【感想・ネタバレ】新選組血風録 新装版のレビュー

あらすじ

勤王佐幕の血なまぐさい抗争に明け暮れる維新前夜の京洛に、その治安維持を任務として組織された新選組。騒乱の世を、それぞれの夢と野心を抱いて白刃とともに生きた男たちを鮮烈に描く。司馬文学の代表作。

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Posted by ブクログ

短編なので読みやすく、講談とか落語の人情噺のような話が多い。燃えよ剣でもそうだが司馬遼太郎の書く土方歳三と沖田総司はとくに魅力的で読めば読むほど好きになる。

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2025年12月05日

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 燃えよ剣が、滅びの美学やヒロイズムという新撰組の光の部分を中心に描かれたものであるとすれば、本書はテロリズムや独裁といった恐怖支配の陰の部分に焦点を当てて描かれている。アルカイダ等テロ組織の雰囲気にも通じる闇や暗さをリアルに疑似体験でき、古今に通じる人間組織の普遍的な闇の部分を考えさせられた。同じ新撰組をテーマにした燃えよ剣との棲み分けをどのようにつけているのか興味があったが、本書は短編形式で闇の部分を徹底的に描き、バッドエンドの暗い物語ながら手に汗握るリアリティを感じられた。

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2024年08月12日

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登場人物が章ごとに変わるので、緩く長く読める作品です。ワタシは作品を途中まで読んで、その人物についてwikiで調べ背景を補完して読んでいきました。
それにしても司馬遼太郎さんの描写は読みやすいですね。

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2024年01月20日

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新選組血風録は新選組としてよく名前を聞く土方さん、近藤さん、沖田さん以外の一隊士をメインとするお話もあり面白かった。

長編ではなく短編であったこともありお気に入りの話が出来るのではないかと思う。

ある話の中で土方さんに餅をもらう山崎さんが可愛かった。

池田屋異聞と胡沙笛を吹く武士、虎徹、沖田総司の恋が特に好きです。

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2022年10月19日

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『長州の間者』
物語は京都浪人深町新作が琵琶湖の竹生島弁財天参拝へ向う船中で合う男女の縁から始まる。その後長州の間者として新選組に入隊するが、物語の最後に新作の懐中から出てきたものは?
『池田屋異門』
「腰ぬけの将監の曾孫が、なにやら義士の子孫とか自称して歩く歩くおのれを討つ。討入りはおのれのほうの家芸かもしれぬが、今宵はそうはいかぬ」…「将監様ご覧じろ」
山崎丞の物語
『菊一文字』
七百年生きた名刀菊一文字則宗が沖田総司の手にあったことの不思議。
今は都下の何処かの神社に奉納されているらしい。
15の短編はどれも秀作ですが、あえて3つ好みを上げてみました。



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2021年11月21日

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高校時代に読んだにも関わらず、大人になって読むとこうも味わい方が変わるのか、と。
日本史嫌いの学生時代とは180度変わり、歴史を知る面白さを分かるようになってから読む歴史小説の味わい深さよ。名作が沢山あって嬉しい。

昔はミーハー丸出しの如き沖田好きでしたが、大人になると土方さん素敵と思うようになりました。
回りを固める剣士たちのエピソードも、人物関係も、手繰り寄せるごとに面白い。

源さんのエピソード良かったなぁ。
近藤さんの虎徹へのこだわり、憎めないなぁ。
「総司の恋」「菊一文字」は今読んでもいいなぁ。

歴史小説はどうも長くて…と思って遠ざけていたけれど、亡き父が特に気に入っていた司馬遼太郎作品は少なからず馴染みがあるので、少しずつ開拓していきたい。
新選組血風録の思い付き再読、良いタイミングで読んだようだ。

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2021年11月11日

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『燃えよ剣』では描かれなかった新選組隊士を中心に描かれた短編集。
本書の前に『燃えよ剣』を読んでおくと、より立体的に新選組を捉えることができる。

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2021年02月14日

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燃えよ剣と一緒に手に取るのが血風録。
小学校の時以来読み直したが、いまだからわかる良さや深さがある。短編集で読みやすく、「沖田総司の恋」がはかなく好き。これで薄っぺらい読書感想文書いて提出した小6の自分にびびる。
人間味溢れる心情が伝わり情景も浮かびやすい。古典物、時代小説が好きな人にはおすすめ

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2020年05月10日

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新撰組の個が焦点に描かれた短編集。
実在もそうでない人物も、新撰組の厳格さや壬生狼と呼ばれる所以の時としての野蛮さ、そして儚さが巧みに表現されている。

(フェアに出した本)

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2019年06月02日

Posted by ブクログ

久しぶりに再読。活字が大きい新装版とは言え、600ページを超える分量だが、面白く、あっという間に読み終えた。
同じく司馬遼太郎の『燃えよ剣』よりも人物の人柄が色濃く出ている。天真爛漫だが冷徹さも垣間見える天才剣士、沖田総司の存在が大きい。

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2019年03月01日

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何故もっと早く(若い頃に)読まなかったのか!

中学の頃、友人に勧められたのだが、当時は「戦国>幕末」意識がピークだったので手を付けなかった。
あと、友人の「ホモの話もあるで」発言に嫌悪感を抱いたのも理由の一つでもある。

三国志が「三国志演義」として広く親しまれているのと同様に、
本書も史実をベースにしながらも、著者による多大な創作が盛り込まれている。
その事によって非常に読みやすく、記録ではなく読み物として素晴らしい作品になっていると思う。

爽やかな沖田に誰もが胸を躍らせ、武田等の小悪党に憤りを感じ、末端隊士の哀愁にやるせなさを覚えるだろう。

個人的には「近藤、お前はバカだなぁ(笑)」と。(ファンの方申し訳ない)
出自のコンプレックス故の細々したエピソードに、逆に人間らしさを感じ親しみを覚える。
「沖田総司の恋」などそのバカさ加減と沖田の絶望感がなんとも歯がゆい。

短編集であり、どこからでも、何度でも、楽しめる作品。
個々の隊士に惹かれたなら、個別に調べ掘り下げるもよし。
史実を興味を持ったなら、更に研究するもよし。

古い作品であるが、今なお読まれ続けている事に納得の一冊。

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2024年09月07日

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新選組隊士を主人公とした短編集。
架空の登場人物もいるようなので、スピンオフとして楽しむのにちょうどいいと思う。
有名どころ以外の隊士の史実にも興味が湧いたので、今後も色々な小説や史実を通して新選組を深掘りしていきたいと思った。

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2025年02月17日

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燃えよ剣の副読本に!という意味で読みました。隊員から目線だからなのか、燃えよ剣とはちょっと違う土方像が楽しめる。こちらも読むことで、新撰組も土方も立体的に見えてきます。燃えよ剣とはセットで読むべき!

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2025年01月13日

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新選組に嵌まった高校生時代、最初に手に取ったのは子母澤寛氏の「新選組始末記」、次に読んだのが「新選組血風録」でした。
個人的には「燃えよ剣」で土方歳三にどハマリする前にこの本に出会えて、幸せだったと思います。
多くの有名無名の隊士たちの人間臭い生き様に共感すると共に、時代の波に翻弄された新選組の残酷さ、人の命の儚さに胸が熱くなります。

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2024年11月10日

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司馬遼太郎さん著「新撰組血風録」
新撰組の隊士の小咄が15篇綴られた短編集。どの篇も50頁位でまとめられており非常に読みやすい。

15篇とも物語の主人公が違い、各々の隊士が見事に個性的で魅力的。幕末の大争乱の中で各々が新撰組隊士としての生き様、死に様をみせる。
沖田総司の淡く儚い恋譚や惣三郎の男色譚もあったが、それも特徴的なその時代背景の一つの色だと感じる。
この作品の全体の特徴として隊士達の日常が生身の様に描かれており、どれも到って素朴なエピソードである。
その素朴さが反って斬って斬られての新撰組の血生臭さをより引き立てている様に感じる。
なるほど、タイトルの血風録とはお見事としか言い様がない。

驚くのが著者が「燃えよ剣」と同時期にこの短編集を書き上げているということ。
「燃えよ剣」は土方歳三を主軸に描いた長編作品であり、それ以外の作者が描きたかった話はこちらの「血風録」の方に納めて発表されたのだろうか?
どうであれどちらも素晴らしかったという事には変わりはない。

読後に調べていたら67年に司馬遼太郎さんと子母沢寛さんの対談の記事を見つけた。その時司馬さんが「子母沢先生の『新撰組始末記』がどうしても越えられない」と仰ったとか。

先日読み終えた浅田次郎さん「壬生義士伝」で初めて知った「子母沢寛」という人物。ますます興味を惹かれている。
新撰組系の第一人者はきっと子母沢氏なのだろうと感じざるをえない。
いつかその皆が認める「新撰組始末記」を必ず自分の眼で読んで感じてみたいという決意が芽生えている。

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2024年10月09日

Posted by ブクログ

維新動乱時であるため、由緒ある武士、武将ではなく、百姓、町人、貧乏している素浪人、身分の低い郷士などが、歴史の主役、檜舞台へと次々と登場してくる。まさに新撰組も、維新動乱時の象徴的、宿命的存在であった。
本作は、新撰組の知られざる無名の平隊士から、近藤、土方、沖田らを、資料と独自の史観に基づき書き上げた15篇の短編集である。
新撰組を描いた作品のなかでも、名作中の名作と言っで良いでしょう。

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2024年08月18日

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新選組の隊士の短編集
メジャーな人から、そんなに有名ではない人まで色々
掲載順がエピソードの時系列ではないので多少わかりにくいところがある


・油小路の決闘
伊東甲子太郎の離脱のあれこれを、篠原泰之進の視点で

やはり伊東甲子太郎は小賢しいというか、何と言うか


・芹沢鴨の暗殺
芹沢鴨の初期からの悪行と暗殺に至るまでのあれこれを、土方歳三の視点で

宿場町で宿の割当てミスで建物を燃やしたり、力士と揉めて暴れたり、新選組の立ち上げ以降も勝手に金策したりとやりたい放題なわけだけれども
どこか愛嬌もあるように描かれている
でもまぁ近藤や土方からしたら邪魔者でしかないわなぁ


・長州の間者
商家の娘と恋仲になり、身を立てるために長州の間者として新選組に入隊した浪人 深町新作

長州側から碌な情報を与えられず
同じく新選組に潜んでいるという長州の間者同士で対決させられ、結果的に二人共粛清されるというね
なんとも悲しい物語ですなぁ

恋仲になった娘は壬生狼を忌み嫌っていて、でも実際は新選組ではなく長州側なんだと弁明したいけど、それでも結局同じだろうと


・池田屋異聞
監察 山崎烝の昔からの因縁を池田屋事件まで描いている

大阪の町道場での禍根の相手 ]大高忠兵衛
実は山崎烝は忠臣蔵の赤穂浪士から脱落した子孫で、大高は赤穂浪士の子孫

山崎さんの来歴って史実なのか?
史実だとしたらそんなもの、どうやって証明するのでしょうね?

ってか、この短編集では山崎烝が何かと登場する
主に土方さんからの命が下される感じで
役職もあるのでしょうけど、何と言うか苦労人って感じがするなぁ


・鴨川銭取橋
武田観柳斎についてのお話

一言で表すなら、小賢しい ですねぇ
もしくは小悪党?小者?


・虎徹
近藤さんの刀が虎徹ではなかったけど、斬れるならそれが本物の虎徹としてとするお話
本物でも斬れなければ虎徹ではないとするのもまぁ近藤さんの正確を表しているのだろうなぁ


・前髪の惣三郎
美男子の新入隊士 加納惣三郎のお話
同期の田代彪蔵に男色の世界に引き込まれ、果ては隊内に衆道の嵐を巻き起こす

大島渚の映画「御法度」はこのエピソードと、後に収録されている
「三条磧乱刃」の人物を入れ替えたのが原作となっている
松田龍平が新人賞を総ナメしたという事だけど、結構な棒読みだったけどね?

「いい加減、女を経験させてこい」と山崎烝が土方さんに指示され、遊郭に連れて行ったら今度は山崎烝が惣三郎に言い寄られる展開になるあたりが前述の苦労人を感じさせるんだよな

映画では近藤さんも惣三郎を気に入ってウキウキしているような描写があったように感じたけど、原作だとそこまでの感情は伝わってこない
似たような事は書かれてあるのに、何ででしょうね?
私の読解力の問題か?


・胡沙笛を吹く武士
奥州浪人 鹿内薫のお話

寡黙で実直な隊士が恋をしたら、最初は上手くいくが死を恐れるようになり、結果粛清される
これもまた悲しい物語ですねぇ
幹部連中も外に女を囲ってたりするのにね
まぁ、それで命を惜しむようになっていないからいいのか?


・三条磧乱刃
初期メンバーなのにほぼスポットが当たらない井上源三郎との拘りを、新入隊士国枝大二郎視点で

剣の腕はそれほどではないけれども、新選組の幹部たちとは試衛館の頃から付き合いがあるために優遇されている井上源三郎
稽古姿を尊攘浪士から侮られた事件をきっかけに、二人は自ら始末をつけに相手の元へ切り込んでいく

前述の通り、「御法度」では国枝の立場を惣三郎に入れ替えてエピソードが盛り込まれている


・海仙寺党異聞
中倉主膳の仲介で入隊した長坂小十郎のお話

中倉は女絡みで醜態を晒して切腹させられ、長坂は然程親しくはなかったが仇を打つはめになる


・沖田総司の恋
沖田が仄かに想っていた娘との恋路を周囲の人があれこれと介入した結果ぶち壊しになっていまうお話

沖田が通っていた町医者のところの娘
片想いでよかったのにという気持ちはよくわかる


・槍は宝蔵院流
斎藤一視点だけど、描かれているのは槍術師 谷三十郎と、後に近藤の養子となる周平の顛末

権力者に取り入って自らも某かの力を持ったかのように錯覚する輩の何と多いことでしょう


・弥兵衛奮迅
薩摩郷士 富山弥兵衛の壮絶な物語

喧嘩で芸州藩士を斬って富山弥兵衛は薩摩藩にいられなくなってしまったので、伊東甲子太郎の仲介で新選組に入隊する
情勢柄、薩摩の動きには敏感にならざるを得ず、土方は薩摩の間者を疑う
しかし、素朴な人柄に魅かれて警戒を解くが、実は……

富山の最期が、まるで武蔵坊弁慶のよう


・四斤山砲
自称 永倉新八の師匠筋と名乗る大林兵庫を巡るお話

永倉新八に覚えはないが、そういうものとして受け入れられ
砲術に長けているという事から砲術頭に抜擢される
しかし、それまで砲術頭だった阿部十郎との確執ができる
そして、大林の化けの皮が剥がれるまで

この話が一番ユーモラス
砲術対決で五間の差で砲術頭をすげ替えられるというエピソードの前振りがあり
その飛距離の差の理由があり、最期のところでいいように翻弄されるまでの構成が見事だなと思う


・菊一文字
沖田の刀 菊一文字のお話

研ぎに出した刀の代わりにと受け取った菊一文字
帰りに陸援隊士戸沢鷲郎に襲われるが、刀を抜かずに逃げおおせる
借り物であるが故に躊躇ったというが、刀屋は菊一文字をただで沖田に譲る
しかし、その後も沖田は菊一文字を使おうとしない

多分、そんな沖田だから菊一文字を譲ったんじゃないのかなーと思ってしまう
人を斬る道具として評価する近藤、隊の象徴として利用する土方
それに対して、沖田は刀を美しいもの、歴史に想いを巡らすものとして扱っていて三者三様の性格の違いが伺える

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2024年07月10日

Posted by ブクログ

新選組、近藤勇、土方歳三、沖田総司。
名前は知ってるけれど…程度の知識しかありませんが
1人の隊士にスポットを当てて、進んでいくので、どの話も読みやすかったです。

そんな理由で斬られるなんて…と思う場面もありますが
組内の結束を強めたり、規律を正すためには必要なことだったんだなと思います。
強い絆で結ばれているようで、常に誰かを疑っていないといけない緊張感。
その中にも、時々見える人間味がよかったです。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

燃えよ剣、よりこっちの方が好きやな。
とにかく、斬る。
斬る話のオンパレード。
斬られる側にドラマがあって、面白い。

結果斬られるんだけど。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。

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2021年09月07日

Posted by ブクログ

新選組の評価や隊士のイメージなどは、様々な作家や伝記などから総合的に作られてきたものなのだろう。2021年において、司馬さんという超有名作家の1962年の作品がこのイメージ作りにどの程度関与したのかは正直分からない。沖田の天真爛漫イメージなどはもっと昔からあったっぽいが。
自分は特に三谷大河史観に毒されているので、どうしても大河ベースで読んでしまうのだが、それはそれとして、新選組という集団の中の様々な面々を魅力的に(井上あたりは大河史観から見るとアレだが)描いたのは、画期的なことなのだと思う。三谷大河史観とのズレに若干苦しみつつも、楽しく読めた。自分のお気に入りは「沖田総司の恋」。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

新選組を題材にした短編集。「燃えよ剣」を以前読んでて新選組の幹部連中は知ってるので読みやすかったです。

中でも沖田総司を取り上げた「沖田総司の恋」と「菊一文字」が良かったですね。
新選組の中でも沖田が人気なのがわかりました。

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2021年04月18日

Posted by ブクログ

燃えよ剣を読んですぐに
手に取った一冊。

いろんな角度から新撰組を見ることができて
とても面白かった。
時系列通りではないので、各話があちらこちらで少しずつ交わり、『あれ、あのときの!』と行きつ戻りつ読み進めました。
土方サイドからの燃えよ剣もよかったけれど、
こちらを読んで、あの時代を生きた人々が少しだけ身近に感じられました。

2020.01.28

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2020年01月28日

Posted by ブクログ

新撰組にまつわる短編集。読みやすかったです!
お気に入りは近藤さんの刀の話、斎藤さんと谷さんの話、沖田総司の恋、菊一文字、前髪の総三郎。


司馬遼太郎の書く沖田さんは大好きです!

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2021年10月06日

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竜馬や長州を基点として幕末史を眺めていると、
新撰組はただ恐ろしい

でも、新撰組と向き合ってみると、
驚くほど人間味にあふれ、まっすぐだ

この新選組血風録は、
恋のお話あり、剣にまつわる話あり、友情あり、
あっちの世界の話もあり。
新選組隊員の生活を垣間見れる秀作。


特に一番隊隊長、沖田総司のことをもっと知りたくなった。

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2019年01月16日

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有名な新選組。討幕、大政奉還辺りの時代のことはまだよく分かっていないのだが、新選組というのが気になり本を手に取った。

新選組といっても、一人称してんから物語として書かれているのではなく、様々な視点から新選組というものの全体を描き出している。読んでいて新選組がどのような組織であるのか、また当時の時代の様相などを考えながら読むことができた。

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2023年12月05日

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短編集で新選組の隊士1人1人の心情が丁寧に描かれていて読みやすかった。
マイナーな人物の話もとても面白い。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

新選組ってやっぱり面白い。
各章で個人にスポットをあてて、切る側も切られる側もそれぞれがそこに至るまでの物語がせつなくて。
じつはあんまり司馬遼太郎作品は読まないんだけど。コレを書いてる時って楽しいんだろうなーって思いながら読んだ。
キャラ的には沖田総司が好きだな。

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2023年03月24日

Posted by ブクログ

燃えよ剣、を読み終えたことで生まれた新撰組への興味が赴くままに手に取った一冊。全15編からなる小話と、様々な隊士の生き様を通して、新撰組の雰囲気を楽しむことができた。個人的に好きなのは「前髪の惣三郎」かな。山崎と廊下ですれ違う際に頬を染める加納と、それを受けて困惑する山崎、という構図にはニヤニヤしてしまった。これは現代における「萌え」として立派に成り立つものだし、というか言ってしまえば燃えよ剣でも土方と沖田のやり取りに何度も萌えを感じることがあって、「ああ、これが腐女子の気持ちか……」なんて感心したりしていたわけで。いやだなあ、本の感想からだいぶ脱線してますよ、土方さん。

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2019年03月07日

Posted by ブクログ

歴史わかんない、熟語書き言葉わかんない勢にはぐぐりながらじゃないと読めない。

鴨川銭取橋が好き。暗躍戦略系がすきなので。
長州の間者、池田屋異聞も好き。山崎さんに感情移入した作品初めて。

新選組が清廉潔白に書かれてないのがいい。むしろ狡猾で残虐で不気味。とくに土方さん。新選組かっこいいとあがめる(そして鴨さんや薩長を悪者扱いする)だけの作品は読んでてスカッとはするけどそれはフィクションのヒーローものでいい。

虎徹にでてくる「若作」「(虎徹で死体を斬っても)水もたまらない」「小身育ち」「若打」ってぐぐっても出ないんですけど何?だれか教えて。

虎徹は感動したり面白いとは思わないけど、人間味が滑稽というか、読んどいて損はない、という感じの話。
沖田さんかわいい。

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2019年01月11日

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