司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 俄 浪華遊侠伝(上)

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    久しぶりの司馬遼太郎さん。
    動機は単純で、折角だから大阪に住んでいる間に再読しようかな、と。
    地名に馴染みがあって雰囲気がわかるだけでも、結構違うものです。

    司馬遼太郎さんの長編は中学生くらいまでに、もうホントにほぼ全部読んでいて、これもそうです。
    ただ、改めて読み直すと、「いやあ、この面白さは絶対子供の頃にはわかってなかったなあ」ということがあるので。

    江戸末期から大正時代まで生きた、実在の大阪の侠客、「明石屋万吉」という人のお話。
    司馬遼太郎さんにしては、人物が小さい(笑)。坂本龍馬とか豊臣秀吉とかに比べれば、ですが。
    なんだけど、再読すると矢張り司馬さんらしい。基本、「この男子の生き

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    2013年11月05日
  • 竜馬がゆく(一)

    購入済み

    竜馬の入門書

    まさに竜馬の入門書。定番中の定番。
    これから竜馬を知りたい方に是非お勧めです。
    小説が苦手な人でも、読みやすいですよ。
    竜馬中心ではありますが、幕末の歴史を知ることができます。
    是非是非、読んでみてください。

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    2013年10月09日
  • 竜馬がゆく(八)

    購入済み

    竜馬

    今改めて読んでも色褪せない素晴らしい作品。
    今竜馬がいたらこの日本をどう思うか
    日本人であれば絶対に読むべき

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    2013年10月04日
  • 功名が辻(四)

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    関ヶ原で勝ち、土佐一国を拝領した時までは夫婦二人三脚で階段を一段一段駆け上がってきた努力が報われて良かったと読んでいて嬉しくなった。
    しかし、土佐入国後に一豊のあまりの変わりようにガッカリさせられた。国主になったプレッシャーがあったのかな。最後は読んでいて寂しくなった。
    土佐独自の身分制度が出来上がっていく背景や流れを理解することができた。
    一豊の一生を見ていて、人間は律義さ、実直さ、謙虚さ、懐の深さ、そして夫婦の絆はとても大事だなと思いました。

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    2013年09月07日
  • 功名が辻(三)

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    千代の腹の座り方は凄い。一豊と千代が夫婦二人、二人三脚で功名を掴もうとしていく様は素晴らしいです。夫婦の鏡ですね。

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    2013年09月04日
  • 草原の記

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    司馬遼太郎は、1923年生(大正12年)まれ。
    大阪外大のモンゴル語科。

    モンゴルには、思い入れがある。
    匈奴と言われる遊牧騎馬民族がいた。
    モンゴル語で、人とは、フンという。それから、フン族となった。
    モンゴルは、空と草しかない。
    草は、土に根を張り、土を守る。
    耕せば、それは、土がむきだしとなり、きびしい太陽に照らされて、
    砂として、舞い上がる。そして、岩盤が出てくる。
    匈奴は、草を守り、漢民族は、耕す。
    会いいれぬ世界観があった。

    オゴタイハーンは、いう。
    『財宝がなんであろう。金銭がなんであるか。この世にあるものはすべてすぎてゆく』
    『永遠なるものとは、それは人間の記憶である。』

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    2013年09月04日
  • 功名が辻(三)

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    この巻もサクサク進んだ。ほとんどが同じ司馬遼太郎作品の「関ヶ原」にて描かれているものばかりであり、それを伊右衛門(山内一豊)の立場から描いているに過ぎないからである。

    以下に興味をひいた点を引用したい。本巻は何故か前2巻に比べて少なかった。司馬氏、千代の賢母描きに息切れか!?(笑)。

    ・千代はつとめて明るく言った。どうせやらねばならぬことなら、不快そうな顔をするのは無用なことだろう。
    →秀吉から多くの土木建築工事を命じられた際の千代の心情を描いたもの。なるほど、どうせやらなければならないなら、明るく振舞ったほうが周りへの影響や自身のモチベーション維持にも有用だろう。

    ・「智恵ある

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    2013年08月31日
  • 功名が辻(二)

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    さくさくっと読めた。この時代の司馬遼太郎作品は、楽しくて楽しくて仕方がない。
    読んでいてためになりそうな箇所がたくさんあり過ぎ、付箋がいっぱいになった。まるでビジネス書、啓蒙書である。
    その中の一部を引用してみたい。

    ・運。人は手軽に考える。秀吉は運が良かったから英雄の名を得たのだと。しかし、運というのは英雄の最大不可欠の条件である。憑いているものを英雄という。才能器量があるだけでは、英雄の条件ではない。
    →運も実力のうち、というが正にこのことなのだろう。確かに私も今までの勝負所では運が良く道を切り拓いてこれた。もちろん、私は英雄ではないが(笑)

    ・秀吉が雨中行動を戒めたのは、将士

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    2013年08月31日
  • 功名が辻(二)

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    山内一豊公もついに大名に!後半は豊臣政権の衰退が始まっていく。豊臣秀吉も一時の英雄の姿がなくなり、自身とその一門の繁栄自家製考えることが出来ない人になってしまった。

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    2013年08月31日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    摂津伊丹城の牢に閉じ込められても生還した黒田官兵衛。天が見放さかった。
    今回一番感じたことは、策士と呼ばれる人は人間性が良いということ。黒田官兵衛はまさに人に優しくとても良い人だ。これは今の時代にも通じる。自分も人間性を磨きたいと思います。

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    2013年08月17日
  • 翔ぶが如く(五)

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    大久保は火消しに大忙し
    従道は台湾で我慢大会
    八郎はルソーに触れる

    西郷さんは.......畑仕事?

    ゆっくりと濃密に流れる明治7年から
    徐々に反政府気分の地鳴りが高まる明治8年へ

    みんな必死なのに上手く行かないのがもどかしい。

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    2013年08月10日
  • 新装版 戦雲の夢

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    槍一つで四国を平らげた長宗我部元親の実子であり、土佐二十二万石の領主・長宗我部盛親は、関ヶ原の戦いで西軍に加担したがために、一介の浪人の身に落ちてしまう。京にて蟄居する盛親は、再起の野望を胸中に育み、大阪の陣にその身を賭けて奮起するが…

    出来事を淡々と説明する描写に乏しい反面、物語性が非常に強く、特に中盤以降、鬱屈した盛親が野望を抱くに至る展開には、久しぶりに胸の高ぶりを抑えることができませんでした。
    なかでも、盛親の監視役である板倉勝重が、盛親の野心を計るべくした牽制と、盛親の見事な切り返しには、その「格好良さ」に舌を巻く思い。
    そのやり取りは、末尾にて抜粋。

    やはり武士の生き様は、心を

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    2013年07月27日
  • 翔ぶが如く(四)

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    西郷隆盛、拗ねる
    江藤新平、散る
    木戸孝允、諦観する
    大久保利通、翔けて空回る
    三条・岩倉、狼狽える

    話、余り進まず。

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    2013年07月18日
  • 以下、無用のことながら

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    司馬遼太郎という人間の人との関わり方が記されている。現在の価値観では極端と思われる人が多いが、凡庸でない人とはそういうものであろう。
    こういう文章をリアルタイムで、読むことができたらと想像してしまう。
    司馬さんが存命であれば、21世紀をどのように見られるのかが、妄想が膨らんでしまう。

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    2013年05月22日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    上巻は美濃の武家生まれである奈々のむすめ時代から始まる。
    奈々は、織田家に仕える明智光秀の家臣・斎藤内蔵助利三の妹です。この妹が、四国・土佐を治める長曾我部に嫁ぐはなし。
    政略結婚が主流だったとはいえ、はるか遠く未開の地(と思われていた)へ嫁ごうなんて、勇気のある(…というか、ちょっとおきゃんで冒険好きな)女性だったのでしょうか。司馬先生の描く奈々はそんな感じ。なにせ上巻で一番印象に残ったシーンが、“うわなり討ち”(…という、家の台所を戦場にした女合戦)…だったもので。しかもそれが他人の家の台所なんだからたまりません。台所をめちゃめちゃにされた土居宗珊かわいそうwwてか国主の妻が武器までとて乱

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    2013年05月12日
  • 新装版 王城の護衛者

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    「王城の守護者」を読んでから「八重の桜」を観るとそらもういろんな深読みが(笑)
    八重〜の松平容保像は少なからずこの容保を下敷きに描かれているのではないか、と思われるほどに、八重容保と共通する姿が。

    個人的には「容保の鮭」のエピソードが好きです。

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    2013年05月10日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    豊臣秀吉の軍師として名高い、黒田官兵衛の生涯を描いた、司馬遼太郎氏の歴史小説、第二巻。
    いよいよ、織田信長による天下布武の動きが顕わになる。羽柴秀吉との密接なる関係構築、竹中半兵衛との出会い、播磨が大きく動き、その地を取り巻く様々な勢力にも、変化が見られる。

    新興の勢力である織田勢がその勢力範囲を播磨にも広げつつあり、辛うじて揃っていた播磨勢の足並みが徐々に乱れてくる。さらに西を見れば、中国地方の覇者、毛利氏が構えている。毛利元就が亡くなり、その孫である毛利輝元が未熟ながらも当主になったとは言え、その両脇は吉川元春、小早川隆景という、言わば両川の強力な陣が敷かれており、常に戦々恐々の境遇に立

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    2013年04月18日
  • 菜の花の沖(六)

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    読んだきっかけ:古本屋で50円で買った。

    かかった時間:9/23-9/30(7日くらい)

    あらすじ: 突然の災厄が、嘉兵衛を襲った。彼自身がロシア船に囚われ、遠くカムチャッカに拉致されたのだ。だが彼はこの苦境の下で、国政にいささかの責任もない立場ながらもつれにもつれたロシアと日本の関係を独力で改善しようと、深く決意したのである、たとえどんな難関が待ち受けていようとも……感動の完結編。(裏表紙より)

    感想:

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    2013年03月31日
  • 菜の花の沖(四)

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    読んだきっかけ:古本屋で50円で買った。

    かかった時間:7/22-8/19(29日くらい)

    あらすじ: エトロフ島は好漁場であったが、すさまじい潮流が行く手を妨げ、未開のままだった。しかし幕府は北辺の防備を固めるため、ここに航路を確立する必要を痛感して、この重要で困難な仕事を嘉兵衛に委ねた。彼の成功は、蝦夷人にも幕府にも大きな利益をもたらすであろう。が、すでにロシアがすぐとなりのウルップ島まで来ていた。(裏表紙より)

    感想:

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    2013年03月31日
  • 菜の花の沖(三)

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    読んだきっかけ:古本屋で50円で買った。

    かかった時間:7/2-7/22(21日くらい)

    あらすじ: 蝦夷地の主・松前藩は、アイヌの人々を酷使して豊富な海産物を独占していたが、この内実を他に知られるのを恐れ、北辺に迫る大国ロシアの足音を聞きながら、それを隠し続けた。漸くにして嘉兵衛が巨船を作り上げ、憧れのかの地を踏んだころから、情勢は意外な展開を見せ始めた。幕府が東蝦夷地の経営に乗り出したのだ。(裏表紙より)

    感想: 弟嘉蔵の結婚。そして、薬師丸・長慶丸二艘の船で、嘉兵衛はせっせと商いを続ける。無理な航海をしてでも動くのは、無論辰悦丸の支払いに充てるためである。こうして辰悦丸は竣工

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    2013年03月31日