峠(下)
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峠(下)

小説・文芸
880円 (税込)

4pt

開明論者であり、封建制度の崩壊を見通しながら、継之助が長岡藩をひきいて官軍と戦ったという矛盾した行動は、長岡藩士として生きなければならないという強烈な自己規律によって武士道に生きたからであった。西郷・大久保や勝海舟らのような大衆の英雄の蔭にあって、一般にはあまり知られていない幕末の英傑、維新史上最も壮烈な北越戦争に散った最後の武士の生涯を描く力作長編。

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  • 映画化

    「峠 最後のサムライ」

    2022年6月17日公開
    出演:役所広司、松たか子、田中泯

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峠 の一覧

1~3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • 峠(上)
    935円 (税込)
    幕末、雪深い越後長岡藩から一人の藩士が江戸に出府した。藩の持て余し者でもあったこの男、河井継之助は、いくつかの塾に学びながら、詩文、洋学など単なる知識を得るための勉学は一切せず、歴史や世界の動きなど、ものごとの原理を知ろうと努めるのであった。さらに、江戸の学問にあきたらなくなった河井は、備中松山の藩財政を立て直した山田方谷のもとへ留学するため旅に出る。
  • 峠(中)
    1,045円 (税込)
    旅から帰った河井継之助は、長岡藩に戻って重職に就き、洋式の新しい銃器を購入して富国強兵に努めるなど藩政改革に乗り出す。ちょうどそのとき、京から大政奉還の報せが届いた。家康の幕将だった牧野家の節を守るため上方に参りたいという藩主の意向を汲んだ河井は、そのお供をし、多数の藩士を従えて京へ向う。風雲急を告げるなか、一藩士だった彼は家老に抜擢されることになった。
  • 峠(下)
    880円 (税込)
    開明論者であり、封建制度の崩壊を見通しながら、継之助が長岡藩をひきいて官軍と戦ったという矛盾した行動は、長岡藩士として生きなければならないという強烈な自己規律によって武士道に生きたからであった。西郷・大久保や勝海舟らのような大衆の英雄の蔭にあって、一般にはあまり知られていない幕末の英傑、維新史上最も壮烈な北越戦争に散った最後の武士の生涯を描く力作長編。

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峠(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本人の最後のサムライの最期についてこの本を通し学べた。
    鳥肌が立つ、美しく潔いサムライらしい最期は感じたことのないような感情にさせられた。

    0
    2026年06月12日

    Posted by ブクログ

    いよいよ始まる北越戦争
    長岡とその周辺の地名がたくさん登場するが、現在長岡に住んでいることもあり、かなり興味深かった。
    普段車で何気なく通り過ぎる場所が、150年前には激戦の地だったとは

    0
    2025年12月30日

    Posted by ブクログ

    江戸を脱出してから北越戦争に投じて、激戦の中で被弾による戦傷死までを辿る。

    継之助は誰よりも時代の流れを見通し、可能な限りの戦備も整えたが、歴史の皮肉はその継之助が幕藩時代の譜代大名家の士分に生まれたことだろう。全て見通しているものの、長岡藩執政という立場に全てを規定されてしまう。武装中立するという立場も元々無理筋ではあったが、裏で会津藩が自分側に引き入れようと策を練り(基本的に失敗続きの会津藩が自分と長岡藩が裏取引しているとの印象を官軍に抱かせる謀略だけは成功)、検察官的性格の官軍軍監岩村精一郎に塩対応をされ戦う決意を決めてしまう。

    軍備もあって戦術眼もあったからこそ彼我に多くの戦死者を出す戦いとなるが、結局、戦略的には負けており、最後はそうなってしまった。藩の立場で美学を追求するとこういうことになってしまう。残るは大量の戦傷者、戦災、そして多くの住民の生命・財産の毀損である。この美学と損失の関係は後の日本軍にも通ずるところがある。

    司馬遼太郎は後書きにて、侍とは何かということを考えたとあるが、陽明学に基づく美学は個人としては完結し美しいが、全体を考えて動かないといけないと思う。

    非常に侍とは、美学とは、藩の枠とは、政治の役割とは、戦略眼とは、と様々考えさせられる良著だった。

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    幕末の時代。
    誰もが、長いものに巻かれ、右往左往していた時代に、これだけの自己規律と信念を持ち、ブレずに生きた男がいた。
    そのことが衝撃だったなぁ。

    思想や自己規律、信念が、ここまで生き様を描くことができる。それが人間が、他の動物とは一線を画す生き物である、ことの証左だとも思う。

    武士って、スゴイや。

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    誰よりも早く洋式を取り入れた継之助。
    一方、志や思考・思想は誰よりも武士だった継之助。特にこの下巻ではその色が濃くなる。

    継之助は完璧主義でもなければ適当主義でもない人なのだろうと思う。あえていうなら最適主義といった人物。

    複数の方が書いているが、幕末や明治維新の時代、学校の勉強ベースや歴史の書籍ベースだと、殆どといってよいほど、倒幕側の目線、あるいは幕府側の目線で書かれている。それがこの『峠』では長岡がとった『中立の立場』として描かれており、同じ時代でも全く違った世界を知ることが出来る。

    峠の主人公である河合継之助、同じ時代を生きた坂本竜馬、うつけと言われた信長、皆若い頃は総じて周囲から『変わり者』と思われる人間だったと思う。つまり天才とはそういう者だ!

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    北越戦争、こんな歴史があったとは。
    戊辰戦争、無血開城以降は函館までほぼ素通りしてたけど、こんな人が長岡にいたんですね。
    結果的に批判されるのはやむなしとしても、その粋は美しいし、結果については運の巡り合わせにもよるのかなと思う。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    以前読んだ戊辰戦争関連の書籍で強烈なインパクトを残した、河井継之助を主人公に据えた名作
    彼の壮大な夢、長岡藩の武装中立に向けて藩屋敷を売り払ったり、為替で儲けたり、ガトリング砲を買ったりとまさに破天荒な男
    誰よりも封建体制の崩壊を分かっていながらも、長岡藩士として必死に生きた河井がカッコいい
    またその影で、作中には出てこないが民に恨まれていたのもまた事実
    河井継之助について、もっともっと知りたくなりました
    幸い夏に長岡に行く予定があるので記念館に行こうかな

    0
    2024年05月21日

    Posted by ブクログ

    この時代に米の差益を発見し、儲けたお金で軍備を整ええた天才。先見の眼やがありながら、境遇に恵まれず北越戦争で亡くなってしまった。

    この時に亡くならず、日本のために活躍してくれていたなら…。と思わずにいられない。

    0
    2023年09月20日

    Posted by ブクログ

    下巻は戦争を避けるべく動いてきたが、小千谷談判が決裂、北越戦争へといった流れ。会津の立場もあるとは言え、小千谷談判を崩すために長岡藩と一緒に暴れたように見せたという件が印象に残った。談判が成功していても継之助の思うように展開したかは別であるが。いずれにしても時代や立場が違えば活躍したかもしれない人物だけに勿体無く思えた。

    0
    2023年08月24日

    Posted by ブクログ

    河井継之助は評価が難しい人物であると思う。
    彼の政治のスタンスとしては、本書の中で官軍にも東軍にも味方しないという風に書かれていた。
    それが結果的に初動の遅れとなり長岡藩の敗因に繋がったことは否めない。
    しかし河井はあくまで戦争はしないに越したことはないという理想を強く保持したこと、幕府や武士が今後は衰退する世の中で(外国との貿易を含めて)長岡を単独で活発化させることを望んでいたこと、などを構想していた。そのプロセスを上巻から読んで頭に入っていると河井のクライマックスが多少理解できるだろう。
    せめて戊辰戦争が彼が生きているうちに起こらなければ全然別の展開になっただろう。確実に長岡の未来を変えていたと思う。彼は、長岡に収まる器ではなかったのだと思う。
    あと些細は点では、長岡で官軍との戦争中に奥羽から軍が全く来なかったのが不思議に思った。奥羽越列藩同盟を結ぶ関係である割には軽薄ではないか。会津藩はどこよりも働き者だとも思う。

    0
    2023年02月10日

峠(下) の詳細情報

  • 映画化

    「峠 最後のサムライ」

    2022年6月17日公開
    出演:役所広司、松たか子、田中泯

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