司馬遼太郎のレビュー一覧
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若い国
九世紀、キエフからロシア史が始まった(!)
13ー16世紀、暴力的なモンゴルの支配下に
16c、ロシア人の国ができる
日本の江戸時代でもまだ開拓中で奴隷制がある、近代国家として未成熟な状態
専制君主制が根付いている
モンゴルとの関係性から、武力での支配に取り憑かれたのかも
ロシアの領土欲は取得が簡単なシベリア地域にしかなく、日本や中国へは商売欲があるのみ。(実現可能性の面から)
日本からはロシアに興味が向いていない。常にロシアから日本への熱烈な矢印が向いているのみ。など。
ついでに
司馬遼太郎を読んだのは何年振りだろう。やはり好き。情熱や信念をうちに秘めながら冷静な文体。(少し敷衍してしまうようだけど)我々が骨の髄まで浸かっている泥のような資本主義の常識「やったもん勝ち」「謙虚になったもん負け」みたいな低俗な価値観をひと時忘れさせ、品性を取り戻させてくれる。 -
Posted by ブクログ
(息子へ)
本を読むことを、お父さんは強く勧める。
時間があるとき、ちょっとしたすき間の時間、電車に乗っている間。是非、本を読んで欲しい。
本は筆者との会話である以上に、自分との会話だとお父さんは思う。本を読むペースは誰にも邪魔されない。
テレビ、テレビゲーム、携帯電話。時間を浪費するのに困らない世の中にますますなっていくと思うけど、受身の時間つぶしをしていると、なんだかむなしい気分になる。
一方、本を読むと、充実した気分に満たされる。
「竜馬がゆく」、、、
この本を読めば、本のすばらしさを実感すると思うので、君にささげたい。本の世界に引き込まれて、そして、気持ちが高ぶると思う。
少し読んでみて、おもしろくないと思ったなら、しばらく読まなくてもいい。でも、機会を見て、もう一度、読んでみようと思って欲しい。この本のおもしろさに気づく日が、かならずやってくるから。本を読む時間がないのが残念に思うようになると思うから。
恥ずかしながら、お父さんは「竜馬がゆく」を、34歳になって初めて読んだ。もっと、早く読んでおけば人生かわっていたかも、、、。
ちなみお父さんが若い頃、はまった本を紹介したい。
お父さんが小学生のとき読んだ本
怪人二十面相―少年探偵 (ポプラ文庫クラシック)/江戸川 乱歩
お父さんが中学生のとき読んだ本
三国志 (1) (吉川英治歴史時代文庫 33)/吉川 英治
お父さんが高校生のとき読んだ本
ノルウェイの森〈上〉 (講談社文庫)/村上 春樹
江戸川乱歩、吉川栄治、村上春樹、そして司馬遼太郎
有名な作家の本は、やっぱりおもしろい。
本であれば、お父さんが買ってあげよう。BOOK・OFFかもしれないが、、、。
最後に坂本竜馬の言っていたことを、君にささげよう。
「世に生を得るは、事をなすにあり」
君にとっての、人生を賭して成し遂げる、”事”とは?
(父さんの本の買い方)
BOOK・OFF \105
(君が、・・・歳の頃に読んで欲しい)
君が、高校生の頃に読んで欲しい -
Posted by ブクログ
統帥権の発想は今も生きているかもしれない
コロナ対策は自由と人権を圧迫した。当時、専門家として対策を担った尾身茂氏は、菅首相と並んで記者会見し、首相と並ぶ権力者の風であった。新型インフルエンザ等対策推進会議の議長、あるいはその下部組織の分科会会長に過ぎない立場にもかかわらず、だ。本来の姿でない権力体制が容易にまかり通ってしまった時期だった。歪んだ権力に勢いを得て増長した専門家は、控えめに言っても多かったと思う。司馬遼太郎は本書で、旧日本軍が振りかざした「統帥権」を考察している。軍参謀本部が本にした『統帥参考』に、次のような興味深い記述を見つけている。冒頭の「統帥権」という章に、以下のように書かれている。……之ヲ以テ、統帥権ノ本質ハ力ニシテ、其作用ハ超法的ナリ。(原文は句読点および濁点なし。以下、同じ) 超法的とは、憲法以下のあらゆる法律とは無縁だ、ということなのである。(本書より)国のエリートが自らの存在を超法規的だと思う考えることほど危険なことはない。実際、参謀本部は戦争で日本という国を滅ぼしかけた。著者は、本書をあれこれ寄り道して書きながら、この危険な意識の由来が気になって仕方がないようで、ついに思い至ったのは、明治政府による近代化で廃れた惣の若衆文化だった。ふとおもうことだが、昭和前期、内閣というオトナ制に対して参謀本部が統帥権というミコシをかついで若衆化して一大暴走を開始したのも、右の潜在文化と無縁ではないかもしれない。(中略)戦後は官公庁や会社というオトナ体制と労働組合の関係をそういう目で見ると、潜在文化がなお生きているという観察がなりたつように思えてならない。(本書より) こう記した著者が生きていたなら、労組などよりもまず今日の医療業界に昔日の統帥権を見たのではないだろうか。 本書の読後、そう思った。 -
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ネタバレ明治維新を行ったばかりの日本は、その文明の低さから、諸外国からバカにされていた。
ロシアの皇帝などは、日本人を猿と呼び、ロシアの足元にも及ばない小国と見ていた。
ロシアが日本を占領するのは時間の問題と見ていた。
いよいよ、日本とロシアとの戦争回避は避けられなくなってきたこの時期、日本の国民はロシアとの戦争に意気揚々であった。
逆に日本政府はロシアとの戦争を回避するため、英国との軍事同盟を結んだ。
当初、伊藤博文などは英国との軍事同盟などは無理であると思い、ロシアと軍事同盟を結ぼうとしたが失敗した。
開戦前のロシア皇帝は日本の戦意喪失を目論み、自国のの大演習観覧へ日本人を招いた。
この時、招かれたのが、秋山好古だった。
好古はロシアの各軍事拠点をつぶさに見て、ロシアの優位性を認識した。
日本政府には資金が無かった。
陸軍大臣の児玉源太郎は、市中銀行頭取の渋沢栄一を訪ね、資金の拠出を頼んだ。
渋沢は初めのうちは拒否していたが、満州、朝鮮がロシアに侵略されて行くのを見るうちに容易ならざる相手だと思い、資金を出した。
ロシアは満州、朝鮮を支配し、その触手を日本にまで伸ばそうとしている。
政府は日露戦争の決心をし、六部四部で勝ち、戦争終結の仲介を米国にして貰いたかった。
最初に日本がロシアへ戦争を仕掛けた。
ロシアは、まさか日本が戦争を仕掛けてくるとは思っていなかった。
仁川においてロシアの戦艦二隻を沈めた。
ロシア側の死傷者は二百二十三人、日本側は一人の死傷者も出なかった。
ロシアの極東艦隊を打つべく、遼東半島の旅順要塞へ、日本の連合艦隊が向かい本格的な戦争の火ぶたは切られた。
陸戦では、秋山好古率いる騎馬隊が奮戦するが、ロシアの圧倒的物資と人員に苦戦する。
一方、旅順要塞に守られたロシアの艦隊は港口から出てこない。
連合艦隊は機雷を設置し、ロシアの軍艦を沈めるが、同じ手法でロシアの機雷で日本の軍艦も相当数沈められた。
ロシアには旅順艦隊の他にバルチック艦隊もあり、旅順艦隊はバルチック艦隊との合流を待っていた。
日本連合艦隊はいよいよ追い詰められた。
明治維新を終えたばかりの日本が、無謀とも言える、この戦争をいかにして勝利したのか。
次巻では、激しさを増す日露戦争の様子が展開する。
次巻も期待大だ。 -
Posted by ブクログ
腕は立つ。勇気がある。頭も回る。少数で多数に勝つ。組織を作れる。常に一本気で自他に厳しく己の美学に殉じる。政治はできない。相手をする女はいるが、自身は色恋沙汰に淡白かつ純情で女性に優しい。こういう土方のキャラが日本人受けしてる気がする。男が憧れる男というか。
高校生の時、友人に「今は燃えよ剣を読んでいる。面白い。」と言われて持っていた興味が20年越しに成仏した。女→アクション→状況進行の繰り返しで読者を惹きつける序盤や、新選組を結成して敵を斬り粛清で味方も斬る京都編、絶望的劣勢のなかで死に場所を探す北征編と、確かに面白かった。
キャラクターでは、沖田総司が年下で明るく人懐っこい性格で土方の最大の理解者かつ病気で途中離脱するとか、美しささえ感じる。近藤勇との別れの場面は衝撃だったし、ライバルの七里研之助も存在感があった。最後お雪が出てきてうわーとなったけど、一歩引いて考えると作劇上ドラマチックにするためだけにそこにいるような気がして、二重にかわいそうだなと思わなくもなく。
池田屋討ち入りのときの羽織が浅黄色とか、坂本竜馬とか、これはフィクションですというサインが色々あるのも面白い。
それにしても2段組650ページ超えは長かった! 多少は読書体力がついただろうか。 -
Posted by ブクログ
日露戦争のクライマックスともいえる、日本海海戦が描かれる。
一瞬一瞬の各艦の動き、登場人物の心理にハラハラさせられる。
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス」、「本日晴朗ナレドモ浪高シ」、「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」という、有名な言葉もあらわれる。
この巻も、秋山真之の心理を通して描かれる戦争像、東郷平八郎という人物の器の大きさが印象的である。
あとがき等でも書かれているが、準備期間、執筆器官あわせて10年にものぼるこれほどの大作小説を書き上げた作者の努力と読者を引き込む力は、驚嘆すべきものと思われる。