司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新史 太閤記(上)

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    木下藤吉郎秀吉時代の豊臣秀吉を描いた作品。幼少期の賎民時代から織田信長に仕えて中国地方征伐を担当する前までを描いている。秀吉の人たらしさを発揮して成り上がっていく様は痛快でどんどん読み進めてしまった。

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    2025年03月02日
  • 坂の上の雲(七)

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    バルチック艦隊が、どちらを廻るのか…宮古島の5人衆、面白く感じてしまった。内情や裏を知るというか、またその人物を知ることが面白い。

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    2025年02月25日
  • 菜の花の沖(一)

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    司馬遼太郎の歴史小説は、若い時からかなり読んだが、菜の花の沖は未読でした。
    ある方から薦めらて読み始める事にした。
    若い時から、大勢に巻かれず本質を求めて反骨心を持って生き抜く姿勢は今後のストーリーの根幹だと思った。
    司馬作品らしく蘊蓄多く、楽しく読めるがストーリーが進まない時がある。

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    2025年02月20日
  • 街道をゆく 40

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    司馬節で語られる台湾への思いや歴史などが理解できる名著。

    「植民地時代に日本が残したものは大きい。批判する一方で、もっと科学的な観点から評価しなければ、歴史。理解することはできないと思うな。」李登輝さんの言葉が印象的。

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    2025年02月18日
  • 酔って候

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    幕末、維新に関わる主要人物のなかで、山内容堂にフォーカスしている時点で読みたいと思った。
    「龍馬が行く」と合わせて読むと、関ヶ原を起点に狂い始めた人々の人生が維新に繋がっていくという臨場感が伝わってくる。
    高知県の方はお酒に強いとかよく飲むとか、ボスからしてこれなんだから仕方ないな(笑)と思いながら読んでいました。確かに高知ご出身の取引先の方の飲み方は半端ない。

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    2025年02月18日
  • 新選組血風録 新装版

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    新選組隊士を主人公とした短編集。
    架空の登場人物もいるようなので、スピンオフとして楽しむのにちょうどいいと思う。
    有名どころ以外の隊士の史実にも興味が湧いたので、今後も色々な小説や史実を通して新選組を深掘りしていきたいと思った。

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    2025年02月17日
  • 対談 中国を考える

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    1970年代の対談。文革とか共産党の暗部の情報が当時はなかったのだと思うが、ちょっと牧歌的にすぎる気はしなくともない。
    が、価値ある洞察が多く、勉強になる。

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    2025年02月16日
  • 国盗り物語(二)

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    寺社が商品売買の権利を独占する当時と自民党が利権にしがみつく現代が似ているように感じる。
    時代が織田信長を求めていたとも言える。寺社に対する徹底した弾圧が消費経済を活性化される上で必要だったと割り切るべきか・・・
    今年の参議院選は信長を求める世論に近いのではないか。
    楽市楽座の発想が斎藤道三から織田信長に承継されたという視点はお恥ずかしながら、初めて知った。
    道三は当時、坊主の視点、商人の視点、武士の視点を併せ持つ稀有な存在にあったといえるか。

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    2025年02月16日
  • 街道をゆく 6

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    ネタバレ

    八重山諸島旅行の調べ物をしていたときにとあるブログで紹介されていて出会った本。ずっと読みたいと思いつつなかなか手を出せなかった司馬遼太郎作品、小説よりも先にこんな形で出会えるとは。

    司馬遼太郎はさすがの豊富な知識の持ち主で、見つけたもの一つ一つに対して歴史的背景、風土、文化から掘り下げられていて、単純に勉強になったし、
    ただ旅行雑誌から知識として入れようとしても入ってこない情報も、紀行文だとすんなり入ってくることに気付くことができた。

    旅先でも「この場所で司馬遼太郎はあの知識をもとにこう考えたんだな」と思えるのが楽しかった。

    (因みに本シリーズは歴史紀行エッセイと呼ばれるらしい)

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    2025年02月12日
  • 坂の上の雲(六)

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    帝政ロシアの愚かさ…形が変わっても今も。
    日本は、あの時代は、こうするしかなかったのか…大真面目な愚かさが悲しい…。すべて現実に起こったこと、忘れてはならない。

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    2025年02月11日
  • 義経(下)

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    ネタバレ

    政治が苦手
    血縁を重んじる
    女好き
    お洒落
    涙脆い

    生涯を通じて
    そのキャラクターはブレないように
    描かれていたけども
    義経を義経にしたのは
    後世を生きる私たちなのかも


    不遇な運命に
    作用した人物は描かれていた

    最後、どんな思いで死んでいったのか
    読みたかったな

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    2025年02月09日
  • 峠(上)

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    河井継之助の一代記。上巻では戊辰戦争の10年ほど前までの継之助の動きが前史として描かれる。

    朱子学全盛の時代に陽明学を奉じ、考えることのみならず行動に移すことを重要視した。また、自他共に認める大物であり、普通の出世栄達には拘らず、自分は将来家老になる人物として遊学を希望し、江戸、横浜、大垣、津、京都、備中松山、長崎と遊学しながら山田方谷やスイス人、オランダ人と渡り合い、学び、その傍ら遊女と遊んだり、今日の公家女と昵懇になったりもした。

    時代の動乱と幕府の崩壊を予言し、その中で長岡藩の立場でどう乗り切るかを考えていた。班の上役から奇人扱いされるが最後は藩主の牧野忠恭に見出されて公用方を務める

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    2025年02月09日
  • 新装版 妖怪(上)

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    司馬遼太郎先生が室町時代、しかも戦国時代と言われる末期ではなく中期を執筆していたとは、知りませんでした。箱根の坂の後に読んだのでその時代の空気感が伝わります。
    室町幕府将軍の落とし胤とされる熊野育ちの源四郎を通して、私たちは室町時代を目にすることとなります。話は熊野から京都へ、唐天子による幻術に源四郎と印地の大将である腹大夫はなんども欺かれ、拐かされます。ハラハラドキドキの司馬遼太郎、室町ファンタジーの始まりです。

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    2025年02月02日
  • 翔ぶが如く(四)

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    明治維新の立役者たちは誰一人として英雄などではなく、新時代を建て上げるために皆それぞれ自らの弱さに苦悩し、あるいは迷いながらことを進めていく感情を持った「人間」なのだということがよくわかる。
    人間の感情が歴史を作っている、とも言えるかもしれない。

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    2025年02月01日
  • 豊臣家の人々

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    秀吉の周りの人達に焦点を当てて書かれていて、今まで知らなかった話もあった。だが、なんだか大体既視感のようなものがあって、初見なのにおかしいな、と読みながら思っていた。
    読み終わってはたと気づいたのが、大河ドラマなどこれまでの秀吉を扱ったTV脚本が、この司馬遼太郎の本を参考にして作られていたのではないか、ということだった。
    それほどこの本は歴史の人物を描いているのに、それぞれのキャラクターが映像のように想像しやすかった。

    まあ歴史好きの脚本家なら、司馬遼は必ず読んでいるよなぁ。

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    2025年01月25日
  • 竜馬がゆく(二)

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    印象に残った文章

    『志士ハ溝壑ニアルヲ忘レズ
    勇士ハソノ元ヲウシナフヲ忘レズ

    意味は、ーー天下を救おうとする者は、自分の死体が将来溝や堀に捨てられて顧みられぬことをつねに想像し、勇気ある者は自分の首(元)が斬りすてられることをいつも覚悟している。そういう人物でなければ大事を行うことはできない、ということだ。
    p.102
    花は咲いてすぐ散る。その短さだけを恋というものだ。実れば、恋ではない、別なものになるだろう。』
    p.348

    『人の命はみじかいわい。わしに、なんぞ大仕事をさせてくれんかネヤ。』
    p.436


    感想
    一巻よりも読むスピードが速くなった。
    マンガの『おーい 竜馬』を読んでい

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    2025年01月23日
  • 坂の上の雲(五)

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    二百三高地の状況が、(何と無くの知識だったが)本当に凄まじくひどいものだったこと。日本人のある意味異常な精神力を改めて知る。良い方向に行けば…
    司馬遼太郎が、ドラマ化映画化に反対していた気持ちがわかる気がする。

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    2025年01月19日
  • 花神(下)

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    ネタバレ

     鳥羽・伏見の戦いから戊辰戦争、そして大村益次郎の死期までを描いた下巻。薩長連合軍の内部において様々な感情や陰謀が蠢いていたことがよく分かった。一口に「開明派」や「攘夷派」といっても、そのグラデーションは十人十色である。その最も極端な例が、大村益次郎であったと言えるだろう。蘭方医学を学ぶことを通して西洋合理主義的思考を習得し、その思考法を持って、明治維新における薩長連合軍の軍事指揮官を務めた大村益次郎は、同時に「開明派」の代表格である"福沢諭吉から冷笑されたほどに攘夷家でもあった"のだ。
     大村益次郎の人生は興味深い。幕末において日本中が感情を爆発させて殺気立っている時期に

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    2025年03月27日
  • 新選組血風録 新装版

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    燃えよ剣の副読本に!という意味で読みました。隊員から目線だからなのか、燃えよ剣とはちょっと違う土方像が楽しめる。こちらも読むことで、新撰組も土方も立体的に見えてきます。燃えよ剣とはセットで読むべき!

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    2025年01月13日
  • 坂の上の雲(八)

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    司馬遼太郎の代表作のひとつ。
    文庫本にして八巻、構想五年・連載五年という大作。
    1972年刊行。

    伊予・松山の城下町に生まれた秋山好古・秋山真之兄弟と、真之の親友であった正岡子規の三人を主人公とし、明治初期〜日露戦争終結までを描いた小説。

    秋山好古は、佐幕藩であった伊予松山藩の徒士(下級士族)の三男として生まれ、大阪師範学校を経て陸軍士官学校を卒業する。その際、創立間もない騎兵学科を選択する。以降、好古は生涯を懸けて日本騎兵を世界水準まで押し上げることに身を捧げ、「日本騎兵の父」と呼ばれるに至る。
    後年、フランス軍人から「秋山好古の生涯の意味は、満州の野で世界最強の騎兵集団を破るというただ

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    2025年01月05日