司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(八)
    坂本竜馬の生涯を描いた作品です。竜馬の大胆で義理人情に厚いキャラクターに惹かれた読者も多いのではないでしょうか?
    この小説では竜馬とそれを取り巻く仲間たちの様子が生き生きと描かれていて、全8巻というボリュームながら一月程度で読んでしまいました。
    歴史好きにもそうでない人にもオススメです!
  • ペルシャの幻術師 1
     司馬遼太郎さんがこうした作品を書いていたのは驚きでした。
     
     私の好みのどストライク! 女性が主役ということも、ペルシャが舞台というのにびっくりしました。

     ですが、とても面白かった。続きがたのしみですねぇ。
  • 燃えよ剣
    映画化に際してようやく読めた!
    多摩時代の描写がたくさんだったり、土方目線の描写で話が進んでいくのが我得
  • 酔って候
    これを読んで龍馬伝などを観るとまた全然違って視点で楽しめる
    同時代の賢人の半生も面白い
    これを読んだ後では高知の日本酒、酔鯨を飲んでかつおをたべたくなります
  • 竜馬がゆく(三)
    第三巻は竜馬が土佐を脱藩して天下に躍り出るところから始まる。勝海舟との出会いにより竜馬は海軍事業実現に向けて歩き始めるので勝はこの巻にて極めて重要な登場人物であるが、注目したいひとりは同郷の家老お田鶴さまとする。
    京の公卿三条家に仕えるお田鶴さまは多くの勤皇志士の世話をした才女であるが、竜馬にかけた...続きを読む
  • 最後の将軍 徳川慶喜
    徳川慶喜に対する認識がガラリと変わった。
    知識のない私は江戸から明治に移り行く時節にたまたま将軍であって、薩長がお膳立てした大政奉還に抵抗できずに言いなりになった人物と思っていた。
    けれどこの作品から感じたのは、慶喜その人が将軍であったからこそ明治維新が成ったのではないかと言う事でした。
    そしてもし...続きを読む
  • 峠(下)
    面白い。上巻、中巻で丁寧に描写されていた河井継之助の終わりが怒涛で描かれている。また読み返してみたいと思える一冊でした。
  • 梟の城
    中学生のときにこれを読んで、歴史小説(これは時代小説か?)にハマり始めた。二十年経っていまの中学生に紹介するのを機に、久し振りに読み返した。やっぱり面白い。ただ、世の倫理観が、発表された昭和30年代と、私が中学生だった平成10年代といまとでだいぶ変わっているので、司馬のこのいかがわしさを現代の中学生...続きを読む
  • 新装版 王城の護衛者
    【司馬遼太郎幕末短編再読月間②】
    2000年に購入してから幾度目かの再読。
    ・王城の護衛者…会津藩主松平容保
    ・加茂の水…玉松操(岩倉具視のブレーン的人物)
    ・鬼謀の人…大村益次郎
    ・英雄児…河合継之助
    ・人斬り以蔵…そのまま人斬り以蔵・岡田以蔵

    面白い。とても興味深い。
    司馬遼太郎氏の、しつ...続きを読む
  • 人斬り以蔵
    短編集ですが、その中から『人斬り以蔵』を読みました。
    2020年の10月にも一度読んでいましたが、再読しました。
    他の収録作品もちゃんと読みたいです。



    この小説は、このような文章で始まる。
    「不幸な男がうまれた」

    身分の差別が酷い土佐で、足軽であるというだけで蔑まれていた以蔵。
    そんな彼が...続きを読む
  • 峠(中)
    面白い。上巻でのゆっくりした流れとは真逆で時勢が急激に動くにつれ、河井氏の信念がたっていくこと、とても面白かった。
  • 竜馬がゆく(二)
    親友であった武市半平太と意見が異なりそれぞれ違う道を進んだ竜馬と半平太。半平太は吉田東洋を暗殺して政権を取ろうとするが、竜馬は京都に行こうとしてたくさんの批判がありながらも脱藩する。脱藩は勇気のいる行動だが竜馬が脱藩するほど竜馬の意思が強いことに感動した
  • 竜馬がゆく(二)
    第二巻は竜馬が江戸での剣術修業を終えて土佐に帰り、いよいよ攘夷に向けて動き出すくだりが描かれている。周囲の火の玉のような過激論者や藩論を勤王で統一せしめるべく吉田東洋暗殺を企てる武市半平太とは異なり、西洋の力を素直に畏れ、軍艦を持って国益と武力を得たいという思想がぼんやりと芽生え始める。
    そんな第二...続きを読む
  • 燃えよ剣
    年始にNHKで大河ドラマ「新選組!」の総集編を再放送していたのを見て懐かしくなり、関連する本を読みたくなってこちらにたどり着きました。大河ドラマでは近藤勇を主人公として描いていたのに比べ、この本では土方歳三の視点を通して新選組をまた違う捉え方ができました。京都での華々しい活躍から、時代の潮目が変わり...続きを読む
  • 城塞(下)
    関西に住みながら一度も行ったことがない大阪城。この本を読んだおかげて、堀の中に入った際に、色々と感じることがあるはず。日本に帰国したらまず行って見たい場所の一つです。オリクロン感染拡大で帰らないけど。
  • 竜馬がゆく(一)
    坂本龍馬を英雄視し過ぎているなどという声をよく耳にするが、陳腐な批判は何であっても許されない。本作は歴史書ではなく史実を題材にした小説、あくまでエンタテイメントなのである。自分自身この著作に心酔し三年と空けず通読を繰り返しているので、こうして感想を述べるにあたって、文庫版各巻ごとの魅力を登場人物ひと...続きを読む
  • 幕末
    【司馬遼太郎幕末短編再読①】
    2000年に購入してから幾度目かの再読。

    幕末に起きた12の暗殺短編集。
    あとがき『時代が血を欲した』
    酷いけれど、きっとそれが事実であり、大きく歴史を動かしたその躍動感が印象に残る作品。

    司馬遼太郎の題目の付け方は絶妙。
  • 峠(中)
    p.20
    「あいつは私情も私心も捨てているだけでなく、命もすててかかっている。そういう男に、文句のつけようがない」
    p.207
    (なにごとかをするということは、結局はなにかに害をあたえるということだ)
    p.516
    「とにかく意見がこうもまとまらないと」
    「意見じゃないんだ、覚悟だよ、これは。
    「覚悟...続きを読む
  • 街道をゆく 6
    司馬さんの本は小説しか読んだことがなかったんですが、紀行本がこれほど面白いとは思いませんでした。内容自体もですが、ちょいちょいこちらの鳩尾を的確に衝いてくる表現が出てくる。須田さんの糞便のくだりは爆笑してしまいました(4Pも割く話なのかと…笑)。
    ところでこれは40年以上前に書かれた本ですが、本土の...続きを読む
  • 城塞(上)
    大阪城内の女社会を鮮やかに描き出し、徳川と豊臣の板挟みになる片桐市正の苦悩と、家康とその取り巻きの悪知恵が、非常に分かりやすく書かれている。
    絶えず機会を狙い、勝つべくして勝った徳川家と、滅ぶべくして滅んでいく豊臣家の没落をこれほどまでに分かりやすく書いている書を私は知らない。
    上巻は、まだ冬の陣の...続きを読む