【感想・ネタバレ】関ヶ原(中)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年08月23日

・まだ戦いは始まらんぞ。
・上巻が石田三成メインだったが、中巻は徳川家康メインという印象。
・徳川家康の大きな構想を思い描く力がよくわかる。普通の武将ではこの時代そりゃ太刀打ちできんよなってなる。
・関ヶ原の戦いの結果を知っていてもワクワクする。
・下巻が楽しみ。

0

Posted by ブクログ 2023年01月09日

 上巻は石田三成が中心だったが、この中巻ではむしろ徳川家康が中心となってくる。「覇王の家」でも描かれていたような泥臭い家康が、いかにして石田三成との決戦に向けて段取りや裏工作を進めてゆくのかが描かれる。当然関ケ原の結末は知っているのだが、それでも一体今後どうなっていくのだろうということが気にあるよう...続きを読むな、続きも気になる歴史小説。

0

Posted by ブクログ 2021年07月25日

家康の作戦の緻密さ・徹底した根回し。これが江戸幕府特有の密偵文化の礎なのだろう。ひいては、日本人の気質にも脈々と受け継がれているきがした。

0

Posted by ブクログ 2021年02月05日

中巻に入ってからは諸侯の群像劇である。三成と家康を中心に、各大名の水面下の駆け引き、動向が丁寧に描かれ、小山評定に向けて一気に盛り上がる。

0

Posted by ブクログ 2020年11月10日

日本が東西、真っ二つに割れる中巻。
徳川方、石田方、果たして、どちらが味方を多く、持つことができるのか。
まさに、天下分け目。
両者の駆け引きが始まる。
関ヶ原の前哨戦を、非常に分かりやすく、読みやすいように解説してくれる。

0

Posted by ブクログ 2020年03月22日

ひたすら関ヶ原前の政争が描かれている。見せ場はなんといっても「小山評定」。家康の恐るべき智謀はサラリーマンとしては学びたいところである。

0

Posted by ブクログ 2020年01月04日

司馬遼太郎がまとめた、関ケ原の戦いを最後にした、石田三成と徳川家康の戦略の立て方をまとめた本。

中では、上杉景勝が戦を決意したところから、石田三成が大阪で挙兵するまで。

石田三成の正義を重視し人の気持ちを省みないやりかたと徳川家康の老獪なやり方の対比の表現が心に残る。

0

Posted by ブクログ 2018年10月08日

いよいよ石田三成は、会津の上杉氏とともに挙兵する。光成も家康も共に大義名分は、豊家を脅かす奸賊を征伐するためとなっているが、諸大名はどちらにつくのが自分にとって有利なのかを機敏に察知し、多くが家康に付いていくこととなる。P427に、司馬遼太郎が書きたかった本小説の本質が書かれている。「世間は、欲望と...続きを読む自己保存の本能で動いている。」このテーマは、著者の他の著作の多くにおいて描かれているが、本小説程、この本質を描くのに適した題材は無いであろう。この日本人の持つ特質は、戦国期の昔から現在まで変わること無く引き継がれており、おそらく未来永劫変わることはないのであろう。伝統的な日本企業あたりでは、今日もまた同じような政治的駆け引きが行われているのであろう。

中巻では、細川ガラシャ、小早川秀秋、真田父子などの時代の主役達が登場しはじめ、物語に彩りを加えてくる。

0

Posted by ブクログ 2018年07月06日

「関ヶ原(中)」(司馬遼太郎)を読んだ。
その時代に生きていたら私は絶対三成派についただろうな。(自分のことだからよくわかる)
『家康許すまじ』との義憤によって結局身を滅ぼすのだよ。
って、足軽風情で何言っとるか。(笑)

0

Posted by ブクログ 2024年04月18日

いよいよ決戦に向けて各人の思惑や思考が表出され出してきて面白くなってきた。戦いの前の作戦や分析が垣間見られ出してきて歴史から勝敗の結果だけはわかっていても、そこに至るまでのプロセスや登場人物たちの心情の機微を楽しみたい。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月23日

p141.風雲
家康は、風のなかで立っている。
どっしり構えていた家康が、初めて心を乱された。
さすが直江兼続。パチンコで主役を務めるだけある。

その他
小山評定での発言ひとつで徳川政権後の石高が変わる面白さ。
家を残すための必死さ、謀略など。面白い。

0

Posted by ブクログ 2024年01月25日

三成が奉行の座を追われ、家康が上杉討伐に動き出す。三成の挙兵を待っていたかのように小山評定に。
三成と家康の派閥工作が丹念に描かれているけど、いくら何でも、これらがすべて家康と正信の脚本通りとするの思いっきりがよすぎるよなぁ。ま、そのおかげで講談みたいに面白いんだけどさ。

0

Posted by ブクログ 2023年09月23日

上巻は9日かかって読んだけれど、中巻は2日と少しで読み終えた。派手な合戦に至る前のその裏で各々の諸将たちの腹の探り合い。仁と義と利とが脳裏に渦巻く中で、友情をもって不利な戦に赴こうとする将もいる。この時代、命というものはかくも重みがなかったのかと、かくもいさぎよく死を受け入れることができたものかと粛...続きを読むとした心境になる。
 それにしても石田三成の嫌われようは悲惨で残念でもある。何せわたくし、卵焼きは好きだけれど巨人も徳川も大嫌いで西軍ひいきの身であるからして。
 生き上手、出世上手になるにはただ、正義正直誠意だけではダメなのだ。タヌキ、狐になり腹黒くならなくてはならないのは今の世の中でも同じなのだろうか。

0

Posted by ブクログ 2023年09月10日

「男の最大の娯楽といっていい、自分が興るかほろびるかという大ばくちをやることは」

……引用は、石田三成の家臣、島左近の台詞から。三成は正論を振りかざすが故に諸将に嫌われ、「あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る」ように、利をもって諸将を手懐ける家康の立場を更に有利...続きを読むにしてしまった。しかし、“利”ではなく“義”で行動する者(島左近然り、上杉景勝、直江兼続然り)もいて、彼らは現世で栄えはしなかったものの、その生き方は後世に憧れの対象となる……果たして、どちらが男の幸せなのだろうか。

0

Posted by ブクログ 2023年07月06日

大河ドラマに触発されて再読。
時代背景や人間模様がとても丁寧に書かれていてとても楽しいです。
人を動かすには、ついていきたいと思わせる力と、欲しい物を与える力が必要なんですね。

0

Posted by ブクログ 2021年09月01日

西軍の三成と東軍の家康。どちらにつくのかという各人の思惑が交差する。
ただ考えているのは、自身の利と家名のことばかり。それは現代の政治家にも通じるところがあり、とても滑稽に感じる。
そんな中、いよいよ三成が挙兵。
決戦の下巻へ。

0

Posted by ブクログ 2021年07月18日

中巻は家康が上杉征伐に向かおうとする少し手前からのスタート。上杉景勝と直江兼続の主従関係の素晴らしさがいいと思います。中でも家康を激怒させた兼続の挑戦状はお見事!さすがに関ヶ原にクローズアップされているだけに、普通の歴史ものなどでは、一瞬で経過するところが詳しく描かれていて、また普段は脇役的な武将も...続きを読むしっかりと描かれているのがいいと思いました。次巻はいよいよ関ヶ原の戦いです。

0

Posted by ブクログ 2021年01月12日

天下分け目の大合戦に向けて着々と工作が図られていく過程は読み応え抜群。三成も周到な準備をしているけどこの時点で既に家康側に圧倒的利があるとは何とも皮肉。かの有名な小山評定の全貌を解明することができて満足した。今作で一番印象的に残ったのはやっぱり細川ガラシャのエピソードかな。あんな悲惨な経緯があったな...続きを読むんて思いもしなかった。絶世の美女と謳われる女人は不幸な目に遭うのが世の性みたいなところがあるが、それが露骨に表れていた気がする。余りにも切ない彼女の生涯。ご冥福をお祈りします。夫の細川忠興、許すまじ。

0

Posted by ブクログ 2020年12月24日

面白くなってきました。細川ガラシャさんのエピソードはつい最近に歴史ヒストリアでも観たなあ。山内一豊の二度のラッキーなエピソードも面白い。小山の軍議に大小名が一人、また一人と…そして彼らのプロフィールが紹介される。

0

Posted by ブクログ 2020年12月14日

関ケ原の前哨戦がメイン。

『功名が辻』にも出てくる有名な評定や、こちらもよく知られている「犬伏の別れ」などのエピソードが登場する。

ここでも三成は知恵者だが肝心なところが抜けている、言わば「策士、策に溺れる」さまが描かれている。

さらに黒田官兵衛の九州での進撃も。

これらが全て「関ケ原」なの...続きを読むだろう。

0

Posted by ブクログ 2020年07月14日

今回も馴染みのある人物たちが登場してくれた
鬼島津とか山内一豊とか本田忠勝の娘とか真田幸村とか、、、
小早川はあんまり好きではない笑

0

Posted by ブクログ 2019年03月18日

小山評定までが中巻である。

読み進めるほどに、読むのがだんだんと遅くなってきた。
それは物語が退屈なのではなく、石田三成が魅力的に書かれているからである。
関ヶ原の戦いの結果は皆が知るところであり、石田三成の敗北となる。

読み進めるということは石田三成の敗北に近くなるということで、彼の敗北を見た...続きを読むくないけれど先が読みたい。そんな感じ。

しかし石田三成のような小大名が日本の歴史を決める大戦を主導したということは驚くべきことであるように思える。

0

Posted by ブクログ 2018年10月27日


家康の策謀に対峙する兼続と三成の全国を巻き込んでの挟撃作戦。たった19万石の沢山城主が、西日本の有力大名を大坂に終結させる。いよいよ役者が揃い作戦開始。中だるみを覚悟していたが、リズムよく進む。下巻突入!

0

Posted by ブクログ 2018年05月26日

じわじわとその時に近付いていっている感じがたまらない。細川伽羅奢、真田昌幸、山内一豊とか名だたる役者それぞれのことが丁寧に描かれているし、家康の緻密な策略は、戦いを略するまさに戦略というものを感じ、味わい深い。ついに決戦を迎える下巻、期待高まる!

0

Posted by ブクログ 2019年01月16日

作者の家康憎さが随所から伝わってくる。石田三成視点で話が進むため、読み手もやはり石田三成に気持ちが入ってしまう。もし家康視点の話があるのなら、彼なりの解釈のもと石田三成を邪険に思うのであろう。島左近が徹底して石田三成に仕える姿勢は格好良い。石田三成には分が過ぎる従者と言われるのも納得かもしれない。島...続きを読む左近には、最後まで石田三成の味方であってほしい。

0

Posted by ブクログ 2018年05月03日

上杉征伐、小山評定と、ようやく展開が面白くなってきた。東西いずれにつく各大名、小名のエピソードも楽しい。

0

Posted by ブクログ 2018年03月21日

役者が出揃いましたね。上巻では加藤清正、本巻では福島正則が家康に踊らされていく様が哀しい。小山での評定は、清洲会議と同じく政治をひっくり返す大舞台で見どころでした。

0

Posted by ブクログ 2017年12月31日

読んでると、本当に日本の北から南まで色んな武将たちが東西に分かれたんだなぁとびっくりした。
だって、当時は歩きや馬で移動するわけじゃないですか。
それを考えただけでも、壮大だなぁと感心してしまう。
*
そして、みんな結構簡単に裏切ったりするのね。
小早川秀秋が有名過ぎて、他もそんな腹づもりだったなん...続きを読むてビックリ。
*
いよいよ戦に突入する…!
引き続き、下巻へ。

0

Posted by ブクログ 2017年10月28日

関が原(中巻)では、豊臣秀吉後の天下統一を目指す徳川家康とあくまでも秀吉なき後の天下平定を義とする石田三成の対立が細かく物語られていて面白かった。
特に、東軍(徳川方)・西軍(石田三成方)へ全国の大名をどちらに味方につけるかの双方の謀議・策謀が実に面白い心理戦があったとは。
いよいよ、最終巻が楽しみ...続きを読む

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年10月28日

ちょうど先週末に映画を見てきたので、げきちゅうの場面を思い出しながら、あとはこの場面は描かれてないのか~!と思いながら一気読み。

それぞれの武将と、そのお家のエピソードが丁寧で面白い。各地の有力武将、島津家や黒田家、伊達家など、中央に位置しないからこその強さと、天下を取るには至らない地理的、言葉な...続きを読むど文化的要因。毛利、小早川家に見られる、家督を継ぐものの器量で家の没落が左右されたり、謀臣として力をつけるものがいたり。
大口町に生家のある堀尾家が出てきたのも、面白かった。

この時代、情報は文を持たせた飛脚によってもたらされ、さもなければ流布された作り話によって歴史が動いてしまう、世間を動かす演技力とずる賢さを家康が持っていたのなら、三成はあまりに愚直すぎたのかもしれない。

0

「歴史・時代」ランキング