司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編集ですが、その中から『人斬り以蔵』を読みました。
2020年の10月にも一度読んでいましたが、再読しました。
他の収録作品もちゃんと読みたいです。
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この小説は、このような文章で始まる。
「不幸な男がうまれた」
身分の差別が酷い土佐で、足軽であるというだけで蔑まれていた以蔵。
そんな彼が、威張っている上士や郷士を剣で翻弄したときの快感は、いかほどだっただろう。
武市半平太に対して畏怖を抱く姿に、切なくなった。
「飼い主」である武市は自分を分かってくれず、のけ者のようにする。
なぜ自分だけそのように扱うのかという、やりきれない悲しみや苛立ちを端々から感じた。
足軽であるというコン -
Posted by ブクログ
ネタバレ司馬さんの本は小説しか読んだことがなかったんですが、紀行本がこれほど面白いとは思いませんでした。内容自体もですが、ちょいちょいこちらの鳩尾を的確に衝いてくる表現が出てくる。須田さんの糞便のくだりは爆笑してしまいました(4Pも割く話なのかと…笑)。
ところでこれは40年以上前に書かれた本ですが、本土の不動産屋の進出について言及されていて、現状の沖縄にいたる開発がこのとき既に始まっていたことがわかります。「沖縄」って何だろう。
―彼女は急に眠ったような埴輪みたいな表情に化って、「それはね」と勿体をつけ、「ハテルマ、ハテルマと言うてゆくのよう」と、いった。何度繰りかえし質ねても、その呪文のようなこ -
Posted by ブクログ
ネタバレ1巻から読んできたが、4巻が一番面白かった。
海軍→黄海海鮮
陸軍→遼陽、沙河、旅順要塞総攻撃
ユダヤ人との繋がり、下瀬火薬、
バルチック艦隊が英国漁船を誤って攻撃した話など、知らなかった事実を知れた。
といっても、戦場は悲惨。
食料や弾薬不足、合理性のない命令、失敗を学ばない総攻撃で何万人の兵が死んでいく。
司馬さんの乃木・伊地知への批判が続く。
これだけ読むと、日露戦争で勝てたのは
日本が強かったから、だけではなく
ロシア側が日本をアジアの小国だとなめかかっていたこと、上に立つ者の性格や思慮の浅さや独特な官僚世界の秩序など、かなり運が良かった部分もあるのではないかと感じ -
Posted by ブクログ
『長州の間者』
物語は京都浪人深町新作が琵琶湖の竹生島弁財天参拝へ向う船中で合う男女の縁から始まる。その後長州の間者として新選組に入隊するが、物語の最後に新作の懐中から出てきたものは?
『池田屋異門』
「腰ぬけの将監の曾孫が、なにやら義士の子孫とか自称して歩く歩くおのれを討つ。討入りはおのれのほうの家芸かもしれぬが、今宵はそうはいかぬ」…「将監様ご覧じろ」
山崎丞の物語
『菊一文字』
七百年生きた名刀菊一文字則宗が沖田総司の手にあったことの不思議。
今は都下の何処かの神社に奉納されているらしい。
15の短編はどれも秀作ですが、あえて3つ好みを上げてみました。