司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読破。
切ない、複雑。
お芳のその先が気になった。
彼は、もっと後世の、役者の家系に生まれるべきだった。
そして彼でなければ、このポジションに生まれついて、ここまで生き長らえず、また歴史に一点の儚さを投ずることはできなかったのだろうと思う。
賢さが無駄な"英雄道"を進ませず、その合理さが現世の人心を汲まず、後世にだけ語りかけた。
時に惹かれて、時に憎く、また最後には儚い。
飯盒で自ら炊いた晩年の彼の飯に、ご相伴に預かってみたかった。
そのシーンが一番沁みた。
臣は将に振り回され、将は時代に振り回されるの図。
この世に、「我が人生を生きた」と満足して死んでゆ