司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 40

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    【司馬さんがゆく 台湾編】『竜馬がゆく』等の作品で、若い世代の間でも変わらぬ人気を獲得し続けている司馬遼太郎が、台湾を歩きながら感じたことを綴った作品。「国家とはなにか」という大きな問いを手掛かりとし、歴史の奔流の中をたくましく生きてきた台湾について考えを巡らせていきます。


    ときには広く名も知られていない個人と、国家や民族、そして歴史という大きな思念の間を、鷹揚に、そして自由に行ったり来たりしながら思考の幅を広げてくれるとことが司馬作品の魅力だと思うのですが、本作ではその魅力が台湾という彩りを伴って、格段に増しているように感じました。これからも『街道をゆく』シリーズに手を出してみようかなと

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    2018年06月06日
  • この国のかたち(六)

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    司馬遼太郎さんのエッセイ「この国のかたち」最終巻です。全体を通して、色々な時代の日本の出来事・思想が書かれています。

    第6巻では、海軍について多くのページが使われています。日本の海軍は、帝国主義時代の防御ようとして増強されましたが、気がつけば統帥権を武器に歯止めの効かない大きな組織になっていました。歯止めの効かなくなった組織の恐ろしさ、行く末について学ぶことが出来ます

    司馬遼太郎さんの知識の元、俯瞰的に歴史が書かれているので、世界との関わりや時間の繋がりを感じながら読むことができます。

    深堀して知りたい好みの時代も出てくると思います(自分は、明治〜大正〜昭和初期)。

    司馬遼太郎さんの何

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    2018年05月24日
  • 花神(下)

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    大村益次郎の一番の活躍、歴史の表舞台に出てきます。
    ただし歴史どおりに本当に一瞬です。無駄に引き伸ばしたりせずほんとに一瞬のところを描いて、さっと終わります。あっさりしすぎていてあっけに取られますが、それがよいです。

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    2018年05月19日
  • 胡蝶の夢(一)

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    「胡蝶の夢」新潮文庫全4巻。
    司馬遼太郎さん。1976-1979新聞連載。
    幕末を舞台に司馬凌海、松本良順のふたりを中心として「蘭方医たち」を描いた長編小説です。
    不思議にしみじみと面白かったです。



    司馬遼太郎さんの長編小説群は、勝手ながら僕の感想としては

    ①第1期:「梟の城」1959~「竜馬がゆく」1966連載終了くらいまで
    =えげつなくエンターテイメント。熱い名作多し。
    基本、司馬さん初心者、若い読者などには圧倒的にこのゾーンに含まれる「燃えよ剣」「竜馬がゆく」「国盗り物語」「関ヶ原」がおすすめ。
    なんというか、カツ丼天丼ハンバーグデミグラスソース、しかも極上の味付け。濃いめ。

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    2018年05月18日
  • 功名が辻(三)

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    この巻が一番面白い。将来に希望を持って駆けずり回ってるときが、人間一番溌剌としていられるのだろう。(四巻を読んだ後の記載)

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    2018年05月13日
  • 世に棲む日日(四)

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    ネタバレ

    高杉による藩内クーデター画策から高杉死去までの第四巻。晋作という人物は作者が何度も言っているように無比の天才です。クーデター成功を時代の流れや民衆の心理を肌で感じながら成功に導く手腕、爽快です。伊藤との会話も粋で、伊藤が小者に見えてきます。家族を顧みない、平穏を嫌う天性の快男児、妻のお雅に向かず女郎の“おうの”を連れまわすところは残念ではありますがわかる気がしますし、そもそも不可能なのでしょうね。
    「浮世の値(あたい)は苦楽を差し引いて3銭」「どんな人生においても春夏秋冬あり」「おもしろきこともなき世をおもしろく」など、数々の晋作語録も胸に響きます。
    師匠、虎次郎松陰の遺志を継ぎながら師匠を超

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    2018年06月05日
  • 世に棲む日日(一)

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    司馬遼太郎の名作の一つ。
    幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。
    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」
    「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

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    2018年05月10日
  • 世に棲む日日(二)

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    司馬遼太郎の名作の一つ。
    幕末の長州に生まれた短命の天才高杉晋作。
    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…。」
    「おもしろき こともなき世を おもしろく」
    魅力に取りつかれむさぼり読んでしまいました。

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    2018年05月10日
  • 世に棲む日日(三)

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    高杉晋作率いる御楯組が御殿山英国公使館焼き打ちから、佐幕派に傾いた長州藩にクーデターを仕掛けようとする晋作の奔走までの第3巻。
    前巻までに吉田松陰に惹かれた自分としては晋作による吉田松陰遺骸の改葬で幕府に一泡吹かせたエピソードが痛快事です。しかし松陰も死してなおなんども寝どころを掘り起こされ、荒らされ眠って安らかではないですね。死してなお影響力があります。
    晋作の才覚によりめまくるしく変わる時勢に悉く善処する行動力、胆力に惹かれます。翻って幕府や長州藩の存外不甲斐ない態度、外国人を苛つかせた協議性は個人の決断力や責任を削ぐものとして愚たるものと感じます。
    長州藩の幕末はほんとに劇的ですね。最終

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    2018年04月29日
  • 胡蝶の夢(一)

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    主人公の一人、佐渡の島倉伊之助の姿が切なくて涙が出そうになります。
    この切なさは、彼への共感から生じているものではありません。傍目に見て明らかな「ボタンのかけ違い」が歯がゆいという切なさです。

    良順先生と会えたことは、私(一読者)にとっての光明でした。
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    余談ですが、並行して読んだ『街道をゆく』(一) 甲州街道、長州路と重なる部分があってとても楽しめました。

    伊之助の寄った阿弥陀寺町(山口県)も出てきました。

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    2018年04月24日
  • 世に棲む日日(二)

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    ネタバレ

    ペリーの米国艦隊が2度目の停泊を始めて松陰がそれに乗り込もうと行動するところから高杉晋作が上海から帰国するまでの第2巻。
    明るく、絶望をしらない、純粋無垢な吉田松陰に惹かれます。人を信じて託すことは相手を成長させるという好例を感じさせます。
    一方の高杉晋作は3巻以降の活躍に期待です。松陰との出会いの場面、思い浮かぶ描写「高杉はなにげなくそこへ腰を降ろして、さて顔をあげると、驚いたことにまるで仏像ががんにおさめられているようなかっこうで、そこに松陰が座っていた」に思わず笑ってしまいました。
    幕末の志士も多く登場して読み応えがあり、知的好奇心を満たしてくれます。

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    2018年04月22日
  • 花神(上)

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    学生時代、チリで知り合った銅鉱山の技術者から「これを読まずして日本人じゃない」とまで言われて読んだ本。

    結果、司馬作品の中で最も好きな本となった。天才的な技術者・大村益次郎(村田蔵六)。

    大きな船が動くことに感動した殿様に向かって「技術とはそういうものです」というくだりが一番のお気に入り。

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    2018年04月16日
  • 義経(下)

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    義経を評して「政治的痴呆」という形容が数限りなく出てきて可哀想な位だが、政治のみに長けた新宮行家よりは断然カッコいい。
    地元唐津は義経とは何の関係もないが、唐津くんち四番曳山が「源義経の兜」な位ずっと義経が愛されてる「判官贔屓」の由来を、Wikipediaは「北条執権政治を正当化するために書かれた吾妻鏡による情報操作」として解説している。
    義経は合戦の天才か?という点については、典型的な選択バイアスとも思えるが、伝説はとうの昔に完成しており、義経は永遠に英雄だ。

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    2018年04月15日
  • 世に棲む日日(一)

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    長州藩出身の吉田松陰の生い立ちから22歳頃までの青春時代を描く。ひたすら前向きで行動的であり、謙虚でありながらも大胆さをも持ち合わせる好人物です。
    この積極性と自分の意志を貫く行動指針は学ぶべきと考えますが、才人でなければ途方もないことになりそうです。前向き性は見習いたいと感じました。
    人を知るためにその環境と言わず、地理の束縛を受けるであろうことに着目して地理を調べるという発想が面白いです。
    本巻の後、黒船にて出国しようとして捉えられることを考えると松蔭にとっても日本の利益にとってもとても残念お思わざるを得ません。

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    2018年03月29日
  • 城塞(上)

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    文句なしに面白い。司馬遼太郎の家康嫌いは相変わらずだが、豊臣方が負けるべくして負けたということがよくわかった。結局のところ、淀殿にきちんと物を申す人間がいなかったということだろう。真田幸村にしろ、後藤又兵衛にしろ、秀頼にしろ、なぜあそこまで淀殿に気を使うのかが理解できない。あの時代のあの場所にいないとわからないことかも知れないが、今の会社組織でも上司が間違っていると分かっていても言えないのと同じことなのだろう。

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    2018年03月24日
  • 城塞(上)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(中)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(下)

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    大阪冬の陣、夏の陣を扱った作品。「関ケ原」と比べ、こちらの作品での家康は、一層、老獪さを増し、豊臣勢を手玉にとる。悪役といってもいいほどの役回りである。
    様々な登場人物の背景の解説の細かさや、心理の動きの描写はさすが。個人的には、不利な状況にあっても最後まで戦う真田幸村の姿が最も印象に残った。

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    2018年03月13日
  • 城塞(下)

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    ネタバレ

    勝者家康の知略というよりも汚いやり口、徳川安泰のためには手段を選ばない嘘や恐喝の数々がことごとく成功することで読者の家康評を決定づける本編。対して真田幸村をはじめとした豊臣方武将たちの清々しさ、絶望の中でも正々堂々と知略と武力をもって真っ向から立ち向かう様にどうしてもひいき目が生じてしまいます。淀殿や秀頼を代表する愚物に従いつつも後世の名声をのみ欲する勇ましさ。そして終盤の、家康が大阪方に追われ逃げ惑う痛快な展開。真田十勇士をはじめ様々な寓話が生まれるのも道理と思われます。
    人の心を操る陰と陽の好例を歴史上の一大事件のなかで鮮やかに描かれており、共感し学ぶことができます。
    本編の主人公あるいは

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    2018年03月05日
  • 功名が辻(一)

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    司馬さんらしい文章。これはドラマにしたら面白いと思いました。実際、大河になったのですが。
    読み始めると止まらない。本屋さんで2巻を手にとってしまった。

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    2018年02月25日