映画公開までに読み終えたかったのですが、公開2週間たってやっと読み終えました。
地元の話なので、地理的なことがよく分かるし、幕末に活躍した全国の偉人の動きもつながって、10代の時に読んどくべきだったなぁと思いました。
司馬遼太郎作品はあんまり読んだことがないので分からないのですが(『梟の城』くらい
...続きを読む)、時折作者の解説文みたいのが入るのが理解を深めて面白かったです。
ただ、地元では長岡を焼け野原にしたヤバい奴っていう評価を、子供の頃に自分のジジババ世代に聞いたのですが、そういう表現は本文には出て来なかったです。
その辺も含めて調べてみたいので、改めて河井継之助記念館に行って調べてみようかと思います。
北越戊辰戦争がどうして起こったのか。
この小説を読むと、地元の郷土学習で分からなかった部分が補完されるようで、フィクションの部分もあるでしょうが、幕末という特殊な時代背景と長岡の置かれた立ち位置、何より河井継之助の武士としてという考え方が複数重なった上に、情報伝達がうまく行かない時代背景や相手側の心情などまでが悪い方に進んでいく様子がよく分かります。
戦争をギリギリまで避ける方法(やり方はどうあれ)を探る事は、後の同じ長岡の偉人、山本五十六にも通じていて、郷土史をもう一度学び直そうかなと思い始めています。
幕末の混乱期は、色んな視点の本があると思いますが、官軍側、幕府側を行ったり来たりして読むとより理解が深まるのかなと思いました。