司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    幕末の動きを幕府側・特に慶喜視点で描かれており、これまで長州・新撰組・土州(というか龍馬)視点で見てきた幕末を違う角度から見れた。特にこの作品は竜馬がゆくの直後に書かれたということもあり、内容・表現もリンクしていて、非常に面白かった。
    慶喜という人は、これまでの幕末物語で読んで思い描いていた像(弱腰等)とは違っていた。私利私欲⇔国家存亡という単純な構図でもなく、そこには純粋な貴族としての性格があるのかなと思った。
    300年の徳川幕府歴史を閉めるために生まれてきた男、大政奉還・王政復古後の隠居生活も含めて、男として潔さが格好良い。

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    2023年11月01日
  • 坂の上の雲(五)

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    ネタバレ

    二〇三高地、乃木希典
    目を見張る闘いの場面を想像していましたが、多くの日本兵が亡くなるという読み進めることが辛い描写が続きました。司馬遼太郎氏のこの坂の上の雲では乃木希典が海軍からの要請を受け入れず、ただただ兵を失うという愚策を続けたと記されています。日露戦争で日本が勝利したと歴史上では知っていますが、日本が勝利したことは薄氷を踏むようなギリギリのところだったと想像ができました。

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    2023年11月01日
  • 竜馬がゆく(八)

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    第8巻まで読み終わり、坂本竜馬という人物が幕末においていかに巨大な存在だったかを知ることができました。「竜馬の霊が天へと翔け登った」みたいな感じの表現がありましたが、確かに竜馬ほどの大きな人物ならこの表現も納得です。司馬遼太郎の筆致も臨場感があり、素晴らしかったです。
    司馬遼太郎の作品は他に「燃えよ剣」しか読んだことがないですが、他の作品もぜひ読んでみたいです。「竜馬がゆく」も色々と歴史的背景や人物のことを知ってから数年後に再読できたらと思います。
    次は「坂の上の雲」か「世に棲む日々」を読みたいですね。

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    2023年10月22日
  • 竜馬がゆく(七)

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    歴史弱者の自分でも名前だけは知っている大政奉還。
    竜馬がこんなに中心になって推し進めていたとはしらなかった。
    竜馬の思想が一〜七巻をかけてどのように変わってきたか、この七巻でようやくはっきり見えてきました。
    この巻は特に竜馬が何か考えている描写が多いように感じました。今まで血を流してきた同志や、対立勢力のことを思っていたのかと思うと胸が熱くなります。
    八巻も楽しみです。

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    2023年10月18日
  • 坂の上の雲(五)

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    本日晴天なれども波高し の有名な言葉の主 秋山真之が主役の壮大な長編小説。今の時代にこの小説の登場人物が生きてたら、ちっとは日本はましになってるだろうと思わずにはいられないほど、魅力的な人物像が描かれている。おもしろかった。

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    2023年10月14日
  • 坂の上の雲(六)

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    ハワイ旅行における旅のお供として読んだ本。

    いよいよ、日露戦争における終盤戦、奉天会戦へ。
    そこにはただ純粋に戦力のみで勝つという話だけで無く、政治や戦術など、様々なものが絡み合って終盤へと紡いでいく。
    一つ一つの話をもっても人の模様や歴史背景が丁寧に、そして臨場感もって描かれており、スッと引き込まれていく。

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    2023年10月13日
  • 坂の上の雲(四)

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    戦争禍において無能な上司の下に配属されることほど悔やまれる事はないとわかる。また派閥に基づく人事も碌でもない。令和の今となってもその悪しき習慣はある。残念すぎる。

    無能無策な上に頑迷で、多くの日本兵を殺すことになった乃木という人間の描写が耐えられなかった。が、どうにか読み切った。次号に期待。

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    2023年10月11日
  • 竜馬がゆく(八)

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    「おれは日本を生まれかわらせたかっただけで、生まれかわった日本で栄達するつもりはない」
    カッコ良過ぎました。最高の8冊です。

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    2023年10月08日
  • 馬上少年過ぐ

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    講談師見てきたように何とやらと言うが、本当に司馬遼太郎はその場にいたのか?というような描写力で、小説家としての才気を感じる。

    お気に入りは『喧嘩草雲』、『重庵の点々』、『貂の皮』。とくに貂の皮が好き。有りそうで無さそうな、無さそうで有りそうな、読んでワクワクする絶妙なラインの古潭を紡いでいる。一方で、『慶応長崎事件』はビックリするほどつまらない。題材が弱いし、龍馬含む登場人物に主人公性が無いし(誰が主人公なのかもよくわからない)、いまや史実ではないことが知られた歴史雑学のために話がしばしば脱線する。で、最後の段落で「なるべく資料にもとづいてこの事件を綴った」とか言ってる。なるほど、物語的なつ

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    2023年10月07日
  • 坂の上の雲(八)

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    感想 ロシアの奢りや自滅、日本の計画性や忍耐、国家をかけて闘った情熱の差、政治力などが勝敗を分けた。

    特に終盤、真之が敵国の命に対しても、哀れむシーンが印象的だった。

    厳しい坂道を登り、雲を掴むようにして得た日本の勝利。ただ、真之らにとってはその頂上で見えた景色は、多くの犠牲を伴ったことで辛く哀しい色彩も帯びていたと思う。

    命をかけて日本を支えてくれた方々に深く感謝しなければならないと思う一方、戦争の惨さを改めて感じた。今の日本人は国を守る対策と戦争をそもそも起こさない仕組みを引き続き維持することに力を捧げたい。

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    2026年01月12日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    上巻はロマンのある展開でしたが、下巻は明から清への劇的な歴史変動の描写が中心でした。資料が少なくて描くのが大変だったようですが、興味深いテーマで面白かったです。

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    2023年10月03日
  • 新装版 箱根の坂(中)

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    本作品は昭和57年6月から翌58年12月まで『読売新聞』に連載された。司馬の歴史小説としては、最後期の作品になる。北条早雲の生涯は、特に前半生について良く分かっていないことが多く、諸説が認められるようだが、本作では当時の研究を反映させた"新説北条早雲"といった趣がある。ただあとがきで作者が付記しているように、想像で補っている部分も多々あるし、史実を曲げない範囲で、独創的な解釈も試みている。史実を追うだけでは小説にならないから、そこに歴史作家としての力量が問われるのだろう。その点、本作はNHK大河ドラマの候補に挙げたいほどの面白さがある。

    中巻からいよいよ早雲が駿河に下る。

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    2023年10月02日
  • 坂の上の雲(三)

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    日露戦争も開戦した。戦艦、巡洋艦を以て戦う描写はまるでその場にいるのかと間違えてしまうほど細かい。
    また貧しい国の日本が大国ロシアと戦争をしなくてはいけなかったのかわかった気がする。

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    2023年09月28日
  • 功名が辻(四)

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    全体を通して読みやすい物語だった。
    千代の先見の明もしかり、織田、豊臣、徳川と次々と変わる時代の流れを読み、人の心を読む力が凄い。それに山内一豊の律儀さ謙虚さが合わさり、2人なら夫婦仲良い掛け合いが面白い。2人が死ぬまでの話はかなりすっ飛ばしてる感あり、物語はあっさり終わる。見所は豊臣から徳川へ仕え、全く縁もゆかりも無い土佐の藩主に命じられるまでの道のりを追う所だと思った。

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    2023年09月23日
  • 坂の上の雲(五)

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    旅順要塞における勝利は、多くの犠牲の上に成り立っている。いかにそれを指揮する人の優秀さによって、死者の数が変わるのか、痛感した。

    柔軟性と信念、持ち合わせるのが難しいが、このバランスこそが必要であると感じる。

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    2023年09月21日
  • 坂の上の雲(二)

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    ロシアの成り立ち、ロシアに関連する人の説明がメインでした。日露戦争がなぜおこったのか背景が丁寧に説明されている。
    一転正岡子規の章は松山のお国言葉なども交じりあたたかい気持ちになった。

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    2023年09月21日
  • 峠(下)

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    この時代に米の差益を発見し、儲けたお金で軍備を整ええた天才。先見の眼やがありながら、境遇に恵まれず北越戦争で亡くなってしまった。

    この時に亡くならず、日本のために活躍してくれていたなら…。と思わずにいられない。

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    2023年09月20日
  • 夏草の賦(下)

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    長宗我部家の栄子衰退が臨場感をもってして読める作品。
    司馬遼太郎さんの本は何を読んでも本当に面白い。
    そして本文後の解説もまさにの内容で良かった。

    -----以下解説引用-----
    運命をつかさどる女神は、まことに手厳しい。祈るだけのものには、断じて笑みを見せない。情熱を失えば、たちまち「運のころも」を引き剥がしにくる。
    運のころもは薄手で、やすやすと破れる。
    ひたむきに生きてこそ、ひとは息災でいられる。
    ----------------------

    情熱を失わずに人生を全うしたいものだと思った。

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    2023年09月18日
  • 梟の城

    購入済み

    意外と面白い司馬の忍者時代小説

     司馬小説について、若い頃は明治幕末戦国期を舞台とした歴史群像物を好んで読み、娯楽時代物は食わず嫌いで読んでいなかった。しかし、歳を経て気も変わり、忍者活劇である本書を手に取る。
     戦闘、陰謀そして性愛が溢れる波瀾万丈の物語で、ハリウッド映画のようにストーリが激しく起伏を起こし、片時も飽きることがない。更に、司馬特有の蘊蓄語りや優れたシーン描写も十二分に堪能できる。
     初読時には、登場人物の中で誰が石川五右衛門なのかを気にしながら読み進めていくと、より面白く読めると思う。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年09月18日
  • 坂の上の雲(七)

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    感想 奉天会戦はクロパトキンの幻想からの退却により勝利。日本海海戦を目前に終了。最終回に向けて駆け抜けた感じだ。

    勉強になった点
    ・作戦を守り耐えた日本。はったり陽動作戦に右往左往したロシア。
    ・東郷はバルチック艦隊を待つとき、準備した以上はバタバタしてもしょうがないと考えて落ち着いていた。
    ・ロジェストヴェンスキーは、二兎を追った。単一の目的に集中していなかった。

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    2026年01月12日