司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 菜の花の沖(二)

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    2014.10.10
    商人としての嘉兵衛が書かれており、用船をしている現在の自分の仕事と全く同じ事情であり、面白い。また日本の各地域の特色も垣間見ることができ興味深い。

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    2014年10月10日
  • この国のかたち(六)

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    ネタバレ

    この巻の途中で、司馬遼太郎は、死んだ。
    あの世で高田屋嘉兵衛と話せるといいね。歴史家には死んでからもその楽しみがある。



     司馬氏が一番書きたかったのは、昭和の戦時下の歴史のはず。事実、司馬氏はなぜ歴史を書くのかという問いに「22歳のころの自分に手紙を書いている気持なんだ。何で日本があんな風になっちゃったのか。昔の日本人はもっとまともだったに違いない。そう思って歴史を書いている。」とこんな感じで答えている。つまり、昭和の15年戦争を追及するために歴史に携わっているということだ。
     けれども、司馬遼太郎はその昭和の時代の作品は書けなかった。「書いたら、俺は、死んじゃうよ。」そう言っていたらし

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    2014年10月06日
  • 花神(下)

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    かくありたい、、と思わせてくれる人でした。大村益次郎、司馬遼太郎の作品の中でも好きな人物になりました。幕末は本当にいろんな人が描かれていて面白いですね。次は峠の河井継之助を読みます。

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    2014年09月21日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    播磨平定に奮闘する官兵衛、そして村重による謀反までを描いたもの。
    御着の小寺の殿と、秀吉との間で官兵衛の中間管理職的な苦しみが実にうまく書いてある。
    戦国時代も今も結局はサラリーマン組織なのだなあ。

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    2014年09月17日
  • 菜の花の沖(四)

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    ネタバレ

    ロシアの南下に備えた、幕府による松前藩からの東蝦夷租借と、高田屋嘉兵衛による択捉への航路開拓と開発の開始。小説であるけれども、司馬遼太郎お得意の欧米とアジア(中国的冊封体制による緩やかな支配)の領土感の違い等々の考察が面白い。

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    2014年09月07日
  • 花神(下)

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    大村益次郎を主人公にした司馬遼太郎の小説。全3巻の最終巻で、新政府の軍総司令官となり戊辰戦争に勝利し、明治維新は完成する。これほど軍事に関しては天才的だが、人間関係の下手さから反感を買い暗殺されてしまう。時代に流されながらも自分の役割を全うし、ひっそりと去っていく姿に哀愁を感じました。

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    2014年09月03日
  • 菜の花の沖(三)

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    ネタバレ

    最近並行して、ヴェネツィアや琉球のように貿易立国をしていた地域の事を書いた本を読んでいますが、この「菜の花の沖」は北前船という日本国内貿易について書いているにも関わらず、面白さは群を抜いています。天下取りの英雄や、維新の志士が出てくるわけではありませんが、司馬遼太郎の著作の中でもかなり上位ではないかと。
    この巻は蝦夷地における松前藩の支配と、ロシアの南下に対応した江戸幕府の動きがポイント。江戸幕府の外交と言えば、ペリー来航時の無策ぶりから機能不全だったのではとのイメージありましたが、有能な人物の登用等、官僚組織がきちんと機能していたことがよくわかります。

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    2014年07月20日
  • 馬上少年過ぐ

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    司馬遼太郎短編集。
    全部で7つの短編集なので、それぞれの内容と感想をかなり手短に。

    英雄児…頭が良過ぎる河合継之助の話。無隠の立場からみた継之助の生涯という感じ。「あの男にしては藩が小さすぎたのだ」という台詞がなんとも言えない。

    慶応長崎事件…海援隊と外人水兵の斬った斬らなかった話。坂本龍馬、アーネストサトウも出てくる。とにかく幕末の話なので、攘夷運動が盛んな時にこの事件は相当まずい。頭脳戦。

    喧嘩草雲…絵師の草雲の話。足軽の子だから足軽絵師。嫁のお菊が亡くなってから人が変わったようになり、穏やか草雲になった。名将であり絵師であった草雲。お菊はいい嫁だったんだなぁと、しみじみ。

    馬上少

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    2014年07月13日
  • 翔ぶが如く(二)

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    大久保利通、伊藤博文、山県有朋、岩倉具視…。
    そしてもちろん西郷隆盛。
    役者は揃いつつある。

    明治元年から明治10年にかけての日本に何が起きたのか?
    ほとんど注目されることない地味な時代たが滅茶苦茶に面白い。

    この小説が書けるのは司馬遼太郎だけだな。

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    2014年07月02日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    本のタイトルからはわかりにくいが、現在、大河ドラマで取り上げられている「黒田勘兵衛」を取り上げた小説。今回で読むのは三回目だが、ドラマを見た後で読むと、色々な発見があって更に面白い。

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    2014年09月21日
  • 菜の花の沖(二)

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    ネタバレ

    高田屋嘉兵衛を描いた歴史諸説第二巻。面白いです。
    江戸は停滞の時代のイメージがありますが、北前船の発達で、想像以上に流通が発達していたことがわかります。

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    2014年06月22日
  • 豊臣家の人々

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    出版社は違うが、同じ司馬遼太郎さん著『新史太閤記』のサイドストーリー的に読むことができた。豊臣家は秀吉という不世出の天才が一代で築き上げたが、その天才に続く後継者が誕生しないために滅んでしまった。
    北の政所と大和大納言豊臣秀長以外は身内に役に立つ者がおらず、豊臣秀吉も内心心配だったに違いない。

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    2014年06月22日
  • 項羽と劉邦(中)

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    上巻から変わって、かなり劉邦寄りに、かなりの頭脳戦になってきた中巻。
    陳平の策がどうなるのか気になって、章が変わるページまで読み飛ばしてやろうか、と思ってしまったけれど、我慢してゆっくり読むことで人物像や范増や鍾離昩、竜且に周殷の不遇、楚の名を重んじる慣習などが伝わった。
    2人と劉邦の子供たち、家臣たちがどうなるか(世界史で習ったはずだけど)ネットで調べたいけれど、もったいないような気がして、下巻を読みすすめている。

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    2014年06月09日
  • 菜の花の沖(一)

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    ネタバレ

    江戸時代中期に蝦夷地経営に係わり、ロシアとも関係のあった高田屋嘉兵衛を描いた小説。ちょっと大黒屋光太夫と混同してしまいますが別物。(井上靖のおろしや国酔夢譚も読みましたが)。第1巻は高田屋嘉兵衛が淡路で生まれ、生国を逃れて兵庫で樽廻船の乗員になるまで。
    本著は著者自身が他のロシア関係著作で触れているのを読んだ事があり、いつか読もうと思っていました。やっと着手できました

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    2014年05月25日
  • 菜の花の沖(六)

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    ネタバレ

    hello
    My pen-name is Garakutakundesu.

    today morning read a japanese novel's
    title nanohananooki final.
    novelist Mr ryotaro shiba.
    this book past is edo jidai.
    the hero is mr kahei takadaya.
    he work was the shipping industry.
    he life was full of ups and downs.
    he was a great achievement.
    I am e

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    2014年04月26日
  • 風神の門(上)

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    NHKのドラマがおもしろくて、原作のこの作品を中1の時に読み歴史小説にハマりました。才蔵さまがとにかくステキ!今は2冊になっているのですね。

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    2014年04月16日
  • 菜の花の沖(四)

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    面白過ぎるう〜っ!
    ゲームの世界で海運業とか陸運業をやってみたいですね。
    彼の小説は、非常に判り易い。
    現代でも、天災や海賊等の猛威がふるい江戸時代の運送業の難しさと言うか困難度を疑似体験出来た。複雑度で言えば3位だろうか、エルフが作った招喚門を壊すのは、複雑度1であり、結局二人とも盗賊技能を訓練していなかったので、合計6回連続で、失敗。其の難しさを思い至るが、其れよりも潮の流れや船長としての激務に耐えられるのだろうかと思い、当時の人々の暮らしぶりを思うと何事にも勇敢だなあと思った。

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    2014年04月15日
  • 菜の花の沖(三)

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    蝦夷地での活発な展開が広がる。又兵庫県が主な舞台の中心地なので、情景が思い起こし易い。だって、兵庫県生まれですから。

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    2014年04月06日
  • 菜の花の沖(二)

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    表紙絵が、2000年9月刊行のものと絵柄が違うが、内容的には代わりがないように思う。自分が購入したのは、2012年2月5日刊行の第10冊である。主人公の嘉兵衛は、未だ下働きをしながら湊の流通品の流れを勉強する事になる。樽廻船が、交易品の主な流通手段であり。松前からの日本海周りの流通品が莫大な富を齎しているのを知る事が出来た、彼は先達の智慧を得て同じ様に回船問屋の商売を中古の船で始めるのだが・・・。
    江戸時代の廻船業の生活様式が面白い程頭の中で、思描ける事が出来る面白い本である。

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    2014年03月31日
  • 菜の花の沖(一)

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    面白すぎる。彼の智的探究心に心が揺さぶられる。たまに彼の本を読みたくなるのよね。当時自暴自棄になっていなかったら、テレビやラヂヲの呼びかけに応じてキチンと彼にあっておくべきだった反省しても、彼は今天国の神の御許に召されている。しかし是の残していった足跡は凄く大きい様に思います。何時読んでも感動しまくりです。

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    2014年03月28日