司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(八)

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    竜馬が奮闘した大政奉還が実現し、徳川幕府の時代が終わり、新しい時代の幕が開ける…

    あぁ、ついに終わってしまった!
    読み終わった私は完全に竜馬のファンになっている。
    倒幕の後の地位や名誉を当然気にする人たちの中で、ここまでやっておきながら大政奉還の後は全てを他の人に任せて自分は世界の海に出ると言う。
    かっこいい〜〜かっこよすぎる!!

    権力に媚びず、人を見る目を持って仲間を増やし、大胆に行動する。竜馬の器が大きくて、時に些細なことでクヨクヨしたりイライラしたり悩んだりする自分がとてつもなくちっちゃな人間に思える。

    「しかない、というものは世にない。人よりも一尺高くから物事をみれば、道はつねに

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    2022年06月28日
  • 新史 太閤記(上)

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    藤吉郎(羽柴秀吉)を主人公に物乞いから信長に使える大将へと成り上がっていく戦国物語。

    出てくる登場人物が本当に濃いキャラクターばかりで戦国時代をリアルに描かれている。
    猿と呼ばれた秀吉がどんな人物であったか、
    信長の事をどれほど思っていたか、
    竹中半兵衛、黒田官兵衛、才覚ある武将を登用し、人の心を掴む人たらしという才能を思う存分発揮し、朝鮮攻略という大志を抱いて激しい時代を生き抜く様をありありと描いた大作。

    文句なしの5つ星だった。

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    2022年06月21日
  • 世に棲む日日(四)

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    吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。
    「おもしろきこともなき世をおもしろく」
    この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。

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    2022年06月19日
  • 新装版 王城の護衛者

    mac

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    英雄児

    ・「おれという人間は、自分の一生というものの大体の算段をつけて生きている。
    なるほど、おれの家は小禄だし、おれの家は小藩だが、小藩なだけに将来、藩はおれに頼って来ることになるだろう。
    同じ一生を送るにしても、婦女に鉄腸を溶かしてしまうのも一興かもしれぬ。
    しかし人間、二通りの生き方はできぬものだ。
    おれはおれの算段通りに生きねばならん」

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    2022年09月30日
  • 新装版 最後の伊賀者

    mac

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    天明の絵師

    ・「お前の絵については、わしが認めている。
    あるいは器用貧乏で終わるのかもしれないが、一つ間違えば、ひょっとすると画壇の大宝になるかもしれない」
    「思いもよらぬことでございます。元来があさはかでございますから。
    いっそ、自分の器用を捨てればよろしゅうございましょうか?」
    「捨てる?…若いのだな。世に浅いとでも言うか。
    つまり、自分を含め、人間というものがわかっていないから、そのように、
    わかったような、田舎寺の和尚のようなことを言うのだ。
    人間、持って生まれたものを捨てられるはずもなく、また捨てる必要もない。
    死ぬまで持ち越して行くものさ」
    「先生…」
    「旅に出るかね?10

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    2022年09月30日
  • 坂の上の雲(六)

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    日露戦争の陸軍のジリジリとした展開からいよいよ佳境に入ってきました。
    攻防が手に汗にぎる感じが伝わります。
    次巻に期待。

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    2022年06月18日
  • 世に棲む日日(二)

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    吉田松陰の志と学ぶ姿勢に圧倒される。その時代の課題感に命を賭して、志を実現するために、学ぶ姿勢が目を見張る。特に命懸けの密航をしてまで外国から学ぼうとする姿が驚異的である。多くの組織が閉鎖的でタコツボ化している現代にもこのような志士が必要であり、自分がそうあれるように学びを怠ってはいけないと強く感じる。

    以下、印象的なフレーズ。
    ・英雄もその志を失えば、その行為は悪漢盗賊とみなされる。
    ・学問とはこういう時期の透明な気持ちから発するものでなければならない。
    ・死は好むべきものにあらず、同時に悪むべきものでもない。やるだけのことをやったあと心が安んずるものだが、そこがすなわち死所だ、ということ

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    2022年06月15日
  • 坂の上の雲(五)

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    これまで面白いようで今ひとつ盛り上がりに欠ける印象で読み進めてきましたが、この巻より俄然面白くなってきました。
    戦争の行方は戦場での戦闘のみならず、兵站など表には見えない部分が左右することもよく分かりました。

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    2022年06月13日
  • 項羽と劉邦(下)

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    負け続けた劉邦が何故勝つことができたのか。
    「賢者は自分のすぐれた思考力がそのまま限界になるが、袋ならばその賢者を中へ放り込んで用いることができる。」
    劉邦は愛すべき愚者、大きな袋だったと言う話に、勇気付けられる。

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    2022年06月12日
  • 坂の上の雲(一)

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    秋山好古、真之、正岡子規の3人の視点から物語が描かれておりそれぞれの個性がわかりやすい。歴史的な言葉が多く読みずらいところもあるが長編小説ならではの読み進めて行かないとまだよく分からない

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    2022年06月10日
  • 竜馬がゆく(五)

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    今の社会はこうして出来上がったんだなとしみじみと思う作品。江戸時代300年間耐え続けて培われた国民性、不満がやっと爆発した幕末、そこで勝った者たちが構築した国が今に続いていることをひしひしと感じる。そして世の中を変えるのは1人の英雄ではなく、時流と運とそれぞれの人々の考えが化学反応を起こしてできた偶然の産物。

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    2022年06月08日
  • 義経(下)

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    小学生の頃、日本昔ばなしの「牛若丸」を観て以来の「判官びいき」です。
    今回、司馬遼太郎さんの作品を読んでみて、源氏と平氏の争いと言うよりは、源頼朝と後白河法皇の争いと言う印象を強く持ちました。
    今、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を毎週見ていることもあって大変興味深く読むことができました。

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    2022年06月08日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ロシア関係の本を探していたら、高校生の頃にはまった司馬遼太郎氏が、ロシアについて考察した本を書いているのを見つけて驚きました。

    氏の解釈を踏まえながら丁寧にロシアについての考察を展開していて、興味深く読みました。そして、さすが作家だけあって読みやすい!

    出版年は古いですが、現状を理解するための本としてはまったくもって問題ないかと思います。

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    2022年06月02日
  • 坂の上の雲(一)

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    あまりにも有名な作品。司馬遼太郎の代表作全8巻。明治の世。日本が上り坂を、登っていた頃。伊予は松山出身の秋山兄弟と正岡子規を中心に描かれる。

    何度目かの再読。何度読んでも面白い。伊予の風俗というか文化が良い味を出している。好古、真之の兄弟と正岡子規。

    日本を代表する長編小説と言っても過言ではないだろう。

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    2022年05月29日
  • ペルシャの幻術師 2【電子限定特典付】

    Q

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    原作

    原作司馬遼太郎。
    話が良いのは自明だけど、さすが蔵西さん!という、幻想的で麗しい作品になってる。読まなきゃ損です。

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    2022年05月28日
  • ペルシャの幻術師 2 無料試し読み版

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    小説を読んでも良いかも

    内容はファンタジー(ヒューマンドラマでもあるよ)
    凄く誤解を恐れなければ 魔法使いみたいな人やアイテムも出てきました

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    2022年05月27日
  • 竜馬がゆく(四)

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    幕末からの歴史って学校ではあまり時間をとらず詳しく習わないけど、現代社会の構造とか成り立ちとかもっと早く深く知っていたら人生が変わっていただろうと思う。でも20年前に1回読んだ時にはそこまで思わなかったってことは、大人になったからこその感想なのかもしれない。

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    2022年05月23日
  • 竜馬がゆく(一)

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    司馬遼太郎の名作。
    明治維新前の動きが克明に描かれており、竜馬やその周囲の人たちの考え、動きが伝わる。

    この時代に同じ若者としていたらどう考えるのかを考えさせられた。

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    2022年05月23日
  • ペルシャの幻術師 2【電子限定特典付】

    匿名

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    短編である原作にぎゅっと詰め込まれていた幻想と歴史が、壮大な絵巻となって広がる圧巻の二巻目。
    どんどん美しく妖しく変化していく主人公から目が離せません。
    原作では「定かではない」と記されているナンのその後ですが、これを読むと彼女の辿った一つの道が浮かび上がります。
    幻術師アッサムの語った愛についても、新しい解釈を得ることができました。

    #深い #感動する

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    2022年05月20日
  • ペルシャの幻術師 2【電子限定特典付】

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    ネタバレ

     これがデビュー作というのがうわぁ~! と言いながら走り回りたいような気がする後半。

     司馬さんってロマンスがかけたんですね(古参のファンのくせに酷い評価

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    2022年05月20日