司馬遼太郎のレビュー一覧
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事実は小説より奇なり、とはまさにこのこと。智略・謀略の限りを尽くし天下を簒奪しようとする家康と、それを防ごうとする石田三成。太閤がいなくなり、秀頼が幼いという状況では、だれもが自身の今後が心配になるはずであり、その人々の心の移ろいまでを利用した家康に軍配が上がったのだろう。Posted by ブクログ
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日露戦争 中盤
陸軍→遼陽、沙河、旅順要塞攻撃
海軍→黄海海戦
常にハラハラしながら読んでた。日露戦争って勝利した煌びやかな歴史のみ語られがちだが、そんなに簡単に言い表せるものでもない。
また、組織統率者の重要性、部下に与える影響を教えられた一冊。Posted by ブクログ -
空海は没後1000年以上経つが、純密という宇宙原理の体現者であるがゆえ、死という概念そのものが通用しないような気もする。後書きで筆者が、自身の体を通り抜けた感覚があったと記しているが、それもあながち間違いでもないのだろう。
いずれにしても、人間という思想の入れ物が朽ちて1000年以上経つが、雑密の...続きを読むPosted by ブクログ -
数ある著書の中でも、とくに司馬史感の強い作品。1000年の時を隔てた思想的巨人の生涯を辿る作風なため、幾分か作者の想像が入り込むのは当たり前のことだが、ただの想像にとどまらない。司馬遼太郎特有の縦横無尽の知識をふんだんに用い、かつ、なにより愛のこもったまなざしで頭中の空海を見つめ文を紡ぐので、読者の...続きを読むPosted by ブクログ
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前回読んだのが、幕末の長州を描いた「世に棲む日々」であったので、その対立軸でもある幕府側の物語を読んでみたいと思いました。
また、いま大河ドラマでやってる「晴天を衝け」とも重なるのも動機のひとつです。
大政奉還や王政復古の裏にはこんな人間ドラマがあったんだと思うと、もう一度、中学の日本史の授業を受...続きを読むPosted by ブクログ -
初・司馬遼太郎作品。『妖怪』というタイトルから、もっと怪談もののようなものを想像していたが全然違った。乱世の様子を表現したかったのだろうか?初めて司馬作品を読むにしてはミスチョイスな作品だったかもしれない…。話が少し難解だった。結局実際のところ、妖怪というのは、唐天子のことではなく、日野富子の事?Posted by ブクログ
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吉田松蔭に興味を持って読み始めたけど、高杉晋作やばすぎです。
自分のイメージでは、写真を見たからか、なで肩の三味線を持った病弱の志士のイメージでしたが、すっかり、魅了されてしまいました。Posted by ブクログ -
ついに旅順での戦いに終止符が。
児玉源太郎かっこいいなぁ。
そこから、旅順港が見えるかのところはグッときます。
つい感情的になりやすい部分も、乃木希典に対する配慮も、人間味があっていいなぁと思ってしまった。Posted by ブクログ