司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(五)

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    どんどん動いてきました。 この巻、前半は池田屋の変、そして、禁門の変。来島又兵衛。 そして、龍馬と西郷の会合。 でも、何と言っても、お登勢さんとお田鶴さま、、、。素敵です。

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    2019年11月07日
  • 項羽と劉邦(下)

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    上中下をまとめて。

    どんな出来事でも、歴史の教科書のなかでは数行で語られるが、その背景にはこれだけの物語があること(どこまでが史実に基づいているかは別として)を改めて感じた。

    生まれもよくエリートであるが故に、時には残虐であっても結果を求める項羽と、ゴロツキからの成り上がりでわがままだが、何故か憎めず周りからの人望が生涯尽きない劉邦。

    2人の対比が上手くミックスされていて、終始わくわくしながら読み進められた。
    また、鴻門の会や四面楚歌、虞美人等かつて学生時代に学んだ出来事も多く登場してその背景を知れたことも良かったと思う。

    司馬遼太郎氏の作品は小説を読んでいるのに、さも漫画を読んでいる

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    2019年10月27日
  • 坂の上の雲(七)

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    191001
    奉天会戦も凄惨な内容。バルチック艦隊が来るまでの日本軍の組織状況がわかる。
    生死を賭けた仕事。自分の仕事が辛いなど比較にもならない。

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    2019年10月01日
  • 花神(中)

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    外国語の専門家として幕府に厚遇されながらも安月給で長州に仕えることを選ぶ。
    後世を知る我々には倒幕側に付くことは正しいと知っているが当時それが正しいと知っていた人がどれほどいたか。

    イネとの不可思議な関係は司馬遼太郎の脚色かとも感じたが、彼女が蔵六の最後を看取ったことを考えると本当に色恋があったのかもしれない。プラトニックだったのかも。

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    2019年08月24日
  • 花神(上)

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    なかなか知られていない大村益次郎が題材。
    萩の町医者だった村田蔵六が医者修行で緒方洪庵の適塾に行ったことが彼の運命を変えてしまう。

    技術者であり続け、目立ちたがることなく、ひたむきに技術を極めようとした村田蔵六に日本人の美学を感じた。

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    2019年08月24日
  • 項羽と劉邦(下)

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    項羽と劉邦どちらも生きる道はないのかと読みながら常々思ったが、項羽のプライド的に勝つか負けるかしかないのだと思った。最後は項羽に同情してしまい、悲しくなったが、あれだけたくさんの人を残虐的に殺した罰なのだと自分に言い聞かせて納得させた。

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    2019年08月21日
  • 歴史を紀行する

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    絶妙なバランスのうえに書かれた本。
    あとがきにもあるが、風土をステレオタイプ化することはナンセンスだが、人が集団になった時に現れてくる特性は、風土なしでは語れない部分がある。
    こうした風土に本人は無自覚で、他の集団と出会ってこそ比較が出来る。
    司馬さん自身も執筆の際に、自身の育った地の風土から完全に解放されていないとも思っている。
    司馬さんが現代のグローバリゼーションによる均一化をどう見るのか、聞いてみたかった。

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    2019年08月20日
  • 幕末

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    あとがきで著者は「暗殺だけは、きらいだ」と語る。そんな著者が幕末に起こった暗殺事件を記した連作短編集。

    普通に考えれば、暗殺なんてものに政治力や体制変革を期待するもんじゃない。むしろ、暗殺によって変わってしまうような社会や組織は遅かれ早かれ、変わってしまうものだし、ろくなものじゃなかったのだろう。

    が、幕末はそんな暗殺が評価された時代であり、志士たちは世直しになると信じて暗殺を企画し、実行し、死んでいった。

    本作品に登場する暗殺の当事者の多くはバッドエンディングを迎えている。政治判断もないし、自身の将来も考えず、暗殺に没頭する彼らに対して爽快感や死への同情も起こらない。司馬作品にしては、

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    2019年07月30日
  • 花神(下)

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    司馬さんの他の幕末物で出てくる場面が、当然沢山再登場するわけだけど、異なるアングルからなので、全く飽きることなく、あっという間に読めました。
    大村益次郎のような人は普通嫌われるもので、事実その通りだったようですが、私はこういう人好きです。

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    2019年07月17日
  • 「明治」という国家[新装版]

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    「明治」という国家を、あくまで現在の日本とは切り離して、著者の歴史観をもとに論じている。著者は多くの人の死を好まない。そういった観点から勝海舟による無血開城が高く評価されている、等。

    ひょうひょうとした語り口と熱い語り口のテンポ感が好き。読ませる文章。

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    2019年06月29日
  • 項羽と劉邦(中)

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    ネタバレ

    【感想】
    初挑戦の中国歴史小説の第2弾!
    上巻と変わらず、登場人物の多さや名前の読み方の難しさには辟易したが、、、ストーリーそのものは楽しんで読めた。

    タイトル通り、項羽と劉邦の違いについて書かれていた。
    上巻では仲間だったご両人だが、劉邦の裏切りによって関係が破綻、相対する関係となった。

    英雄さながらの勢いで邁進する項羽に対し、劉邦の平凡さというか生々しさが本当に面白い。
    己の平凡さや弱さ、また項羽の強さをしっかりと認識し、部下の容赦のない助言にも嫌な顔一つせずに信じて受け入れる劉邦は、項羽とは違った意味でトップとして優れているんだなと思った。
    トップという立場の人間なのに、こんなにも執

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    2019年06月24日
  • 酔って候

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    久しぶりの司馬遼太郎。幕末の4賢候にまつわるエピソードを集めた、歴史の本流を知ったうえで読めると違った側面を楽しめる感じの1冊でした。ちょうど、八重の桜をDVDで見ていたり、会津若松や京都を訪ねたりしていたので、そういう意味で本の中で展開される物語と並行した物語や会話が交錯したりしておもしろかったです。そして、やはり文章がうまい。一場面の補足を概観でしてみたり後日談としての意味付けをしたり、現代の読み手が、あまり知識を持ち合わせていなくても読みやすく楽しめる文章という点で、こういうレベルを目指したいと思えた文章で楽しめました。

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    2019年06月23日
  • 街道をゆく 2

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    歴史好きのオジ様のバイブル司馬遼太郎先生!
    どうも日本史に造詣がないため、イマイチ手が伸びなかったのだが、紀行文という手があった。
    これはいい!私が知りたかった民族・語族・地政学的な話がてんこ盛り。
    これを今の私の年齢で書いたというのだから、やはり司馬遼太郎先生は凄すぎる。自分の薄っぺらさ加減がイヤというほど分かってしまう。かの人のように懐深く、厚みのある人物というのは今の日本にはほぼいないのではないだろうか。2019.6.19

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    2019年06月19日
  • 新選組血風録 新装版

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    新撰組の個が焦点に描かれた短編集。
    実在もそうでない人物も、新撰組の厳格さや壬生狼と呼ばれる所以の時としての野蛮さ、そして儚さが巧みに表現されている。

    (フェアに出した本)

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    2019年06月02日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    官兵衛という男。戦国時代には珍しい合理的な考えができた男。目薬売りから豪族化した彼の経歴によるものと考えられるが、それがもう一人の合理的な男織田信長に惹かれることになり、毛利ではなく織田を播磨へ導いたのであろう。

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    2019年05月24日
  • 新装版 アームストロング砲

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    佐賀出身なので表題作のみ読もうと思って借りたが、面白かったので結局全部読んだ。いづれも秀作だが、「大夫殿坂」の動機のばかばかしさに、ふっと笑ってしまった。幕末の動乱期にあっても人間の原理は他愛いもなく面白い。

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    2019年05月04日
  • 街道をゆく 41

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    司馬さんの人物評には根底に優しさがあってとても好き。青森(弘前・津軽半島・下北半島)を旅した北のまほろばにも、意固地だったりちょっと捻くれているけれど愛すべき人たちがたくさん出てくる。
    伊藤重や陸羯南をめぐる人々、今兄弟、棟方志功も皆、目の前で生きているよう。

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    2019年04月25日
  • 街道をゆく 3

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    街道をゆくシリーズ、初めて国内のものを読んだ。なぜもっと早くに読んでいなかったのかと後悔。

    世界史しか勉強しなかった身としては、初めて知ることがたくさんあった。

    あと、日本が単一民族国家であるという神話は罪づくりだなあと思う。色々な人たちがつくりあげたこんなにも多様で豊かな文化を持っている島なのに。

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    2019年04月12日
  • 「明治」という国家

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    明治という国家は、世界史としても一つのメルクマールである。異様なので。という内容。
    憲法が面白い。欠陥があって、昭和につながる。
    人々も面白い。阿Qが基本で、武士と町人のみ誇りある人々だったとか。

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    2019年04月07日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    この小説は、北条早雲が箱根の坂を越えて関東を制覇する話のはず。
    しかし上巻中巻ときて、未だ箱根の坂を越えない。
    下巻の400ページで本当に関東を制圧できるのか?
    北条早雲、50歳を超えているぞ。

    自分たちの欲得のための戦いをするだけで、何ら生産性のない守護や地頭などの武士階級。
    貴族化しつつある彼らは、農民が作る米や野菜を、国人たちの労力をただただ消費するのみで、疲弊しきった農民や国人には何の見返りも与えない。

    鎌倉時代に比べて農業生産性が格段に上がった室町時代。
    農民や国人たちから搾取するだけの守護や地頭を無視し、早雲は直接彼らと語らい、破格の低税率で領地の経営を行っている。
    しかし、た

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    2019年04月06日