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Posted by ブクログ 2019年08月20日
絶妙なバランスのうえに書かれた本。
あとがきにもあるが、風土をステレオタイプ化することはナンセンスだが、人が集団になった時に現れてくる特性は、風土なしでは語れない部分がある。
こうした風土に本人は無自覚で、他の集団と出会ってこそ比較が出来る。
司馬さん自身も執筆の際に、自身の育った地の風土から完全に...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月14日
内容紹介
幕末――吉田松陰を筆頭に過激な思想、行動に突っ走った長州。西郷隆盛、大久保利通と大人の智恵を発揮した薩摩。松平容保を頂点とした会津の滅びの美学。危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。風土と人物のかかわり合い、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るために、日本各地を歴訪し、...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月14日
この本が書かれた(連載された)のが昭和43年なので「街道をゆく」が始まる3年前にあたるようです。「私自身は小説さえ書いていればいいという簡単明瞭な暮らしを愛する者」だと司馬さんは後書きに記しているように、この頃はこうした紀行文は滅多に書かなかったようです。これがきっかけとなって「街道をゆく」シリーズ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年07月02日
司馬遼太郎の紀行文。
戦国時代や幕末において重要な意味をもった土地を中心としている。
ザ・司馬史観といった書き方だが、あとがきで述べられているように、風土で個人を判断するのは危険だが、集団となったときにあらわれる気質は存在し、地方の住人を総括して理解する上で風土を考える必要がある、という考え方は納得...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月05日
その風土性に一様性が濃く、傾斜がつよく、その傾斜が日本歴史につきささり、なんらかの影響を歴史の背骨にあたえたところの土地を選んで訪ねた紀行エッセイ。
主として、近代に直接つながる江戸時代、特に幕末に個性を発揮したところが選ばれている。
具体的には、高知、会津若松、滋賀(近江商人)、佐賀、金沢(...続きを読む
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