司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 義経(下)

    Posted by ブクログ

    いやー面白い!
    こんな天才的な人物ひどく惜しい。
    が政治的能力がまるでないので頼朝に嫌われるのも仕方ないかな。
    つい義経目線で読むので頼朝を憎みそうになるけど。
    大河ドラマ、今後の展開楽しみ!

    0
    2022年04月07日
  • 竜馬がゆく(七)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    亀山社中解散の危機、労組はもちろん、水夫火夫の食い扶持という固定費を賄う仕組みもない、会社というシステムとしては成り立っていないなぁと思った。が、竜馬が見よう見まねで始めた、というところに価値がある。

    その後、西洋のロウを真似て、海援隊の約款を作るあたり、徐々に体制が整っていくのがおもしろい。
    海援隊の味方として土佐藩がつく、というところはうまくいきすぎてニヤニヤした。約款もきちんとあるという点がなおよい。

    私の出身地である大洲が、いろは丸の章で出てきてうれしい。竜馬が大洲藩からいろは丸を手に入れたが、最初の航海で沈んでしまった、ということは知っていたが、相手が紀州藩で、初の国際法を用いた

    0
    2022年05月14日
  • 竜馬がゆく(八)

    Posted by ブクログ

    ついに維新回天の壮大な物語を読み終えた。坂本竜馬を通じて幕末から維新に至るまで長編でしたが、間違いなく読んで良かった小説だった。
    各登場人物の生き方、姿勢、座右の銘など今後の生きていくためのヒントが得られた。
    全体を通して、幕末の志士(当時の武士)たちは自分の命を革命のためなら捨てるという、今の人たちとの死生観の違いにびっくりした。過去に実際こういう人考えを持つ人がいたことがわかっただけでも読んで良かった。
    印象に残ったフレーズは、本文ではないが、あとがき5の最後の著者のフレーズ『私心を去って自分をむなしくしておかなければ人は集まらない。人が集まることによって知恵と力が持ち寄られてくる。仕事を

    0
    2022年04月02日
  • 夏草の賦(上)

    Posted by ブクログ

    四国の長曽我部元親に対し、織田信長が討伐を命じるまでの上巻。まず、信長の腹心、明智光秀ゆかりの菜々が長曽我部家に嫁ぐ出だしも大いに興味をそそる。ほぼ作者の創作だろうが時に笑いを誘いつつ展開させ、長曽我部元親の人柄と考え方を織り交ぜ、読者を徹底的に元親主眼にさせる。内容もとても濃く、かと言って難しくもなくすらすら読めてしまう。結末は分かっていながらも下巻が楽しみです。

    0
    2022年04月03日
  • 竜馬がゆく(七)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    薩長同盟を成しとげた巻
    あと、大政奉還を竜馬が立案した
    大政奉還を成し遂げるには大変な根回しが必要だったんだとしみじみ。、
    討幕に向けていよいよ盛り上がってきていて、最終巻が楽しみ。ただあと一巻で終わるとなると寂しくもある。

    0
    2022年04月01日
  • 功名が辻(一)

    Posted by ブクログ

    幕末から歴史小説に入った自分からすると、山内と言われれば容堂で、土佐藩といわれれば上士と郷士が対立する藩という印象。初代藩主・一豊については、名前を知っているぐらいで、その妻・千代が何やら大金を叩いて夫の馬を買わせたというエピソードもまあ聞いたことがある程度。なので、前々から読もう読もうと思っていた小説だったのですが、漸く夫婦の物語を知ることができました。

    いやあ、痛快。
    頼りない一豊と、言葉巧みに一豊をフォローする千代の構図がとても愉快です。最初は妻としての立場を意識して、裏方に徹する千代ですが、物語が進むにつれて、(決して表にでようとしているわけではないと思いますが)一豊もその家臣も千代

    0
    2022年04月01日
  • 竜馬がゆく(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第3巻で一番面白かったのは、お竜と竜馬の出会いの場面。

    人を助けるためなら火の中に物怖じせず入っていくというのは非常に竜馬らしくてカッコいいし、そして助け出した人の姉が運命の人だったというのが素敵。

    お竜の美しさを一目見てみたい!

    0
    2022年03月28日
  • 世に棲む日日(一)

    Posted by ブクログ

    面白い。吉田松陰という思想家と、その後の高杉晋作、狂っていく長州藩。様々な人物に対する的確な人物評含めて、自分だったら。。。とか悩みだすと面白かった。
    一気に読めた。

    0
    2022年03月28日
  • 花神(下)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の合理性を尊ぶ考え方に加えて、一方、合理性の道具のように生きることの虚しさが織り込まれた傑作。

    0
    2022年03月27日
  • 坂の上の雲(四)

    Posted by ブクログ

    黄海海戦の緊迫感、遼陽会戦、沙河会戦での際どい戦い。バルチック艦隊のイギリス漁船攻撃。旅順攻略でのあまりに酷い乃木希典、伊佐知幸介の指揮による尋常ではない被害とそれを変えられなかった日本軍。色んなドラマが凝縮された4巻でした。

    0
    2022年03月26日
  • 新史 太閤記(下)

    Posted by ブクログ

    最後までしっかり面白かった!本能寺の変から天下統一を目指すまでの下巻。元同僚達を懐柔し、時には武で制して臣下におさめていくリーダーシップはすごい。残酷なシーンはさらりと書いてあるのも良い。司馬遼太郎は裏切らないなあ…

    0
    2022年03月21日
  • 坂の上の雲(三)

    Posted by ブクログ

    日露戦争へ突入する頃の国際事情から、緒戦の状況よくわかり、非常に面白い。政治家も軍人も今以上に国際的だなあと感じました。なんか今のロシアのウクライナ侵攻にも重なる所ある。ロシアという国の特性なのかなとも、失礼ながら感じてしまいました。色んな事が紙一重の差でかわり、今があるのだろうなあとしみじみ思いました。

    0
    2022年03月15日
  • 新史 太閤記(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秀吉の放浪少年時代〜42歳毛利氏との戦いまで。最後で竹中半兵衛が死んでしまった…ショック。

    秀吉が人たらしの能力を発揮して実績を残し、少しずつ信長の信頼を得ていく。その賢さに舌を巻くのと、信長の烈しいパワハラにハラハラする。

    頭の中でドラマ信長協奏曲の配役に置き換えて読んだけど、秀吉の顔の描写がひどすぎて(特に物語前半、ひたすら猿顔についてディスる司馬遼太郎…)、山田孝之と合致しなかった。笑




    0
    2022年03月15日
  • 竜馬がゆく(六)

    Posted by ブクログ

    薩長同盟、寺田屋事件、幕長戦争の海戦と、歴史の大事の中で、おりょうさんとの新婚旅行というほっこりするシーンの対比がいい味を出している巻。

    昨今のウクライナ情勢を見て、日本はあの時代によく西洋化したなと感心する。竜馬をはじめ、木戸、大久保、西郷、山縣らの活躍あってこその今の日本だということを噛み締める。竜馬はよく、民間の力で軍艦を買ったもんだ。

    0
    2022年03月14日
  • 義経(上)

    Posted by ブクログ

    読みやすくて面白い。
    鎌倉殿の13人を見ているので頭の中を整理したくて読み始めました。
    歴史って面白い。

    0
    2022年03月11日
  • 坂の上の雲(三)

    Posted by ブクログ

    正岡子規の最後、そしていよいよ日露開戦。
    この本を読んでいる時にちょうどロシアのウクライナ侵攻が始まった。
    戦争回避のためロシアとの条約締結のために奔走していた伊藤博文に対して、
    外務省などは「ロシアは条約を平気で破る。信用ならない。」とその行動を諌めた。
    2度の革命を経た、今のロシアでも、外交上の立ち振る舞いは変わっていないように思えた。

    0
    2022年03月08日
  • 竜馬がゆく(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    皆が哲学だとか歴史だとかの本を読んでいるなか、東海道中膝栗毛を読んでいるところから、竜馬は愛されキャラなんだなっていうのがすごく想像つく。

    そして、ついに脱藩!大事を成す人は、家の名誉や家族を犠牲にしてまでも、やってやる!という尋常じゃない覚悟が必要だったんだなぁ。

    0
    2022年03月06日
  • 菜の花の沖(六)

    Posted by ブクログ

    この時代、差別が強く辛い思いをした人がたくさんいたのでしょう。蝦夷地の人もそうですけど、主人公の高田屋嘉兵衛さんも。貧しく身分の低い中きら登りつめた主人公は立派です。

    0
    2022年03月02日
  • 新史 太閤記(上)

    Posted by ブクログ

    秀吉が鰻登りに出世する様子を見てかなりの勇気をもらいました。自分のコンプレックスを強みに変えていく様が何とも言いようがないくらい素晴らしかったです。普通に考えれば落ち込む所ですが、良いように考え人生が好転していく、これは自分の生活にも十分役に立てると感じました。

    0
    2022年02月17日
  • 覇王の家(下)

    Posted by ブクログ

    家康と三河の家来たちの物語。家康は基本的には地方の殿様で、もともと天下を取るような夢も持っていなかったし、それほどの器量があったわけではないとする。確かに、彼は自国を守ることに一杯いっぱいだったし、今川、武田、そして織田に囲まれた環境ではそれは無理もない。そして、三河の国はもともと小さな豪族の集まりで、織田家のような利得に基づく合理的な主従関係はなく、ただ濃密な人間関係が特長であったという。たしかにその観点で、徳川幕府というのは、地方の内向きの政権が大きくなった性格を持っていて、外国との交流を絶ち、ひたすら内部的安定を優先させたというのはその通りかもしれない。
    秀吉との関係のくだりのあと、一気

    0
    2022年02月13日