司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(五)

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    バルチック艦隊だが、アフリカ最南端経由での大遠征により、日本領海に到着しても戦闘するどころの話ではないくらいに疲弊してしまったと思われる。
    次巻以降の展開に注目したい。
    あと、この巻で語られた乃木による203高地の攻防戦だが、結果的には児玉の介入で薄氷の勝利を得たが、ここに至るまでに膨大な戦死者、損失を被った。
    なぜ、早い段階で乃木を更迭できなかったのか。それは、乃木の人格人徳によるものなのか、それとも日本軍組織の意思決定における弱点があらわになったのか。これらも見ていきたい。

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    2022年09月18日
  • 新史 太閤記(下)

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    下巻は天下人を目指す秀吉。一代記ではなく、下巻は大阪城での家康の謁見までです。
    天下統一後の、朝鮮出兵や秀次切腹まで書くと、この本で描かれた秀吉像と整合が取れなくなる?
    圧倒的な筆力です。昨今の作家の歴史小説など、人物像が薄っぺらく、ばからしくて読めなくなりますのでご注意ください。

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    2022年09月14日
  • 新史 太閤記(上)

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    出版当時は「新史」太閤記、今や「真史」太閤記。秀吉像を作り上げた一冊。
    まるで見ていたかのような人物描写、圧倒的な筆力。最後まで一気に読ませます。
    上巻は荒木村重の反乱まで。

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    2022年09月14日
  • この国のかたち(一)

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    十数年ぶりの再読にも関わらず、いくつかの章は印象に残っている。江戸時代の各藩の多様性が明治維新を産んだというあたりは再読して良かった。
    土佐の藩風の倜儻不羈(てきとうふき)は博覧強記の司馬先生ならではの言葉ではないかなぁ

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    2022年09月11日
  • 竜馬がゆく(八)

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    全8巻に及ぶ大長編小説を読み切ったのは、初めて。
    維新史の奇跡こと、坂本権平弟竜馬の自由奔放さ、快活さ、思想的鋭さ、先進さなどあらゆる感覚が、書き出されていた。
    あっぱれ!司馬遼太郎!!

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    2022年08月21日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    徳川慶喜の苦悩がよくわかる本でとても面白い。尊王攘夷や天皇の意向に翻弄されながらも、策を練り日本のために舵取りをしており、尊敬できる歴史上の人物。

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    2022年08月18日
  • 世に棲む日日(四)

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    吉田松陰、高杉晋作共に20代で生涯を終えるとても短い人生でも、この2人が描いた日本の将来や、世界と向かい合う思想や行動に、とても大きなスケールに感服しました。そこには男のロマンが感じられ、感動しました。

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    2022年08月16日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    大昔に読んでいたものを、数十年ぶりに再読。
    読んでいて「これ、初読なんじゃないか?思い込んでただけで」と数度思い。
    でも最終的に「あ、これ読んだなやっぱり。数十年前に」となんとなく思った。

    戦国時代に秀吉の下で名を馳せた軍師「黒田官兵衛」の半生を描く長編小説。

    個人的な説ですが、司馬遼太郎さんの特に長編は、

    「坂の上の雲(1969-1972)以前、と以降」

    に分けられると思っていて、「播磨灘」は1975。以後です。

    「竜馬がゆく」や「国盗り物語」に比べれば、枯れていて、エンタメ臭が弱い。
    その分、読み手側がもうほぼ50歳ともなると、「再読の滋味」は「以降」の諸作の方が深かったりします

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    2022年08月05日
  • 竜馬がゆく(七)

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    人間それぞれに多彩な能力があるが、1人で何かをなすことができるわけではなく、同じ志を持った有能な仲間と協力すること、運、情報が重要なのだと思った。
    長崎に行きたくなってきた。

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    2022年07月24日
  • 坂の上の雲(六)

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    ネタバレ

    本筋の満州での会戦。陸軍のダメダメなところは旅順だけじゃなかったのね。極寒の地で薄氷を踏むような戦い。好古に同情する。サイドストーリーのヨーロッパ諜報戦、インド洋のバルチック艦隊奮闘記も佳境で次の巻に続く。

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    2023年02月18日
  • 峠(下)

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    映画公開までに読み終えたかったのですが、公開2週間たってやっと読み終えました。

    地元の話なので、地理的なことがよく分かるし、幕末に活躍した全国の偉人の動きもつながって、10代の時に読んどくべきだったなぁと思いました。
    司馬遼太郎作品はあんまり読んだことがないので分からないのですが(『梟の城』くらい)、時折作者の解説文みたいのが入るのが理解を深めて面白かったです。
    ただ、地元では長岡を焼け野原にしたヤバい奴っていう評価を、子供の頃に自分のジジババ世代に聞いたのですが、そういう表現は本文には出て来なかったです。
    その辺も含めて調べてみたいので、改めて河井継之助記念館に行って調べてみようかと思いま

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    2022年07月19日
  • 花神(上)

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    日本の幕末史の知識が浅かったのでちょっと勉強も兼ねて。(あくまで時代”小説”ではあるが)
    司馬遼太郎の描く歴史上の偉人たちの中でも、なんとなく筆者のお気に入りかなと思われる人々はだいたい無骨で偏屈な奇人が多い気がする。それがなんともまた魅力的なキャラクターに思えるが。
    長州、宇和島、長崎、大阪、どこも改めて訪れてみたくなった。各地の史跡を訪ねて150年前に想いを馳せる旅がしたくなるほど、当時の熱、激動、時代のうねりが伝わってくる物語。中巻がはやく読みたい。

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    2022年11月24日
  • 竜馬がゆく(七)

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    幕府は長州藩との海戦に敗れ小倉城も陥落しいよいよ窮地に追い込まれてゆく。勝海舟は幕府の使者として長州藩との停戦交渉に厳島へ派遣される。将軍慶喜からはやり方は全て任せると言われ、だったひとりでこの命がけの任務に就いた。
    果たして勝の誠意あふれる態度は長州藩の心を捉え、停戦は無事に実った。しかし慶喜は勝が無条件和睦を約束したことを不服に思い、任務を果たした勝をねぎらいもせず無視した。負け戦の停戦であるにも関わらず幕府の対面を保つために懲罰を与えるべきだったとは、それも全てを任せると言っておきながら。まさに「なんと虫のいい…」である。
    しかもその上さらに幕府は勝とは別方向で朝廷に働きかけ、勅定という

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    2022年06月28日
  • 世に棲む日日(四)

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    吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。
    「おもしろきこともなき世をおもしろく」
    この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。

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    2022年06月19日
  • 新装版 王城の護衛者

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    英雄児

    ・「おれという人間は、自分の一生というものの大体の算段をつけて生きている。
    なるほど、おれの家は小禄だし、おれの家は小藩だが、小藩なだけに将来、藩はおれに頼って来ることになるだろう。
    同じ一生を送るにしても、婦女に鉄腸を溶かしてしまうのも一興かもしれぬ。
    しかし人間、二通りの生き方はできぬものだ。
    おれはおれの算段通りに生きねばならん」

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    2022年09月30日
  • 新装版 最後の伊賀者

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    天明の絵師

    ・「お前の絵については、わしが認めている。
    あるいは器用貧乏で終わるのかもしれないが、一つ間違えば、ひょっとすると画壇の大宝になるかもしれない」
    「思いもよらぬことでございます。元来があさはかでございますから。
    いっそ、自分の器用を捨てればよろしゅうございましょうか?」
    「捨てる?…若いのだな。世に浅いとでも言うか。
    つまり、自分を含め、人間というものがわかっていないから、そのように、
    わかったような、田舎寺の和尚のようなことを言うのだ。
    人間、持って生まれたものを捨てられるはずもなく、また捨てる必要もない。
    死ぬまで持ち越して行くものさ」
    「先生…」
    「旅に出るかね?10

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    2022年09月30日
  • 坂の上の雲(六)

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    日露戦争の陸軍のジリジリとした展開からいよいよ佳境に入ってきました。
    攻防が手に汗にぎる感じが伝わります。
    次巻に期待。

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    2022年06月18日
  • 世に棲む日日(二)

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    吉田松陰の志と学ぶ姿勢に圧倒される。その時代の課題感に命を賭して、志を実現するために、学ぶ姿勢が目を見張る。特に命懸けの密航をしてまで外国から学ぼうとする姿が驚異的である。多くの組織が閉鎖的でタコツボ化している現代にもこのような志士が必要であり、自分がそうあれるように学びを怠ってはいけないと強く感じる。

    以下、印象的なフレーズ。
    ・英雄もその志を失えば、その行為は悪漢盗賊とみなされる。
    ・学問とはこういう時期の透明な気持ちから発するものでなければならない。
    ・死は好むべきものにあらず、同時に悪むべきものでもない。やるだけのことをやったあと心が安んずるものだが、そこがすなわち死所だ、ということ

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    2022年06月15日
  • 坂の上の雲(五)

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    これまで面白いようで今ひとつ盛り上がりに欠ける印象で読み進めてきましたが、この巻より俄然面白くなってきました。
    戦争の行方は戦場での戦闘のみならず、兵站など表には見えない部分が左右することもよく分かりました。

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    2022年06月13日
  • 項羽と劉邦(下)

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    負け続けた劉邦が何故勝つことができたのか。
    「賢者は自分のすぐれた思考力がそのまま限界になるが、袋ならばその賢者を中へ放り込んで用いることができる。」
    劉邦は愛すべき愚者、大きな袋だったと言う話に、勇気付けられる。

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    2022年06月12日