司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 世に棲む日日(三)
    幕末の長州を描いた司馬遼太郎作品、全四巻。後半は高杉晋作が主役。攘夷の熱に狂信的な長州藩。実現不可能な攘夷のため破滅への道を突き進む。ヒステリックなところは今の韓国を想起させる。海峡を通じて思考回路が同一であることを痛感する。苦境の藩を救うべく活動する高杉晋作、井上聞多、伊藤俊輔。
    佐幕派が権力を取...続きを読む
  • 世に棲む日日(一)
    吉田松蔭に興味を持って読み始めたけど、高杉晋作やばすぎです。
    自分のイメージでは、写真を見たからか、なで肩の三味線を持った病弱の志士のイメージでしたが、すっかり、魅了されてしまいました。
  • 坂の上の雲(五)
    ついに旅順での戦いに終止符が。

    児玉源太郎かっこいいなぁ。
    そこから、旅順港が見えるかのところはグッときます。
    つい感情的になりやすい部分も、乃木希典に対する配慮も、人間味があっていいなぁと思ってしまった。
  • 峠(上)
    河井継之助と、山本五十六、田中角栄を生んだ長岡。雪に閉ざされている地からこのような英雄たちがなぜうまれたのでしょうか。雪を見ながら不思議におもいました。
  • 酔って候
    山内容堂、島津久光、前原嘉市、鍋島閑叟の4人にスポットを当てた、幕末短編集。それぞれ個性が強烈である。容堂は明君ゆえ朝幕二重政権は愚と認識しながらも、徳川への恩が忘れられずに公武合体論を唱えた。しかし革命は時として理不尽であり、血を欲するところがある。小御所会議で公卿岩倉に揚げ足を取られたのが致命傷...続きを読む
  • 新史 太閤記(上)
    小説とはいえ、あまりよくわかっていない、世に出る前の藤吉郎をそれらしく描いている箇所が面白かった。多分事実もこうだったんだろうと思わせる。そして信長の元どんどん出世するさまは、さすがの司馬節、納得感がある。
  • 関ヶ原(上)
    映画を見た後に3巻まとめて買って、そのまま積読。
    1巻はまだ合戦前。秀吉も死んで、利家も死んで天下を手中に収めようとする家康と、秀吉の遺訓に従い秀頼を守ろうとする三成。
    ここで誰かの行動が違ったら、歴史が違っていたんだろうなとは思うけど、家康と本田正信の謀略に抜かりはないから、どうなっても家康の世に...続きを読む
  • 坂の上の雲(四)
    正直1巻読んだときは、なぜこれが人気なの?と思ったけど、日露戦争始まってからが肝だった。小国日本がいかにして組織で大国ロシアに勝利したか、組織を統率する人たちの考え方や行動が勉強になる。経営者はこぞって読むわけだ。
    4巻は、
  • 竜馬がゆく(六)
    竜馬が亀山社中を立ち上げる。
    この時代、武士の魂という観念的な考え方が強かった時代に、実利をもってして薩長同盟につなげようというのは、脱藩浪士として藩に囚われなかった竜馬ならではなのだろうか。
    だが、決して実利だけでなくお互いの感情にも配慮する大切さ。

    実践しようとすると、気苦労はかかるけれど、一...続きを読む
  • 最後の将軍 徳川慶喜
    第十五代将軍徳川慶喜の生い立ちに迫る小説。前提として慶喜は非常に頭の回転が早く、一度決めると誰が何と言おうとも意見を変えない頑固さを持っていた。印象に残ったエピソードは2つ。1つ目は徳川家相続直後の長州討伐について。慶喜は将軍職に就くことを拒んでいた。しかし、最終的には半ば強引に将軍にさせられてしま...続きを読む
  • 新装版 風の武士(上)
    一回目
    初めて時代小説を読んだ
    こんな面白いとは思わなかった
    チノと言うヒロインが愛らしいし普通によめた
    さすが有名作家
  • 竜馬がゆく(五)
    池田屋の変と蛤御門の戦いで大勢の志士が命を落とした五巻。

    長州に対しても幕府に対しても思うことが、人の命を奪う事で解決する問題なんてあるんだろうか?敵を殺しても、その遺族や仲間には怨嗟が残り、またそれが次の戦いへと繋がっていく。今回は志士側が負けたが、その後の戊辰戦争では幕軍が敗退し、会津若松では...続きを読む
  • 関ヶ原(上)
    登場する人物の容姿や性格の描写が巧みな事に加え、過去のエピソードもたくさん紹介してくれるので、読み終えて、新たに調べたくなった人物がたくさんいた。家康の凄さ、恐ろしさも改めて実感した。
  • 新装版 真説宮本武蔵
    宮本武蔵の話を含む、6話を収録した短編集。
    ・真説宮本武蔵
     宮本武蔵の最大の武器は、相手の強弱を見抜く力。勝てると踏んだ相手としか勝負をしなかった。また、オーラとも言うべき気力が凄まじく、恵まれた膂力に支えられた2刀流も相まって、後世に受け継げる人が出なかった。
    ・京の剣客
     武蔵の生きた時代に京...続きを読む
  • 新装版 歳月(上)
    江藤新平といえば、新政府の国家デザインを担える人材でありながら、やがて大久保利通と対立。征韓論で敗れ、佐賀の乱を起こす、という程度の認識でした。
    こういう教科書では単語やセンテンス程度の人物の物語を読むというのは、その時代の背景や流れを知ることに繋がるとともに、他の歴史的な人物との関係もうかがい知る...続きを読む
  • 竜馬がゆく(四)
    竜馬が海軍作りに動き出した四巻
    その一方で土佐勤王党は容堂公によって弾圧されて行く。

    四巻にもなると登場人物達に感情移入してくる。
    この巻で特に感心したのが、勝海舟の先を見る力と視野の広さ。幕臣でありながらも、幕府の終焉を悟り、次の政権へ穏便に移行出来るよう奔走するというのは、藩・幕府...続きを読む
  • 竜馬がゆく(二)

    職場でコーチングをして下さってる方が、新入社員の課題図書にしたいくらいだと言っていたので(全8巻もあるので止めたが)気になって読んでみた。

    課題図書にしたいという理由は二巻じゃまだ分からないけど、竜馬が維新の志士になってく経緯が分かって、歴女にはとても面白かった。
    たた...続きを読む
  • 竜馬がゆく(三)
    竜馬が土佐藩を脱藩して、維新の道へ足を踏み込み始めた三巻。
    竜馬がどんな思いで維新の志士になったかがよく分かった巻だった。
    そして、坂本竜馬が未だに愛され、尊敬される存在である理由も分かってきた。

    「議論をしない」
    議論で勝っても相手の名誉を奪うだけで、人の生き方は変わらな...続きを読む
  • 世に棲む日日(二)
    司馬遼太郎作品としてはこれが一番好き。
    吉田松陰から高杉晋作へバトンタッチ。話が俄然面白くなったところで終了。
  • 坂の上の雲(三)
    正岡子規の夭折から始まり、日露戦争開始前の政治的駆け引き・開戦後の旅順大戦まで記された巻。高度経済成長期の日本人がこの本に傾倒した様に、戦争とビジネスには恐ろしいまでの共通点があると感じた。

    ・戦争前の敵情視察・戦略立案が明暗を分ける事。
    ※ビジネスで言えば、他社/自社を含めた詳細な市場分析・何を...続きを読む