感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年01月20日
登場人物が章ごとに変わるので、緩く長く読める作品です。ワタシは作品を途中まで読んで、その人物についてwikiで調べ背景を補完して読んでいきました。
それにしても司馬遼太郎さんの描写は読みやすいですね。
Posted by ブクログ 2022年10月19日
新選組血風録は新選組としてよく名前を聞く土方さん、近藤さん、沖田さん以外の一隊士をメインとするお話もあり面白かった。
長編ではなく短編であったこともありお気に入りの話が出来るのではないかと思う。
ある話の中で土方さんに餅をもらう山崎さんが可愛かった。
池田屋異聞と胡沙笛を吹く武士、虎徹、沖田総...続きを読む司の恋が特に好きです。
Posted by ブクログ 2021年11月21日
『長州の間者』
物語は京都浪人深町新作が琵琶湖の竹生島弁財天参拝へ向う船中で合う男女の縁から始まる。その後長州の間者として新選組に入隊するが、物語の最後に新作の懐中から出てきたものは?
『池田屋異門』
「腰ぬけの将監の曾孫が、なにやら義士の子孫とか自称して歩く歩くおのれを討つ。討入りはおのれのほうの...続きを読む家芸かもしれぬが、今宵はそうはいかぬ」…「将監様ご覧じろ」
山崎丞の物語
『菊一文字』
七百年生きた名刀菊一文字則宗が沖田総司の手にあったことの不思議。
今は都下の何処かの神社に奉納されているらしい。
15の短編はどれも秀作ですが、あえて3つ好みを上げてみました。
Posted by ブクログ 2021年11月11日
高校時代に読んだにも関わらず、大人になって読むとこうも味わい方が変わるのか、と。
日本史嫌いの学生時代とは180度変わり、歴史を知る面白さを分かるようになってから読む歴史小説の味わい深さよ。名作が沢山あって嬉しい。
昔はミーハー丸出しの如き沖田好きでしたが、大人になると土方さん素敵と思うようになり...続きを読むました。
回りを固める剣士たちのエピソードも、人物関係も、手繰り寄せるごとに面白い。
源さんのエピソード良かったなぁ。
近藤さんの虎徹へのこだわり、憎めないなぁ。
「総司の恋」「菊一文字」は今読んでもいいなぁ。
歴史小説はどうも長くて…と思って遠ざけていたけれど、亡き父が特に気に入っていた司馬遼太郎作品は少なからず馴染みがあるので、少しずつ開拓していきたい。
新選組血風録の思い付き再読、良いタイミングで読んだようだ。
Posted by ブクログ 2021年02月14日
『燃えよ剣』では描かれなかった新選組隊士を中心に描かれた短編集。
本書の前に『燃えよ剣』を読んでおくと、より立体的に新選組を捉えることができる。
Posted by ブクログ 2020年05月10日
燃えよ剣と一緒に手に取るのが血風録。
小学校の時以来読み直したが、いまだからわかる良さや深さがある。短編集で読みやすく、「沖田総司の恋」がはかなく好き。これで薄っぺらい読書感想文書いて提出した小6の自分にびびる。
人間味溢れる心情が伝わり情景も浮かびやすい。古典物、時代小説が好きな人にはおすすめ
Posted by ブクログ 2019年06月02日
新撰組の個が焦点に描かれた短編集。
実在もそうでない人物も、新撰組の厳格さや壬生狼と呼ばれる所以の時としての野蛮さ、そして儚さが巧みに表現されている。
(フェアに出した本)
Posted by ブクログ 2019年03月01日
久しぶりに再読。活字が大きい新装版とは言え、600ページを超える分量だが、面白く、あっという間に読み終えた。
同じく司馬遼太郎の『燃えよ剣』よりも人物の人柄が色濃く出ている。天真爛漫だが冷徹さも垣間見える天才剣士、沖田総司の存在が大きい。
Posted by ブクログ 2018年01月08日
新選組の「一個人」にスポットをあてたアンソロジー風の一冊。時系列にこだわらずキャラ一人ひとりを掘り下げる構成で、各話は短いながらも読み応えは抜群。それにしても、幕末という時代の何と物騒なことよ。ほぼ全編に斗争剣戟が吹き荒れる、殺気に満ちたまさに「血風録」であるな。
Posted by ブクログ 2016年10月02日
何故もっと早く(若い頃に)読まなかったのか!
中学の頃、友人に勧められたのだが、当時は「戦国>幕末」意識がピークだったので手を付けなかった。
あと、友人の「ホモの話もあるで」発言に嫌悪感を抱いたのも理由の一つでもある。
三国志が「三国志演義」として広く親しまれているのと同様に、
本書も史実をベー...続きを読むスにしながらも、著者によって多大な創作が盛り込まれている。
その事によって非常に読みやすく、記録ではなく読み物として素晴らしい作品になっていると思う。
爽やかな沖田に誰もが胸を躍らせ、武田等の小悪党に憤りを感じ、末端隊士の哀愁にやるせなさを覚えるだろう。
個人的には「近藤、お前はバカだなぁ(笑)」と。(ファンの方申し訳ない)
出自のコンプレックス故の細々したエピソードに、逆に人間らしさを感じ親しみを覚える。
「沖田総司の恋」などそのバカさ加減と沖田の絶望感がなんとも歯がゆい。
短編集であり、どこからでも、何度でも、楽しめる作品。
個々の隊士に惹かれたなら、個別に調べ掘り下げるもよし。
史実を興味を持ったなら、更に研究するもよし。
古い作品であるが、今なお読まれ続けている事に納得の一冊。
Posted by ブクログ 2015年12月06日
近藤勇、土方歳三、沖田総司、斎藤一などの新選組隊士たちの生き様を描いた15編の連作短編。実在した人物と、司馬遼太郎が描いた架空の人物とが絶妙に織り交ぜながら展開する本作。
もっと早く手を伸ばせば良かった…!と後悔するほど面白かったです。
幕末という戦乱の時代を無骨に、不器用なほどまっすぐに生きた男...続きを読むたち。信念を貫くために、各々の役割を実直に果たそうとする男たちの姿が映像とともに生き生きと蘇ります。人間味がある個性豊かな面々に、「もっと知りたい」と思える隊士と出会えるはずです。
どれも甲乙付けがたいくらい好きな作品ばかりですが、新撰組初期の筆頭局長の死を描いた『芹沢鴨の暗殺』、男色を巡った隊内の騒動を描いた『前髪の惣三郎』、所帯を持ったことで士気を失った武士を描いた『胡沙笛を吹く武士』、切なく淡い恋心を描いた『沖田総司の恋』が特に印象的でした。
司馬遼太郎から歴女になった人多いんだろうなぁ…分かる…。読めば読むほど歴史が、人物が好きになれます。血が通った本とはこうゆう本を指すのだと思います。繰り返し読みたい大切な一冊。
Posted by ブクログ 2021年09月07日
これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。
Posted by ブクログ 2021年05月30日
新選組の評価や隊士のイメージなどは、様々な作家や伝記などから総合的に作られてきたものなのだろう。2021年において、司馬さんという超有名作家の1962年の作品がこのイメージ作りにどの程度関与したのかは正直分からない。沖田の天真爛漫イメージなどはもっと昔からあったっぽいが。
自分は特に三谷大河史観に毒...続きを読むされているので、どうしても大河ベースで読んでしまうのだが、それはそれとして、新選組という集団の中の様々な面々を魅力的に(井上あたりは大河史観から見るとアレだが)描いたのは、画期的なことなのだと思う。三谷大河史観とのズレに若干苦しみつつも、楽しく読めた。自分のお気に入りは「沖田総司の恋」。
Posted by ブクログ 2021年04月18日
新選組を題材にした短編集。「燃えよ剣」を以前読んでて新選組の幹部連中は知ってるので読みやすかったです。
中でも沖田総司を取り上げた「沖田総司の恋」と「菊一文字」が良かったですね。
新選組の中でも沖田が人気なのがわかりました。
Posted by ブクログ 2020年01月28日
燃えよ剣を読んですぐに
手に取った一冊。
いろんな角度から新撰組を見ることができて
とても面白かった。
時系列通りではないので、各話があちらこちらで少しずつ交わり、『あれ、あのときの!』と行きつ戻りつ読み進めました。
土方サイドからの燃えよ剣もよかったけれど、
こちらを読んで、あの時代を生きた人々...続きを読むが少しだけ身近に感じられました。
2020.01.28
Posted by ブクログ 2018年08月31日
延べ200人を超す新選組隊士。
幹部にも平隊士にもそれぞれに物語がある。
それぞれ、必死に時代と、そして、己と戦いながら生きていた。
そんな熱い男達だから新選組の物語は面白く、ハズレがないのだと思う。
Posted by ブクログ 2017年12月31日
初めて新選組の本を読もうと思っている人にオススメです。それぞれの隊士の話が書かれている短編集になっているのですが、隊士の剣の腕前や性格などが、イメージしやすいように話に盛り込まれています。非常に読みやすいので、歴史小説を読んでみようと思っている人にもオススメです。
Posted by ブクログ 2017年03月03日
好きな話ベスト3
1.槍は宝蔵院流
斎藤一と谷三十郎の話。斎藤一さんが好きなのです。もともと斎藤一さんには口数少なく隊務を確実にこなし、出世にあまり興味がなくどこか飄々としているというイメージがあるのですが、この話に登場する斎藤さんがまさにそうでした。斎藤さんの話をもっと読みたい。
2.沖田...続きを読む総司の恋
若くして戦いに身を投じた沖田さんにももしかしたらこの話のように普通の若者のような一時があったのかもしれない、いやあってほしい。近藤さんと土方さんに弟のように大事にされる沖田さんが微笑ましかった。
3.四斤山砲
阿部十郎と大林兵庫の話。阿部十郎からみた鳥羽伏見の戦いの描写がとにかく悲しい。歴史の積み重ねがあって今の日本があるわけだけれども、どんどん新撰組が劣勢になっていく様はやっぱり何度見ても悲しくなる。生き残った元新撰組隊士は明治の新時代をどんな風に生きたのだろう。
Posted by ブクログ 2016年11月15日
勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛にその治安維持を任務として組織された新選組。
騒乱の世をそれぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちを鮮烈に描く。
Posted by ブクログ 2021年10月06日
新撰組にまつわる短編集。読みやすかったです!
お気に入りは近藤さんの刀の話、斎藤さんと谷さんの話、沖田総司の恋、菊一文字、前髪の総三郎。
司馬遼太郎の書く沖田さんは大好きです!
Posted by ブクログ 2019年01月16日
竜馬や長州を基点として幕末史を眺めていると、
新撰組はただ恐ろしい
でも、新撰組と向き合ってみると、
驚くほど人間味にあふれ、まっすぐだ
この新選組血風録は、
恋のお話あり、剣にまつわる話あり、友情あり、
あっちの世界の話もあり。
新選組隊員の生活を垣間見れる秀作。
特に一番隊隊長、沖田総司...続きを読むのことをもっと知りたくなった。
Posted by ブクログ 2023年12月05日
有名な新選組。討幕、大政奉還辺りの時代のことはまだよく分かっていないのだが、新選組というのが気になり本を手に取った。
新選組といっても、一人称してんから物語として書かれているのではなく、様々な視点から新選組というものの全体を描き出している。読んでいて新選組がどのような組織であるのか、また当時の時代...続きを読むの様相などを考えながら読むことができた。
Posted by ブクログ 2023年03月24日
新選組ってやっぱり面白い。
各章で個人にスポットをあてて、切る側も切られる側もそれぞれがそこに至るまでの物語がせつなくて。
じつはあんまり司馬遼太郎作品は読まないんだけど。コレを書いてる時って楽しいんだろうなーって思いながら読んだ。
キャラ的には沖田総司が好きだな。
Posted by ブクログ 2019年03月07日
燃えよ剣、を読み終えたことで生まれた新撰組への興味が赴くままに手に取った一冊。全15編からなる小話と、様々な隊士の生き様を通して、新撰組の雰囲気を楽しむことができた。個人的に好きなのは「前髪の惣三郎」かな。山崎と廊下ですれ違う際に頬を染める加納と、それを受けて困惑する山崎、という構図にはニヤニヤして...続きを読むしまった。これは現代における「萌え」として立派に成り立つものだし、というか言ってしまえば燃えよ剣でも土方と沖田のやり取りに何度も萌えを感じることがあって、「ああ、これが腐女子の気持ちか……」なんて感心したりしていたわけで。いやだなあ、本の感想からだいぶ脱線してますよ、土方さん。
Posted by ブクログ 2019年01月11日
歴史わかんない、熟語書き言葉わかんない勢にはぐぐりながらじゃないと読めない。
鴨川銭取橋が好き。暗躍戦略系がすきなので。
長州の間者、池田屋異聞も好き。山崎さんに感情移入した作品初めて。
新選組が清廉潔白に書かれてないのがいい。むしろ狡猾で残虐で不気味。とくに土方さん。新選組かっこいいとあがめる...続きを読む(そして鴨さんや薩長を悪者扱いする)だけの作品は読んでてスカッとはするけどそれはフィクションのヒーローものでいい。
虎徹にでてくる「若作」「(虎徹で死体を斬っても)水もたまらない」「小身育ち」「若打」ってぐぐっても出ないんですけど何?だれか教えて。
虎徹は感動したり面白いとは思わないけど、人間味が滑稽というか、読んどいて損はない、という感じの話。
沖田さんかわいい。
Posted by ブクログ 2018年11月15日
有名、無名を問わず、新撰組隊士各々にスポットを当てた全16編を収録した短編集。同時期発表の「燃えよ剣」と同じ人物たちを描きながらも、頑固者の近藤勇、人情味のある土方歳三、艶話に弱い山崎烝等、それぞれのキャラクター像が若干異なるのは興味深い。一人一人を掘り下げる作品の性質上、京の人々から畏怖される殺人...続きを読む集団という側面はやや抑え気味で、非常に人間味に溢れる描写が多いものの、エピソード自体はどれもタイトル通りに血生臭く、冷徹だ。山崎烝「池田屋異聞」、斎藤一「槍は宝蔵院流」、沖田総司「菊一文字」の三編がお気に入り。