司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 合本 この国のかたち【文春e-Books】

    購入済み

    該博な著者の的確な指摘

    1巻は現代日本社会に対して、かなり切り込んだ批評もあったが、2巻からは随分丸くなった。少し首を傾げつつも、著者の豊富な知識の披瀝に惹きつけられ、物足りなさを感じることはなかった🗾全巻を通じて、最も気に入ったテーマは、仏教の歴史的足跡を辿るところである。原始仏教は、死ねばそれまでというカラッとした性格のものであった。ところが、時代を経て、死生観や現世利益とどのように向き合うこととなったのか。該博な著者の的確な指摘に、唸らされることばかりであった🗾

    #タメになる

    0
    2024年09月15日
  • 坂の上の雲(一)

    Posted by ブクログ

    兄好古が陸軍に入隊した経緯や、真之、信さんの生い立ちなどドラマではわかりにくい部分を埋めてくれた。
    明治の世に、軍隊に、列強に彼らはどのように振る舞ったか。その最初、原点がわかる。現在5巻まで読み終えた中で一番面白かったのはこの1巻である。

    0
    2024年09月11日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

    Posted by ブクログ

    ★5つです。
    一冊でギュッと詰まった内容の本で、慶喜だけでなく円四郎、栄ちゃん、容堂公と好きな人が沢山出てきて楽しかったです。
    短期間で密度のある人生を送ったのに、77歳まで生き続けた慶喜公って凄いなと思い、葬儀の際に東京中の火消が“まとい”をかがけて勢ぞろいしたのは感動で、晩年で飯盒でご飯を炊き続けた慶喜公は可愛い。
    良い本に出会えました。

    0
    2024年09月03日
  • 夏草の賦(上)

    Posted by ブクログ

    四国の大名、長宗我部元親の話。
    人物像はとても興味深い。
    織田信長が天下統一を進める最中の時代の話。

    0
    2024年09月03日
  • 坂の上の雲(七)

    Posted by ブクログ

    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第七巻は「会戦」「艦影」「宮古島」など。国家存亡を覚悟しながらなんとか“六分四分”で奉天会戦に勝利した日本陸軍。講和条約締結の外交努力は実らず、日本海海戦に列強各国の注目が集まっている。そんな中、バルチック艦隊が歴史的大回航をへて宮古島沖を北上していった…。
    上に立つ者の度量と明治日本人の随順心を想いながら令和に読み返す「坂の上の雲」。最終八巻に進もう。

    0
    2024年09月01日
  • 新装版 尻啖え孫市(上)

    Posted by ブクログ

    相変わらずの司馬節と魅力的な主人公に引き込まれて、あっという間に読んでしまった。史実をベースにしているとはいえ、エピソードや人物はそのまま事実と理解するのは危ういが、とても面白い。司馬遼太郎の中でもかなり好きな内容。

    0
    2024年08月26日
  • 竜馬がゆく(六)

    Posted by ブクログ

    竜馬の幕末が熱い!幕末志士たちの命懸けの想いと戦い。史実に基づいたフィクションとはいえ、
    日本のために命を懸けた熱き日本人が大勢いたという事実には変わりない。
    終わりに近づいてきて、涙なしには読めないかもしれません。

    0
    2024年08月23日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

    Posted by ブクログ

    慶喜に同情して、★5です。

    坂本竜馬が、命を捨ててもいいと言った将軍が、どんな人だったのか、大政奉還を幕府側から見てみたかった。

    徳川慶喜が、想像していた人物像とは違い、孤独な存在で、切なく感じた。
    周りから無慈悲な人だと思われたり、終始、誤解されまくりの人だった。
    賊軍呼ばわりされたシーンは、一番悲しい。

    最後は、慶喜の計画通りなのか、みんなに同情され愛される存在になって、本人が望んでたわけではないのかもしれないけど、個人的に良かったと思った。

    0
    2024年08月23日
  • 故郷忘じがたく候

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドキュメンタリー映画ちゃわんやのはなし-四百年の旅人- 松倉大夏監督をみて、先代14代沈寿官氏のことを司馬遼太郎が想いも熱く書いた短編が表題。
    民族とはなにか、
    民族なんてものはない、ただその土地土地での暮らし方や言葉がありその違いがあるだけだ、と15代いまの当主がソウルで悩んだ時に司馬遼太郎からもらった手紙。
    映画を見てから読んだ。深い洞察、400年にわたる日本での暮らしその薩摩人ぶりと記憶の伝承。
    先代のソウル大学での、日本へのわだかまりを捨てよと諭す講演の最後、あなた方の36年をいうなら私は370年をいわねばならない、という言葉の重み。
    巻末の解説は山内昌之先生。

    0
    2024年08月18日
  • 坂の上の雲(六)

    Posted by ブクログ

    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第六巻は「大諜報」「乃木軍の北進」「奉天へ」など。ニコライ二世によるツァーリ専制への不満が燻る中、「ロシアそのものに接して国内革命を扇動した(p133)」明石元二郎大佐の活躍が痛快だ。
    司馬さんの分かり易すぎる人物評に違和感を覚えつつ令和に読み返す「坂の上の雲」。七巻に進もう。

    0
    2024年08月13日
  • 新選組血風録 新装版

    Posted by ブクログ

     燃えよ剣が、滅びの美学やヒロイズムという新撰組の光の部分を中心に描かれたものであるとすれば、本書はテロリズムや独裁といった恐怖支配の陰の部分に焦点を当てて描かれている。アルカイダ等テロ組織の雰囲気にも通じる闇や暗さをリアルに疑似体験でき、古今に通じる人間組織の普遍的な闇の部分を考えさせられた。同じ新撰組をテーマにした燃えよ剣との棲み分けをどのようにつけているのか興味があったが、本書は短編形式で闇の部分を徹底的に描き、バッドエンドの暗い物語ながら手に汗握るリアリティを感じられた。

    0
    2024年08月12日
  • 坂の上の雲(八)

    Posted by ブクログ

    長い小説で、読むのが遅いがために3ヶ月くらい使ってしまったけど、ほんとずっしり。
    児玉源太郎が好きになりました。
    乃木希典、いままでの認識と違って、ある意味はやはり被害者だったり。

    またいつか、気が向いた時に読んでみようと思う。やっぱり、司馬遼太郎の小説はたまに読むとほんと良い。。

    0
    2024年08月10日
  • 坂の上の雲(五)

    Posted by ブクログ

    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第五巻は「二〇三高地」「水師営」「黒溝台」など。甚大な死傷者を出しながらようやく二〇三高地を奪還した日本軍。乃木が詠んだ「爾霊山」の漢詩が染みる。バルチック艦隊は様々な妨害を受けながらアフリカ喜望峰を回り日本に向かっている。
    組織、特に官僚機構の退廃を現代のHRMに置き換えながら令和に読み返す「坂の上の雲」。六巻に進もう。

    0
    2024年08月03日
  • 覇王の家(下)

    Posted by ブクログ

     革新や創造を悪として前例踏襲の安定を善とする徳川政権が、いかにして出来上がったかを創業者である徳川家康に焦点を当てて論じており非常に分かりやすい。徳川政権の鎖国や重農主義等が270年の平和をもたらしたのか、停滞をもたらしたのかでその功罪が議論されるが、日本が停滞する中で保守的な徳川政権よりも革新的な織田豊臣政権への評価が高まっているように感じる。本著において徳川は功利的ではないが組織の安定に重きを置いて風通しが悪く、織田豊臣は功利的であるが風通しが良く発展性があるように書かれており、昭和の時代に調和を重んじて上手くいっていた社会が、功利的なグローバル社会に負けて価値観が変わってきた現代に本書

    0
    2024年07月27日
  • 坂の上の雲(四)

    Posted by ブクログ

    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第四巻は「黄塵」「遼陽」「旅順総攻撃」など。陸海軍ともに激しい戦いを展開している。しかも少ない兵力で。維新後30余りで大国ロシアと戦争なんて、やはり尋常ではない。
    「「旅順」というこの地名は、単に地名や言葉というものを超えて明治日本の存亡にかかわる運命的な語感と内容をもつつようになった(p225)」
    第三軍(乃木・伊地知)に対する評価が酷すぎるかなと思いつつ、令和に読み返す「坂の上の雲」。五巻に進もう。

    0
    2024年07月27日
  • 竜馬がゆく(一)

    Posted by ブクログ

    自分にとって初めての坂本竜馬に関する作品。
    直前に司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読み、土方歳三の人生に痺れ、同じ時代の人物を知りたいと思い手にした。

    幕末の動乱期、個性的で魅力的な人物が多い。
    作中に登場する人物の作品を片っ端から読みたくなる。またそのように感じさせる司馬遼太郎さんの作品力が素晴らしい。
    発刊から50年以上経過した今でも、現代の作品に引けを取らない魅力がある。

    ストーリー中で、著作の注釈が差し込まれるが、これがまた良い。前後の時代を理解するのに非常に有用な情報となり、興味の幅を広げてくれる。

    0
    2024年07月24日
  • 城塞(下)

    Posted by ブクログ

    徳川家康の緻密な戦略に翻弄される豊臣勢。
    滅びゆく姿に物悲しさを感じました。
    武将たちが保身や義理人情に振り回されている姿は、現代に通じるものがあると思いました。

    0
    2024年07月22日
  • 覇王の家(上)

    Posted by ブクログ

     徳川家康の生涯の節目ごとを短編として、著者の独自の視点で考察しているが、日本人の歴史観に多大な影響を与えたいわゆる司馬史観を強く感じた。徳川政権は重農主義で保守、織田豊臣政権は重商主義で革新という二元論にたち、幕末から太平洋戦争までの後の歴史に影響を与えた保守的な重農主義が、創業期の徳川家においてどのような風土や経緯で培われたかを理解できる。現在の価値観や社会構造が、歴史の延長線上にあることを考えさせられる価値ある一冊と思えたと共に、歴史物語としても十分に楽しめた。

    0
    2024年07月19日
  • 竜馬がゆく(五)

    Posted by ブクログ

    竜馬がゆく5まで読み進みました。
    幕末の日本人の熱さ。日本の為に命懸けで真剣に生きた竜馬たちの姿に感動と恐怖を感じます。
    今の日本を見て、竜馬たち志士はどう思うだろうか…。

    0
    2024年07月18日
  • 竜馬がゆく(八)

    Posted by ブクログ

    最後まで、竜馬の魅力がなんとなくわかるよ程度だったのが、死ぬ間際の潔さがかっこよすぎて、一気に竜馬ファンになります。暗殺のシーン、あっけないです。それともそこだけ集中して読んだから、短く感じたのか。
    司馬さんも仰ってる通り、たしかに幕末で異色の思想の持ち主なんだなと、私の頭では、最後まで読んでやっと腑に落ちた。竜馬にだけは、目の前にある世界じゃなくて、その先の明るい未来が見えていた。
    成就させるタイミングを辛抱強く待って、その間に周りをどんどん固めていって、その上運の神様も竜馬に微笑んだ。そして、神様は、天命が終わるとすぐに命を奪った。
    現代の世知辛い日本にも竜馬が必要だ。

    0
    2024年07月16日