司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(四)

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    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第四巻は「黄塵」「遼陽」「旅順総攻撃」など。陸海軍ともに激しい戦いを展開している。しかも少ない兵力で。維新後30余りで大国ロシアと戦争なんて、やはり尋常ではない。
    「「旅順」というこの地名は、単に地名や言葉というものを超えて明治日本の存亡にかかわる運命的な語感と内容をもつつようになった(p225)」
    第三軍(乃木・伊地知)に対する評価が酷すぎるかなと思いつつ、令和に読み返す「坂の上の雲」。五巻に進もう。

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    2024年07月27日
  • 竜馬がゆく(一)

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    自分にとって初めての坂本竜馬に関する作品。
    直前に司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読み、土方歳三の人生に痺れ、同じ時代の人物を知りたいと思い手にした。

    幕末の動乱期、個性的で魅力的な人物が多い。
    作中に登場する人物の作品を片っ端から読みたくなる。またそのように感じさせる司馬遼太郎さんの作品力が素晴らしい。
    発刊から50年以上経過した今でも、現代の作品に引けを取らない魅力がある。

    ストーリー中で、著作の注釈が差し込まれるが、これがまた良い。前後の時代を理解するのに非常に有用な情報となり、興味の幅を広げてくれる。

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    2024年07月24日
  • 城塞(下)

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    徳川家康の緻密な戦略に翻弄される豊臣勢。
    滅びゆく姿に物悲しさを感じました。
    武将たちが保身や義理人情に振り回されている姿は、現代に通じるものがあると思いました。

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    2024年07月22日
  • 覇王の家(上)

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     徳川家康の生涯の節目ごとを短編として、著者の独自の視点で考察しているが、日本人の歴史観に多大な影響を与えたいわゆる司馬史観を強く感じた。徳川政権は重農主義で保守、織田豊臣政権は重商主義で革新という二元論にたち、幕末から太平洋戦争までの後の歴史に影響を与えた保守的な重農主義が、創業期の徳川家においてどのような風土や経緯で培われたかを理解できる。現在の価値観や社会構造が、歴史の延長線上にあることを考えさせられる価値ある一冊と思えたと共に、歴史物語としても十分に楽しめた。

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    2024年07月19日
  • 竜馬がゆく(五)

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    竜馬がゆく5まで読み進みました。
    幕末の日本人の熱さ。日本の為に命懸けで真剣に生きた竜馬たちの姿に感動と恐怖を感じます。
    今の日本を見て、竜馬たち志士はどう思うだろうか…。

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    2024年07月18日
  • 竜馬がゆく(八)

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    最後まで、竜馬の魅力がなんとなくわかるよ程度だったのが、死ぬ間際の潔さがかっこよすぎて、一気に竜馬ファンになります。暗殺のシーン、あっけないです。それともそこだけ集中して読んだから、短く感じたのか。
    司馬さんも仰ってる通り、たしかに幕末で異色の思想の持ち主なんだなと、私の頭では、最後まで読んでやっと腑に落ちた。竜馬にだけは、目の前にある世界じゃなくて、その先の明るい未来が見えていた。
    成就させるタイミングを辛抱強く待って、その間に周りをどんどん固めていって、その上運の神様も竜馬に微笑んだ。そして、神様は、天命が終わるとすぐに命を奪った。
    現代の世知辛い日本にも竜馬が必要だ。

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    2024年07月16日
  • 坂の上の雲(二)

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    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第二巻は「日清戦争」「米西戦争」「子規庵」など。好古・真之の秋山兄弟と正岡子規の人生がダイナミックに展開し始めた。“これは小説だそ…”と言い聞かせ、司馬史観を念頭に置いても、もうひとりの主人公というべき明治日本が若々しくて魅力的だ。令和に読み返す「坂の上の雲」。3巻に進もう。

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    2024年07月15日
  • 関ヶ原(下)

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    天下分け目の関ヶ原!とうとう完結しました。
    徳川家康の緻密な戦略が凄い。
    戦国武将たちのそれぞれの思惑。
    司馬遼太郎氏の肉厚な描写に痺れました。

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    2024年07月14日
  • 関ヶ原(上)

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    司馬遼太郎氏の戦国時代は読み応え満点です。
    天下分け目の関ヶ原!
    司馬遼太郎氏の本を読み始めてから、歴史好きになりました。

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    2024年07月14日
  • 竜馬がゆく(四)

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    司馬遼太郎氏の竜馬がゆくは、学生時代に一度挫折していました。大人になった今、歴史に興味が湧いたので、改めて読み始めました。
    こんなに面白かったとは!幕末の日本人の熱さに感動します。今、5巻目に入っています。

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    2024年07月13日
  • 新装版 歳月(上)

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    同郷で、佐賀の七賢人は、しっていたが江藤新平にそんなに詳しくなく。幸い、このとしになって司馬遼太郎さんの本に出会う。読んでみたいと思わせた通り!なんと面白いことよ。

    西郷隆盛とか幕末の活躍者もおおくかかれているご、そこかしこに司馬さんの思想が散りばめられており、ややもすると司馬歴史観にひっぱられそうになる。そのあたり、読み方が難しいと思ったが、なんといっても、面白い!

    多くの人が魅了される意味がわかった。

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    2024年07月07日
  • 竜馬がゆく(八)

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    終わっちゃった〜ヽ(;▽;)ノ。最後、龍馬が殺される時だけ、客観的に書かれていて、なんだろう。もうすでに物語は終わった感があって、悲しかった。龍馬の潔さ、偉大さが深く伝わってきた。この本を読んだ人全員龍馬を好きになるって、本当だったんだね…!

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    2024年07月06日
  • 坂の上の雲(三)

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    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第三巻は「権兵衛のこと」「開戦へ」「旅順口」など。十七夜に子規は静かに逝ってしまった。一方で、日露はついに開戦。好古・真之兄弟は陸海軍でそれぞれ重要な任務を担うようになる。
    「いまら、なんとかなる。日本としては万死に一生を期して闘うほか、残された道がない(p167)」
    令和に読み返す「坂の上の雲」。四巻に進もう。

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    2024年07月05日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ネタバレ

    初めて中国史の長編小説を読んだ

    完璧じゃないからこそ惹かれ、助けたい、側にいたいと思わせる魅力の持ち主劉邦
    武力や兵士を奮い立たせる統率力は項羽の方が勝るけど、人々に愛され、応援する力が劉邦側の勝利に導いたんだろうな

    武力であれ知力であれ、どんな秀でた能力もかっこよくて凄いけど、人々に愛される人柄も時代を動かす力になるんだなと

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    2024年07月05日
  • 歴史を紀行する

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    取り上げられた土地は訪れたことがあるものも多かったが、現地を観光してもこんなに深く学んだり味わったりしたことがなかった。とても興味深く読んだ。
    さすが司馬遼太郎。その感性や筆使いが秀逸で、常人なら言語化しにくいような空気のようなものを、最適な言葉で表現していて、日本語の読み物として感動的に素晴らしいと思った。(そう書いている自分の表現力の乏しさが絶望的)

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    2024年07月02日
  • 竜馬がゆく(八)

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    どれだけかかっただろう?覚えていないほど、じっくり読んだがついに読み終えた。
    司馬遼太郎さんの作品は多くが史実に基づくものという思い込み前提ではあるが、坂本竜馬はホントのヒーローだった。
    月並みだが、この人がいなかったら日本はどうなっていたのだろう?と思わずにいられない。
    神に使わされるなんて信じるべくもないが、この人ならそうなのかも?と思わずにいられない。
    素晴らしい人だった。司馬遼太郎さんにも感服。
    次は坂の上の雲と決めている。

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    2024年06月29日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    I think about Ryotaro Shiba. He might think that human life is small things in a good way. It’s not good that human feels like heavy myself. He said ,“family lineage is a fiction. ”I like this frase! He might feel that he is similar to Kanbei(Zyosui). “Zyosui” is translated directly into “like water

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    2024年06月28日
  • 新史 太閤記(下)

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    今後、好きな戦国武将は?と聞かれたら秀吉と答える。スケールの大きさや物事への対峙の仕方が自分好みであり、尊敬できる。最後、もう少し秀吉の生涯を追ってみたかったが、この終わり方というのもまた良いのかなと思う。

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    2024年06月25日
  • 竜馬がゆく(八)

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    坂本竜馬という人に出会えてよかった。
    この本に出会わなければ、明治維新の立役者の存在すら知らずに生涯を終えるところだった。

    本を読み終えて、熱い想いが胸に宿った。
    私心なく、社会をよくしたいと思う志を強くもって、仕事をしたい。

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    2024年06月23日
  • 関ヶ原(下)

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    「おまえ、右手で握手したんやったら左手は何してたん?」
    のくだりがあってこその関ヶ原の戦いやと思ってる。

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    2024年06月22日