世に棲む日日(四)
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世に棲む日日(四)

710円 (税込)

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動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。高杉晋作はわずか八十人で兵を挙げ、長州藩のクーデターを際どく成功させる。幕府は慶応二(1866)年、長州藩を圧し潰そうと天下の兵を糾合し、藩の四方から進攻するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光をその目に認める高杉。しかし彼は肺を病んでいた――。『世に棲む日日』最終巻。

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世に棲む日日 のシリーズ作品

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  • 世に棲む日日(一)
    710円 (税込)
    2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公は久坂玄瑞の妻、文(ふみ)。文の兄であり玄瑞の師である吉田松陰こそ、『世に棲む日日』前半の中心人物です。「人間が人間に影響をあたえるということは、人間のどういう部分によるものかを、松陰において考えてみたかった。そして後半は、影響の受け手のひとりである高杉晋作という若者について書いた」(「文庫版あとがき」より) 嘉永六(1853)年、ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていた。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいた――。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長編、ここに開幕。
  • 世に棲む日日(二)
    710円 (税込)
    海外渡航を試みるという大禁を犯した吉田松陰は、郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。そして安政ノ大獄で死罪に処せられるまでのわずか三年たらずの間、粗末な小屋の私塾・松下村塾で、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿らを相手に講義を続けた。松陰が細々と蒔き続けた小さな種は、やがて狂気じみた、凄まじいまでの勤王攘夷運動に成長し、時勢を沸騰させてゆく!
  • 世に棲む日日(三)
    710円 (税込)
    狂躁の季節が来た。長州藩はすでに過激派の高杉晋作をすら乗り越え、藩ぐるみで暴走を重ねてゆく。元治元(1864)年七月に京へ武力乱入するが会津藩勢らに敗北、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗……そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧で藩には佐幕政権が成立する。が、高杉は屈せず、密かに反撃の機会を窺っていた。
  • 世に棲む日日(四)
    710円 (税込)
    動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。高杉晋作はわずか八十人で兵を挙げ、長州藩のクーデターを際どく成功させる。幕府は慶応二(1866)年、長州藩を圧し潰そうと天下の兵を糾合し、藩の四方から進攻するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光をその目に認める高杉。しかし彼は肺を病んでいた――。『世に棲む日日』最終巻。

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世に棲む日日(四) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年11月14日

    革命的思想家としての松陰吉田寅次郎と革命家としての高杉晋作をある意味対比させているような、気がしないでもない。
    というのは読みながらなんとなく感じていたけど、最後の松本健一さんの解説がわかりやすくて、なるほどなと腑に落ちた。
    あの時代で見れば「狂」であるのは両者変わりないだろうが、活動する時期でまっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月16日

    吉田松陰、高杉晋作共に20代で生涯を終えるとても短い人生でも、この2人が描いた日本の将来や、世界と向かい合う思想や行動に、とても大きなスケールに感服しました。そこには男のロマンが感じられ、感動しました。

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    Posted by ブクログ 2022年06月19日

    吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。
    「おもしろきこともなき世をおもしろく」
    この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。

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    Posted by ブクログ 2022年04月10日

    おもしろきこともなき世をおもしろく

    生とは天の我を労するなり。死とは天の乃ち我を安ずるなり

    こういう思いで生きていきたい。

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    Posted by ブクログ 2021年08月02日

    吉田松陰についての小説かと思っていたら案外あっさりと亡くなったのでビックリしたが、本作はむしろ高杉晋作を中心とした幕末志士たちの物語である。これらの人物に対しては心酔しているファンも多いが、しかし本当に有能であったかどうかは本作を読んでも評価がわかれるところだろう。もちろん将来的に明治維新が実現した...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月07日

    1〜4巻、全体の感想
    何だろう。この本を読んでると、突き動かされるような気持ちになってくる。吉田松陰や高杉晋作の生き方そのものはもちろんのこと、それ以上に思想や革命、正義といったものへの司馬遼太郎の考え方や解釈がそうさせるんだろう。
    読み終わるまで、思想やそれが見据える正義の影響力の凄さに引き込まれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月23日

    ついに最終巻。晋作爆発の時。
    創始者である奇兵隊から挙兵の加勢を断られた晋作は自分と伊藤俊介(のちの博文)と力士隊のみで長州藩に対してクーデターを行った。嗚呼、晋作よ。生き急ぎ、師である松陰先生同様幕府の瓦解と新しい日本を見ることができなかったが、それでも師の教えの通り、生きて為すべきとを為してから...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月10日

    司馬遼太郎の名作の一つ。
    幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。
    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」
    「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

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    Posted by ブクログ 2018年03月12日

    【感想】
    ついにシリーズ読破!!
    高杉晋作の本では、やはり司馬遼太郎が最高に面白かったな。
    2巻途中から、主人公が吉田松蔭→高杉晋作に移り変わり、高杉晋作の奇想天外な生涯が描かれていた。

    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」。
    正にそのような生涯を過ごした高杉晋作は、どのような思いで死んでいっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年08月27日

    第二次長州征伐の終盤、高杉晋作が歿する迄。
    生きて維新を迎えていたら日本はどうなっていたか?と想像するが、藩内クーデター成功後と同様にきっと大官は固辞したんだろうなあ。
    鬼神のような行動力はひたすらかっこいいです。


    その後ながく長州人のあいだに伝えられた名言、「人間というのは、艱難は共にできる。...続きを読む

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