司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カメラに向かって司馬さんが語ったものの文章化であって、小説やエッセイ以上に、司馬さんの生々しい思いが伝わってくる。解説でも述べられているが、「私は非力ですなぁ」という嘆きともとれる言葉によって、この本の内容がリアルに迫ってくる。
司馬さんに対して、日清・日露戦争と比べて太平洋戦争を否定的に扱いすぎる、という批判があるらしい。だから司馬さんは昭和を小説にできなかったのだ、と。
しかし、小説家が小説で伝えることのできないほど、屈折した、強烈な思い、印象・・・。だからこそ耳を傾けるべきなのではないだろうか。
それに、日本人であって、あの戦争を否定的に捉えない人など、いないと思う。 -
Posted by ブクログ
少年ジャンプの格闘シーンを読むような軽快な殺陣シーン。
作者の司馬遼太郎さんは必要以上に状況描写をしないのに
何故,あれだけイメージがわくようなカッコイイ戦闘シーンが書けるのか。
すごい。
例えば,主人公が敵に囲まれていて,
剣を抜いて,一歩踏み込んだと同時に切り倒して,
敵が倒れてゆくと同時に振り返る,みたいなシーンがったとして,
そういうシーンって,絵にしても,映像にしても,漫画にしても,
軽快さを出すことは容易ではないと思うのに,
それを文章だけで,
更に言うと,余計な言葉を一切,切り捨てながら
あたかも息をするように当たり前のこととして軽々やってしまえるのがすごい。
読み返して -
Posted by ブクログ
北条早雲が大好きになりました。
戦国初期は、後期とは全く違う面白さがあるのですが、この本は本当に面白い!!
早雲が「実は一介の素浪人じゃない」と知ってからちょっと残念な気持ちになっていたのですが、司馬先生は本当に上手い見解をして下さいました。
将軍の弟の申次衆だけど…という設定は、悔しいが納得してしまいますね。実際はもっとバリバリの申次衆で馬の鞍作りなんてしなかったかもしれませんが、それでもまあ何もなければ相模の太主にはならないと思われるので。。。
という設定云々よりも、本当に面白い作品ですっ!!(説得力無…)(いや本当に面白いんですって!)