司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    I think about Hideyoshi’s character.
    He was the model as a middle management.
    In modern times, we should learn what he did for his boss ”Nobunaga” and subordinates.
    He pretended to be selfless, because Nobunaga thought Hideyoshi threatened his position.



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    2024年06月22日
  • 国盗り物語(四)

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    斎藤道三の"国盗り"に賭けた人生から、"本能寺の変"の真相を筆者独自の新たな視点から考察した作品。
    "美濃の蝮"と通称され悪人として名高い斎藤道三の、目的の為には手段を選ばない戦略が、非道にも見えたことは確かだけれど、個人的には彼の効率的かつ合理的な生き方に好感を抱いた。人と同じことをしただけでは、人と同じ結果までしか得られないものだと感じた。
    そして道三の相弟子である織田信長と明智光秀の、それぞれが師から受け継いだものや、彼との関係の上で与えられた境遇が、どのように影響して"本能寺の変"に至ったのか、単なる史実で

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    2024年06月17日
  • 竜馬がゆく(七)

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    幕府が事実上フランスに身売りするという小栗忠順案(p9)。慶喜、長州大討込を翻し、勝に長州との止戦を申し入れさせる。勝は上手く長州と話をまとめるが、大阪に帰り慶喜に報告しても、邪険にされる。無条件和睦が慶喜の気に入らなかったからだ。しかも慶喜は勝を使者として送り出したあと、朝廷に「勅諚」を出させ、高圧的停戦命令を下した。勝の役回りは子供の使いのようになった。竜馬、後藤象二郎と会談。竜馬、大浦お慶から船をもらう。竜馬、海援隊構想をぶちあげる。中岡慎太郎に陸援隊を任す。竜馬が苦労して得た船いろは丸、紀州藩船明光丸と衝突、沈没。第二次幕長戦争は長州の勝利に終わり、幕府は将軍家茂の死を理由に講和した。

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    2024年06月16日
  • 竜馬がゆく(六)

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    勝失脚し、後任に勝の政敵である小栗忠順、栗本鋤雲ら。小栗忠順は勝失脚後、軍艦奉行になり、なったと同時に勝の嫌う特定外国(この場合はフランス)と手を握る。竜馬、薩摩に入る。薩摩は当時、他藩のものを受け付けない秘密国家のようなものであったが、(よそ者は関所で斬殺された)西郷と共に薩摩に入る竜馬。もっとも全てのよそ者が殺されたわけではないが、幕府の放った密偵などは帰ってこなかった、という。薩摩で西郷、大久保だけでなく大山巌や東郷平八郎(ともに日露戦争の英雄)とも会う竜馬。竜馬、薩長同盟のアイデアを西郷に打診。竜馬、長崎の亀山で「亀山社中」をつくる。長州人を口説くため大宰府にいる三条実美ら五卿をまず口

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    2024年06月16日
  • 竜馬がゆく(五)

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    池田屋事件起こる。蛤御門の変(禁門の変)起こる。長州藩の最もイケイケ、来島又兵衛、蛤御門の変であえなく戦死。竜馬の神戸海軍練習所、謀反人の巣だとして解散を命じられる。竜馬、西郷と談判す。「貿易さえすれば、日本は栄えうる。(中略)しかし貿易は一に幕府の独占事業たらしめる方針をとっている。貿易がはじまって数年もたてば、幕府にのみ金がどんどん入る。されば幕府は兵器を洋式に一変し、軍政を改革し、おそらく日本はじまって以来の強大な武権に一変しましょう。もうそうなってしまえば、勤王論もくそもない。天下の志士は洋式火砲で粉砕されてしまう」(p317)以上の事から、薩摩藩としての目下の急務は、幕府だけの開国主

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    2024年06月09日
  • 竜馬がゆく(四)

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    竜馬、新選組に出会う、なんとか逃げ延びる。佐幕の会津と侮幕の薩摩が反長州で手を結ぶこれを薩会(さつかい)同盟といい、京都から一挙に長州勢力を駆逐しようとする。禁門の変おこる。七卿落ち。武市半平太、逮捕投獄される。土佐勤王隊瓦解。土佐藩主山内容堂は武市半平太を個人的にも憎み、切腹を命じる。武市、切腹。享年三十七。自称名君の容堂は、幕末で最もはなばなしい暗君だったといえるかもしれない。(270p)。長州藩、外国船を砲撃。英、米、蘭、仏 対 長州藩。勝海舟は長州の砲撃をやめさせようとする。幕府は外国をなだめるためにも長州を幕府の手で武力攻撃しなければならぬ、という気分。当時一般の思潮を図式的に言えば

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    2024年06月09日
  • 竜馬がゆく(三)

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    竜馬、京都へ行く。寺田屋事件起きる。生麦事件起きる。薩長が、宗教的攘夷思想の非をさとってひそかに外国と手をにぎり、軍隊を洋式化して幕府を倒した。簡単にいえば、それが明治維新である。(170p)。竜馬、勝海舟を斬りにいくが、勝の話を聞いて逆に勝に弟子入りする。竜馬たち、勝海舟に軍艦 順動丸に乗せてもらう。竜馬、おりょうに出会う。この巻の後半くらいから竜馬が何をやりたいのか朧げながら見えてくる。

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    2024年06月09日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    After reading this book,I thought about Nobunaga’s character.If he lives in our modern times,how is his existence?He is one of the most popular historical figure.He broke old orders thoroughly,and spread the economy of distribution.But it seemed that he was unpopular extremely those days. when he br

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    2024年06月02日
  • 竜馬がゆく(八)

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    最終巻。大政奉還への大奔走や、その途上での長崎での英国人殺人事件での海援隊への疑いを晴らす為の素早く且つ適切な動き。その大政奉還を成し遂げた時の涙。相当感慨深かったんだろうなあ、と想像するも、すぐさま、新官制を考案し、またその後の人選や調整にも自ら奔走。スーパーマンです。且つ私欲がない。最期は分かっている結末ながら、本当に残念。里帰りする機会があった事かませめてもの救い。運の悪さも多分にあるが、危険な目に遭いながら、どうしてこんなに無防備だったのだろう。話途上や後書きで、登場人物がその後、どうなったか等記されているのも、思いを馳せるにもなお良かったです。読み継がれる名作ですね。

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    2024年06月02日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    ネタバレ

    久しぶりの司馬さん。①「家」というものを持たずにわか造りを余儀なくされた秀吉の不遇(家康との違い)、②老いた秀吉の焦りと耄碌、③尾張派VS近江派、を軸に司馬的秀吉物語。今までぼんやりとしかイメージできていなかった、秀次、小早川秀秋、宇喜田秀家、秀長等の秀吉との関係性が理解できて、これからこの時代の様々な物語を読んでいくのに役に立ちそうです。家康や信長と違い、1人から作り上げた秀吉には身内に頼るしかなく、また、寿命という時間との闘い。しんどいですね。ナポレオンに少し似てるかもしれません。

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    2024年05月30日
  • この国のかたち(一)

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    いくら大河ドラマを見ても、歴史小説を読んでも、尊皇攘夷思想が理解できず明治維新が分からない。
    そんな自分にとって、学生時代に日本史ではなく世界史を選ぶのは自然な選択だったけれど、もし学生時代にこの本に出会っていたならば…、日本史を選択する可能性もあったかもしれない。現役の学生さんにおすすめしたい。
    「この国のかたち」とはずいぶんと大きなタイトルだけれども、その名に違わず、教科書のような忖度なくして、この国のかたち(他に言い表わすことばがない)が書かれたスゴイ本。

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    2024年05月24日
  • 豊臣家の人々

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    農民から天下人になったって改めてすごいこと。
    ただただ巻き込まれる親族はラッキーというより実力に伴わない待遇が突然現れて壊れるものが続出する。それはいつの時代でもそうかと人間の性質を感じさせられた。
    豊臣秀頼の最後ってあまり描かれないこと多いけどあまりにも生々しいほど虚無で、だからかと納得。
    面白かった

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    2024年05月22日
  • 峠(下)

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    以前読んだ戊辰戦争関連の書籍で強烈なインパクトを残した、河井継之助を主人公に据えた名作
    彼の壮大な夢、長岡藩の武装中立に向けて藩屋敷を売り払ったり、為替で儲けたり、ガトリング砲を買ったりとまさに破天荒な男
    誰よりも封建体制の崩壊を分かっていながらも、長岡藩士として必死に生きた河井がカッコいい
    またその影で、作中には出てこないが民に恨まれていたのもまた事実
    河井継之助について、もっともっと知りたくなりました
    幸い夏に長岡に行く予定があるので記念館に行こうかな

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    2024年05月21日
  • 竜馬がゆく(七)

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    今まで、周りからみれば、じれったく、ともすれば信念がないようにもみえたかもしれない龍馬がいよいよ、時機が来たとばかりに猛烈に動きだした感じ。好きな中岡慎太郎の大活躍、親友仇でもある後藤象二郎との協力(利用?)。先見性抜群の船中八策、大政奉還へ遂に動きだす。クライマックスに向けて、アクセル踏まれた感がワクワク感いっぱいでした。

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    2024年05月18日
  • 坂の上の雲(一)

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    歴史が好きであるものの、この作品は読んでこなかったので、ついに始まった感があった。
    明治期の西洋に負けない国を作るという熱い思いが伝わってくる。最近何か燃焼しきれていない人におすすめの一冊。

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    2024年05月15日
  • 竜馬がゆく(六)

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    龍馬率いる亀山社中の活躍や、薩長連合の成立。その後に伏見寺田屋で龍馬が襲われるも、何とか生き延びたりとかなり目まぐるしい局面。束の間のおりょうとの薩摩行きも息抜き的に良かったかな。第二次長征とそこで行われる海戦も興奮しました。幕府の衰退、時代の大きな変化が正に起こっている事が感じられ、色々考えさせられ大変面白かったです。

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    2024年05月07日
  • 項羽と劉邦(上)

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    筆名のとおり司馬遼太郎に一番影響を与えたのが司馬遷だろう。
    司馬遼太郎の長編作品の中で史記を題材にした稀有な作品。

    史上初めて中国全土を統一した秦の始皇帝。しかし死後、中国はまた騒乱の世に戻ることに。その中から頭角を現す項羽と劉邦。2人を中心に描かれる作品。

    昭和59年の文庫、その頃父の本棚から手に取って読んだことがある。忘れていたが本棚の奥から出てきたのは平成16年版。この頃に買って読み返したらしい。

    人生3度目の読み返し。いままで以上に名作な予感。、

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    2024年05月06日
  • 関ヶ原(下)

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    昨年、1年見続けていた「どうする家康」。物語の大サビである「関ヶ原の戦い」が、なんとなくサラッと描かれていて、もう少し深掘りしたく読み始めました。

    尾張派(北政所) VS 近江派(茶々) の代理戦争であったこと、滋賀の小さい一大名の石田三成が徳川家康と対等に戦えるまでになったこと、各諸大名にもそれぞれのドラマがあること(真田は生き残るために兄弟でどっちにもついたり)など、興味深いことが多いです。

    西軍について敗北した毛利(長州)、島津(薩摩)、長宗我部(土佐)から討幕の動きがあることを考えると、関ヶ原って250年も影響し続けて、ほんとに天下分け目やったんやなと思うとります。

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    2024年05月04日
  • 項羽と劉邦(上)

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    中国史関連の文学作品他関連書籍を読み始めた最初の書籍となった。追い詰められた項羽の最期は鮮烈というか、こんなことだったのかという感じです。

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    2024年05月02日
  • 竜馬がゆく(八)

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    ★5つです!
    乙女大姉、さな子、おりょう、千代
    気がつけば竜馬が大人気。
    ということもさることながら、大政奉還までの怒涛の展開。
    最後は皆の前に竜が駆け上る描写など。。
    高知は死の国、幻想的な表現が似合います。

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    2024年04月30日