬に想いを伝えるも、竜馬は結婚すると未亡人になると思い、着物の片袖をさな子に手渡した話を読み、動乱の時代でなかったら良かったのにと思いました。竜馬も自分の命はどうなるか分からないかと考えたかも知れませんね。

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    2025年04月13日
  • 竜馬がゆく(三)

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    ネタバレ

    3巻になって竜馬の周辺が騒がしくなってきたのを読みました。勝海舟との出会いが一番大きかったと思いました。最初は斬るつもりであった竜馬も勝の話を聞いて弟子になった件は竜馬らしいと感じました。司馬遼太郎先生の小説は本当に読みやすいです。

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    2025年04月11日
  • 覇王の家(下)

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    長い間下巻を借りれず、やっと読めた。
    薄い本だけど、内容は家康の若い時から小牧長久手あたりまで、そこから一気にとんで亡くなる直前のはなし、関ヶ原とか大阪の陣は他の本があるからいいのか、一気に家康の人生を駆け抜けた気がする。
    泣かぬなら、泣くまで待とうホトトギス
    この句に表されるように、辛抱強く待つ、待ってるように振る舞ってるけど、忠臣の部下たちが動き回っている、そして待って勝つ。
    ある種の組織としてはいい、形だったのどはないか、と思う。

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    2025年04月10日