司馬遼太郎のレビュー一覧
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ネタバレ司馬さんの本は小説しか読んだことがなかったんですが、紀行本がこれほど面白いとは思いませんでした。内容自体もですが、ちょいちょいこちらの鳩尾を的確に衝いてくる表現が出てくる。須田さんの糞便のくだりは爆笑してしまいました(4Pも割く話なのかと…笑)。
ところでこれは40年以上前に書かれた本ですが、本土の不動産屋の進出について言及されていて、現状の沖縄にいたる開発がこのとき既に始まっていたことがわかります。「沖縄」って何だろう。
―彼女は急に眠ったような埴輪みたいな表情に化って、「それはね」と勿体をつけ、「ハテルマ、ハテルマと言うてゆくのよう」と、いった。何度繰りかえし質ねても、その呪文のようなこ -
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ネタバレ1巻から読んできたが、4巻が一番面白かった。
海軍→黄海海鮮
陸軍→遼陽、沙河、旅順要塞総攻撃
ユダヤ人との繋がり、下瀬火薬、
バルチック艦隊が英国漁船を誤って攻撃した話など、知らなかった事実を知れた。
といっても、戦場は悲惨。
食料や弾薬不足、合理性のない命令、失敗を学ばない総攻撃で何万人の兵が死んでいく。
司馬さんの乃木・伊地知への批判が続く。
これだけ読むと、日露戦争で勝てたのは
日本が強かったから、だけではなく
ロシア側が日本をアジアの小国だとなめかかっていたこと、上に立つ者の性格や思慮の浅さや独特な官僚世界の秩序など、かなり運が良かった部分もあるのではないかと感じ -
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『長州の間者』
物語は京都浪人深町新作が琵琶湖の竹生島弁財天参拝へ向う船中で合う男女の縁から始まる。その後長州の間者として新選組に入隊するが、物語の最後に新作の懐中から出てきたものは?
『池田屋異門』
「腰ぬけの将監の曾孫が、なにやら義士の子孫とか自称して歩く歩くおのれを討つ。討入りはおのれのほうの家芸かもしれぬが、今宵はそうはいかぬ」…「将監様ご覧じろ」
山崎丞の物語
『菊一文字』
七百年生きた名刀菊一文字則宗が沖田総司の手にあったことの不思議。
今は都下の何処かの神社に奉納されているらしい。
15の短編はどれも秀作ですが、あえて3つ好みを上げてみました。
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Posted by ブクログ
高校時代に読んだにも関わらず、大人になって読むとこうも味わい方が変わるのか、と。
日本史嫌いの学生時代とは180度変わり、歴史を知る面白さを分かるようになってから読む歴史小説の味わい深さよ。名作が沢山あって嬉しい。
昔はミーハー丸出しの如き沖田好きでしたが、大人になると土方さん素敵と思うようになりました。
回りを固める剣士たちのエピソードも、人物関係も、手繰り寄せるごとに面白い。
源さんのエピソード良かったなぁ。
近藤さんの虎徹へのこだわり、憎めないなぁ。
「総司の恋」「菊一文字」は今読んでもいいなぁ。
歴史小説はどうも長くて…と思って遠ざけていたけれど、亡き父が特に気に入っていた司馬遼