司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 草原の記

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    打ちのめされました。短い文庫本。
    ほとんど「街道を行く」のスピンオフなのかな、という感じなんですが。

    モンゴルの女性の話で、どうやら実在の人物で、司馬さんが数回は会っているヒトのお話し。
    戦前戦中戦後にかけて、日本とソ連と共産中国とモンゴルの「政治」に翻弄されて家族と人生をズタズタにされた女性の人生。

    それを、アンコから入らずに、その人の存在感から語り起こしていく書き方は、舌を巻く小説家の技法だと思いました。ノンフィクションなんだろうけど。

    これはまさしく、小説というか文章でしか伝えられない後味。
    荒野の中の人間の滋味。政治と個人。

    脱帽。

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    2021年02月28日
  • 国盗り物語(四)

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    3巻と4巻は信長の物語。しかし、半分以上は明智光秀の視点が描かれています。斎藤道三の弟子ともいえる二人の天才が主従関係となり、天下統一に向けて才能を発揮するのですが、同じ天才同士ながら、古い秩序や慣習を徹底して破壊する合理主義者の信長と、文化や伝統を重んじる光秀とは、水と油。信長は光秀を重用しながらも、一方で、キザで面倒な奴と感じています。光秀もまた、信長の凄さを頭では理解しつつも、肌が合わないことを実感し、やがてその鬱屈した思いが本能寺へとつながります。

    4巻に渡る大長編。道三、信長、光秀を中心として、細川藤孝、秀吉、家康、信玄、謙信と、戦国時代のそうそうたるスターが活躍する一大絵巻。司馬

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    2021年02月28日
  • 国盗り物語(三)

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    3巻と4巻は信長の物語。しかし、半分以上は明智光秀の視点が描かれています。斎藤道三の弟子ともいえる二人の天才が主従関係となり、天下統一に向けて才能を発揮するのですが、同じ天才同士ながら、古い秩序や慣習を徹底して破壊する合理主義者の信長と、文化や伝統を重んじる光秀とは、水と油。信長は光秀を重用しながらも、一方で、キザで面倒な奴と感じています。光秀もまた、信長の凄さを頭では理解しつつも、肌が合わないことを実感し、やがてその鬱屈した思いが本能寺へとつながります。

    4巻に渡る大長編。道三、信長、光秀を中心として、細川藤孝、秀吉、家康、信玄、謙信と、戦国時代のそうそうたるスターが活躍する一大絵巻。司馬

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    2021年02月28日
  • 新装版 尻啖え孫市(上)

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    ネタバレ

    ~全巻通してのレビューです~

    鉄砲技能集団の雑賀統を率いた雑賀孫一を主人公とした物語。面白くて1週間で読めました。

    岐阜城下に孫市が現れる場面から始まるのですが、無類の女好きとして描かれていて、孫市の勘違いで信長の妹を目当てに来たことから秀吉と知り合うことになり、
    秀吉との友情は物語の最後まで続くことになります。

    信長の朝倉攻めで秀吉が殿軍を務めることになった時、孫市も協力することになるのですが、このあたりは司馬先生の創作のようですね。

    物語の中心は石山本願寺の大将となった孫市と信長軍の戦いや、孫市の母国紀州に攻め入った信長軍と孫市の戦いです。

    孫市はいずれの戦いでも勝利し信長を悩ま

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    2021年02月27日
  • 項羽と劉邦(上)

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    この書を読んで、人間とは、政治や宗教で生きているのではなく、食を繋げるために生きていること、歴史上の大動乱は飢餓が産み出していることに納得した。

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    2021年03月21日
  • 梟の城

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    豊臣から徳川へと天下が移り始め、再び戦乱の世へと転じようとしている最中、様々な思惑に振り回されながら、任務を全うする忍者の暗躍を描いた話。

    闇討ちはもちろん、一騎討ちなど手に汗握る戦闘場面や、忍び達の偏った男女関係があったりと起伏に富んだ展開が続き、楽しみながら読めた。

    歴史小説読まず嫌いを克服させてくれた一冊。

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    2021年02月16日
  • 新選組血風録 新装版

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    『燃えよ剣』では描かれなかった新選組隊士を中心に描かれた短編集。
    本書の前に『燃えよ剣』を読んでおくと、より立体的に新選組を捉えることができる。

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    2021年02月14日
  • 燃えよ剣

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    思春期に読みました。
    土方歳三、新撰組ナンバー2のお話。

    なんでこの人、こんな生き方したんだろう、でもなぜこんなにカッコ良いと感じるんだろう、とずっとわからないまま、憧れを抱いてきました。

    そろそろ憧れから卒業かな、と思う今日この頃。昭和美学?からの脱却でしょうか。

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    2021年01月31日
  • 国盗り物語(二)

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    1巻、2巻は斎藤道三の物語。寺を飛び出した一人の男が、やがて京都の油商となり店を乗っ取り、美濃に進出してとうとう守護職を追い出して自分が国王になってしまう。まさに戦国時代の英雄物語である。道三の活躍する数々の戦のストーリーもすごいが、女性を次々と我が物にしていく展開もすさまじい。しかし、2巻の最後、道三編のラストでの、彼に人生を変えられた女性たちとのシーンはしみじみとしていて、それまでの道三のイケイケ物語から急にトーンが変わる。ここに道三の老いの悲しみが見事に表現されている。
    司馬遼太郎の戦国物は、史実を細かく追わずに、ストーリー中心にグイグイ引っ張っていくところが魅力的だ。

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    2021年01月26日
  • 国盗り物語(一)

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    1巻、2巻は斎藤道三の物語。寺を飛び出した一人の男が、やがて京都の油商となり店を乗っ取り、美濃に進出してとうとう守護職を追い出して自分が国王になってしまう。まさに戦国時代の英雄物語である。道三の活躍する数々の戦のストーリーもすごいが、女性を次々と我が物にしていく展開もすさまじい。しかし、2巻の最後、道三編のラストでの、彼に人生を変えられた女性たちとのシーンはしみじみとしていて、それまでの道三のイケイケ物語から急にトーンが変わる。ここに道三の老いの悲しみが見事に表現されている。
    司馬遼太郎の戦国物は、史実を細かく追わずに、ストーリー中心にグイグイ引っ張っていくところが魅力的だ。

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    2021年01月26日
  • 世に棲む日日(四)

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    ついに最終巻。晋作爆発の時。
    創始者である奇兵隊から挙兵の加勢を断られた晋作は自分と伊藤俊介(のちの博文)と力士隊のみで長州藩に対してクーデターを行った。嗚呼、晋作よ。生き急ぎ、師である松陰先生同様幕府の瓦解と新しい日本を見ることができなかったが、それでも師の教えの通り、生きて為すべきとを為してから旅立ったので悔いはなかったのではなかろうか…

    これより長州男子の肝っ玉をお目にかけます
    とか
    わしとお前は焼山葛 うらは切れても根は切れぬ
    とか、しびれる名言。

    確かにこの時代の志士には珍しく、他藩とは全く交流が無かったのも面白い。そこも松陰先生が生きてたら違ってたのだろうなぁ。
    この時代の人物

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    2021年01月23日
  • 世に棲む日日(二)

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    感想書き忘れてた。
    寅次郎は人を信じすぎる、話を聞いてくれたら自分のことを理解してくれると過度に信じていたのでしょう。そして自分の思想に狂っていたのでしょう。でないと法廷で聞かれてもないのに、総理大臣暗殺クラスの陰謀を自白するようなことをしないでしょう。その純心さ、ゆえに多くの人が慕い、愛し、影響を受けて、そして自身の命をうしなってしまったのだなぁ。
    晋作の出番です。

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    2021年01月13日
  • 世に棲む日日(一)

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    感想書き忘れてたのですが、最高でした。
    寅次郎の狂気は純心からきているのです。物事を突き詰めると自然と狂ってくるのです。

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    2021年01月13日
  • 世に棲む日日(三)

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    最高すぎるぞ。松陰先生亡き後を描いているが、長州藩の狼狽ようが当時の混乱をよく表してますね。風雲児たちの最新巻を抜いていきましたがこっちはこっちで晋作をしっかり描写しているので風雲児たちの補完としてもおもしろい。しかし、司馬先生、晋作の事好きすぎて、持ち上げすぎ感があるね。天才、雷電、まぁそうだけど。
    晋作とお雅の関係がいいね。
    山縣有朋が、これでもかとばかりにdisられているのも興味深い。
    好きなシーンはやはり英国との敗戦交渉だね。アーネストサトーがいうには魔王のように剛然としてたらしいしね。

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    2021年01月13日
  • 街道をゆく 36

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    昔住んでいたあたりが多く出てきて楽しめた。森下のやよい寿司は本編中にも出てきていたのだ。また、明治期に様々な学校を設立した人たちの話も胸を打った。多くの人が、非常に志高く活動していたのだ。今では偏差値やらなんやらで二流大学と思われるような学校も設立時の高邁な目的を知ると、そんな風には思えなくなる。

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    2021年01月11日
  • 梟の城

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    何度読んでも面白い。
    主人公の葛籠重蔵の飄々とした生き様がよい。
    小萩とのつかず離れずの関係もよい。

    最終的に二人が平穏に過ごすのもよい。

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    2021年01月11日
  • 風神の門(上下) 合本版

    購入済み

    何回も読み重ねる傑作

    司馬作品の初期の傑作ですね。梟の城とこの作品は忍びの世界を描いたジットリした・暗闇にスポットを当てた司馬作で、私は文脈も含め大好きです。20代から何回も読み返しています。

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    2020年12月23日
  • 竜馬がゆく(七)

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    めちゃくちゃおもしろかった!大政奉還の案が出たときはマジで痺れた!竜馬の先を見据えて行動してるところがカッコ良すぎる

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    2020年12月13日
  • 燃えよ剣

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    コロナ禍ということもあって、電車ではなく私有車通勤なので本よ読む機会は大分減った中でやっと読み終えた。
    面白い、面白いんだけどもそれよりも感動したって感じが先に来たね。
    幕末の混乱時期、虐げられた世の中でこうも剣で戦うとは。
    何故楽をしないんだろう、強い信念、執念みたいなものかね、少しでもこの本を思い出して自分に抵抗していこうと思った。
    池田屋事件は坂本竜馬の内容が薄く、そこは同じ時代でも違う志の物語を作ったんだな。

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    2020年11月30日
  • 国盗り物語(二)

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    道三の美濃強奪という、当初の目的が果たされる時が近づきつつある。
    二十年がかりの大事業である。
    外堀から徐々に埋め、本丸へ。
    正に蝮に相応しい。
    戦場での冷徹な道三と、平生の人間臭い道三のギャップが良い。

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    2020年11月29日