司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 世に棲む日日(一)

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    司馬遼太郎の名作の一つ。
    幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。
    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」
    「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

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    2018年05月10日
  • 世に棲む日日(二)

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    司馬遼太郎の名作の一つ。
    幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。
    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」
    「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

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    2018年05月10日
  • 世に棲む日日(三)

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    高杉晋作率いる御楯組が御殿山英国公使館焼き打ちから、佐幕派に傾いた長州藩にクーデターを仕掛けようとする晋作の奔走までの第3巻。
    前巻までに吉田松陰に惹かれた自分としては晋作による吉田松陰遺骸の改葬で幕府に一泡吹かせたエピソードが痛快事です。しかし松陰も死してなおなんども寝どころを掘り起こされ、荒らされ眠って安らかではないですね。死してなお影響力があります。
    晋作の才覚によりめまくるしく変わる時勢に悉く善処する行動力、胆力に惹かれます。翻って幕府や長州藩の存外不甲斐ない態度、外国人を苛つかせた協議性は個人の決断力や責任を削ぐものとして愚たるものと感じます。
    長州藩の幕末はほんとに劇的ですね。最終

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    2018年04月29日
  • 胡蝶の夢(一)

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    主人公の一人、佐渡の島倉伊之助の姿が切なくて涙が出そうになります。
    この切なさは、彼への共感から生じているものではありません。傍目に見て明らかな「ボタンのかけ違い」が歯がゆいという切なさです。

    良順先生と会えたことは、私(一読者)にとっての光明でした。
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    余談ですが、並行して読んだ『街道をゆく』(一) 甲州街道、長州路と重なる部分があってとても楽しめました。

    伊之助の寄った阿弥陀寺町(山口県)も出てきました。

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    2018年04月24日
  • 世に棲む日日(二)

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    ネタバレ

    ペリーの米国艦隊が2度目の停泊を始めて松陰がそれに乗り込もうと行動するところから高杉晋作が上海から帰国するまでの第2巻。
    明るく、絶望をしらない、純粋無垢な吉田松陰に惹かれます。人を信じて託すことは相手を成長させるという好例を感じさせます。
    一方の高杉晋作は3巻以降の活躍に期待です。松陰との出会いの場面、思い浮かぶ描写「高杉はなにげなくそこへ腰を降ろして、さて顔をあげると、驚いたことにまるで仏像ががんにおさめられているようなかっこうで、そこに松陰が座っていた」に思わず笑ってしまいました。
    幕末の志士も多く登場して読み応えがあり、知的好奇心を満たしてくれます。

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    2018年04月22日
  • 花神(上)

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    学生時代、チリで知り合った銅鉱山の技術者から「これを読まずして日本人じゃない」とまで言われて読んだ本。

    結果、司馬作品の中で最も好きな本となった。天才的な技術者・大村益次郎(村田蔵六)。

    大きな船が動くことに感動した殿様に向かって「技術とはそういうものです」というくだりが一番のお気に入り。

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    2018年04月16日
  • 義経(下)

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    義経を評して「政治的痴呆」という形容が数限りなく出てきて可哀想な位だが、政治のみに長けた新宮行家よりは断然カッコいい。
    地元唐津は義経とは何の関係もないが、唐津くんち四番曳山が「源義経の兜」な位ずっと義経が愛されてる「判官贔屓」の由来を、Wikipediaは「北条執権政治を正当化するために書かれた吾妻鏡による情報操作」として解説している。
    義経は合戦の天才か?という点については、典型的な選択バイアスとも思えるが、伝説はとうの昔に完成しており、義経は永遠に英雄だ。

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    2018年04月15日
  • 城塞(上)

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    文句なしに面白い。司馬遼太郎の家康嫌いは相変わらずだが、豊臣方が負けるべくして負けたということがよくわかった。結局のところ、淀殿にきちんと物を申す人間がいなかったということだろう。真田幸村にしろ、後藤又兵衛にしろ、秀頼にしろ、なぜあそこまで淀殿に気を使うのかが理解できない。あの時代のあの場所にいないとわからないことかも知れないが、今の会社組織でも上司が間違っていると分かっていても言えないのと同じことなのだろう。

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    2018年03月24日
  • 城塞(上)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(中)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(下)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(下)

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    ネタバレ

    勝者家康の知略というよりも汚いやり口、徳川安泰のためには手段を選ばない嘘や恐喝の数々がことごとく成功することで読者の家康評を決定づける本編。対して真田幸村をはじめとした豊臣方武将たちの清々しさ、絶望の中でも正々堂々と知略と武力をもって真っ向から立ち向かう様にどうしてもひいき目が生じてしまいます。淀殿や秀頼を代表する愚物に従いつつも後世の名声をのみ欲する勇ましさ。そして終盤の、家康が大阪方に追われ逃げ惑う痛快な展開。真田十勇士をはじめ様々な寓話が生まれるのも道理と思われます。
    人の心を操る陰と陽の好例を歴史上の一大事件のなかで鮮やかに描かれており、共感し学ぶことができます。
    本編の主人公あるいは

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    2018年03月05日
  • 功名が辻(一)

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    司馬さんらしい文章。これはドラマにしたら面白いと思いました。実際、大河になったのですが。
    読み始めると止まらない。本屋さんで2巻を手にとってしまった。

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    2018年02月25日
  • 国盗り物語(四)

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    気になった箇所は史実を調べたり地図で確認したりして途中の寄り道を楽しみながら全巻読破。
    第四巻は語り部である光秀の内なる葛藤がメイン。
    光秀は信長の卓抜さを認めながらも有り余る才能と高潔すぎる精神ゆえに対抗心が怖れとなり決定的に溝を深めていく。
    読み終わってからもつい考えてしまう。
    「もし本能寺の変が起きず信長が天下を取っていたら」、「その政権の中枢で光秀が辣腕を振るっていたら」・・・想像したらキリがない。
    歴史に「もしも」はない。しかしその「もしも」をあれこれ想像するのも歴史を楽しむ要素の一つだろう。

    したたかに「時代」を掴み乗りこなした鬼才・斎藤道三。
    旧体制を破壊し苛烈に「時代」を駆け

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    2024年06月08日
  • 翔ぶが如く(一)

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    ネタバレ

    秀作。
    司馬遼太郎、流石。その中でも長編大作。面白い。
    若い頃は、大久保を尊敬していたが、歳を重ねて西郷が好きになってきた。
    綿密な調査、凄い。
    さすがに長い。
    今の日本にも引き継がれている政治家の隠蔽、庶民を騙す手口。政府は信用ならない。計画性なんて無いと疑ってみる。
    日本人は、野蛮だと、つい150年前の出来事。忘れてはならない。

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    2018年06月09日
  • 世に棲む日日(三)

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    【あらすじ】
    狂躁の季節がきた。
    長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。
    元冶元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗…そして反動がくる。
    幕府は長州征伐を決意し、その重圧で藩には佐幕政権が成立する。
    が、高杉は屈せず、密かに反撃の機会を窺っていた。



    【感想】
    主役が完全に高杉晋作に移った3巻目。
    京での失脚や下関での戦争、蛤御門の変など、これまで勢いづいていた長州藩の落ち目が描かれている。
    前巻までは大らかに見られていた長州藩内部も、過激派たちによって幕末らしくどんどん血なまぐさくなっていった。

    そんな極限

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    2018年02月15日
  • 項羽と劉邦(中)

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    いよいよ、劉邦たつ!
    集う仲間たちとその死を乗り越えて、下巻に続く!

    この巻では、エピソードを入れながら、いろんな武将が出てくるよ。張良、韓信をはじめとして、陳平の某策、黥布裏切りのお話と紀信の身代わりのお話など、劉邦を取り巻く、個性豊かな人物が紹介されていきます。

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    2018年02月12日
  • 国盗り物語(一)

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    禅僧より還俗し、油商から美濃の領主に登り詰めた梟雄・斎藤道三。松波庄九郎と呼ばれた若き日を描いた第一巻。
    史実に基づいているかは置いといて娯楽小説として抜群の面白さ。庄九郎という規格外な男の立身出世が存分に描かれている。
    切れ味鋭い頭脳と自らの才覚を全く疑わない自尊心。そして好機を逃さない実行力。人を道具として利用しながらも風流を愛する文化人。女たちは戸惑い恐れるが次第にその魅力に溺れていく。
    間違いなく悪人、しかし小悪党ではなく途方も無いほどの唯一無二の大悪党。
    神仏すらも家来と考える高慢な姿は危うさと清々しさが同居する不思議なオーラに溢れている。

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    2024年06月08日
  • 世に棲む日日(二)

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    【感想】
    幕末の錯乱した時代の流れを「長州視点」で見つめた物語。
    吉田松蔭が死刑にあい、高杉晋作にバトンタッチ。
    高杉晋作の幼少期から紡がれて行く本編は、この男がどういう人間なのかを非常に面白おかしく描かれている。

    彼の天真爛漫っぷりは家系によるものなのだと納得。
    そのくせ、藩主に対する忠誠心のみはしっかりと刻み込まれていたのだなぁ。

    また、上海留学のエピソードも初めて読んだが、彼の攘夷運動の礎はこうしたところでも培われていたのかと納得。
    高杉晋作の小説ではやはりこの本が1番面白い!!


    【あらすじ】
    狂気じみた、凄まじいまでの尊王攘夷運動。
    幕末、長州藩は突如、倒幕へと暴走した。
    その

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    2018年02月06日
  • 翔ぶが如く(二)

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    反征韓論派の動きが活発化。伊藤博文の活動が凄まじく、大久保利通がついに参議になる。板垣退助と副島種臣も岩倉具視らの活動で反征韓論派に鞍替えした。政治の世界は凄まじい。。

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    2018年02月03日