司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 功名が辻(三)

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    ネタバレ

    秀吉が死に、次の天下を誰が取るのかで全国が揺れる。いよいよ関ヶ原の戦いへと向かう。山内一豊は鋭い才智は持ち合わせていないが、それでも百戦錬磨の武士として、もはや小物ではなくなっている。

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    2011年11月04日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    秀吉の奇跡的な栄達のまわりで翻弄される親類縁者の短編集。一代で作り上げた栄枯盛衰は幻と呼ぶのに相応しい。淀君と秀頼の印象はこれが一番しっくりくる。

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    2011年11月02日
  • 翔ぶが如く(十)

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    なんだかんだ言っていちばん好き。

    日本の統治機構は、政府というべきなのか、それとも「官」といったほうが語感として本質に近いものなのか、ここ十五、六年来、すこしづつ考えてきて、その濃度がやや濃くなったときに、「翔ぶが如く」を書く気になった。

    こう書いていて、まさしくそんな感じ。

    でもこれは、深いようで浅い。まぁ浅いままなのは、不作為故かもしらんが。

    政治家や革命家が一時代を代表しすぎてしまった場合、次の時代にもなお役に立つということは、まれであると言っていい。西郷は倒幕において時代を代表しすぎ、維新の成立によって局面が変わると後退せざるをえなくなったという当然の現象が、一世を覆っ

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    2011年11月03日
  • 新装版 尻啖え孫市(上)

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    金で動く好色者、情に厚い最強鉄砲集団の頭領の、後ろを振り向かない一生。こういう武士を書いた司馬さんは本当に面白い。

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    2011年10月19日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    秀吉に関係した人々を主人公とした短編集。
    着眼点が面白く、どの話も主人公の個性がくっきりと描かれています。
    個人的には羽柴秀長(秀吉の実弟)が主人公になっている短編が特に好きで、この短編を読んで以来、自分の一番好きな戦国武将は秀長になりました。
    常に陰に控えてしっかりと兄秀吉を支え、温厚な人柄で秀吉と諸将の間を取り持った秀長。
    もっともっと評価されるべき魅力的な人物だと思います。

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    2011年10月18日
  • 功名が辻(二)

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    信長が本能寺で討たれた後、天下を取るのはだれか。そして、諸大名や家臣たちは誰についていくべきなのか。山内一豊とその妻という視点から物語が描かれているので、いわゆる天下取りの話ではなく、周囲の動揺や感情がよくわかります。
    そして、大名となった一豊。話がぐんぐん進むので、面白いです。
    あと、有名な千代のパッチワークで作った小袖の話もこの巻にあります。

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    2011年10月04日
  • 新装版 戦雲の夢

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    男としてどう生きるべきかの長曾我部盛親の苦悶、葛藤を描いていましたが、現代の「サラリーマン」の日々の葛藤や苦悶に通じるところ、男として、「人生の中で何ごとかを成さねば」という思いは良く分かります(理解出来ます)。
    そして盛親自身が「自分の運を愛さない者に運は微笑しない。」云々とのくだりは他者への責任転嫁ではなく「自分自身の態度や言動からくる、いわば自己責任の大切さ」を思い知るくだりですが盛親はそれに気付きます。そこから盛親は成長を遂げていきます。

    この事は自分自身と向かい合う事の重要性を記したものであり、私も常々、自分に言い聞かせて、日々の生活を送らなければならない事だと感じました。

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    2011年10月04日
  • 豊臣家の人々

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    個人的には大和大納言が一番好き。
    派手な兄の陰で、黙々と豊臣家の覇権を支え続けた。確かに、この弟の亡き後、豊臣家が傾いたのは事実。この弟がもう少し長命であれば豊臣家の歴史も変わったかもしれないと考えてしまう。

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    2011年10月02日
  • 草原の記

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    街道をゆく、モンゴル紀行に通訳として出てきたツェベクマさんという女性の半生と草原を描いた話。

    とても好きなお話です。
    短編なので昨夜の夜のお供に。

    文化大革命で離れていた旦那さんを見送る下りがなんとも、、、尊敬。

    DVDの街道をゆくにも出演されてて、感慨深かったです。

    大好きなので、★は5。

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    2011年08月26日
  • 「明治」という国家

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    ぐいぐい引き込まれました。司馬遼太郎さんの本を読むのはこれが初めてです。明治に関わる本をたくさん書いておられるのは知っていましたが、この明治という時代、彼は「国家」と表していますが、その造詣の深さにただ驚くばかりです。

    この本を読む前に、勝海舟、西郷隆盛、坂本龍馬の伝記を読みましたが、他の人物についても知りたくなりました。

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    2011年08月12日
  • 菜の花の沖(六)

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    最終巻では、いよいよ嘉兵衛がロシアに拉致される。一方のロシア捕虜(ゴローニン)の返還に向けての息詰まる交渉、人間ドラマが描かれている。
    最終的には、人間同士の信頼性がものを言うのであるが、『グローバル人材』と声高にいっても、結局は、とてもベーシックなところが重要なのだ。
    以下抜粋
    「結局は流暢な言語のみが人間の関係を成立させたり、深くしたりするものではないことを、この夜のリカルドと嘉兵衛における交情が物語っている」

    嘉兵衛にとっての『上国の対語としてのよくない国』は、「他国の悪口を言い自国をむやにみ誇るという愛国主義が鼓吹されている国と思われる」。

    自分の父は函館出身であるが、その先祖は京

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    2011年08月09日
  • 新装版 歳月(下)

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    ネタバレ

    大久保利通が、江藤の事を邪魔に思っていたかが、特によく書かれている。大久保好きの自分には、大久保のダークな部分を知れた事はそれなりによかったと思う。
    江藤自身も、下野後は非常に短絡的で中途半端な論理で反乱を起こしてしまい、本書の佐賀の乱が始まる辺りで、若い書生が江藤に対して「かれは英国貴族の家にうまれたほうがよかったであろう。」と想像するくだりがあるが、もし江藤が大久保の遭難後に中央に登場していたなら、もっと活躍出来ていたのではないかと感じた。

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    2011年08月08日
  • 街道をゆく 1

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    ・浦島伝説の乙姫の格好は、渤海(のちの満州あたり)の宮廷の女性の装いであり、若狭湾に浦島伝説が多く伝わるのは、海を隔てて渤海に面していたせいだろう。

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    2011年08月07日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    いつも剃刀みたいで隙がない男前な人の、ほこっとする日常が垣間見れたりして、でもその人の人生の結末を知ってしまってるから、逆に切ない。

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    2011年07月31日
  • 花神(上)

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    ネタバレ

    時代は幕末。主人公は長州藩の軍師 村田蔵六(後の大村益次郎)。
    蔵六はもともと医者なのだが、外国語に精通していることから抜擢され、蒸気船の製造や、長州藩軍師として、才能を発揮していく。

    彼の役割はリーダーではなく、どちらかというと軍師・参謀。
    軍隊の訓練・武器の調達・実戦における戦略立案を、理論立てて実行していく。時には冷酷な判断も選択しつつ。

    読んだのは大学の頃だが、当時から蔵六の生き方にあこがれていた。
    蔵六は、自分で望んだり周りにアピールしたりしたわけでもないのに、才能を認められ、やりがいのある仕事をどんどん任されていく。

    今の私の仕事が、技術職でも地道な裏方作業が多いため、蔵六の

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    2015年09月11日
  • 新装版 軍師二人

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    戦国時代を題材にした傑作短編集。

    表題作「軍師二人」は真田幸村と後藤又兵衛を描いたもの。著者独特の視点からの二人の内面描写が興味深い。

    その他の短編も非常に面白い。
    出てくるのはほとんど無名の人物ばかりなのに、これほど面白くできる司馬遼太郎はやっぱりすごい。「雨女」「一夜官女」「侍大将の胸毛」など、女性が密接に関わる作品が多いのも特徴。

    信長や秀吉だけではない、無名の人物の生き様を通して、戦国時代を別の角度から楽しむことができる一冊。

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    2012年12月06日
  • 新装版 歳月(上)

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    時間もないので箇条書き程度の感想。
    肥前佐賀藩は二重鎖国状態であった事。鍋島閑叟が「肥前の妖怪」と言われていた事。知らなかった事ばかり。
    枝吉神陽という人物は、長州における吉田松陰のような人。その神陽が作った思想結社「義祭同盟」には、神陽の実弟の副島種臣、門人の大木喬任、大隈重信、江藤新平がいた。

    岩倉、大久保、木戸などが洋行中の留守政府で、西郷、板垣がお昼の休憩時間を過ぎても、戊辰戦争の昔話や、相撲の話をしていたというエピソードで、「両人は戦争のはなしとすもうの話がよほどすきらしく、来る日も来る日もそうであった」という文章が、なんだかとても可笑しかった。

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    2011年07月11日
  • 豊臣家の人々

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    豊臣家のドラマのような栄華と没落を、一人一人主人公をたて気持ちを代弁し、史実を興味深く説いてくれる。11.6.9

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    2011年06月09日
  • 花神(中)

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    長州藩  蔵六が居てこその長州藩であったと思います。
    小さな一国があれ程頑張れた原動力の一つを担っていたと思います。
    すごく面白かったです。

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    2011年05月31日
  • 新装版 真説宮本武蔵

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    とても人間味あふれた宮本武蔵が書かれている。
    人一倍強い野心・多少の法螺・宣伝上手・弱い相手ではないと戦わない・・いいのではないでしょうか。このような武蔵がいても。
    そのような俗人的なものがそぎ落とされたのが、通説の宮本武蔵像となるのではないでしょうか。
    他にこの本に収められている「越後の刀」は司馬遼太郎先生独特の哀愁漂う作品となっています。

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    2011年05月02日