司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 3

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    今回は東北と九州と関西と。司馬さんの周りにいる方々は癖があり、ユーモアたっぷりに描かれている。全く適していない東北での稲作の広がりと、それによる東北への差別的意識は序盤ながらも印象深いエピソードの一つ。東北に住んだ身としてはこれは今にも繋がる話であり、その差については十分認識しており、なんだかいたたまれない気持ちになる。九州パートは言わずもがな、幕末の下りを描く司馬さんの熱量は素晴らしい。

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    2024年01月02日
  • 覇王の家(上)

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    ネタバレ

    司馬遼太郎の本は、いつもひとつの事柄から、違った方向にひろがっていったり、例え話をいれてくれたりしてわかりやすく、おもしろいです。本作は、大河を見て家康をもう少し知りたくなり読んでみました。三河衆の忠誠心の強さ、今川衆や織田衆の三河衆の見下し、信長より信玄の生き方を参考にしたこと、三河物語は大久保彦左衛門のひがみが書き込まれていること、信康が長篠の決戦前での退却戦で殿をつとめたことなど色々知ることができました。いちばんは、築山殿の話。10歳も家康より年上で、多淫であること、ヒステリックであることなどは大河で有村架純演じたものとは全く違い、私はどちらかというとこの作品のイメージでしたが、本来はど

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    2024年01月02日
  • 新装版 歳月(下)

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    征韓論から梟首まで。大久保利通 対 江藤新平。佐賀のお国柄か江藤新平の個性なのか。佐賀の乱でさっさと戦争に見切りをつけ、味方を見捨てて薩摩、土佐に説得に行く姿に共感はできないが、江藤新平なりの一本筋が通った理屈があったのだろう。大久保利通の忍人っぷりに恐怖。

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    2023年12月28日
  • 対談 中国を考える

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    あとがきを見ると1978年の書籍、半世紀近く前
    山内昌之さんの解説が2012年、胡錦濤の最後の年
    変わったこと、変わらないこと
    テレビなどの報道よりよほど今の中国がわかる!
    40年前『項羽と劉邦』が面白く、次に『中国五千年』を読んだ、二人の作家の対談ならと手に取った
    今より情報が少ない時代に今よりはるかに真っ当に中国をとらえている!

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    2023年12月26日
  • 項羽と劉邦(上)

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    やはり中華の歴史は読み応えがある。

    登場人物の魅力的なことといったらない。
    その土地土地の民族性などの説明もあり、すごく分かりやすいし読みやすい。

    上巻は劉邦はあまり活躍せず、主に項羽がどのような人柄かがよく分かった。

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    2023年12月26日
  • 街道をゆく 43

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    司馬遼太郎が亡くなったというニュースがtvで流れたのを今でも覚えています。
    この本を執筆されたのが最後だったのですか・・・
    先日、大河ドラマ『どうする家康」が最終回でした。
    この『濃尾参州記』を持って、旅に出たいです。

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    2023年12月22日
  • 国盗り物語(四)

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    完結編を読み終えた今、信長の野望が成り立っていく展開と同時に、光秀もそれ相当の野心を持ち合わせていたことが認識できた。なぜ主君の信長を討つに至ったのか、諸説あるけどこの作品がやっぱりしっくりくるような気がする。
    歴史小説家の今村翔吾氏がオススメするだけあって、抜群の読み応えでしたね。

    あらすじ
    すざましい進撃を続けた織田信長は上洛を遂げ、将軍に足利義昭を擁立して、天下布武の理想を実行に移し始めた。しかし信長とその重臣明智光秀との間には超えられない深い溝が生じていた。外向する激情と内向し鬱結する繊細な感受性。。信長と光秀、共に斎藤道三の愛顧を受け、互いの資質を重んじつつも相容れぬ二つの強烈な個

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    2023年12月21日
  • 項羽と劉邦(上)

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    兵士と共に戦う項羽、戦下手だけど人の話をよく聞き褒美をしっかり出し人が集まる劉邦。この対比が面白かった。

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    2023年12月20日
  • 城塞(中)

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    真田幸村や後藤又兵衛の活躍、そして小幡勘兵衛目線の大坂冬の陣が終わり外濠を埋めてしまうところまで。
    家康の狡猾さが凄まじい、、、

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    2023年12月19日
  • 関ヶ原(上)

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    特定の人物ではなく関ヶ原という戦全体を題とした本。

    関ヶ原というと主に思い浮かぶのは石田三成と徳川家康だろうか。しかし読んでみると様々な人々の思惑が絡み合って関ヶ原が起こったのだということを知った。
    特に驚いたのは島左近視点の多さであった。三成そっちのけで左近視点が描かれていたりした。
    三成には過ぎたものが佐和山と島左近と言われているが、実際に大きな影響を与えたのだなと感じた。

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    2023年12月19日
  • 竜馬がゆく(八)

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    大政奉還までの激動とエンディング
    この大河小説を1週間強で読み切るくらい激動の時代だったことが改めて思い知らされる。

    この本を読んで「坂本龍馬やっぱすごいな」で終わるのではなく、徳川慶喜の自己犠牲という判断、佐幕派の会津藩なりの意地、西郷隆盛の視点など…同じ著者の作品にも触れ、また深く歴史を勉強したいと思った。
    また、自分は本当に愛国心がないのだが、なぜこの時代の人はここまで国のために命をかけて動こうと思ったのか…など改めて考えたい

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    2023年12月17日
  • 竜馬がゆく(七)

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    後藤象二郎とか山内容堂ってあまり良い印象は無かったのだが、やはり人間の短所ばかりに目を向けてばかりではなく良い点を見つけて適材適所の活躍をさせることが大切なのだと実感

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    2023年12月16日
  • 新装版 播磨灘物語 全4冊合本版

    購入済み

    さっぱりとした生き方

    官兵衛の欲のなさ、自分の人生に対する見極めの鮮やかさが印象的。清々しくさっぱりとした生涯は、まさに水の如し。

    #カッコいい #憧れる

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    2023年12月16日
  • 竜馬がゆく(五)

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    読む前は長州人は比較的エリートというかパワフルな人が多いイメージで、薩摩は西郷リーダーと大久保という策略家…みたいなイメージだったが、過去の歴史踏まえての外交スキルなどなど、改めてすごい組織だったのだと痛感
    両藩の対立激化など読み応えあり

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    2023年12月13日
  • 竜馬がゆく(四)

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    新渡戸稲造の『武士道』を読んでおいてよかった。この4巻には当時の武士道精神に基づく切腹の流儀が述べられているが、上記の本を読んでおくことでさらに理解が深まる。

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    2023年12月12日
  • 菜の花の沖(三)

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    アイヌ人を奴隷化する松前藩の罪深さ
    行政(松前藩)が商売をすることは今も昔も失敗する
    権力に胡座かく組織は腐敗する。
    行政が商売をすると賄賂が横行する
    情報の価値化(北風家の重視するもの)

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    2023年12月10日
  • 竜馬がゆく(二)

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    武市半平太との友情、お初という女性との出会いなどエピソード満載

    あと、幕末の血生臭い話がなぜこんな形で進むことになったのか?も良くわかる

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    2023年12月09日
  • 義経(下)

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     歪な義経が次第に際立ってくる感じが、終幕の気配を掻き立てます。終わりの呆気なさは、伝聞物らしさが出ていいと思います。実は後白河法皇に支えられた物語だったのかも、と思って妙に納得しました。

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    2023年12月02日
  • 義経(上)

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     義経の欠落した性質を、その生い立ちにまで遡って創り上げているので無理なく読み進められます。焦点を当てるべき人物が少ないので、義経に集中して描かれている分、かなりはまり込んで読めました。

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    2023年12月02日
  • 翔ぶが如く(一)

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    これまでの司馬遼太郎作品と比べるとなかなか進まなかったのが正直なところ。
    でも巻末に近づくにつれ、島津斉彬に対する西郷隆盛の忠誠心・想い、その想いを汲んだ”征韓論”の位置付けが明確になってきた。
    というより、孤島としての日本の歴史に染み付いている畏れみたいなものが見えてきた。

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    2023年11月27日