司馬遼太郎のレビュー一覧
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これまで幕府と薩摩藩との争いが繰り広げられ、両者ともに消耗していったが、遂に第15代将軍徳川慶喜は大政奉還を受け入れた。これにより徳川幕府は幕を閉じ、朝廷を中心とした新しい時代の幕開けとなる。それまでの過程で、本作の主人公坂本竜馬はペリー来航をきっかけに次の時代に向けて、幕府側と倒幕側の人々に出会い、独自の思想を確立する。その後、無駄な争いをできる限り避けるために交渉にあたり、何とか無血開城のきっかけを導いたというように、竜馬の人たらしぶりが発揮される。結局、竜馬は新しい時代を目の当たりにすることなく何者か暗殺されてしまったが、彼の活躍のおかげでいくつかのことが達成された。
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初めての司馬遼太郎。
もともと学校の授業では日本史が好きだったがこれまで小説を読むという習慣がなかったため、作家の名前は知っていたものの読む機会がなかった。
この一年、色んな本を読み漁る中で、今村翔吾氏の作品を通じて歴史小説、時代小説の面白さを知り、また小説を読むことで当時の時代風景や人の価値観を感じれることに魅力を感じ、
歴史小説といえば司馬遼太郎でしょ!ということで
この本を買ってみた。
やっぱり面白い。文体は硬く話のテンポは細かく感じ難しく感じるところはあるが、随所に刺さる言葉や当時の価値観を強烈に表現されていて読み応え抜群。
特に弟が兄に「人間とはどう生きるべきか」との問いに「難しく考えず、単純であろうとしている」と答え
生き方について迷うことなく自分の選んだ道でどう力を発揮するかを考えるに尽きる。
といったような人生指南を自分自身にされているような感覚がたまらなかった。
まだまだ物語は序盤でどうなっていくか。
大河ドラマを見ているように3人の主人公達の人生を追っていきたい。 -
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ネタバレ幕末という動乱期に活躍した坂本竜馬の生涯を描いた歴史小説。竜馬は12歳になっても寝小便をしてしまい、それで近所の子どもにからかわれる。また気が弱い為、相手を言い返すこともできず、泣くことが多かった。しかも父親や兄からは白い目で見られる、というように坂本竜馬は最初から優秀な人物ではなく、さまざまなコンプレックスを抱えていた。それでも、姉の乙女はそんな彼を母親の代わりして支えており、そのおかげで彼は少なからず救われた。そんな彼は、黒船来航という前代未聞の事態を目の当たりにしたことで、今後どんな行動を取るべきかという決断を迫られる。
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下巻ほとんどのページが対秀吉の小牧長久手戦の描写。この戦い、いつ終わるんだ?関ヶ原の戦いと大坂の陣はいつ始まるんだ?という読者の心配をすっ飛ばして、物語は幕府を開き、徳川家を磐石にし終えた後の晩年の家康へ。そこはすでに発表している「関ヶ原」、「城塞」を読んでね、ということらしい
司馬遼太郎が描く家康像は、頼るべきは自分ひとりという孤高の存在。まさに覇王と呼べる主義・主張・振る舞い。秀吉や他大名はもちろん酒井、石川、本多など徳川の有力家臣団すら、信用はしないが、能力は利用する。ということに徹底している。かかりつけの医師すらも信じず、自分で自分を診断し、薬を調合するほど。
織田信長に命じられ、自らの妻と長男を殺害したことが、彼の人生観を大きく変えた。誰も信じることのできない世界に突入した家康。そんな彼が唯一、頼りにしたのは名誉も恩賞も求めず、命令があれば、命を差し出すことも辞さない三河武士団の精神。人や家ではなく、その土地の風土を信じ切ることで、家康は300年続くことになった徳川家を創り上げることができた。 -
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ネタバレ1.2巻が陽の気なのに対して、3.4巻は陰が漂っててる。
実のところ信長が常に天下万民のためを思って行動していたことに驚きはした。自分がやっていることが本当に正しいことだと信じてやまなかったんだろうな(信じるも何もなさそうではあるが)。だから光秀が謀反を起こした時もすぐに受け入れたんだろうなと。
光秀は光秀で、前半は義昭と信長の間に挟まれて大変窮屈そうだった。そもそも優しすぎて仲介役に向いてないんだろう。秀吉の方が上手くやれそうだと感じた。
後半は信長に酷使されて心を失っていく姿が見ていて辛かった。こうも大将と性格が合わない中よくここまで登り詰めたものだ...道三も極楽で行く末を見守っていただろうなぁ。
信心深い光秀が何度も御神籤を引くなんて、鉄炮遣いの光秀が雨の日に開戦するなんて。知謀も薄れるほど信長に仕えるのが限界だったんだろうな。
4巻総じて、とっても面白かった。斎藤道三が世に及ぼした影響、信長と光秀の対比、朝廷と幕府をいかに利用して天下を成し遂げるかなどなど知らない事をたくさん学ぶ機会になった。
こうなると秀吉も家康の今後も気になるし、長篠の戦いの詳細や武田信玄vs上杉謙信ももっと知りたいし、逆に毛利家がどうやって栄えてきたのかもみたい。歴史沼は深い...。