司馬遼太郎のレビュー一覧

  • この国のかたち(一)

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    司馬遼太郎氏生誕100年でもあり、約20年振りに読み返してみました。
    《この国のかたち》とても素敵な言葉です。いろいろな歴史的背景を踏まえ、政治、経済、社会、文化、生活等々今を生きる私たちに様々なテーマを投げかけ、考えさせられるとてもおもしろい本です。特に、亜細亜への考え方、太平洋戦争に至るプロセス、神や宗教感に対する考えは…。人も20年経つとものの見方がちょっとは深まるのでしょうかね‥‥

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    2023年02月19日
  • 関ヶ原(下)

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    タイトルは「関ヶ原」だけど、そこに至るまでの家康と三成の駆け引き、工作が詳しく描かれていて、それぞれの大名の戸惑いや計算、心情が分かって面白い。戦そのものは、戦力や布陣から言ってどちらが勝ってもおかしくない状況だったことが分かる。
    西軍の敗色が濃くなった中で、名に恥じぬよう自分の死に様を飾ろうという数多の武士たちの激闘がすさまじい。
    結局三成の挙はなんだったのか、最後の場面でそれを評した言葉に、救われた気がした。

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    2023年02月14日
  • 峠(下)

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    河井継之助は評価が難しい人物であると思う。
    彼の政治のスタンスとしては、本書の中で官軍にも東軍にも味方しないという風に書かれていた。
    それが結果的に初動の遅れとなり長岡藩の敗因に繋がったことは否めない。
    しかし河井はあくまで戦争はしないに越したことはないという理想を強く保持したこと、幕府や武士が今後は衰退する世の中で(外国との貿易を含めて)長岡を単独で活発化させることを望んでいたこと、などを構想していた。そのプロセスを上巻から読んで頭に入っていると河井のクライマックスが多少理解できるだろう。
    せめて戊辰戦争が彼が生きているうちに起こらなければ全然別の展開になっただろう。確実に長岡の未来を変えて

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    2023年02月10日
  • 燃えよ剣 1巻

    jn

    購入済み

    最高

    司馬遼太郎大好きなので、こんな素敵な絵で漫画化されて最高すぎます。歴史の話ってとっつきづらくなりがちですが、楽しく読めるので原作読んだことない人にもおすすめ。

    #アツい #カッコいい #ドキドキハラハラ

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    2023年02月09日
  • 関ヶ原(上)

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    何年ぶりかで読んだ。歴史の教科書では秀吉亡き後関ヶ原の合戦で徳川家康が石田三成に勝って江戸幕府を開いた、と簡潔に書かれるかもしれないけど、豊臣家一途の三成に家康があの手この手で謀略をしかける関ヶ原前夜の駆け引きも面白い。

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    2023年02月07日
  • 世に棲む日日(一)

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    佐賀をよく言ってくれてる! 松陰さんのこと好きなのだけど、更にもっと知ることが出来て満たされる。何も無い言われる佐賀を剛直でしっかりした人たちと評価されてて、それも嬉しかった。この人のことをもっと知りたい!

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    2025年12月02日
  • 覇王の家(上)

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    相変わらず司馬遼太郎節の炸裂。 この人のエロティシズムどこまで信用していいのかわかりませんが、とにかく興味深い。 徳川家康の幼少期から織田信長との関係、正妻 築山との関係、三河武士との関係、すべて興味深く拝読させて頂きました。

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    2023年01月27日
  • 街道をゆく 40

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    台湾という国の成り立ちについて、司馬遼太郎ならではの大陸的スケールで位置付けて語る。
    李登輝さんが総統になって自由化された台湾を、日本の植民地時代の影をたどりながら巡る。

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    2023年01月27日
  • 竜馬がゆく(八)

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    「世に生を得るは、事をなすにあり」
    坂本龍馬の口にしたこの言葉通りに生きた生涯であったと、追体験ができた。
    竜馬という自分の道をひたすら貫き生き続けた人生に感動した。

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    2023年01月17日
  • 街道をゆく 1

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    街道をゆく 全制覇!

    今度、この本を持って滋賀、奈良に行こう!

    BSプレミアムで、『新街道をゆく』が始まりました。1回目は第1巻『湖西のみち』第24巻『近江散歩』です。

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    2023年10月12日
  • 関ヶ原(中)

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     上巻は石田三成が中心だったが、この中巻ではむしろ徳川家康が中心となってくる。「覇王の家」でも描かれていたような泥臭い家康が、いかにして石田三成との決戦に向けて段取りや裏工作を進めてゆくのかが描かれる。当然関ケ原の結末は知っているのだが、それでも一体今後どうなっていくのだろうということが気にあるような、続きも気になる歴史小説。

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    2023年01月09日
  • 関ヶ原(上)

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     豊臣秀吉が没したあたりから話が始める。この上巻では主に石田三成に焦点が当てられ、特別に悪役に仕立てるでもなく過度に称賛するでもなく、でも良くも悪くも魅力のある人物として描いてゆく。「峠」と比較するともう少し随想的なところも多く、「空海の風景」と比較すると小説的な要素が多い。いかにも司馬遼太郎らしく、そして戦国時代の華々しい時期に比べると地味になりがちな時代とテーマを、面白く読みやすく描いている。

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    2023年01月09日
  • 関ヶ原(上)

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    史実に特別詳しいわけではないが、人物像がよく伝わってきて、物語として楽しめた。
    教科書では数行で完結されてしまう関ヶ原の戦いの幕開けを読めて、一気にそれがとてつもなく壮大なものに感じるようになった。
    ここでの三成や家康の描き方と、他の作品の描き方を比べ、もっと自分の中で彼らへのイメージを深めていきたいと思った。
    ちょうど大河も始まるので並行して楽しめればいいな。


    早速昨日中巻を購入したので、この熱が覚めぬうちにすぐ読みます!笑

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    2023年01月05日
  • 坂の上の雲(二)

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    世界のうねり、日本の断捨離

    ◻︎感想
    個人ドラマ、心情を通して近代国家の観念や盛衰を体感できる。だから司馬遼太郎氏の歴史小説はここまで有名になったのだろうとよくわかる。
    近代以前の歴史や民族性にも触れながら、欧州国家や米露の成り立ち、清の現状が描かれており、その中で日本という国家がどういう意思決定をして、その中で躍動した日本人が居たわけである。秋山好古、真之、正岡子規に加え小村寿太郎なども加わる。

    ・思い切った西洋化はなぜ必要だったのか?
    藩→県ではなく藩→国家、日本人(勝海舟の貢献が大きい)への転換期、帝国主義は必然だったのか

    ・秋山好古、真之の戦術家としての成長
    企業人としても学ぶこ

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    2023年01月04日
  • ビジネスエリートの新論語

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    司馬遼太郎さんファン
    2016.12.10(平成28)発行
    司馬遼太郎記念館もぜひ訪れてみてくださいね

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    2023年01月01日
  • 峠(下)

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    【2022年の読書振り返り】

    自分の愉しみとして10作選びます。

     

    ■実書籍■誰がために鐘は鳴る(ヘミングウェイ)

    ■実書籍■ドクトル・ジバゴ(パステルナーク)

     

    この2作が頭一つ抜けて圧巻でした。パチパチ。

     

    ■実書籍■ロバート・キャパ写真集

     

    正直、「誰がために鐘は鳴る」「ちょっとピンぼけ ローバト・キャパ自伝」との3点セットの味わいなんですが、やっぱりこの人の写真は魅力が尽きないなと思いました。

    これは岩波文庫が素敵な仕事をしていくれていると思いました。

     

    ■実書籍■マノン・レスコー(プレヴォ)

    ■実書籍■郵便配達は二度ベルを鳴らす(ケイン)

     

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    2023年01月01日
  • 竜馬がゆく(五)

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    司馬先生の時代小説は、やはり本当に面白い。

    志を遂げるためには命も惜しまないという当時の志士達の考え方は、現在を生きる私たちにはなかなか理解し難いものである。が、そのような志士たちや、竜馬や西郷、桂などの活躍が実際に時代を変えていくのだと思うと、勇気をもらえる。
    生まれ育ちではなく、結局は覚悟と時勢が相まって、何かを変えていくのだと感じた。

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    2022年12月29日
  • 燃えよ剣 2巻

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    ネタバレ

    試衛館一行、京都へ。
    この辺りはよくわかっているけど、芹沢さんと近藤さんのやり取りにドキドキしてしまう(-。-;

    そして、アイドル顔なのに意外に血気さかんな総司がかわいい(*≧∀≦*)

    そして、我が最愛の土方さんはやっぱりカッコいい☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

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    2022年12月08日
  • 城塞(下)

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    ネタバレ

    大坂方への壮大な鎮魂詩と言って良いと思う。また、狂言回しを真田幸村でもなく徳川家康でもなく小幡勘兵衛に担わせ、落城時のその悲喜劇のような場面が良い締まりとなっている

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    2022年12月05日
  • 坂の上の雲(八)

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    新生国家日本と巨大軍事国家ロシアの極東における攻防を描いた作品でしたが、始めから終わりまでその内容に釘づけになりました。本当に楽しく読めました。
    また、いろいろな本を読んで今より広くて深い教養が身についた時に読み返してみたいです。
    その時、この作品の中に新しい発見があることを楽しみにしています。

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    2022年12月05日