司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 風神の門(上)

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    あまり深く考えずにすらすら読める痛快な小説です。

    忍者。
    男のロマンをくすぐります。

    登場人物達一人ひとりが気持ちの良い男ぶりでたまりません!

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    2011年12月31日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    主人公は、土佐の長宗我部元親。

    四国の覇者も、秀吉の軍師に手もなくころっと、やられてしまうのが、
    地方と中央のレベルの差か(^^;;

    センゴク天正記ではいい格好している仙石権兵衛こと仙石秀久が、
    九州で敵前逃亡したために、嫡男の信親を戦死させてしまった戦犯として描かれています。

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    2011年12月19日
  • 新装版 歳月(上)

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    佐賀の乱で有名な江藤新平を描いた作品。


    なるほど,明治初期の参議にまでなった江藤がまさか乞食同然の暮らしをしていた等とは知らなんだ。
    しかし明晰な江藤の良さが分かる1冊です。


    徳川家康と大久保利通の2人は,自身の為し得た業績に比べて非常に低い評価をされがちですが,やはり人物にくらさが出がちであり,司馬氏もそう好きではなかったんだろうなと思います。


    もう一回翔ぶが如くを読むと面白いんでしょうが疲れるので,半年ぶりに佐賀城あたり見に行くことにいたします。

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    2011年12月08日
  • 街道をゆく 40

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    街道をゆくシリーズの中でも、特に面白い一冊。特に巻末の李登輝との対談は各方面に影響を与え、今現在も学術界では語り草となっている。

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    2011年12月04日
  • 菜の花の沖(六)

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    とうとう高田屋嘉兵衛が日本とロシアの文化の差異、解釈の違いによる国家間の軋轢に巻き込まれつつも、自身の意思で困難に立ち向かっていく。最終巻には、ハッピーエンドと悲しき運命という両極端な物語が収まっています。良作です。

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    2011年11月21日
  • 街道をゆく 35

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    日本が鎖国して時代にも通商が認められた元祖商人資本主義の国オランダ、英仏西独と次々に戦争を仕掛けられても、レイシズムに陥らなかった、そんな偉大なる小国主義を著者が旅行し、その魅力を生き生きと描いています。オランダを旅行する前に必読書でしょう。それに、あんな小さな国なのにどうしてサッカーが強いのかというのも頷けるような気がします。

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    2011年11月14日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

    以下、簡単なあらすじ
    伊藤俊輔(のちの伊藤博文)と井上聞多(のちの井上馨)らの密航を手伝った村田蔵六(のちの大村益次郎)は、京を追われた長州に帰り、高杉晋作と会う。
    攘夷という大狂乱を発した長州は、蛤御門ノ変に敗れ、四カ国連合艦隊に敗れて、壊滅寸前に陥る。再び幕軍が迫っている、その窮状を救うのが蔵六である。桂小五郎(のちの木戸孝允)の推挙により村医から軍務大臣へと大抜擢され、百姓兵に新式のミニェー銃を持たせて四方より押し寄せる幕軍を退け、石州口の戦いを指揮し撃滅する。

    一番の驚きなのは、一度も軍隊を指揮したこともない蔵六を信頼しきった桂小五郎の先見の明、会った事もない勝海舟をして「長州に村田

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    2011年11月08日
  • 功名が辻(三)

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    ネタバレ

    秀吉が死に、次の天下を誰が取るのかで全国が揺れる。いよいよ関ヶ原の戦いへと向かう。山内一豊は鋭い才智は持ち合わせていないが、それでも百戦錬磨の武士として、もはや小物ではなくなっている。

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    2011年11月04日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    秀吉の奇跡的な栄達のまわりで翻弄される親類縁者の短編集。一代で作り上げた栄枯盛衰は幻と呼ぶのに相応しい。淀君と秀頼の印象はこれが一番しっくりくる。

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    2011年11月02日
  • 新装版 尻啖え孫市(上)

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    金で動く好色者、情に厚い最強鉄砲集団の頭領の、後ろを振り向かない一生。こういう武士を書いた司馬さんは本当に面白い。

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    2011年10月19日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    秀吉に関係した人々を主人公とした短編集。
    着眼点が面白く、どの話も主人公の個性がくっきりと描かれています。
    個人的には羽柴秀長(秀吉の実弟)が主人公になっている短編が特に好きで、この短編を読んで以来、自分の一番好きな戦国武将は秀長になりました。
    常に陰に控えてしっかりと兄秀吉を支え、温厚な人柄で秀吉と諸将の間を取り持った秀長。
    もっともっと評価されるべき魅力的な人物だと思います。

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    2011年10月18日
  • 新装版 戦雲の夢

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    男としてどう生きるべきかの長曾我部盛親の苦悶、葛藤を描いていましたが、現代の「サラリーマン」の日々の葛藤や苦悶に通じるところ、男として、「人生の中で何ごとかを成さねば」という思いは良く分かります(理解出来ます)。
    そして盛親自身が「自分の運を愛さない者に運は微笑しない。」云々とのくだりは他者への責任転嫁ではなく「自分自身の態度や言動からくる、いわば自己責任の大切さ」を思い知るくだりですが盛親はそれに気付きます。そこから盛親は成長を遂げていきます。

    この事は自分自身と向かい合う事の重要性を記したものであり、私も常々、自分に言い聞かせて、日々の生活を送らなければならない事だと感じました。

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    2011年10月04日
  • 豊臣家の人々

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    個人的には大和大納言が一番好き。
    派手な兄の陰で、黙々と豊臣家の覇権を支え続けた。確かに、この弟の亡き後、豊臣家が傾いたのは事実。この弟がもう少し長命であれば豊臣家の歴史も変わったかもしれないと考えてしまう。

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    2011年10月02日
  • 草原の記

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    街道をゆく、モンゴル紀行に通訳として出てきたツェベクマさんという女性の半生と草原を描いた話。

    とても好きなお話です。
    短編なので昨夜の夜のお供に。

    文化大革命で離れていた旦那さんを見送る下りがなんとも、、、尊敬。

    DVDの街道をゆくにも出演されてて、感慨深かったです。

    大好きなので、★は5。

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    2011年08月26日
  • 「明治」という国家

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    ぐいぐい引き込まれました。司馬遼太郎さんの本を読むのはこれが初めてです。明治に関わる本をたくさん書いておられるのは知っていましたが、この明治という時代、彼は「国家」と表していますが、その造詣の深さにただ驚くばかりです。

    この本を読む前に、勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬の伝記を読みましたが、他の人物についても知りたくなりました。

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    2011年08月12日
  • 菜の花の沖(六)

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    最終巻では、いよいよ嘉兵衛がロシアに拉致される。一方のロシア捕虜(ゴローニン)の返還に向けての息詰まる交渉、人間ドラマが描かれている。
    最終的には、人間同士の信頼性がものを言うのであるが、『グローバル人材』と声高にいっても、結局は、とてもベーシックなところが重要なのだ。
    以下抜粋
    「結局は流暢な言語のみが人間の関係を成立させたり、深くしたりするものではないことを、この夜のリカルドと嘉兵衛における交情が物語っている」

    嘉兵衛にとっての『上国の対語としてのよくない国』は、「他国の悪口を言い自国をむやにみ誇るという愛国主義が鼓吹されている国と思われる」。

    自分の父は函館出身であるが、その先祖は京

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    2011年08月09日
  • 新装版 歳月(下)

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    ネタバレ

    大久保利通が、江藤の事を邪魔に思っていたかが、特によく書かれている。大久保好きの自分には、大久保のダークな部分を知れた事はそれなりによかったと思う。
    江藤自身も、下野後は非常に短絡的で中途半端な論理で反乱を起こしてしまい、本書の佐賀の乱が始まる辺りで、若い書生が江藤に対して「かれは英国貴族の家にうまれたほうがよかったであろう。」と想像するくだりがあるが、もし江藤が大久保の遭難後に中央に登場していたなら、もっと活躍出来ていたのではないかと感じた。

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    2011年08月08日
  • 街道をゆく 1

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    ・浦島伝説の乙姫の格好は、渤海(のちの満州あたり)の宮廷の女性の装いであり、若狭湾に浦島伝説が多く伝わるのは、海を隔てて渤海に面していたせいだろう。

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    2011年08月07日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    いつも剃刀みたいで隙がない男前な人の、ほこっとする日常が垣間見れたりして、でもその人の人生の結末を知ってしまってるから、逆に切ない。

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    2011年07月31日
  • 花神(上)

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    ネタバレ

    時代は幕末。主人公は長州藩の軍師 村田蔵六(後の大村益次郎)。
    蔵六はもともと医者なのだが、外国語に精通していることから抜擢され、蒸気船の製造や、長州藩軍師として、才能を発揮していく。

    彼の役割はリーダーではなく、どちらかというと軍師・参謀。
    軍隊の訓練・武器の調達・実戦における戦略立案を、理論立てて実行していく。時には冷酷な判断も選択しつつ。

    読んだのは大学の頃だが、当時から蔵六の生き方にあこがれていた。
    蔵六は、自分で望んだり周りにアピールしたりしたわけでもないのに、才能を認められ、やりがいのある仕事をどんどん任されていく。

    今の私の仕事が、技術職でも地道な裏方作業が多いため、蔵六の

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    2015年09月11日