司馬遼太郎のレビュー一覧
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吉田松陰の思想と高杉晋作の行動を対比させながら読めて面白い。幕末のまさに革命の世の中を生きた2人の生き様に感服する。
「おもしろきこともなき世をおもしろく」
この句の意味を、高杉晋作の気持ちや当時の情景を思い浮かべ噛みしめながら考えてみたい。Posted by ブクログ -
・「お前の絵については、わしが認めている。
あるいは器用貧乏で終わるのかもしれないが、一つ間違えば、ひょっとすると画壇の大宝になるかもしれない」
「思いもよらぬことでございます。元来があさはかでございますから。
いっそ、自分の器用を捨てればよろしゅうございましょうか?」
「捨てる?…若いのだ...続きを読む -
・「おれという人間は、自分の一生というものの大体の算段をつけて生きている。
なるほど、おれの家は小禄だし、おれの家は小藩だが、小藩なだけに将来、藩はおれに頼って来ることになるだろう。
同じ一生を送るにしても、婦女に鉄腸を溶かしてしまうのも一興かもしれぬ。
しかし人間、二通りの生き方はできぬもの...続きを読む -
これまで面白いようで今ひとつ盛り上がりに欠ける印象で読み進めてきましたが、この巻より俄然面白くなってきました。
戦争の行方は戦場での戦闘のみならず、兵站など表には見えない部分が左右することもよく分かりました。
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負け続けた劉邦が何故勝つことができたのか。
「賢者は自分のすぐれた思考力がそのまま限界になるが、袋ならばその賢者を中へ放り込んで用いることができる。」
劉邦は愛すべき愚者、大きな袋だったと言う話に、勇気付けられる。Posted by ブクログ -
秋山好古、真之、正岡子規の3人の視点から物語が描かれておりそれぞれの個性がわかりやすい。歴史的な言葉が多く読みずらいところもあるが長編小説ならではの読み進めて行かないとまだよく分からないPosted by ブクログ
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小学生の頃、日本昔ばなしの「牛若丸」を観て以来の「判官びいき」です。
今回、司馬遼太郎さんの作品を読んでみて、源氏と平氏の争いと言うよりは、源頼朝と後白河法皇の争いと言う印象を強く持ちました。
今、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を毎週見ていることもあって大変興味深く読むことができました。Posted by ブクログ -
ロシア関係の本を探していたら、高校生の頃にはまった司馬遼太郎氏が、ロシアについて考察した本を書いているのを見つけて驚きました。
氏の解釈を踏まえながら丁寧にロシアについての考察を展開していて、興味深く読みました。そして、さすが作家だけあって読みやすい!
出版年は古いですが、現状を理解するための本...続きを読むPosted by ブクログ -
幕末からの歴史って学校ではあまり時間をとらず詳しく習わないけど、現代社会の構造とか成り立ちとかもっと早く深く知っていたら人生が変わっていただろうと思う。でも20年前に1回読んだ時にはそこまで思わなかったってことは、大人になったからこその感想なのかもしれない。Posted by ブクログ
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司馬遼太郎の名作。
明治維新前の動きが克明に描かれており、竜馬やその周囲の人たちの考え、動きが伝わる。
この時代に同じ若者としていたらどう考えるのかを考えさせられた。Posted by ブクログ