司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新史 太閤記(上)

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    秀吉の明るさに救われる思い。
    以下のフレーズが好きだ。
    ・猿の最大の美点はあくまでも陽気だったことだ。
    ・猿は「昔の飢えに戻るよりもましだ。叩かれてようと今の境遇がどれだけいいかわからない。」

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    2025年08月17日
  • 坂の上の雲(一)

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    時代背景などの解説が細かく解説されているので日本史、世界史の知識ゼロに近いわたしでも楽しみながら読めた。一巻の時点で今の日本に足りないものを考えされられた。秋山兄弟や子規の成長を追っていくぞ〜!今の海上自衛隊幹部候補生学校の教育プログラムって海軍時代からさほど変わっていないのね…

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    2025年08月15日
  • 新史 太閤記(上)

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    上巻は、秀吉が幼少の頃から、42歳頃の本能寺の変の数年前までの物語です。
    信長に気に入られるように奮闘しますが、根本には誠実さがあったようです。
    秀吉がとても魅力ある人物として描かれています。

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    2025年08月14日
  • 項羽と劉邦(上)

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    コテンラジオで「項羽と劉邦」をやっていて興味を持ち頁を開く。
    キングダムのその後と言うこともあり蒙恬将軍等も出てきて熱い。

    レビューは最終巻で。

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    2025年08月14日
  • 関ヶ原(下)

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    天下分け目の決戦から石田三処刑で黒田官兵衛がトリを飾る構成。中心人物はもちろん徳川家康と石田三成だが下巻に至っては脇の登場人物達の出来事も更に書かれておりフラットな形での関ヶ原戦記といえる。前田慶次も登場してくる(脇役中の脇役だけど)のは嬉しい。
    個人的には島左近がキャラも立っているしかっこいい。三成の綺麗事主義だとヤバいし(ちゃんと諫言している)彼程の武将なら家康も喜んで受け入れたろうに、現状でできる最善を尽くして最期に大暴れするのが素晴らしい。死体が発見されなかったため生存説も出た様だがこんな修羅場を生き延びたとは考えにくいし生きてたら大坂夏の陣に出てきそうな気がする。
    本書では教訓になる

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    2025年08月05日
  • 功名が辻(一)

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    わりと序盤から大変なことになる序盤の主人公。
    主人公の努力や、男の見栄というものが後半につながってきます。

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    2025年08月04日
  • 項羽と劉邦(中)

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    中巻は劉邦の陣営の話しが主で、張良、蕭何、韓信が登場します。どの場面も面白いけれど、「鴻門の会」「劉邦の遁走」が特に緊張感あって面白かった。劉邦の負けっぶりもいいし、不思議な魅力の持ち主。

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    2025年08月02日
  • 義経(上)

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    義経の幼少期を中心とした上巻。
    義経の華々しい活躍というものは少ないが、この頃からすでに頼朝との微妙な関係が執拗に描写されている。
    嵐の前の静けさのような上巻。

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    2025年08月01日
  • 項羽と劉邦(上)

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    読みやすくて、とても面白い。
    秦の始皇帝の亡き後、混乱の世を背景に項羽と劉邦の天下を制するまでの物語。
    史上最大のあなうめ、新安事件で上巻が終わったので驚きで余韻が残りますが、協同部隊で共に戦った項羽と劉邦、今後の二人の関係が気になります。
    項羽の叔父、項梁が二人を前面に押し出した人物のようで興味深かった。流転の繰り返し、礼が厚いところもあり印象に残ります。項羽25歳、劉邦41歳という年齢差も意外性がありました。

    著者のペンネームの由来が「史記」の作者、司馬遷からと知り初読みには良かったです。

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    2025年08月01日
  • 竜馬がゆく(一)

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    時代小説だから重いと思ったが、思いのほかすんなり読むことができた。

    にしてもこの小説の書きぶりから司馬遼太郎がいかに竜馬のことが好きであるかということが他のキャラクターの視点から伝わってきた。また、竜馬がただ者ではないという感じと若さ故のうぶな感じが丁度良いバランスで竜馬という自分を好きになった。

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    2025年07月28日
  • 菜の花の沖(一)

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    嘉平の淡路での孤独時代、おふさとの出会い、西宮へ出て、江戸までの初航海まで。淡路というか我が国でのでの当時の俗衆、そして、江戸幕府が強いた徳川家だけ良ければ良い、交通を発達させず、商品経済を抑え込むという基本思想が我が国を縛っていた。嘉平はこれをどう乗り越えていくのか。好きこそものの上手なれ、というか、徹底的な働き者がこれからどう時代をかえていくのか。次巻へ移ります。

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    2025年07月24日
  • 燃えよ剣

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    新選組のこと、今まで興味もなかったし、知ろうともしなかった。どうも、“斬ったの斬られたの”が好きではなくて。

    2年前の夏、学生時代の先輩からのすすめで読み始めたものの数ページで断念。今回、司馬遼太郎さんの文章を読み慣れてきたところで再チャレンジしました。

    新選組の成立過程や組織内の人間模様が分かりました。半分以上読み進めると、土方歳三という人物が鮮明になってきます。組織力にたけ信念を貫き通す人であり、沖田総司との人間味豊かなやりとりや、近藤勇への思いが伝わると、男前な人だなあと思いました。坂本龍馬と土方歳三が、同学年だと生まれ年を調べて分かり、どちらもすごい人なので感動してしまいました。

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    2025年07月21日
  • 坂の上の雲(四)

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    温泉に行く途中に車窓から橘神社を見て、何気なく調べたところ、軍神 橘中佐を祀った神社とのことだった。日露戦争で活躍されたとの事。司馬遼太郎先生の坂の上の雲を読んではいたが、この名前に聞き覚えがなかったので、改めて読んでみた。橘中佐自体は遼陽会戦の章中で一行だけの記載だったが、改めて司馬先生の淡々とした語り口に触れ、また、その語り口で際立つ先人の苦労に思いを馳せた。
    別の機会に橘神社にも寄ってみたい。

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    2025年07月21日
  • 覇王の家(下)

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    ヒーロー漫画に出てくるようなカリスマ性も無い凡庸な男が、幕府の頂点を極めることになった道筋が独特な視点で語られていて、とても説得力がある。終盤は最晩年のエピソードに飛ぶのだけれど、最期まで己のペースを貫いて人生の週末を整えて逝ったのがいかにも家康らしいと思った。

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    2025年07月20日
  • 街道をゆく 5

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    司馬遼太郎的なものの見方で見るモンゴル(とソ連の一部)。モンゴル行く前に読めばよかった。途中で出てくる現地の詩がとても美しかった。

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    2025年07月19日
  • 竜馬がゆく(七)

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    幕府を倒すために薩長連合を成立させた竜馬だが、
    薩長が新政府を作った場合の帝国主義的政策を危惧する。
    幕府対薩長の対立は、帝国主義的に見れば、イギリス帝国主義対フランス帝国主義という対立による、日本の植民地化の争いに他ならない。
    そのためには、幕府を倒して、且つ、薩長を制御する方法が求められる。
    それが、「大政奉還」の一手だった。
    勝海舟•大久保一翁という幕臣が考えた徳川家の延命策のアイデアを、千載一遇のチャンスとして、換骨奪胎して、実行に移したのが竜馬だった。
    それは日本が植民地に堕することなく、新しい日本国を作り出す奇策だった。

    「薩長連合」にしても「大政奉還」にしても、竜馬という一浪人

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    2025年07月18日
  • 竜馬がゆく(六)

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    一人の人間が歴史を変えることがある。
    坂本竜馬が存在しなければ、(襲いかかる幾多の危機を乗り越えられず、もっと早くに死んでいたら—その可能性は物凄く高かった)、現在歴史的として存在している「明治維新」はなかった。
    そんなことはあるだろうか?
    遅かれ早かれ、江戸幕府は崩壊し、「明治維新」は訪れていたのではないか。
    この本は、それを否定しない。
    しかし、竜馬無しで成し遂げられた「明治維新」は、現在我々が「明治維新」と呼んでいるものとは、違っていただろうと、本書は指摘する。
    そして、あったかもしれない「もう一つの明治維新」の姿を、垣間見させてくれる。

    それは江戸幕府主導の「明治維新」だ。
    幕臣にも

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    2025年07月18日
  • 坂の上の雲(七)

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    本書で、日本は滅亡寸前にあった、という驚くべき事実を知った。
    日本がロシアの植民地にならなかったのは、歴史的偶然の重なりによるもので、決して日本の陸海軍が強かったわけではない。
    歴史の教科書では、日露戦争の勝利は恰も必然のように記述されているため、我々は錯覚しているが、実はこの時が、日本史上、国家滅亡の最も瀬戸際にあったことを知って慄然としないわけにはいかない。

    圧倒的な軍事的格差があるにも関わらず、日本が大国ロシアに戦いを挑んだ背景には、日本国民の世論があった。
    ロシアとの戦争を回避しなければならないと悲壮な覚悟でロシアとの交渉に当たった伊藤博文は、弱腰と猛烈な批判を受けたが、それは、伊藤

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    2025年07月18日
  • 坂の上の雲(四)

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    旅順でなかなか苦労していたんだな。
    見てきたように描かれる情景に、やはり戦争は
    いけないと改めて思う。
    しかし自分の判断に、何人もの命、
    一国の命運が懸かっているなんて、想像するだけでも恐ろしい。

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    2025年07月18日
  • 竜馬がゆく(一)

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    幕末の歴史をほぼ知らない頃に一度チャレンジした小説だが、全く入り込めず早々にフェードアウトしてしまったことがある。2度目と言うことで、前と同じように読むのが苦痛になったらどうしようかと思ったが、、歴史を知ってから読むとどハマりしてしまう。竜馬の飾らないながらも何か癖を感じさせる人柄が、今度どのように描かれ、怒涛の幕末を生き抜いていくのかとても楽しみだ。今回は投げ出さず、最後まで読み切る自信がある!

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    2025年07月11日