司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 木曜島の夜会

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    オーストラリアの北端に木曜島という島がある事は知らず、明治から太平洋戦争までそこで日本人が従事していた事も初めて知った。
    単に異国の地で働く日本人の境遇や活躍の話ではなく、日本人の日本人としての誇りを持っている人々がいた事を感じた。また、異国の地で暮らしても日本人という誇りを捨てきれない執着や寂しさも感じられる。

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    2025年12月04日
  • 翔ぶが如く(五)

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    この時期、ルソー・中江兆民の民約論が持つ影響力の大きさ。フランス・アメリカにおける革命において、ルソーの影響力の大きいことか。
    日本における維新壮士たちのエネルギーが自由民権運動に向かうはずだ。
    ・下級武士による幕府転覆(明治維新)
    ・維新政府への失望不満
    ・有り余る革命エネルギーの矛先として
     征韓論、自由民権運動
    ・維新政府を支える大久保の孤独な先見性と独裁、
     征台時の目を見張る行動力

    やはり、戦前の日本の土台を作ったのは大久保だ。



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    2025年11月30日
  • 竜馬がゆく(三)

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    四巻に続く
    勝海舟がとても印象的。
    P199
    大東亜戦争は世界史最大の怪事件であろう。常識で考えても敗北とわかっているこの戦を、なぜ陸軍軍閥は起こしたのか。それは、未開、盲信、土臭の強いこの宗教的攘夷思想が、維新の指導的志士になねのけられたため、昭和になって無知な軍人の頭脳のなかで息を吹き返し、それが驚くべきことに革命思想の皮をかぶって軍部を動かし、ついに数百万人の国民を死に追いやった。

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    2025年11月29日
  • 功名が辻(一)

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    千代が義伯父からなにかのためにと預けられた金10枚の使い道は、馬であった。戦闘における実用性はもちろん、武士としての名声、さらに主君の名を汚さないこととなった(馬商人は、織田の臣下に売れなければ、毛利に売りに行こうとしていた。織田の臣下は名馬を見抜く力もそれに大金をかける甲斐性もない、となる)。この行動の背中を押したのは千代。お金は、ここぞというときに、未来への投資として使うべきものである。

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    2025年11月24日
  • 竜馬がゆく(一)

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    司馬遼太郎、峠、最後の将軍、世に棲む日々、歳月ときて、満を持して読む。あまりに有名なので少し気が引けたが読みやすく娯楽小説の観もある。面白い!

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    2025年11月22日
  • 馬上少年過ぐ

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    司馬遼太郎の短編集。
    長編はあらかた読み尽くしたので、虫食いだった短編集にも挑戦。
    どれも長編の種となりそうな題材。短編ではもったいないやや物足りない展開。
    「貂の皮」が絶品だった。

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    2025年11月21日
  • 新史 太閤記(下)

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    本能寺の変から、関白となる辺りまでの物語です。
    秀吉が、いかに切れ者かが丁寧に描かれています。
    司馬遼太郎の小説は、とても読みやすく歴史の勉強になります。

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    2025年11月20日
  • 世に棲む日日(四)

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    読んで振り返るには面白くても、およそその時代には生きたくないのが幕末だ。まあ戦国の世はいずれもそうなんだけれど、お上に従うしかないのがほとんどの戦時でしょ。でも、攘夷だの開国だのと右か左かを自らが選択して争う世ならば、結末を知り未来から傍観するにとどめたい。理屈を後付けし、曖昧な観念と思想でもって敵味方命を奪い合う時代に生きるなんておぞましい。松蔭も晋作も若くして逝ったからこその一途さ、頑迷さが魅力的なんだろう。歳を重ねて達観した二人を想像したくない。彼らの去ったのち、世にに棲む日日は萩の乱に至るんだわ。

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    2025年11月19日
  • 菜の花の沖(三)

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    やっと蝦夷まで来ましたね〜。長っ。松前藩の酷さ、幕府若手官僚の優秀+正義感。高田屋嘉兵衛の単なる商売人+船乗りを超えるロマン人の片鱗が出てきました。次巻は本格的に蝦夷でしょうか。北海道大好きなので楽しみ。

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    2025年11月18日
  • この国のかたち(一)

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    初めて昭和時代に書かれた本を読んだ。
    あまり作家に詳しくない自分でも、司馬遼太郎という名前を聞いたことがあったため、有名な人なのだろう、教養として読んでおこうと思った。

    内容は日本史に関して、司馬遼太郎の独自の視点で考察が描かれていた。文章も古くて読みにくいということはなかった。予備知識の問題で内容が理解できない箇所は所々あったが、全体的に面白く読むことができた。

    特に、戦争に関する描写がリアルで、実際に満州での戦争を経験した人が見聞きしたことが書かれており、戦争の悲惨さが理解できた。
    司馬遼太郎自身も、日露戦争から太平洋戦争の期間は、日本史の中でも美しくない、醜い期間だと言っており、戦時

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    2025年11月17日
  • 街道をゆく 20

    匿名

    購入済み

    蜀=四川や雲南といえば長江の上流。稲作文明はそこから伝わってきたのではないかと司馬遼太郎は語る。羌族やイ族など、この地に住む少数民族と古代中国の関係、三国志の蜀の首都でもあった成都で司馬は空想を巡らす。

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    2025年11月17日
  • 竜馬がゆく(四)

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    勝も竜馬も現地に行って現物を見ることに注力していた。現代より遥かに現物を見ることが困難な時代によくその思想を持てたと思う。

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    2025年11月17日
  • 坂の上の雲(一)

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    上司から司馬遼太郎を語るならこれは外せないぞと言われ、全8巻まとめ買いして読み始めた。1巻目ではまだ面白さはわからないが、とにかく読破に向けて頑張っていく予定。

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    2025年11月16日
  • 街道をゆく 39

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    1994年刊。もとは「週刊朝日」に連載(93.3.5~6.25)。
    タイトルはニューヨーク散歩だが、本丸はコロンビア大学のドナルド・キーン。そこに至るまでの散策が長く、内容もちょっと散漫。
    ニューヨーク訪問は、ちょうどキーンのコロンビア大学退職の時期にあたっていた。キーンの半生が駆け足で紹介されている。コロンビアでの彼の師・角田柳作にも触れている。コロンビアの現役の日本文学研究者、バーバラ・ルーシュやポール・アンドラも登場する。読みどころはこの後半部。
    ドナルド・キーンは京都に留学中に、同じ下宿の永井道雄(のちに文部大臣)、そしてその友人の嶋中大鵬二(のちに中央公論社社長)と懇意になった。キー

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    2025年11月11日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    斎藤利三の妹・菜々は四国土佐の片田舎で野望を燃やす長宗我部元親の元に嫁ぐ。元親は武力調略ないまぜて、土佐を統一し、四国制覇を目指し更に阿波など近隣諸国へなだれ込む。

    『功名が辻』の千代とは違うタイプだけど、元気で個性的な菜々が可愛らしくて良い。侍女のお里とのやり取りや一条家での騒動など楽しくて良かった。

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    2025年11月10日
  • 新装版 歳月(下)

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    司馬遼太郎の特に幕末小説を続け読みした。峠の河合継之助、最後の将軍の徳川慶喜、世に棲む日々の吉田松陰高杉晋作、そして歳月の江藤新平。童門冬二の新撰組、城山三郎の雄気堂々(渋沢栄一)も含め色んな目線、切り口から幕末、明治維新を見てみて色々思いながらも大久保利通だけはどうも気に入らない。
    翔ぶが如く、読むか悩む。
    とはいえ江藤新平頭固すぎる。河合継之助に通じるところがある。渋沢栄一や新島襄が向いてるかな。何かを変えるには常に変えられる相手がいることを実感し、対策を打つべき。これを学ぶ。
    p199緊迫したシーンであるが『団にょんさん』って言う表現が和む。

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    2025年11月11日
  • 功名が辻(四)

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    ネタバレ

    関ヶ原の合戦を前に徳川家康に城や領地を差し出す伊右衛門。関ヶ原の合戦では前線へ投入されず、勝ち負けすら分からないほど遠くにあって銃声と馬蹄の轟を聞いているだけだったにも関わらず、恩賞は土佐一国二十四万石。しかしそこには長宗我部の旧臣たちの激しい抵抗が…。

    関ヶ原までは伊右衛門も千代も可愛らしい感じで良かったが、土佐を手にした伊右衛門の変わり方が…。

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    2025年11月08日
  • 功名が辻(三)

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    ネタバレ

    絢爛たる栄華を誇った豊臣秀吉の天下が傾き始めた。老耄の翳がさした豊臣家。じりじりと台頭してくる徳川家康に諸大名は近づき始める。更に北政所と淀殿の間にも派閥の対立が。秀吉の死後、上杉景勝討伐に東征する家康の留守を狙い挙兵する石田三成。

    悪役で伊右衛門の立場を引っ掻き回す立場なのかと思った六平太が、千代の前ではちょっと可愛らしい感じで面白い。関ヶ原へ向かう伊右衛門の見所の直前まで。

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    2025年11月06日
  • 新装版 歳月(上)

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    P330江藤新平の司法卿就任にあたって井上馨に渋沢栄一が異を唱えるシーン。どこかで読んだと思ったら、城山三郎の新潮文庫『雄気堂々』下巻P119でそのシーンがかなり微に入り書かれていた。歴史小説だから当たり前なんだけれども繋がってるのが嬉しかった。

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    2025年11月09日
  • 峠(中)

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    上巻とは状況が変わり、藩の中で重用されるようになった様子を書く。
    福沢諭吉との考え方の対比が面白かった。両者は似ているが、あくまでも藩を前提とした考えに立脚している点は、一種の諦めもあったのかもしれないと思った。

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    2025年11月02日