司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 国盗り物語(四)

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    室町幕府十三代将軍・足利義輝が松永久秀に弑せられた時、明智光秀は「ここが運命の転機」と、奈良一乗院門跡覚慶(十二代将軍・義晴の子)を計略と命懸けの武勇で包囲から救出した!のちに信長はこれを擁して上洛し室町幕府最後の将軍・義昭とした。ところが義昭は、なまじ馬鹿でないだけに「信長を打倒し、自前の幕府を持ちたい」との野望を抱き、諸大名に連絡をとり、両者に仕える光秀を困惑させた …。光秀が旧主を見限るとき「ものに驚く能力」を失なったと見たのが興味深い。対称的に信長は早くから『天下布武』の印を使い、気宇壮大を見せた。

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    2026年05月16日
  • 新装版 歳月(下)

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    「西郷を玉とすれば、その玉をくだく者はその門人、敬慕者、郷党だろう。師は弟子によって身をあやまる」

    江藤新平の残した言葉は正しかった。

    ただ自分が言ったその言葉は、ブーメランのように自分に返ってくることは想像してないところが、江藤の特徴である、「うかつ」さ、なんだろうな、と思えた。

    上巻より、下巻がとてつもなく面白かった。
    大久保vs江藤、が書いてあるだけなんだけど、凄かった。
    でも、日本を作り上げようとした、この二人の似た者同士の思考方法は、それぞれ大事ですね。そして、近親憎悪も政治には付き物かもしれないですね。

    三権分立を唱え、初の司法卿として法律を整備して、警察組織も整えた。

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    2019年03月02日
  • 国盗り物語(四)

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    【感想】
    ついに最終巻。信長というよりそれに仕える光秀にスポットライトが当てられて物語は進んでいく。
    「うつけ」と呼ばれ、この本を読むまではいかにも感情的で粗暴なイメージもある信長だったが、イメージとはかけ離れた印象を持った。
    天才、とも少し違うと思う。
    徹底的なまでに現実的で、合理的なものの考え方をしているんだなと思った。
    突飛な戦略の数々も、比叡山の焼討も、その時代であったから突飛で非常識な事だったのだろうが、合理主義の視点で考えると信長はそれに沿って進めていただけにすぎない。
    (まあそれがスゴイのだが・・・)
    また、光秀の苦悩と葛藤、信長に対するコンプレックスから「本能寺の変」が起きたの

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    2019年01月31日
  • 街道をゆく 1

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    【司馬遼太郎 街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか】司馬遼太郎著、朝日新聞出版者、1971年

    また、長い本に手を出してしまった。。。
    本好きが誰でも知る司馬遼太郎が1971年の47歳の時から、1996年の72歳で亡くなるまでの25年間をかけて綴った「街道をゆく」全43巻だ。

    いままでも、新しい土地を訪ねるときは、できるだけ読んでみようと心がけて、東北地方を中心に読んでいた。

    2  陸奥のみち、肥薩のみちほか
    26 嵯峨散歩、仙台・石巻
    33 白河・会津のみち、赤坂散歩
    40 台湾紀行

    塩釜の御釜神社や、会津の慧日寺跡などに立ち寄ったのは、これらの本で学んだからだ。

    先日

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    2019年01月06日
  • 以下、無用のことながら

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    好き・数奇=身を滅ぼすのも覚悟した精神の傾斜
    知魚楽(荘子、秋水の句)
    今治の農業土木学
    ウラル・アルタイル語説
    などなど、面白すぎる!

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    2018年12月31日
  • 城塞(下)

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    司馬遼太郎、城塞の前に読んだのはなんだったか

    この国のかたちを手にとって、一巻のちょっとだけ読んだ

    俺は昭和史が嫌いというか、大平洋戦争前後の日本は醜悪過ぎて相手にしたくないので、読めなかった

    それもあって?しばらく離れてたけど、高校生の頃の新撰組とか、徳川慶喜とか、楽しんで読んだのを思い出した

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    2018年11月19日
  • 城塞(上)

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    2017年末か2018年1月あたりに読んだはず
    忘れてしまった

    久々の司馬遼太郎

    さすが、読ませる

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    2018年11月19日
  • 項羽と劉邦(中)

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    新たな参謀・張良が登場した。そして、有名な「鴻門の会」の場面へと進む。しかし、劉邦の劣勢を思うと、この伝説は一味違った視座が与えられた。中巻では、やがて項羽の天下とはならないことが判っていても、劉邦軍の潰走・敗走に気が沈む。劉邦を慕うが故に身代わりとなった紀信とその友・周苛の最期が凄まじい! 劉邦はつくづく良い家臣に恵まれた、天が選んだ逸材なのだと感じた。

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    2018年10月19日
  • 新装版 おれは権現

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    司馬作品というと、どちらかというと長編小説群に目が行く人も多いのではないでしょうか。この作品は、戦国期を舞台にした7編の短編集です。司馬作品は長編ばかりではなく、短編でもその魅力を十分に発揮していることが、この本でよくわかると思います。
    いずれの作品も限られた紙面の中で、主人公の魅力を遺憾なく発揮し、その主人公の人生にどんどん引き込まれます。歯切れのよいストーリー展開で、一息に読み通してしまいました。
    また、これらの短編が、長編作品を書く際の屋台骨となっていることも感じ取れます。ほかの作品とあいまって、読者にとっての司馬世界を豊かなものにしてくれると感じました。

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    2018年12月16日
  • 関ヶ原(中)

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    いよいよ石田三成は、会津の上杉氏とともに挙兵する。光成も家康も共に大義名分は、豊家を脅かす奸賊を征伐するためとなっているが、諸大名はどちらにつくのが自分にとって有利なのかを機敏に察知し、多くが家康に付いていくこととなる。P427に、司馬遼太郎が書きたかった本小説の本質が書かれている。「世間は、欲望と自己保存の本能で動いている。」このテーマは、著者の他の著作の多くにおいて描かれているが、本小説程、この本質を描くのに適した題材は無いであろう。この日本人の持つ特質は、戦国期の昔から現在まで変わること無く引き継がれており、おそらく未来永劫変わることはないのであろう。伝統的な日本企業あたりでは、今日もま

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    2018年10月08日
  • 項羽と劉邦(中)

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    逃げてばかりの劉邦。
    恐ろしい項羽。
    面白い。
    たくさんでてくる将たちの人間性たちも面白い。
    そして紀信と周苛・・すごい。

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    2018年08月07日
  • ひとびとの跫音 下

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    「亡き友人に捧ぐ」
    そんな副題が頭に浮かぶくらい、付き合ってきた友達への愛情が溢れ、さらに愛惜感たっぷりの作品になってる気がします。

    題名が秀逸すぎます。
    読み終わって表題の意味がズシンときました。
    いつもそうですが、タイトルがステキすぎる。笑

    人がその人生をつかい切ったあと。
    不思議とその人の生き様や生きてきた証が。
    光るように浮かび上がるように。
    作者には見えてしまうんでしょうね。
    あ!跫音か。笑

    名声や成功があろうがなかろうが。
    英雄的な生き方をしようがすまいが。

    そう。どんな人にも曲げなかった信念が。
    人生を紐解くと、全ての人が、小説になり得る。
    いや。この方の手にかかれば、か

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    2018年08月05日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    ネタバレ

    明智光秀を討伐するまでが第4巻のメインです。
    討伐後から朝鮮出兵、関ヶ原の戦いもで黒田如水がどういった動きをしていたかも描かれていますがこれまでに比べれば完全におまけのような扱いです。

    秀吉による天下統一後に官兵衛の重要度が下がり石田三成などの官僚的な大名が出世していくエピソードが最終盤に描かれるのですがそれを読んで本書を閉じるとなんとも言えない物悲しさが湧き上がりました。

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    2018年08月05日
  • 関ヶ原(中)

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    「関ヶ原(中)」(司馬遼太郎)を読んだ。
    その時代に生きていたら私は絶対三成派についただろうな。(自分のことだからよくわかる)
    『家康許すまじ』との義憤によって結局身を滅ぼすのだよ。
    って、足軽風情で何言っとるか。(笑)

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    2018年07月06日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    戦国時代を舞台とした小説で、土佐の一大名である長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が主人公で物語は進んでいきます。
    天下統一という大きな目標をもっていた元親は、一介の大名でありながら土佐統一、他国への侵略を行っていきます。
    元親の、目標に対して邁進する姿、揺るがない信念がかっこいいです。
    チームを引っ張っていくリーダーはこうあるべきだ、という気づきもありとても良い作品だと思います。

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    2018年06月07日
  • 街道をゆく 40

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    【司馬さんがゆく 台湾編】『竜馬がゆく』等の作品で、若い世代の間でも変わらぬ人気を獲得し続けている司馬遼太郎が、台湾を歩きながら感じたことを綴った作品。「国家とはなにか」という大きな問いを手掛かりとし、歴史の奔流の中をたくましく生きてきた台湾について考えを巡らせていきます。


    ときには広く名も知られていない個人と、国家や民族、そして歴史という大きな思念の間を、鷹揚に、そして自由に行ったり来たりしながら思考の幅を広げてくれるとことが司馬作品の魅力だと思うのですが、本作ではその魅力が台湾という彩りを伴って、格段に増しているように感じました。これからも『街道をゆく』シリーズに手を出してみようかなと

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    2018年06月06日
  • この国のかたち(六)

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    司馬遼太郎さんのエッセイ「この国のかたち」最終巻です。全体を通して、色々な時代の日本の出来事・思想が書かれています。

    第6巻では、海軍について多くのページが使われています。日本の海軍は、帝国主義時代の防御ようとして増強されましたが、気がつけば統帥権を武器に歯止めの効かない大きな組織になっていました。歯止めの効かなくなった組織の恐ろしさ、行く末について学ぶことが出来ます

    司馬遼太郎さんの知識の元、俯瞰的に歴史が書かれているので、世界との関わりや時間の繋がりを感じながら読むことができます。

    深堀して知りたい好みの時代も出てくると思います(自分は、明治〜大正〜昭和初期)。

    司馬遼太郎さんの何

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    2018年05月24日
  • 花神(下)

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    大村益次郎の一番の活躍、歴史の表舞台に出てきます。
    ただし歴史どおりに本当に一瞬です。無駄に引き伸ばしたりせずほんとに一瞬のところを描いて、さっと終わります。あっさりしすぎていてあっけに取られますが、それがよいです。

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    2018年05月19日
  • 胡蝶の夢(一)

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    「胡蝶の夢」新潮文庫全4巻。
    司馬遼太郎さん。1976-1979新聞連載。
    幕末を舞台に司馬凌海、松本良順のふたりを中心として「蘭方医たち」を描いた長編小説です。
    不思議にしみじみと面白かったです。



    司馬遼太郎さんの長編小説群は、勝手ながら僕の感想としては

    ①第1期:「梟の城」1959~「竜馬がゆく」1966連載終了くらいまで
    =えげつなくエンターテイメント。熱い名作多し。
    基本、司馬さん初心者、若い読者などには圧倒的にこのゾーンに含まれる「燃えよ剣」「竜馬がゆく」「国盗り物語」「関ヶ原」がおすすめ。
    なんというか、カツ丼天丼ハンバーグデミグラスソース、しかも極上の味付け。濃いめ。

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    2018年05月18日
  • 功名が辻(三)

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    この巻が一番面白い。将来に希望を持って駆けずり回ってるときが、人間一番溌剌としていられるのだろう。(四巻を読んだ後の記載)

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    2018年05月13日