司馬遼太郎のレビュー一覧
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「街道をゆく3 陸奥のみち・肥薩のみちほか」司馬遼太郎。初出は1972年。朝日文庫。
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こちらの年齢のこともあるでしょうが、小学生から舐めるように読んできた司馬遼太郎さんの中で、ずっと読んでこなかった「街道をゆく」。その魅力を発見したのが40代の読書最大の快楽と言ってもいいくらいですが、これも面白かった。
1972年ですから、なんと50年前の日本国内の旅行記ですから、もはや描写自体が貴重な民俗学的資料と言えるほど。
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とは言ってもこのシリーズは旅行記というよりも、論考的エッセイです。実は「街道をゆく」をいちばん正統に?受け継いでいるのは「ブラタモリ」なんだろうなあと思いますが -
Posted by ブクログ
若い頃に読んだ司馬遼太郎氏の作品を読み返しております。
司馬遼太郎氏は現存の資料を徹底的に調べ、それを土台に書き上げるとともに、あくまで歴史小説であるので私観や想像を織り交ぜてもおられるので、どこからどこまでが史実か分からないほどの作品が多いと聞いております。
シンプル、時には出来事をあっさりと流す書き方は、こちらに先に慣れ親しんでしまった私は心情を長々と書いてたり、主人公の行動をひたすらハードボイルドで書き上げている歴史、時代小説を読んでると飽きてしまう性格となってしまいました。
本作品については、長宗我部元親の話で、知らない方も多い戦国大名の話です。
小さい地方領主から四国統一の一歩手 -
Posted by ブクログ
司馬遼太郎は苦手で作品を読まない。
台湾を知りたいの一環でこの本を手に取ったが、結果は大変良かった。
この作品の通奏低音は、台湾は中国ではない、中国は単なる侵略者だ、、と私は理解した。(ついでに日本も侵略者 だが後の国民党があまりにひどかったので親日派が多いのだろう)
あちらこちらを巡って風俗にふれ歴史を紐解くと、さらにこの想いが強くなっていったようだ。
最後の李登輝との対談には大満足。ここは絶対に読むべし。
よくも中国ベッタリの朝日新聞でこのような主張の本が出せたのか不思議。
ウクライナがロシアの一部ではないように台湾も中共の一部では無い。
一つの中国なんてものは幻想でしか無い。 -
Posted by ブクログ
大昔に読んでいたものを、数十年ぶりに再読。
読んでいて「これ、初読なんじゃないか?思い込んでただけで」と数度思い。
でも最終的に「あ、これ読んだなやっぱり。数十年前に」となんとなく思った。
戦国時代に秀吉の下で名を馳せた軍師「黒田官兵衛」の半生を描く長編小説。
個人的な説ですが、司馬遼太郎さんの特に長編は、
「坂の上の雲(1969-1972)以前、と以降」
に分けられると思っていて、「播磨灘」は1975。以後です。
「竜馬がゆく」や「国盗り物語」に比べれば、枯れていて、エンタメ臭が弱い。
その分、読み手側がもうほぼ50歳ともなると、「再読の滋味」は「以降」の諸作の方が深かったりします