司馬遼太郎のレビュー一覧
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(息子へ)
本を読むことを、お父さんは強く勧める。
時間があるとき、ちょっとしたすき間の時間、電車に乗っている間。是非、本を読んで欲しい。
本は筆者との会話である以上に、自分との会話だとお父さんは思う。本を読むペースは誰にも邪魔されない。
テレビ、テレビゲーム、携帯電話。時間を浪費するのに困らない世の中にますますなっていくと思うけど、受身の時間つぶしをしていると、なんだかむなしい気分になる。
一方、本を読むと、充実した気分に満たされる。
「竜馬がゆく」、、、
この本を読めば、本のすばらしさを実感すると思うので、君にささげたい。本の世界に引き込まれて、そして、気持ちが高ぶると思う。
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統帥権の発想は今も生きているかもしれない
コロナ対策は自由と人権を圧迫した。当時、専門家として対策を担った尾身茂氏は、菅首相と並んで記者会見し、首相と並ぶ権力者の風であった。新型インフルエンザ等対策推進会議の議長、あるいはその下部組織の分科会会長に過ぎない立場にもかかわらず、だ。本来の姿でない権力体制が容易にまかり通ってしまった時期だった。歪んだ権力に勢いを得て増長した専門家は、控えめに言っても多かったと思う。司馬遼太郎は本書で、旧日本軍が振りかざした「統帥権」を考察している。軍参謀本部が本にした『統帥参考』に、次のような興味深い記述を見つけている。冒頭の「統帥権」という章に、以下のように書 -
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ネタバレ明治維新を行ったばかりの日本は、その文明の低さから、諸外国からバカにされていた。
ロシアの皇帝などは、日本人を猿と呼び、ロシアの足元にも及ばない小国と見ていた。
ロシアが日本を占領するのは時間の問題と見ていた。
いよいよ、日本とロシアとの戦争回避は避けられなくなってきたこの時期、日本の国民はロシアとの戦争に意気揚々であった。
逆に日本政府はロシアとの戦争を回避するため、英国との軍事同盟を結んだ。
当初、伊藤博文などは英国との軍事同盟などは無理であると思い、ロシアと軍事同盟を結ぼうとしたが失敗した。
開戦前のロシア皇帝は日本の戦意喪失を目論み、自国のの大演習観覧へ日本人を招いた。
この時、招か -
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腕は立つ。勇気がある。頭も回る。少数で多数に勝つ。組織を作れる。常に一本気で自他に厳しく己の美学に殉じる。政治はできない。相手をする女はいるが、自身は色恋沙汰に淡白かつ純情で女性に優しい。こういう土方のキャラが日本人受けしてる気がする。男が憧れる男というか。
高校生の時、友人に「今は燃えよ剣を読んでいる。面白い。」と言われて持っていた興味が20年越しに成仏した。女→アクション→状況進行の繰り返しで読者を惹きつける序盤や、新選組を結成して敵を斬り粛清で味方も斬る京都編、絶望的劣勢のなかで死に場所を探す北征編と、確かに面白かった。
キャラクターでは、沖田総司が年下で明るく人懐っこい性格で土方の -
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日露戦争のクライマックスともいえる、日本海海戦が描かれる。
一瞬一瞬の各艦の動き、登場人物の心理にハラハラさせられる。
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、聯合艦隊ハ直ニ出動、之ヲ撃滅セントス」、「本日晴朗ナレドモ浪高シ」、「皇国の興廃、此の一戦に在り。各員一層奮励努力せよ。」という、有名な言葉もあらわれる。
この巻も、秋山真之の心理を通して描かれる戦争像、東郷平八郎という人物の器の大きさが印象的である。
あとがき等でも書かれているが、準備期間、執筆器官あわせて10年にものぼるこれほどの大作小説を書き上げた作者の努力と読者を引き込む力は、驚嘆すべきものと思われる。 -
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日露戦争における黒溝台の戦闘の続き、バルチック艦隊の動き、ヨーロッパにおける明石の謀略、奉天会戦に至るまでが描かれる。
黒溝台では秋山好古の豪胆な性格が魅力的に描かれ、日本陸軍にも、このような人物がいたのかと思わされる。
バルチック艦隊の航海は、小説での描き方であることもあるが、この時代、燃料の調達や艦隊の修理、船員の士気の維持など本当に苦労したのであろう。ロジェストウェンスキーの東郷との性格や描き方の対比も、おもしろい。
この巻で描かれるロシアでの血の日曜日事件などは、末期のロシア皇帝制の悲劇として象徴的なものであろう。崩れ行く体制が見えてくる。