司馬遼太郎のレビュー一覧
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司馬作品の初期の傑作ですね。梟の城とこの作品は忍びの世界を描いたジットリした・暗闇にスポットを当てた司馬作で、私は文脈も含め大好きです。20代から何回も読み返しています。
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道三の美濃強奪という、当初の目的が果たされる時が近づきつつある。
二十年がかりの大事業である。
外堀から徐々に埋め、本丸へ。
正に蝮に相応しい。
戦場での冷徹な道三と、平生の人間臭い道三のギャップが良い。Posted by ブクログ -
司馬遼太郎の短編七作品集。
全部忍者モノの話かと思いきや、この中の3つだけで他は違う題材。
総じて面白い。
そもそも、忍者話を読もうと思って読み始めたけど
なんやかんやでそこではない話(天明の絵師、けろりの道頓)が個人的にはとても良かった
道頓堀って道頓が作ってた堀だから道頓堀とな…と
また新たなこ...続きを読むPosted by ブクログ -
ここまで微に入り細を穿った、関ヶ原の合戦を読んだのは初めて。
政治、戦略、戦術、全ての面で家康が圧倒していることが分かる。
ただ、紙一重の差で三成が敗れてしまった気がする。
ひとつ間違えば、家康が敗れていたかもしれない。
天下分け目の関ヶ原の合戦に相応しい、壮大で重厚な作品。Posted by ブクログ -
日本が東西、真っ二つに割れる中巻。
徳川方、石田方、果たして、どちらが味方を多く、持つことができるのか。
まさに、天下分け目。
両者の駆け引きが始まる。
関ヶ原の前哨戦を、非常に分かりやすく、読みやすいように解説してくれる。Posted by ブクログ -
豊臣秀吉死後から、関ヶ原合戦前夜までの上巻。
徳川家の執拗な、策謀家ぶりが際立つ。
如何にして、家康が石田三成を討つか。
そこに至るまでの、プロローグのような位置付けか。
今から、四十年以上前の作品とは思えないくらい、読みやすい作品。Posted by ブクログ -
律儀だけが取り柄の暗愚な国主。
本書を読んで、それ以外のイメージが湧かない。
堂々たる、千代の手綱さばきだけがクローズアップされる。
司馬遼太郎には珍しく、女性が主人公。
繊細にして、大胆な千代の性格を見事に描ききっている。Posted by ブクログ -
この巻でも、山内一豊は凡将の感が否めない。
だか、最後の三頁でイメージが一変。
徳川家康と石田三成。
主である家康が勝つのではない。
『徳川殿を勝たせるのだ』
この一言は、痺れた。
山内一豊は、名君である。Posted by ブクログ -
主人公の名は天堂晋助、長州の庶人出身の下級武士、剣の腕が滅法立つ彼は高杉晋作に会うことで人生が大きく変わる。
高杉の言うがままに刺客として幕末の時代を駆け抜ける。 -
本書を読む限り、山内一豊は武も無い、知も無い、凡将としか映らない。
千代がいてこその、山内一豊。
千代と結ばれていなければ、どうなっていたのか。
今後の千代の手綱さばきに注目していきたい。Posted by ブクログ