司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 馬上少年過ぐ

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    昭和40年前後に発表された短編を集めたもの。表題作は伊達政宗だが、他は河井継之助、菅野覚兵衛、田崎早雲、山田文庵、脇坂甚内など比較的マイナーな人物が題材になっている。だからこそ面白い。日本史は奥深いな。有名人系長編作品よりずっと面白いのだった。

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    2012年09月13日
  • 花妖譚

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    いけ花「未生流」の会報誌に連載された幻想小説を集めたもの。花にまつわる瀟洒な短編が並ぶ。モンゴル帝国の伝騎兵と百姓娘の恋を描いた「蒙古桜」が切ない。氏のキャリア初期の作品で、初出は本名の福田定一名義。まだ産経新聞の記者だった。

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    2012年09月13日
  • 街道をゆく 10

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    羽州は今の山形秋田。佐渡はもちろん佐渡島。謙信のあと羽州米沢に移され窮乏した上杉家や、金鉱で沸いた一時期を除き中央から顧みられなかった佐渡の話など。いずれも歴史的に華やかではないが、このシリーズはそういうトコほど面白い。

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    2012年09月13日
  • 街道をゆく 7

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    表題作のほか「大和・壺阪みち」「明石海峡と淡路みち」を収録。砂鉄の~は出雲の旅で、鉄の一般化が農地開拓を容易にし、増大した収穫が農業以外の産業を生み出した。なるほどなぁ。古代における朝鮮民族との交流も興味深い。

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    2012年09月13日
  • 夏草の賦(下)

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    四国の覇王になるまでのサクセスストーリーと、圧倒的な強者である信長、秀吉と対峙し没落していくまでの栄枯盛衰がとても可憐だった。特に元親と信親のすれ違いながらも互いに信頼し合う親子関係にとても惹かれた。司馬さんの小説っていつも淡白だけど、この小説は切なくてジーンときました。

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    2012年09月12日
  • 木曜島の夜会

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    木曜島はオーストラリア北端の海に浮かぶ小さな島。ここに明治から第二次大戦前にかけて紀伊半島から多くの日本人が出稼ぎに行った。仕事は貝漁。潜水病やサメに襲われて命を落とす者も少なくなかったが、給料は抜群だった。無事帰ってこれれば豪邸が建ったという。小説というより紀行文。街道をゆくシリーズに近い。

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    2012年09月10日
  • 菜の花の沖(三)

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    この物語のテーマがよく見える巻でした。世の中は商売や諸事のことで人の上下関係を作りたがる。だけど、本来人に上下などないっていうことを主人公を通して強く感じれました。自分も世の中のそういうところに従わない気持ちを持とう。

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    2012年08月25日
  • 夏草の賦(下)

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    脇役のない物語だなあと。

    追記
    元親と信親のお墓をおまいりして 元親初陣の像を見て 岡豊城址を訪ねて
    土佐湾を眺める旅をした。
    この本を読んで本当によかった。

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    2014年04月06日
  • 夏草の賦(上)

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    お里がたまらん。菜々の快活ぶりもたまらん。

    追記
    土佐が見たくなって高知に旅することにした。行きの船の中で再読す。
    わくわく感が止まらない。
    この本すごいなあ。

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    2014年04月06日
  • 翔ぶが如く(十)

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    「やべーいつ挫折するんだろう!」と恐る恐る読み始めてみたけど、ところがぎっちょん。
    最初はどんな牛歩戦術かと思ったけど、後半になればなるほど面白い。
    6巻あたりから面白くなってくるので、それまではひたすら耐えるのみ。
    どんな鎮台兵かと。

    結局のところテーマは「士族の総決算」ということであって、その最たるものが西南の役であり、象徴が西郷を筆頭とする薩摩士族であり、ということなのだろう。
    そのピークに向かって、征韓論から徐々に徐々に歩を進めていく感じ。
    時折余談にそれながら、何度も同じ話をしながら。
    ちょっとした登山のよう。
    が、終わりは周知の通りなので、達成感やら爽快感のようなものはない。

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    2012年08月07日
  • 菜の花の沖(六)

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    嘉兵衛、ロシアに拉致される。長かったけど読んでよかった。リコルド少佐との友情。嘉兵衛の人徳。外交交渉を町民がやってのけたこと。全く知らなかった出来事、これは知っとくべき。

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    2012年08月06日
  • 北斗の人 新装版

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    司馬遼太郎のなかで最も好きな作品。
    読後爽快。千葉周作がいかにクリエイティブで面白い人だったかわかる。
    自ら高みを極めただけでなく、とても優れた教育者であり、剣術に理論と実践を紐づけたその手法は革命的だったのだろう。
    とにかく小説としても面白い。男子必読。

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    2012年07月05日
  • 新装版 戦雲の夢

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    長宗我部盛親が主人公です。
    物語は秀吉の死から、大阪夏の陣まで。

    盛親は、家康の勝利を読んでいましたが、
    元親の死や家督相続により、どうにもならず流れるまま西軍につきます。

    天運に任せて生きますが、京都での謹慎生活の中で、
    一念発起し大坂の陣に臨みます。

    盛親の人物像がとても良かったです。

    盛親はその立場から、孤独を感じていたのかな、と思いました。
    しかしながら、盛親は色々な人物にいとおしく想われています。
    桑名弥次兵衛、林豪、雲兵衛、田鶴、お里、等々。

    大名としては、野望のある人物が適格かもしれませんが、
    盛親は欲がなく自然体でした。
    どこか儚げな雰囲気を帯びているように感じます。

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    2012年07月05日
  • 新装版 北斗の人(下)

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    剣術を技術体系化し、剣道の礎を築いた千葉周作。僕には宮本武蔵より魅力的。その千葉周作が言葉の力(舌刀)も重視していたのは思うところありました。

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    2012年06月30日
  • 風神の門(上)

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    幸村の人物に惹かれていく才蔵の様子や、それを見守る佐助、彼らを取り巻く女性たち。これらの人物がいきいきとえがかれていて、まさに活劇という作品。個人的に穴山小助が好きなので、彼の描かれ方にぐっときた。

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    2012年06月04日
  • 尻啖え孫市(上) 新装版

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    今の和歌山市にあった雑賀城の若大夫、雑賀孫市の男ぶりが可笑しかった。雑賀鉄砲武者を率いて戦国の時代恐れられていたが物凄く女好き、かつ皆から慕われる男らしさに好感が持てる。日本サッカー協会のシンボルマーク、八咫烏が家紋だったという事実も面白いし興味深い。織田勢と浄土真宗との戦いに孫市がどのような役割を果たしていくのか、下巻を読むのがワクワクします。

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    2012年06月02日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    『平戸の人桂庄助の形影にしたがいつつ、韃靼国へゆき、ついには...』司馬遼太郎氏が、あとがきに書いています。作中人物への作者の乗り移り度は氏の作品中でも1,2ではないでしょうか。私も本当に旅させてもらいました。17世紀の平戸、遼東、モンゴル、蘇州、杭州、そして北京へと。大中国史の中で、明から清への大政転を確かにその場にいて体験してしまった感があるのです。政権が非漢民族に渡ることの意味についても、初めて納得の行く形で考えられました。

    女真、満洲、満韃子、東韃。ツングース系のひとびと。アルタイ語。膠着語、辮髪。文化と文明。

    庄助が手探りで学んで行く一言一言の解釈に、司馬氏のモンゴル語学科卒ゆえ

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    2012年06月02日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    戦国時代、四国を統一した英雄・長宗我部元親の野心に満ちた前半生。複雑な性格の元親と明るく軽はずみな妻の組み合わせもいい。

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    2012年05月05日
  • 夏草の賦(下)

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    ネタバレ

    戦国時代、四国を統一した英雄・長宗我部元親の悲哀に満ちた後半生。同世代に豊臣秀吉や徳川家康がいるって厳しい。

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    2012年05月05日
  • 花神(中)

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    周防の村医から一転して討幕軍の総司令官となり、維新の渦中で非業の死をとげたわが国近代兵制の創始者大村益次郎の波瀾の生涯を描く長編。動乱への胎動をはじめた時世をよそに、緒方洪庵の適塾で蘭学の修養を積んでいた村田蔵六(のちの大村益次郎)は、時代の求めるままに蘭学の才能を買われ、宇和島藩から幕府、そして郷里の長州藩へととりたてられ、歴史の激流にのめりこんでゆく。

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    2012年04月10日