【感想・ネタバレ】関ヶ原(上)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月16日

上中下とすべて読んだ上での感想だが、上が一番面白かった。関ヶ原の前に、ここまでの工作が行われていたとは。
徳川家康の狸親父っぷりが憎い。しかしこれくらいできないと、天下など手にできないし、手にできても収められないんだろうなも感じた。

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

・秀吉の死後〜前田家人質
・心情や時代背景の描写が細かく、時間を忘れて見入ってしまう。
・まだまだ先は長いので続きが楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年05月26日

関ヶ原の戦いの流れがよく分かりました。
徳川家康の戦略が凄すぎて、そりゃ勝つよなと思っていたけれど、戦いの展開が熱くて面白かったです。
石田三成は残念な言動に歯痒くなる所もあるけど、結末を含めてとても好きな人物になりました。

人物の描写、細かいエピソード、武将ギャグ含めて全部面白いまとめられていま...続きを読むす。
特に、最後の黒田如水と架空の人物の会話に救われた思いがして、司馬遼太郎のまとめ方がうますぎます!

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Posted by ブクログ 2023年02月07日

何年ぶりかで読んだ。歴史の教科書では秀吉亡き後関ヶ原の合戦で徳川家康が石田三成に勝って江戸幕府を開いた、と簡潔に書かれるかもしれないけど、豊臣家一途の三成に家康があの手この手で謀略をしかける関ヶ原前夜の駆け引きも面白い。

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

 豊臣秀吉が没したあたりから話が始める。この上巻では主に石田三成に焦点が当てられ、特別に悪役に仕立てるでもなく過度に称賛するでもなく、でも良くも悪くも魅力のある人物として描いてゆく。「峠」と比較するともう少し随想的なところも多く、「空海の風景」と比較すると小説的な要素が多い。いかにも司馬遼太郎らしく...続きを読む、そして戦国時代の華々しい時期に比べると地味になりがちな時代とテーマを、面白く読みやすく描いている。

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Posted by ブクログ 2023年01月05日

史実に特別詳しいわけではないが、人物像がよく伝わってきて、物語として楽しめた。
教科書では数行で完結されてしまう関ヶ原の戦いの幕開けを読めて、一気にそれがとてつもなく壮大なものに感じるようになった。
ここでの三成や家康の描き方と、他の作品の描き方を比べ、もっと自分の中で彼らへのイメージを深めていきた...続きを読むいと思った。
ちょうど大河も始まるので並行して楽しめればいいな。


早速昨日中巻を購入したので、この熱が覚めぬうちにすぐ読みます!笑

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Posted by ブクログ 2022年11月05日

関ケ原3部作上巻、大戦の前。とっくにその勝敗は決していたんだという感想。三成は嘘のように青臭いし、家康とその謀臣は嘘のように狡猾に感じる。のちに260年続く江戸幕府の創始者だと思えば当然の能力なのかもしれないが。

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Posted by ブクログ 2021年07月11日

事実は小説より奇なり、とはまさにこのこと。智略・謀略の限りを尽くし天下を簒奪しようとする家康と、それを防ごうとする石田三成。太閤がいなくなり、秀頼が幼いという状況では、だれもが自身の今後が心配になるはずであり、その人々の心の移ろいまでを利用した家康に軍配が上がったのだろう。

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Posted by ブクログ 2021年04月11日

映画を見た後に3巻まとめて買って、そのまま積読。
1巻はまだ合戦前。秀吉も死んで、利家も死んで天下を手中に収めようとする家康と、秀吉の遺訓に従い秀頼を守ろうとする三成。
ここで誰かの行動が違ったら、歴史が違っていたんだろうなとは思うけど、家康と本田正信の謀略に抜かりはないから、どうなっても家康の世に...続きを読むなっていたんだろうか。
オープニングの場面、映画もこうだったなと思い出す。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年03月19日

登場する人物の容姿や性格の描写が巧みな事に加え、過去のエピソードもたくさん紹介してくれるので、読み終えて、新たに調べたくなった人物がたくさんいた。家康の凄さ、恐ろしさも改めて実感した。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月27日

~全巻通してのレビューです~

天下分け目の合戦が中心と思いきや、合戦自体は下巻の半ばから始まっていて、大半は徳川家康と石田三成との対立、謀略、駆け引き等が描かれていました。

流石に関ケ原の合戦ともなると知ってることが多いかなと思いきや、知らないことが多かったです。
福島正則や黒田長政が三成憎しの...続きを読む理由で家康側に走ったことも知らなかったし、黒田長政が謀略に長けていたことも知ってるようで知らなかった。

小早川秀秋の裏切りや毛利が動かなかったことは知っていたが、島津と宇喜多秀家が西軍で島津は動かず、宇喜多は奮戦したことは知らなかった。

三成はイメージ通り文吏で大将の器でなく、性格的にも問題ありの人物でしたが、部下の島左近は武にも智にも優れいい人物でした。
大谷吉継はあまり出てこなかったけど、三成との友情からやむなく負け覚悟で西軍につき、合戦でも奮戦したのは読んでいて好感が持てましたね。

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Posted by ブクログ 2020年11月01日

豊臣秀吉死後から、関ヶ原合戦前夜までの上巻。
徳川家の執拗な、策謀家ぶりが際立つ。
如何にして、家康が石田三成を討つか。
そこに至るまでの、プロローグのような位置付けか。
今から、四十年以上前の作品とは思えないくらい、読みやすい作品。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

まず、時代小説なのに非常に読みやすい。
もっとたくさん読みたい。
しばらくは司馬作品ばかりになるかも。

関ヶ原は家康VS石田三成は知っていたが、恥ずかしながらそれしか知らなかった。
豊臣秀吉死去の後、なぜ戦いが起こるのか。
各々の性格などが非常に丁寧に描かれており、ジワジワと関ヶ原に向かって行くの...続きを読むがドキドキする。
家康が本当に狸です。笑

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

石田三成が主人公、上巻は太閤秀吉の晩年〜没後家康が大阪城西ノ丸に移り住むまで。三成が家康の掌で転がされて歯痒い。(作者・司馬遼太郎の思う壺)加藤清正や福島正則等、歴史に名を残す面々の人間味溢れる描写は流石。

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

何十年ぶりかで司馬作品を読んでみた。
とても読みやすくてしっくり来る。自分の歴史認識は司馬先生の作品で培われたものだから当然だよね。
いわゆる司馬史観にまみれているんだな。しかも中学、高校生の頃に読んだものだから、作品を小説としてではなく事実として認識していることが多い。さすがに今は、「小説ならでは...続きを読む」の記述を多少は認識できるようになったと思うけど…。どうかな。

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Posted by ブクログ 2023年12月19日

特定の人物ではなく関ヶ原という戦全体を題とした本。

関ヶ原というと主に思い浮かぶのは石田三成と徳川家康だろうか。しかし読んでみると様々な人々の思惑が絡み合って関ヶ原が起こったのだということを知った。
特に驚いたのは島左近視点の多さであった。三成そっちのけで左近視点が描かれていたりした。
三成には過...続きを読むぎたものが佐和山と島左近と言われているが、実際に大きな影響を与えたのだなと感じた。

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

日本史上まれにみる世紀の大決戦!などとはなはだダサい書き出しをお許しくださいませ。
 以前から興味のあった本ではありますが、結末もおおよそのことも知っているから今更というのもありました。でも、今回これを読んで、裏のうちではこんなことがあったのかとぐんと興味が深まりました。まだ,上巻を読み終えたばかり...続きを読む、前半ペースが上がりませんでしたが、秀吉、利家が亡くなってからは一気にスピードが上がりました。
 それにしても家康というやつは賢くて腹黒くて性悪でデブで嫌な奴ですなぁ。こんなやつがその後300年間も安泰な日本の祖を作り上げたのですかねぇ。
 日本人は誠実で礼儀正しい民族だというけれど、それは一般大衆に言えることで、その昔にこんな正義感もないはかりごとだらけのまっとうでない大将が国を治めたりしたものだから、今の政治家もろくな奴がいないのかもしれない。(少し、司馬さんの大阪びいきも感じられたりして)
 さて、あと2巻楽しみに読みます。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

「男の最大の娯楽といっていい、自分が興るかほろびるかという大ばくちをやることは」

……引用は、石田三成の家臣、島左近の台詞から。三成は正論を振りかざすが故に諸将に嫌われ、「あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る」ように、利をもって諸将を手懐ける家康の立場を更に有利...続きを読むにしてしまった。しかし、“利”ではなく“義”で行動する者(島左近然り、上杉景勝、直江兼続然り)もいて、彼らは現世で栄えはしなかったものの、その生き方は後世に憧れの対象となる……果たして、どちらが男の幸せなのだろうか。

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

大河ドラマに触発されて再読。
時代背景や人間模様がとても丁寧に書かれていてとても楽しいです。
人を動かすには、ついていきたいと思わせる力と、欲しい物を与える力が必要なんですね。

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Posted by ブクログ 2022年11月13日

石田三成と徳川家康。

戦国3部作の中では信長、秀吉を魅力が劣ってるように感じ、2人の主人公にあまり好きになれず熱中出来なかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月27日

家康の時代や状況をむたした戦略家としての振る舞い、三成の正論のみで物事を考える弱さを感じた。

人心も含め、社会や時代を正しく判断し、行動することの難しさを感じるが、そのために歴史を学び、人を大切にすることの重要性を痛感する。

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Posted by ブクログ 2022年08月23日

日本史は高校受験までで、あまり基礎知識がない私には難しかった、、登場人物が多いのに関係図を作らないまま読み進めてしまい、そこが一番後悔している。ただ、江戸を行きた偉人たちの信念、策略、感覚を垣間見ることができ面白かった。

一旦三国志に路線変更しようかなぁ

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Posted by ブクログ 2021年08月27日

豊臣家に忠義を尽くす三成と自らの天下を狙う家康。
とにかく家康の狡猾な政治的手腕が光る。
この狸親父!と思うと同時に、
上手い、なるほどな、と感心してしまう。
まだ上巻だが、面白い。
行く末はいかに。

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Posted by ブクログ 2021年01月07日

日本史上最大の決戦を発端から終結まで壮大に描く歴史小説第一部。豊臣秀吉の死がもたらす家来たちの瓦解模様。権謀術数の限りを尽くす徳川家康側の蠢き。策略が絡み合う姑息な偶像劇は非常に面白い。開戦前にも印象深いエピソードが無限に存在するとは目から鱗である。石田三成の憎まれ具合は歴代の偉人の中でもNo. 1...続きを読むなのではないか。本多正信という家康の腹心がどれほどヤバい参謀であったのかを思い知った。家康有利の風が吹く中で三成と左近はどう対抗していくのか。次巻も楽しみだ。

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Posted by ブクログ 2020年12月06日

読み返しであり、またかの“関ケ原”なので、話の顛末はだいたい分かっているのだが、序盤の時点で石田三成は徳川家康に既に負けている。

もっとも、司馬がこのことを強調し過ぎているきらいはある。

司馬の歴史小説はしばしば横道にそれるのだが、実はこの横道が面白い。

家康が「乱になることを待ち、風雲に乗じ...続きを読むて立ちあがるべく、虎視眈々と情勢を見ている不心得者がおらぬともかぎらぬ」と言ったのに対し、「家康自身のことである」と司馬がツッコミを入れているのには笑ってしまった。

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Posted by ブクログ 2020年07月13日

【感想】
いつの世も、いくら頭が切れていようが周りを巻き込むことの出来ない人間が日の目を見る事はない。
また、豪放磊落なだけでは天下を取る事は決して出来ないという事も、同時に学ぶことができました。
綿密に計画を練って、冷静に時世を見つめて運気が来るまでは決して不用意に動かず、また立てた計画をしっかり...続きを読むと実行するだけの資本(もとで)を準備した上で、試合が始まる前にはもう既に勝敗を決する。
まだ1/3が終わった段階ですが、なぜ石田三成が敗北し、徳川家康が勝利したのかがわかる内容でした。

ただ、家康のキャラの陰湿すぎる描き方に、筆者・司馬遼太郎はおそらく家康の事がキライなんだろうなという感じが垣間見えましたね(笑)
中巻・下巻が楽しみです。


【あらすじ】
東西両軍の兵力じつに十数万、日本国内における古今最大の戦闘となったこの天下分け目の決戦の起因から終結までを克明に描きながら、己れとその一族の生き方を求めて苦闘した著名な戦国諸雄の人間像を浮彫りにする壮大な歴史絵巻。
秀吉の死によって傾きはじめた豊臣政権を簒奪するために家康はいかなる謀略をめぐらし、豊家安泰を守ろうとする石田三成はいかに戦ったのか。


【引用】
1.斬るには、斬るだけの舞台がいる。
また、斬るにしてもそれがご当家の為になるようにして斬らねばならぬ。その日がいつかは来る。
いま斬ったところで、一時の快をむさぼるだけのことだ。

2.諸大名はもちろん庶民ですら「もう豊臣政権はたくさんだ。太閤は死んでくれてよかった、あのまま外征が続けばどの諸侯の財産もからっぽになった」と思っていた。
加藤清正だけは違っていた。外征の最大の被害者だったが、その憤りのやり場が石田三成ただ一人にしぼられていた。

3.時勢が動くのだ、いろんな役回りの人間が要る。馬鹿は馬鹿なりに使い、狂人は狂人なりに役を与える。それが名将というものだ。


【メモ】
p21
三成は秀吉に仕えて以来、何度かの戦場を踏み、特に秀吉の天下継承戦ともいうべき賤ヶ岳(しずがたけ)の合戦では、加藤・福島など「七本槍」に次ぐ武功をたてている。
しかし、戦場の血しぶきのなかでいきいきと働く駆け引き上手というわけにはいかない。
彼は自分の欠点を、島左近にて補おうとした。自分の秀才と左近の軍事的才能をあわせれば天下無敵と思ったのだろう。


p36
・竹杖事件
三成を斬るという家臣たちに、家慶の幹部が。
「斬るには、斬るだけの舞台がいる。また、斬るにしてもそれがご当家の為になるようにして斬らねばならぬ。その日がいつかは来る。いま斬ったところで、一時の快をむさぼるだけのことだ。」


p42
おねねは陽気で利発で心が広く、秀吉が卑賤の頃からの妻だから、公私ともに秀吉のよき相談相手であった。
天下をとってからも誰それを大名に、あるいはどの国を与えるなどという時には、おねねは遠慮なく意見を言い、秀吉もその意見をよく用いた。
自然、おねねは単に奥方というだけでなく豊臣家における最大の政治勢力として諸侯から恐れられるようになった。

関ヶ原前夜に、もし彼女が「家康を討て」と諸侯に内命したとすれば、日本史は大きく変わっていたであろう。
が、事態はその逆であった。なぜそうなったかは、この物語の後の進展を待ちたい。


p47
秀吉の側室筆頭である淀殿は、三成らと同じく近江人である。
父は浅井長政、母は織田信長の妹・お市である。
父の長政は信長に滅ぼされ、その頭蓋骨に漆を塗られ、金粉をまぶして、酒宴の座興に供せられた。
その後、母とともに織田家に戻り、ついで母の再縁先である柴田勝家の元に行ったが、勝家も秀吉に滅ぼされて母・お市は福井の北ノ庄城で自殺した。
やがて秀吉の元に引き取られ、27歳で秀頼を生んだ。


p72
左近は三成とは違い、冷徹に時世をみている。
秀吉は晩年に至って外征を起こし、このため物価は高くなり、庶民は暮らしにくくなっている。
さらにその外征中、建築好きの秀吉は伏見城をはじめ、無用の城や豪邸を盛んに建て、民力を使いすぎた。


p127
・秀吉と家康の関係
信長の死後、明智光秀を討ったという「資格」によって秀吉は織田家の遺産を継承し、それに反対する北陸柴田勝家を討滅し、残る勢力は家康だけになった。
信長の遺児の信雄(のぶかつ)が家康の元に走り、これと同盟して秀吉と対抗したのが、世にいう小牧長久手ノ合戦である。

このふたりの関係は、秀吉もつとめたが、家康も哀れなほどにつとめた。
互いに怖れ、機嫌をとりあい、
(いつあの男が死ぬか)
と密かに思い合ってきたに違いない。


p231
諸大名はもちろん庶民ですら「もう豊臣政権はたくさんだ。太閤は死んでくれてよかった、あのまま外征が続けばどの諸侯の財産もからっぽになった」と思っていた。
加藤清正だけは違っていた。
外征の最大の被害者だったが、その憤りのやり場が石田三成ただ一人にしぼられていた。


p289
(時勢が動くのだ、いろんな役回りの人間が要る。馬鹿は馬鹿なりに使い、狂人は狂人なりに役を与える。それが名将というものだ。)
家康と正信は、同時にそんなことを考えている。


p327
本多正信は、奥の一室にあって、密かに伺っている。
(利家は、おそらく殺されるものと思ってきたであろう。自分が殺されることによって、旗上げの機会を掴もうと思ってやってきたに違いない。なんの、そうはいかぬわ)
徳川家はじまって以来の贅沢な接待も、家康・正信の練り抜いた作戦であった。


p509
(力じゃな。。。)
本田正信老人は、行列の中にまじり、しみじみと思った。なぜこうもうまくゆくのか、と我ながら感嘆する思いである。
(策謀というが、それには資本(もとで)が要るわさ。それが力であるよ)
力無き者の策謀は小細工という。いかに智謀をめぐらせても所詮はうまくゆかない。
それとは逆に大勢力をもつ側がその力を背景に策謀を施す場合、むしろ向こうからころりと転んでくれる。

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Posted by ブクログ 2022年12月31日

私は石田三成が嫌いではなく、徳川家康があまり好きでない。そういう人向けな関ケ原。でも一生懸命頑張る三成がかわいそうすぎて、読むのがちと辛かった。

これを読むとなぜ家康が好きでないか分かった気がする。我慢強いとこなど尊敬するところはあると思うけれど、大奥を作った家系だし、結構な確率で碌でなしを排出し...続きを読むているし、ガチガチの身分制度をを創りあげた人だからという理由であった。それ以外にも何かがと思っていたけど、まさしく、この本に描かれている通り、子供も同僚も全ての人を駒扱いする所だと分かった。本多忠信も非常に、嫌な人間として描かれている。

ただ四角四面になりがちな私にとっては、三成が頑張れば頑張るほど、追い詰められていく様子はかわいそうだった。それに真面目すぎて嫌われるのを島左近が諌めるのが、まるで自分が言われているようで痛かった(^^;)

改易された小早川家にも同情して、あぶれた浪人の再就職先を斡旋したり、引きとったりしているのに、表では三成の讒言のせいだと言われたり、三成は本当にかわいそう。私も真面目なだけで、悪い人ではないんじゃないかと思う。

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Posted by ブクログ 2020年12月18日

天下分け目の関ヶ原、戦に至る経緯から戦後まで、石田三成と徳川家康という東西軍頭領を中心に、戦国時代末期を生きた男たちの姿を描いたお馴染み司馬作品。初読時は中学生だったが、老獪な家康よりも冴え冴えとした潔癖さと熱い義心とを持ち合わせた三成に惹かれたのは女子的には非常にありきたりな流れだったかも。再読す...続きを読むる度に、三成の欠点と家康の天下人としての器をしみじみ感じつつ、でもやっぱり三成の不器用さが好きなのでした。優しさや純粋さが根っこにある弱さに男のロマンを感じる私だけど、男性視点だと三成ってどう映るのかな?全三巻。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

石田三成の目線で描かれた関ヶ原の合戦前。日本人なら誰でも知る一大決戦を司馬遼太郎の小説として読めるのがありがたく、徳川家康の狡猾さなど読み応えがあった。中下巻も楽しみたい。

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Posted by ブクログ 2022年03月24日

ご存じ関ヶ原の合戦の顛末である。司馬遼太郎氏は、この物語では、石田三成よりの立場にある。三成を徳川打倒に引っ張り出すために、家康が上杉征伐で関東へ引き上げたのはご存じの通り。そして、三成挙兵を見て、徳川方の武将を増やしたのも有名な話。しかし私はここに家康の陰湿さを見る。
生き方が不器用だった三成を家...続きを読む康が打ち負かすのは大谷吉継が予言した通り。大義は三成にあった。歴史のIFに溢れたこの事変は実に興味深い。もう一つの歴史を書いてみたくなるのは私だけではないだろう。

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