司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(一)

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    久しぶりに読み返したらややイメージが違かった。
    学生時代に結構読んだ司馬遼太郎、今読むとまた含蓄が違う。
    時代が令和になっても面白い。
    情報量が多いので面白かった所は忘れないようにマーキングしておこう。

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    2020年03月07日
  • 酔って候

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    長編だけでない短編も面白い。国民的作家の司馬遼太郎が幕末の賢公たちを描いた短編集。

    表題作は土佐の山内容堂。他に薩摩の島津久光、宇和島の伊達宗城(主役は嘉蔵だが)、肥前の鍋島閑叟の4名。

    宇和島藩の話だけ異色。黒船来航を知った藩主の気まぐれから手先の器用な提灯貼り職人の嘉蔵が蒸気機関の制作を命じられる話。江戸時代の藩の身分差別がなんとも切なくなる。

    いずれも少しだけ日本史に現れる人物ではあるものの、良く考えるとほとんど歴史の流れに影響を与えていないという壮大な皮肉。短編ならではのあっさりした結末。

    司馬遼太郎というと「竜馬がゆく」「坂の上の雲」のような長編の方が有名であろうが短編集もま

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    2020年03月05日
  • 国盗り物語(四)

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    ネタバレ

    斎藤道三の娘婿である織田信長と、道三の妻の甥である明智光秀が対峙する完結編。「織田信長後編」となっているが、信長と光秀の双方が物語の主役と言って良いだろう。
    文庫版の「解説」にも記載がある通り、光秀の描写がうまい。本作における光秀は、知識人で真面目な性格であり、そのため信長の苛烈な行動(例えば比叡山の僧や女の殺戮など)を憎み、部下を「道具」として有効に活用とする合理的な性格に怯える人物として描かれている。秀吉の「陽」と対比しながら光秀の「陰」を強調して描くことで、「本能寺の変」に繋がる伏線としている。
    また、信長の人物像も明快で解りやすい。無神論者で合理的精神の持ち主、かつ有能で行動的な人物と

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    2020年02月28日
  • 街道をゆく 5

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    1970年代のソ連やモンゴルの実態をここまでのレベルで記述した体験記は他に類を見ないのではないかと思う。
    もはや完全に歴史の中に消えてしまった文化や風習を読むだけでも興味深いのに、司馬氏の知識と感性と文章を通して味わうことができるとはものすごく贅沢ですね。

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    2020年02月13日
  • 竜馬がゆく(五)

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    ○あン人がこんど来たとき、貴方の虫ケラはもう居りもさぬ、というのは人間の信義にかかわりもそ(285p)

    ○金よりも大事なものに評判というものがある。世間で大仕事をなすのにこれほど大事なものはない。金なんぞは、評判のあるところに自然とあつまってくるさ(335p)

    ★西郷吉之助が出てきた

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    2020年02月08日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ついに「項羽と劉邦」完結。

    下巻に入っても途中まで全く劉邦に勝つ要素が見受けられなかったのですが、気がついたらあれよあれよと逆転していました。

    結局、劉邦の勝因は何だったのか。やっぱり何もかもを飲み込む寛容さなのかな。項羽は身内以外にはあまりに冷た過ぎた。

    背水の陣や四面楚歌といった有名な故事成語もこのときのものだったんですね。萌えました。

    てか、項羽って31歳だったんだ…若っ!!
    この時代の濃密さを感じます。。

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    2020年01月30日
  • 馬上少年過ぐ

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    7つの短編小説をまとめた本である。

    各章は他の方の記載を拝借します。
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    ・幕末の長岡藩で非凡の才を発揮しつつも時勢を見極められずに散った河井継之助を描いた「英雄児」
    ・英国人殺害事件に関与した海援隊隊士菅野覚兵衛と佐々木栄を中心に幕末の日英関係を描いた「慶応長崎事件」
    ・江戸末期から明治初期を生きた、非凡の才を持った血気盛んな絵師、田崎草雲の生涯「喧嘩草雲」
    ・奥州の覇者正宗が歴史に残した足跡を、彼の持つ非凡な詩歌の才と共に描いた「馬上少年過ぐ」
    ・一介の町医者の身から伊予宇和島の命運を握るまでに栄達し、数奇な人生を送った山田重庵を

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    2020年01月25日
  • 世に棲む日日(三)

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    吉田松陰が主役の前半は停滞感があったものの、高杉晋作が主役になってからの長州の波乱は果たして現実にあったことか疑いたくなるほど劇的です。
    この孤高の天才の存在がなければ今の日本はどうなっていたことかと思いながら読みました。
    余談ながら、後に初代内閣総理大臣になり、千円札の肖像にもなった伊藤博文がここまで軽く扱われているのは事実なのか、それとも司馬氏がたまに見せる好き嫌いなのか、最終巻を読めば分かるのかも興味深い。

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    2020年01月24日
  • この国のかたち(一)

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    司馬遼太郎が好きなので、今回は短編集を。
    中世から第二次大戦にかかる日本史を、順不同でつらつらとかきつつも、その主張は明晰で分かりやすい。
    息子にも読んで欲しい本。

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    2020年01月08日
  • 関ヶ原(中)

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    司馬遼太郎がまとめた、関ケ原の戦いを最後にした、石田三成と徳川家康の戦略の立て方をまとめた本。

    中では、上杉景勝が戦を決意したところから、石田三成が大阪で挙兵するまで。

    石田三成の正義を重視し人の気持ちを省みないやりかたと徳川家康の老獪なやり方の対比の表現が心に残る。

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    2020年01月04日
  • 故郷忘じがたく候

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    司馬遼太郎による鹿児島の陶工、沈寿官についてのエッセイ的な小説。
    沈寿官と言えば、鹿児島では有名な陶工として知られています。彼の祖先は、秀吉の朝鮮出兵時に朝鮮から連れてこられた(つまり日本に拉致された)陶工でした。彼等は鹿児島に焼き物の文化を伝え、薩摩焼などの工業製品製造に貢献しました。
    当時の日本は、先進国であった朝鮮から技術を導入しようと躍起になっていた時代だったようで、彼らは或る意味その犠牲者でした。その優秀な製陶技術は、時間の経過とともに日本の文化として取り込まれ、現在に至っています。日本文化成立の立役者であり、現在も子孫達がそれを受け継いでいますが、かつて拉致された朝鮮人としての本国

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    2020年01月02日
  • 功名が辻(一)

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    ネタバレ

    妻千代の、一豊をおだて転がし育てる言行。運が強いと暗示をかけ、必要なときには金10枚を潔く出し、駿馬を買うことで噂を買う。2巻も楽しみ。

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    2019年12月15日
  • 酔って候

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    明治維新に活躍した西郷隆盛や坂本龍馬などの志士たち。彼らは低階級の武士身分に属し、そのコンプレックスをモチベーションにして、社会変革を成しとげた。では、彼らの上司である藩主は、維新や志士たちにどのように関わり、どんな考えを持って行動したのか。

    多くの志士たちを排出した薩長土肥の4藩主を主人公にした短編小説集で、司馬遼太郎がそんな疑問に答える。

    表題作は、土佐藩主の山内容堂が主人公。彼は武芸にたしなみ、知識欲も旺盛、自ら行動しないと気がすまず、そして大酒豪。大名ではなく、藩士として生まれていれば、歴史に名を残す志士になったかもしれない。

    そんな彼は時代の変化を感じながらも、大名として、徳川

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    2019年12月12日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    もし関ヶ原の戦いがたった1日で決着がつかなかった場合の官兵衛がどうなったのか、日本がどうであったのか見てみたい。
    面白かった。

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    2019年12月06日
  • 夏草の賦(下)

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    上巻では若さと勢いで四国を統一してしまった長宗我部元親だが、長宗我部家のピークは過ぎ、下り坂に向かっていた。

    信長の侵入に敗北を覚悟したものの本能寺の変でちょっと一息。しかし、次なる信長の後継者、秀吉によって多くの領土を没収される。さらに秀吉に命じられた九州遠征で大敗北を喫し、長男の信親が戦死、後を追うように最愛の妻も死去。

    これまで努力して広げた領土を失い、期待していた後継者も失う。隠居を目前にしての老人にとって、この仕打はきつい。元親にはこの逆境を乗り越える精神も根気も残ってはいなかった。

    どんなに才能がある人間でも、運と老いには勝てないということか。

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    2019年11月19日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    日本や中国の古い地名や名前、言葉が出てきて最初は読みにくいが慣れてくると興味深くどんどん読み進められた。
    ただ、多用される「…であったことだろう。」という想像の話を想像と分かるように書かれている文体が気になるのと、同じことが何度も何度も繰り返し言われているような書き方には時々鬱陶しさを感じた。特に自分がどうでもいいなと思った登場人物を何度も何度も同じように深掘りされるとかなりしつこいと思った。薬子ノ乱のくだりなど。元々が雑誌の連載なのでこういうことになっているのだろうが、今読むと気になる。

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    2019年11月18日
  • 竜馬がゆく(五)

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    どんどん動いてきました。 この巻、前半は池田屋の変、そして、禁門の変。来島又兵衛。 そして、龍馬と西郷の会合。 でも、何と言っても、お登勢さんとお田鶴さま、、、。素敵です。

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    2019年11月07日
  • 項羽と劉邦(下)

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    上中下をまとめて。

    どんな出来事でも、歴史の教科書のなかでは数行で語られるが、その背景にはこれだけの物語があること(どこまでが史実に基づいているかは別として)を改めて感じた。

    生まれもよくエリートであるが故に、時には残虐であっても結果を求める項羽と、ゴロツキからの成り上がりでわがままだが、何故か憎めず周りからの人望が生涯尽きない劉邦。

    2人の対比が上手くミックスされていて、終始わくわくしながら読み進められた。
    また、鴻門の会や四面楚歌、虞美人等かつて学生時代に学んだ出来事も多く登場してその背景を知れたことも良かったと思う。

    司馬遼太郎氏の作品は小説を読んでいるのに、さも漫画を読んでいる

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    2019年10月27日
  • 坂の上の雲(七)

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    191001
    奉天会戦も凄惨な内容。バルチック艦隊が来るまでの日本軍の組織状況がわかる。
    生死を賭けた仕事。自分の仕事が辛いなど比較にもならない。

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    2019年10月01日
  • 坂の上の雲(三)

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    190919 中国大連出張行く前に読んだほうがよい。
    歴史がわかるとすごく、その国の文化が興味深く味わえる。

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    2019年09月19日